2010年06月30日

老い日記[104]――生誕18,672日/禁煙57日目

 
 昨日、時間を掛けて(わざわざ稽古演目を変更して)ムーブメントの確定をしたつもりだったが、気になった点を初演のDVDで確認したところ、不安はことごとく的中。全体のフォーメーション展開が、ことごとく違っている。事前の準備をきちんとやらないから、こういう二度手間になる。もう十分に老いているのだから、まず己の記憶力を疑ってかからねば。悲しいかな、もはや稽古時間にただ集まって試行錯誤すれば、それだけでいいものが生まれる歳ではない。稽古場に行くまでの努力が今まで以上にものを言う。

 我が体の変調のその後。「もしかして痛風」の右足のMP関節、大きな痛みは出ていないが、今日ほんのちょっとだけ軽い「あたた…」が起こる。痛風確定なのか? 一方、「もしかして水虫」の手の指は、
ほぼ完治。薬を塗ったりもせず、取りたてて何もしていないのだが、皮膚の荒れは鎮静化。やや安堵。
 鼻風邪は予想通りのずるずる展開。治った?と思うと季節外れの花粉症のように鼻水が垂れ、もう大丈夫?と思うと立て続けにハクションハクションを連発する。
 今年もあっという間に半分が終わる。前半は思わぬ癌騒動に振り回されたが、明日からの今年の後半戦、「食事・睡眠・運動」、いずれにも気を配って体の若返り作戦を開始、いざ。
 
本田.jpg
見上げれば、本田圭佑が太鼓判を押してくれている。
「僕たちには(若返りだって)できる」
posted by 老い日記 at 23:26| Comment(1) | 日記

2010年06月29日

老い日記[103]――生誕18,671日/禁煙56日目

 
 午後、会議で西新宿へ。国の文化支援の方向性についての意見交換。政権交代を経て、いろんなことが大きく「変化」の兆しを見せている。日本はもはや成熟社会。体に例えれば、十分「老い」の世界に突入している。若い体は理想だけで動いてくれるが、老いた体は急激な変化にはついていけない。そのあたりを民主党、ようやく実感したのか。マニフェストの方針転換を恥も外聞もなく打ち出し始めているが、まだまだ若さゆえの血気は盛ん。まだまだ先行き不透明で気が気ではない。

 会議を終えて、そのまま別室に移動し、『誰も見たことのない場所』の稽古。ムーブメントのフォーメーションの確定と、動線の確認を頭から通るが、こちらは前半部分までで時間切れ。なかなか思うように進展してくれない。自前の稽古場がないのは、やはり相当に辛い。こちらの理想と現実もしっかり見据えておかないと足下をすくわれかねない。

 サッカーWカップ、日本は初のベスト8入りならず。PKでの決着は運のようなものという人もあるが、やはり実力差というものであろう。若さだけで突破できるほど現実はそうそう甘くはないと改めて思い知る。(泣きましたが)
 
鳥はサティへ.jpg
米子市民文化ホール前の風景。鳥に乗って「SATY」へ行こう。
posted by 老い日記 at 23:24| Comment(0) | 日記

2010年06月28日

老い日記[102]――生誕18,670日/禁煙55日目

 
 昨夜は11時前にはホテルに戻る。睡眠不足を一気に解消すべくさっさと寝ればいいものを、パソコンに向かっていたら、いつのまにやら3時過ぎ。それでもチェックアウトを11時にして、久々に睡眠6時間。いつもより少しだけ目覚めすっきり。

 午後、帰京。京浜急行の車内で横並びに座ったスーツ姿の男女がよく喋る。聞きたいわけでもないのに声がデカく、20代とおぼしき女のほうが「上司はカッコいいほうがいいですよ」とCMを引き合いにしながら佐藤浩市の名前を口にした。「あのCMの佐藤浩市、カッコいいですよね」。するとその女の上司なのか先輩社員なのか男のほうが、「ああ、三船敏郎の息子ね」「え、そうなんですか?」「そうだよ」「へー、全然知らなかった」
 ――おいおい、三國連太郎だよ。三船じゃないよ。合ってるの「み」だけだよ。教えたい気持ちがメラメラと燃え盛るが、わざわざ前かがみになって改めて二人の顔を覗き込んだらどっちもシケた顔だったので急速にどうでもよくなる。

 帰宅後、すぐに歯科医院へ。名前を呼ばれて診察台に座っていると、現れたのは男先生。よっしゃぁ、今日はついてる。安心して麻酔を打ってもらい、左下の奥をクリーニング。
 血は出なかったものの、終わるとヒリヒリ、ズキズキする。ガシガシ歯をひっかいているんだから痛むのはしょうがないとはいえ、医療が凄まじく発達している今、歯石落としにも痛みのない画期的な方法を誰か生み出してくれないものか。

 その後、稽古場へ直行。昨日の自主稽古では倍速稽古をやったそうだが、その成果はちょぼちょぼ。『眠れる森の死体』もそろそろ名作として目覚めてくれないと困るよ、マジで。

