2010年04月05日

老い日記[18]――生誕18,574日/禁煙10日目

 たぶん寝違えたのであろう首は、左に振り向くときイテテテテ、と今なお痛みが走る。老いると、寝違えひとつ元に戻るのに数日はかかる。風邪でも筋肉痛でも、何もかもがじわじわと具合が悪くなり、ずるずると時間をかけて収まっていく。

 時計をちらちら気にしつつ、書きもの作業に四苦八苦しながら突然、「そうだ!」と思いついて近くの薬屋さんに走る。
 買ってしまいました、「ネオシーダー」。
 要するに、エセ煙草です。咳・痰に効能のある立派な医薬品ですが、煙も出ます。ライター、ジュボッと火をつけて口元へ、という慣れ親しんだ行為もできます。芝居の喫煙シーンでもよく使われる代物です。
 そうだそうだ、これでスイッチONにできるじゃないか!! これでバッチリだぁ!! 嬉しくて薬屋さんに向かう青梅街道、スキップしていたかもしれません。
 でもって効果、ありました。スイッチ、入りました。味はもちろんマズいですが、習慣というのは恐ろしいですね。ちゃんと騙されました。ネオシーダー吸いながら、パソコン画面とにらめっこ。すんなり書きものの世界へ旅立てました。
 
 やったぁ。これでお悩み解決じゃん。希望を胸に抱えて稽古場へ向かう途中、よくよくネオシーダーの注意書きを読むと、「1回1又は2本、1日10本まで」。
 えー、そりゃないよ。買ってすぐさま、立て続けに6本吸いましたよ。そんな制限あるなんて。でも確かに、薬ですもんね。過剰摂取はよくないですよね。6本なんて無謀ですよね。だから、さっきから頭がくらくらしてるんですね。
 一気にまた絶望の断崖絶壁に立たされたような気分になりながら、本日の喫煙0本。ネオシーダー、11本。

 稽古。もう押せ押せの佳境に突入しなければならない頃なのに、未だ演技訓練のような稽古。ダメダメ。そんなんじゃダメ。稽古は思想、価値観、意見の表明の場でなければ。少なくとも、この現場ではそうあらねば。

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ネオシーダーの注意書きには、さらに、「煙中に、ニコチンとタールをわずかに含みます」だと。
えー!? これでも禁煙になるのか? ダメじゃん。

posted by 老い日記 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記