安来武士3枚.jpg
「ドジョウすくい」で有名な安来節をもじった「安来武士」。島根県安来市の観光キャンペーンポスター。
安来武士アップ.jpg
アップで見ると鼻にはちゃんと一文銭が。それでもイケメン風に見えるから不思議。
posted by 老い日記 at 23:36| Comment(0) | 日記

2010年06月27日

老い日記[101]――生誕18,669日/禁煙54日目

 
 鼻風邪用の市販薬を飲み、仮眠1時間足らずで羽田空港へ。7:10発のため、5:20には自宅を出る。
 今まで米子は前日入りにしていたのだが、若手男優との稽古を前日夜にも入れたため、前回の広島に続き今日も当日入りにしてはみたものの、これ体力消耗が相当に激しく、もうそんな若さはないのだと、疲労感いっぱいになりながら老いの我が身を痛感。仮眠1時間では余計にしんどい。
 ぼろぼろに疲弊して老いゆく演出家に若手男優陣よ、一刻も早く成長という報いで応えてくれ。

 財団職員のMさんに空港まで迎えに来てもらい、始まるまで少し時間があるのでコーヒーでもということになり、朝から喫茶店に入ってモーニングセットを注文。すると、コーヒー、トースト、ゆで卵に豆腐が出てくる。これはもしや豆腐か?と思いながらもにわかには信じがたく、店員に「これ何ですか?」と聞くと、「豆腐です」とにべもない返事。そのとりつく島のない感じに、「だから、なぜ豆腐?」とは聞けず……。
 たぶん米子の食文化の一つなんだと無理やり自分を納得させつつ店を出たが、後で地元の人に聞いてみたところ、全員が「そんなの聞いたことない」という返事。謎は深まる。

 劇作家育成講座、朝の9時半に始まり、終わって見れば夜の7時まで。昼食休憩を挟んではいるが、結構長い時間が過ぎている。その後、講座の参加者数人と食事。
 鼻風邪は薬が効いたのか、まだ全快とはいかないものの、かなり回復傾向。よし、よし。

指が…….jpg
気がつけば、指が大変なことになっている。ひび割れ? まさか水虫? おまけにいつのまにか血まで滲んでいる、この切り傷は何?
posted by 老い日記 at 23:45| Comment(1) | 日記

2010年06月26日

老い日記[100]――生誕18,668日/禁煙53日目

 
 風邪はまだくすぶっている。典型的な鼻風邪。鼻水だけがずるずると垂れてくる。このまま治まってくれればいいのだが、大抵いったん悪くならないことには回復には向かってくれない。歳を取ると、ずるずると悪化し、だらだらと治っていく。一気に熱が上
がって、ひと晩寝ればけろりと治るという回復プロセスは若さのなせるワザ。老いた我が身はずるずるいくしかない。

 午後、久しぶりに彩の国さいたま芸術劇場へ。ホフェッシュ・シェクター・カンパニーの『ポリティカル・マザー』を観る。
 初来日のUKダンス・カンパニー。観客の入りは3割程度と散々だが、恐らくこの才能は伸びる。ドラムが刻む圧倒的なビート感とひょうひょうとしてしなやかなダンスの融合が新しい。善くも悪くも若い、と思わせもしたが、若さゆえのエネルギーはやがて洗練へと向かい、傑作を生み出すのではなかろうか。
 その若さがひたすら羨ましいと、切に思いながらオジサンは鼻水をずるずるさせていた。 

 終演後、西新宿の稽古場へ直行。若手男優陣との空しい時間は今日も続く。「感情は点ではなく、線」。それがどうも実感できないようで、この期に及んで未だ手取り足取り。あまりの不甲斐なさに、踏みとどまっている我が体調もさらにずるずると悪化への道を辿り始める、ような気がする。
 
ホフェッシュ.jpg
「ホフェッシュ・シェクター・カンパニー」の公演ポスター。
劇場入り口には、「小さなお子さま、妊娠中の方、心臓の弱い方、補聴器をつけている方」にはお勧めできない旨の貼り紙が。確かに上演中、凄まじい大音量が何度も耳を劈いた。
posted by 老い日記 at 23:37| Comment(0) | 日記

2010年06月25日

老い日記[99]――生誕18,667日/禁煙52日目

 
 風邪はさほど悪化しなかったものの、改善もしないまま午前中から会議のため西新宿へ向かう。
 12時からは『誰も見たことのない場所』の稽古だったのだが、会議が予想外に長引き、1時過ぎになって、ようやく西荻窪の稽古場に向かう。
 作品とがっぷり四つに組み合いたいと思うものの、落ち着いたスケジュールはなかなかとれない。今日も稽古は4時で切り上げねばならず、「何のための昼稽古だよ」と自分にツッコミを入れつつ、再び西新宿へ戻る。
 夜は『眠れる森の死体』の稽古。初期症状の風邪なんて汗をかけば治る治ると、ストレッチ&筋トレを張り切ってみたものの、みるみる気分が悪くなる。ついに途中で運動を放棄。劇団員に「顔が白いですよ、大丈夫ですか?」と言われる始末。荒療治は若いから効くのだと寂しく思い知らされる。
 立ち稽古。若手男優に注文をつけ始めると、台本1ページ進むのに1時間はかかる。おまけに男優Nは神経性ヘルニアと診断されたらしく、ただでさえぎこちない動きが珍しい生物のようにぎこちない。私は人間と芝居がしたい。

むくみ足.jpg
むくみ足。靴下の跡、くっきり。全体が腫れぼったく、靴下跡の食い込みは肉がえぐれてるんじゃないかと不安になるほど。
疲れてる証拠? 単なる老い?
posted by 老い日記 at 23:35| Comment(0) | 日記

2010年06月24日

老い日記[98]――生誕18,666日/禁煙51日目

 
 梅雨の合間の快晴。陽射しはすっかり真夏。
 前回待ちぼうけを食らった舞台美術家Tさんと渋谷でリベンジの打ち合わせ。今度はちゃんと会えて、きちんと打ち合わせできる(当たり前です)。打ち合わせの内容は、「舞台美術家と演出家の出会いの場をつくる、その具体的方策について」。(ネタではありません)

 打ち合わせ後、渋谷から西荻窪の稽古場に移動。今度は舞台監督Oと『眠れる森の死体』の舞台美術についての打ち合わせ。
 その後、若手男優陣を相手に報いの少ない立ち稽古に突入するが、稽古場の冷房にあたったのか、次第に体がダルくなり、あ、ヤバい、これは風邪引きの前兆だとはっきり自覚する。
 稽古後には舞台監督Oに、舞監助手Wさん、担当劇団員らも加わって衣裳・小道具の打ち合わせに臨んだのだが、風邪引き前兆はより顕著に。二の腕が冷える。鼻がぐずぐずし始める。背中に寒気を感じ始める。
 帰宅してからはいよいよ寒気が本格的になりかけて、慌てて毛布を引っ張り出す。そのままベッドに潜り込めばいいものを、サッカーWカップ「日本−デンマーク」を見たくてソファで毛布にくるまり、うつらうつらしながら観戦。
 日本、3−1という、まさかの理想的展開で勝利。だが風邪を押さえ込んで勝利する気配はまったく見えず。

西荻窪駅ホーム.jpg
無人を狙って撮った上り終電直前の西荻窪駅ホーム。
いざ電車に乗ると、サッカーのジャパンブルーを着た若者が多数。スポーツバーかどこかで盛り上がるのだろう。
posted by 老い日記 at 23:33| Comment(0) | 日記

2010年06月23日

老い日記[97]――生誕18,665日/禁煙50日目

 
 骨が痛む。右足親指の付け根の少し下の部分、骨が結構飛び出ている。恐らく外反母趾、よもや痛風なのか。原因は推測しても定かではないが、時折、不意に痛みがやってくる。昨日の夜も何もしていないのに突然、あたたた、と痛みが走る。内側からズンズン突き上げるような痛さ。短い時間で治まりはするのだが、昨日・今日と痛みの出る頻度が高くなっている。一度、病院に行ったほうがいいのか?
 癌治療に幕を下ろし、ピロリ菌退治の薬も飲み終え、ようやく健康体の我が身に、と思ったそばから、どこかしら別の部位が「もしもし? まだまだ不健康ですよ」と声を上げる。体の変調を
まったく気にしないでいい日は3日と続いていない。いや、3日も続けば有り難いと思わねばならない歳なのか?

 今日は一日、稽古OFF。なのに溜まりに溜まった書きもの仕事はなかなか減らない。鈍い体に鞭打ちパソコンに向かっても、時間だけがするすると無情に過ぎていく。するすると、骨の痛みもきれいさっぱりなくなってくれないものか。

『眠れる』プラン-.jpg
『眠れる森の死体』の舞台美術。by礒田ヒロシ氏。
この場所でいろんなことが展開するかと思うと胸が高鳴る。
posted by 老い日記 at 23:26| Comment(1) | 日記

2010年06月22日

老い日記[96]――生誕18,664日/禁煙49日目

 
 去年まで暇を見つけては通っていたマッサージ院に、気がつけば今年になってから一度も出かけていない。もう今年も半年が終わろうとしているのに。
 自宅近くの、そのK治療院は肩に革紐を掛けてブルブル(電動)、仰向けに寝て左右にユラユラ(電動)、遠赤外線でじんわりポカポカ、そして30分強にも及ぶ指圧マッサージ。たっぷり1時間は至福のひとときに浸れる。しかも保健が効くので、料金たったの500円(初診は1000円)とお得感も高い。
 足が遠のいた理由は二つ。「診療が午前のみになった」「それに伴い、一番うまい(と思う)マッサージ師がやめてしまった」。このところ首筋の凝りがひどくなっているので、また通いたいと思っているのだが、あの一番うまかった彼は今いずこ?

 『眠れる森の死体』、若手俳優Nにダメだしの矛先を向けるが、改善の兆しは雀の涙ほど。できるだけ具体的にあーだこーだと手を替え品を替え説明を試みるが、進歩は毛ほど。割に合わないなぁと思いつつ、徒労だけを噛みしめる。
 
またやろう.jpg
東京メトロのこのキャンペーン広告が好き。第一弾の「家でやろう」シリーズが秀逸すぎて、ややマンネリ気味ではあるが。
芝居も千秋楽後、「またやろう」と言いたいもんだ。
posted by 老い日記 at 23:40| Comment(0) | 日記

2010年06月21日

老い日記[95]――生誕18,663日/禁煙48日目

 
 朝から原稿に追われる。
 午後は雑誌の編集方針、次回公演の美術&特殊小道具、次々回公演の制作進行、と打ち合わせの3本合わせ技を一気にこなす。(実りがあったかどうかは別にして)

 夕方、1週間ぶりの歯科医院。現れたのは男先生で、「今日は右側前歯をクリーニングしますね」と内緒話のように言い、いたわるように麻酔を打つ。あ、やっぱり男先生のほうが痛くないぞと内心ほくそ笑む。「じゃ麻酔が効くまで少しお待ちください」と男先生が離れ、ほどなくして「どうです、痺れてる感じはありますか?」と現れたのは女先生。
 え〜、まさかの選手交代? 引っ掛け? 動揺する我が心とは裏腹に、「じゃ始めますね」と、女先生は直ちにガキゴギガッガと力強く歯石を削ぎ落としていく。
 「はい、じゃ濯いでください」と言われ水を口に運ぶと、早くも紙コップに血が……。「血、結構出てますか?」と聞くと、「もう、ほとんど止まってますよ」とガーゼのようなものを歯にぐっぐっと押し当ててくる。それがまた強くて痛い。女先生、いったい私の何が気にくわないんでしょうか?

 夜は稽古を自主稽古にして、わがまま演出家は東京芸術劇場に『ザ・キャラクター』を観にいく。
 これ、ネタバレですが、舞台を観ながら村上春樹の『1Q84』がずっと頭に浮かんでいた。始まってほどなくして、まったく同じ題材だと気づいて驚き、終盤に向かってもなお「事件の表層をなぞった描写」だけが延々と続いて、さらに驚く。
 カーテンコール、出演俳優も観客も達成感はなく、戸惑いだけが残っていたように感じたのは気のせいか。

荻窪駅ホーム.jpg
荻窪駅中央線ホームの端っこ、線路を挟んだ向かい側に鏡が張ってある。目的は飛び込み防止。生気のないオノレの姿をよーく映して見てみなさい、ってことらしい。。で、映してみました。
posted by 老い日記 at 23:38| Comment(0) | 日記

2010年06月20日

老い日記[94]――生誕18,662日/禁煙47日目

 
 午後から来年2月に上演する劇団朋友『R.P.G.』の劇団内オーディション。来年2月なんて先の先、それまでにいったい何本の演出をするのだろうと数えてみたら、計7本もあった。中にはまるで目鼻の付いていない書き下ろしの新作も含まれている。恐ろしい恐ろしすぎる。
 久しぶりの朋友さんは若手がずいぶん増えていて新鮮。大人数でわっせわっせと体を動かすものだから、稽古場全体がたちまちむんむんとして、汗を病人のようにだらだらとかく。この芝居には我が劇団のベテランOも出演するのだが、Oは「換気、換気」と言う割には汗をかいていない。なぜ?

 オーディション終了後、そのキャスティングの打ち合わせに時間が掛かり、急いで新宿に移動。すぐさま『眠れる森の死体』の稽古。無理やりながら、1場から3場までを通す。
 結果、課題山積。それだけは手に取るようにわかる。(泣)

 終了後、稽古場見学に来てくれた広島のNさん&Tさんと飲みに出る。店では「わからない、難しい」を連発する若手男優Oに(広島でNさんの演出を受けたこともある)、居合わせた全員で演技論を説く。それでも「????」となっている様子のOにだんだん苛立ちを覚え、いかんいかん、ここでストレスを溜め込んではまた癌になると自分を戒める。
 気がつけば、Nさん&Tさんの終電ギリギリの時間。ベテラン俳優Oを道案内人に「先に行って」と送り出し、店の支払いを済ませて駅に向かいつつ「間に合いましたか?」とメールを入れると、「今、タクシーに乗ってます」と返信が。哀れ。
 
癌封じ.jpg
京都六角堂の土産に女優Kさんからもらった天然石。接写がうまくいってないが、書かれている文字は「がん封じ」。癌は封じるものらしい、です。
posted by 老い日記 at 23:37| Comment(0) | 日記

2010年06月19日

老い日記[93]――生誕18,661日/禁煙46日目

 
 午前中から熊本の劇作家Iさんと電話で延々、『上通物語』の戯曲テキレジについて話す。約1時間40分。自分が苦労に苦労を重ねて生み出した戯曲を人にあれこれ、「わからん」だの「説明不足」だの、切り捨てられるのは確かに辛い。これは言うほうも実はかなりしんどい。でも自己満足という恐ろしい敵に打ち勝つためには避けて通れない。

 午後は東北沢で、『誰も見たことのない場所』の稽古。いかんせん手狭なスタジオゆえ動きはさほどつけられず、セリフを重点的に稽古。これまで若手にばかり時間を割いていたので、改めて流れを重視した稽古に取り組むと、ベテラン勢のセリフにもまだまだ場を圧倒する力は宿っていない。こちらもこのままでは自己満足に終わるのではないかと、少々気懸かり。

 5時頃に終え、サッカーWカップ「日本×オランダ」を観戦したい欲求に激しくかられながら、新宿にもそもそ移動。
 夜は『眠れる森の死体』の稽古。こちらは自己満足どころか、まだまだ形にもなっていないので、いつまで雲を掴む作業を続けるのやらと途方に暮れるが、休憩になると、「前半、0-0で終わったよ」「引き分けでも全然OKだよな」とサッカー話でついつい浮わつく。一種の現実逃避だな、これは。あのね、わかってるでしょうが、芝居に引き分けはありません。この芝居、真剣勝負で勝ちに行かねば、と自らを鼓舞し気持ちを引き締める。
 
 稽古後の帰宅途中、携帯でニュース速報を見たら、「日本0−1オランダ」。引き分けにも持ち込めていなかった。(泣)

ゼブラーマン.jpg
キャッチコピーは、「この都市の安全は住宅用火災警報機とゼブラーマンが守る!」。
火災警報機と同等だなんて、ゼブラーマン哀れ。東京消防庁の広告。
posted by 老い日記 at 23:34| Comment(0) | 日記

2010年06月18日

老い日記[92]――生誕18,660日/禁煙45日目

 
 今日はまたまた一日中、新宿の「芸能花伝舎」に籠もりっぱなし。午前中から3階の会議室で「人材育成事業」についての委員会。久しぶりの劇作家・演出家のKさん、相変わらずのツッコミで場を和ませる。午後は1階に下りて、日本劇団協議会の総会。こちらは誰もが生真面目。人数の多さも邪魔しているのだろうが、もう少し笑いをまぶした発言が増えれば、かえって議題の核心に近づけるのではないかと真面目に思う。
 
 午後の同じ時間帯、実は別室で若手男優が『眠れる森の死体』の自主稽古。というのも、いい加減な演出家がダブル・ブッキングしてしまい、挙げ句に「今さら稽古場をキャンセルするのももったいないから自主稽古するように」と勝手に決めた次第。(すみません)
 その稽古に夕方から合流、手取り足取り、違う違うと若手男優のO&Sに毒づきながら細かく小返し。
 5時半からはさらに別の広い部屋に移動して、メンバー全員揃って稽古。部屋が移り、全員揃っても、違う違うと若手男優に怒りを炸裂させるのは変わらない。

 さてさてピロリ菌退治の薬服用、今日で無事に終了。
 副作用の下痢に見舞われ、味覚障害で味気ない日々を送ることになるやも。一応、そう心していたのだが、まったくの杞憂に終わる。あまりにも手応えなし。ほんとにピロリ菌、オサラバしてくれたのだろうか。我が体ながら、さっぱりわからない。
 「文明が発達した今、人間に残された神秘は二つしかない。一つは宇宙。残るもう一つが人間の体」
 激しく同意。そうそう、その通り。わからないからどうしようもないんだが、服用が終わったので明日からは飲酒も解禁。それだけは、はっきりとわかっている。
 
紫陽花.jpg
梅雨時期の花はなぜ青い? 気分もブルーになれってことなのか?
posted by 老い日記 at 23:32| Comment(0) | 日記

2010年06月17日

老い日記[91]――生誕18,659日/禁煙44日目

 
 睡眠不足のままリムジンバスのバス停へ。
 前夜、1本前のバスに乗ろうと主張していた俳優Oの意見を退け、「次のバスでも余裕で間に合うよぉ」と我を通したのだが、そのバスはなかなかやって来てくれず、結局10分以上の遅れ。またしても搭乗時刻に間に合うのか?と車内でハラハラする羽目に。「だから1本前に乗ろうと言ったじゃん」と俳優Oが小言をちくちく刺してくる。小姑か。
 なんとか駆け込みで間に合い(ホラぁ間に合ったじゃん、と小姑Oに言い返すことも忘れず)、機内ではまたも、ゆるゆる睡眠。このままロンドンにでも飛んでくれたら10時間以上爆睡できるのにと、しょーもないことを思う。
 
 2時頃に自宅に戻り、山積みになっている原稿をどんより重い頭でちょぼちょぼこなす。
 夕方から『眠れる森の死体』の稽古。今日はまず、芝居中で使う「声」の録音。緊張するのか、若手女優はなかなか指示通りのムードが出せない。「じゃ、代わりに○○、やってみて」と、にわかオーディション状態になりつつ、1時間ほどで終了。
 立ち稽古は若手男優が謙虚な姿勢を見せるものの、3人とも自分のことでいっぱいいっぱい。「その場の空気をいかにして支配するか」という核心にはなかなか到達できず。
 ああ、時間がとことん無為に過ぎていく。ああ、こんなことをするために俺はいろんなものを犠牲にしてきたのか?と激しく自問自答を繰り返す。

 ふと我に返ると、このブログ、「老いを見つめる日記」だったはずなのに、いつしか「愚痴日記」になっている。
 リセット、リセット。芝居はなるようにしかならん。ちゃんと我が身の体と向き合いましょう。(体もなるようにしかならんが)

KAT−TUN特別便.jpg
バス停の時刻案内板の貼り紙に「KAT-TUN」の文字が。
何だ?と思ったら、コンサート当日の臨時便の案内。ジャニーズ、未だ強し。
posted by 老い日記 at 23:30| Comment(0) | 日記

2010年06月16日

老い日記[90]――生誕18,658日/禁煙43日目

 
 中1日だけの東京生活という慌ただしいスケジュールで、今日は九州・熊本へ。前回の教訓を生かし、乗り換え時刻を事前にネットで調べて出発したので、不安はまったくなし。だが仮眠どころか書きもの仕事に追われて、あろうことか完全徹夜。体力・気力に大きな不安を抱えて羽田に向かう。
 今回は劇団の俳優O、女優Sも同行。待ち合わせは搭乗口だったはずだが、羽田に着くとOから電話。「今、宮崎のMさんと一緒にいるよ」
 Mさんは去年、「みやざき演劇祭」でもお世話になった宮崎のフリーアナウンサー&地元女優。今日は「語り」の稽古のために先ほど上京し、Oと羽田でばったり会ったらしい。Mさんは宮崎の悲惨な状況を最近何度かメールで送ってくれたのだが、口蹄疫の被害は今や畜産業界だけにとどまらず、県民の生活全般に及び、かつてない危機的状況が底なし沼のように続いている。主要キー局はなぜニュースでそれを連日報道しないのか。これは一地方に限った不幸ではない。それこそ政治主導で対策を打つべき全国規模の社会問題だろうに。
 2年前に「日本人の危機管理意識の低さ」をテーマに『流れる庭』という芝居をつくったが、つくづく日本人は経験を学習にしないと情けなく思う。今年の「みやざき演劇祭」も中止になるやもしれぬとのこと。悲しい。そして空しい。頑張れ、宮崎。頑張れ、立ち上がってくれ。

 機内では直ちに爆睡、といきたかったのだが、憤懣やるかたない口蹄疫問題を引きずってかあまり眠れず。がっくんがっくん首を揺らしながら、浅い眠りを漂う。
 昼過ぎに熊本空港着。リムジンバスで市内に出て昼食を済ませ、熊本県立劇場へ。打ち合わせを簡単に話して、そのまま3時からの「制作発表」になだれ込む。
 会場の壇上には熊本演劇界の大黒柱的存在のHさん、今回上演する2本の芝居『上通物語』『メランコリーの予感』、それぞれの劇作家I・Mさん&I・Mさん(イニシャルがまったく同じ)、そして俳優O&S、睡眠不足の演出家が並ぶ。地元のテレビ局、新聞社が集まってはいるものの、TVカメラは3台と思いのほか少なくて一気にテンションが下がる。このやる気のなさをマスコミに見透かされたのか、質疑応答では誰からも手が挙がらず、1時間足らずで終了。

 その後はさらに拷問のような激烈スケジュールで進行。
 まず、2作品合同で全員の顔合わせ。溌剌とした「よろしくお願いします」が何度も飛び交う(その数、30以上か)。続いて、子役の小学生を早く帰さないといけないので、その場面だけを拾って『上通物語』の読み合わせ。
 その後45分の食事休憩を挟み、ウォーミングアップ&発声。6時から『メランコリーの予感』を、続いて改めて頭から『上通物語』を読む。1本終わるごとに、出演者を中心に戯曲についての意見を出し合ってもらったのだが、最初は遠慮していた地元俳優陣もつつけば出る出る。「第1稿よりも散漫な印象を受ける」「前より出番が少なくなっている」「気持ちの繋がりがこれで表現できるのか」……。これに睡眠不足の演出家もここぞばかりに場を仕切りつつ自らも意見しまくり、「みんな一丸となって2作品、いい舞台にしようぜ」と盛り上がる。(俺だけ?)
 結局、退館時間の10時を大きくオーバーして、終了は11時半すぎ。さらにそれから2作品の作家2人、演出助手2人と今後の戯曲改稿、稽古の進め方について、別室で打ち合わせ。
 すべてを終えて「お疲れさま」とタクシーに乗り込んだ時には、とっくに日付が変わっていた。

 ぐったりと疲れを引きずりながらもチェックインを済ませ、俳優O&Sと繁華街に出る。目当てのラーメン屋を探して、しばらく彷徨うが見つけられず、やむなく焼鳥屋へ。その店主に尋ねると、富士ラーメンは5年ほど前に郊外のほうに移転したという。ああ、もう富士ラーメンとの再会は叶わないのか。これで熊本に来る楽しみが減ったな、などと思っていると、目の前で女優Sがジョッキの生ビールを次から次に狂ったように飲み干していく。まさに浴びるように、5杯。ピロリ菌の薬で禁酒中の我が身は、その様子を呆然と眺めるのみ、半ば恐怖におののきながら。
 
制作発表会.jpg
制作発表会場には、立派な看板が掲げられ、ちょっと気恥ずかしい。
posted by 老い日記 at 23:30| Comment(0) | 日記

2010年06月15日

老い日記[89]――生誕18,657日/禁煙42日目

 
 昨日、梅雨入り宣言があったのに素晴らしい快晴の朝。午前中から会議のため新国立劇場へ。
 このところのギリギリ攻防戦を教訓に余裕を持って家を出たはずなのに、着いてみれば3分遅刻。なんで? ……どうも何か大事なものが人間として欠けているのか?

 会議が長引き、午後1時にはF女史と打ち合わせをするはずだったのに、30分遅れで昼食をともにしつつ今後の制作実務についてシャキシャキと話し合う。
 退院して以降、外に出る用件が滅法増えて、書きもの仕事は溜まっていく一方。デザイナーのNさんからも「原稿はどうなってますか?」と心配するメールが届くが、体は二つないのでどうしようもない。とはいえ、仕事はほんとに許容量を超えそうな勢い。入院していた病室が本気で恋しくなる。

 夜の稽古ではついに我慢の限界を越え、亀よりのろい成長しか見せない若手男優にほとほと愛想が尽きる。このまま公演中止にしたい気分をなんとか自らなだめ、稽古終了後に稽古場前の路上でOとNを相手に怒りの愚痴をぶちまける。もちろん、奴らは奴らなりに真剣だし、上を目指そうとしている。それはわかるのだが、人は努力にお金を払ってくれるわけではない。石に食らいついてでもなんとかしなければ。
 しかし、このまま苛々とストレスを抱え込み続けていては、すぐにでも癌が再発するのではないかと気が気ではない。
 その一方、ピロリ菌の薬は今日で4日目。副作用の下痢も味覚障害もまったく起こらず。我が体、意外とたくましいのか?とちょっと浮かれる。

家電なのに.jpg
近所の気になる店シリーズ。「家電買い取り」の店なのに軒先には椅子やらカラーボックスやら、果ては食器までが並ぶ。売り上げアップになりふり構わぬ方針転換。笑えぬ。
posted by 老い日記 at 23:38| Comment(0) | 日記

2010年06月14日

老い日記[88]――生誕18,656日/禁煙41日目

 
 9時にホテルを出れば空港へのリムジンバスに間に合うと踏んでチェックアウトしたのだが、あろうことかタッチの差で間に合わず。時間をめぐってのギリギリの攻防戦、ついについに敗れたり。
 ウソだろ……と、バスターミナルで茫然自失になりながら、「いやいやバスが少し遅れてんじゃねーの?」としばし辺りをウロウロするが、「始発駅ゆえ遅れるわけねーよ」と思い直し、ここは潔く、とタクシーに乗り込む。
 「広島空港まで」と言うと、タクシー運転手、「リムジンに乗らないんですか?」「それが乗り遅れちゃったんですよ、タッチの差で」「何分発のバスですか?」「9時15分です」「それなら追いつけるかもしれませんよ」「え? バスにですか?」「ええ。あのリムジンは途中1カ所だけ、N駅で停まるんですよ。追いついたら、そこからバスに乗ったほうが安くつきますもんね」。
 なんと有り難い。そんな発想、まったくなかった。運転手さん、あんたイイ人だ、恩に切るぜ。
 約10分後、「お客さん、もうすぐN駅ですよ」「間に合いますかね?」。――と、会話するフロントガラスの向こうに悠然と交差点を横切って走り抜けるリムジンバスの姿が……。「あ〜、今出ちゃいましたね」「……みたいですね」「お客さん、このまま空港まで行くしかないです」
 その後、高速に入って程なく、タクシーは快調にリムジンバスを追い越すが、嬉しくも何ともなし。上がり続ける料金メーターを気にしつつ追い越しざまに、ただただ恨めしい目つきでバスを見やるのみ。
 約50分ほどもタクシーに乗って、広島空港着。
 タクシー代は乗車料金12,930円、高速料金1,150円で、しめて14,080円。リムジンバスに乗れていれば、1,300円。なんと10倍以上。ああ、哀れ散財、哀れ太っ腹。(激泣)

 羽田に着いて携帯電話を見ると保険会社のYさんからメッセージが。電話してみると、「保険金を今日、処理しましたのでお確かめください」。
 確かに振り込まれておりました。しかも、今までの人生でやってきたどの仕事よりも高額。演出するより癌になったほうが金儲けできるんだ……と気持ちは複雑。そうか、バスに乗り遅れて散財したのは、捨てる神あれば拾う神あり。、このための手付け金ってことなのか。そんなわけはありません。

 昼過ぎには自宅に戻り、書きもの仕事に追われた後、歯科医院へ。今日はようやく左奥下の歯に取りかかってもらえる。歯茎に麻酔を打って、ガギガギゴギゴギと歯石をこそぎ落とす。
 ここの歯科医院、男先生と女先生がいるのだが、どちらが担当するかは行ってみないとわからない。今日は苦手な女先生。「痛かったら言ってくださいね」とやさしい声で言いながら、麻酔をブスッと刺す。ガギガギゴギゴギにも迷いはなし。力に任せて掘り進む。
 終わって歯科医院を後にすると、口の中に血の味が。ズーンと痛みも出始める。痛みをもらうためだけに歯科医院に行ったような気がして、なんとも腹立たしい。

 夕方から中2日空いての『眠れる森の死体』の稽古。取りたてて進展なし。若手男優たちの、積み上がっていかない演技はどういうことだろう。異星人たちを見るような目で、恨めしそうに稽古を見つめる。

 帰宅後、にわかサポーターになって、ワールドカップ「日本×カメルーン」をテレビ観戦。下馬評を覆して、日本1−0で勝利。連日の睡眠不足を押して見た甲斐あった。試合終了の瞬間には思わずガッツポーズ。
 数分後には現実に引き戻される我が身がなんとも悲しい。

キャットスリー.jpg
高速を走るタクシーの車内からカシャ。見づらいだろうがオレンジ色の鉄骨が恐竜の骨のように空中に伸びている。広島に来るたびに、いったい何を建設中なんだ?と思っていたのだが、その名は「キャットスリー」。濃霧でも飛行機が着陸できるよう滑走路へ誘導するものらしい。やっと、謎がひとつ解けた。
posted by 老い日記 at 23:35| Comment(0) | 日記

2010年06月13日

老い日記[87]――生誕18,655日/禁煙40日目

 
 昨夜、午前0時すぎにホテルに戻り、メールチェックなどの、こまごま作業を済ませ、10分ほど休憩のつもりでベッドの上で横になったら、そのまま朝。ウソ、マジで?と我が目を疑ったが、しっかり朝。あー、昨夜中にやっておくべき仕事はほとんど進まず。やはり我が身の体力は劇的に落ちているのか。

 今日も昨日とまったく同じスケジュール。戯曲講座を3時間。演技講座を6時間。
 この2日間の演技講座は8月に上演発表する芝居のオーディションを兼ねているのだが、前もって選んでいた戯曲で今年のメンバーを活かすのはとっても難しそうな予感。今後、肉体的疲労に加え、精神的にも苦労を強いられそうで、今年の「DOCS」は先が思いやられる。
 ただ今日の我が身は、昨日の意地のストレッチが功を奏したのか、体は軽い。持久力は相変わらずだが。

 8時すぎに終わった後、キャスティング検討のため今夜も居酒屋へ。またしてもカルピスウォーターを飲みながら、ピロリ菌退治の薬も胃に流し込む。2日目も特に自覚症状はなし。ホテルに戻ったのも、連チャンで午前様。
 
DOCS.jpg
「DOCS」の夢見る若者たち。左から17歳、17歳、18歳。まぶしい。きっと彼らの中にはピロリ菌はいないのだろう。
posted by 老い日記 at 23:30| Comment(0) | 日記

2010年06月12日

老い日記[86]――生誕18,654日/禁煙39日目

 
 ソファで仮眠を約2時間、バタバタと準備し、早朝6:55発広島行きに乗るべく羽田へ。またしても駆け込み人生、ギリギリの攻防。乗り換えの新宿駅ではキャリーケースを引きずり、時に抱え上げ、「どけどけどけ」と心の中で毒づきながら、急ぐ急ぐ。こりゃ肉体的にも精神的にもよくないわと痛感しつつ。
 山手線に乗ったところで、もしかしたら間に合わないかもしれぬと不安に駆られ、携帯電話で「乗り換え」検索。結果、一番早い羽田空港到着は6:51。えー、間に合わないじゃん。焦る心を抑え、何度調べてみても結果は同じ。なんで?なんで?とさらに検索を繰り返すも、携帯の乗り換え案内は「あなたは品川6:30発にしか乗れませんので、羽田空港着は6:51になります」という結論を伝えるのみ。
 そんなの嘘、嘘。絶対なんとかなるさ。品川6:30前に乗れる電車はきっとある。そう固くオノレを信じ、品川駅では新宿駅以上に「おらおらおらおら」とJRホームから京急ホームへと突き進む。ホームに辿り着いたのは6:16。
 ――おお神よ。ありました、品川発6:19。しかも特別快速のノンストップなので、6:35には羽田空港着。よっしゃあ。ギリギリの攻防戦、見事に勝利。ざまあみろ、携帯の嘘つき検索。
 だが、空港に辿り着くための1時間ちょっとで1日のエネルギーのほとんどを使い果たし、睡眠不足も手伝って、へろへろの状態で広島に飛ぶ。

 朝9時すぎに広島市南区民センター入り。去年から引き続いてのユース(高校生〜25歳)のための演劇学校。その名も「DOCS=ドックス」(Drama Origin's Creative Studio)。
 10時から戯曲講座を3時間。最年長20歳という劇作家の卵たちを相手に、ダメだし・アイデアだし、たっぷり交えてしゃべり倒す。午後2時からは、演技講座を6時間。エネルギーあふれる若者たちに負けじとオッサンも眠気と闘いながら体を頑張って動かすが、すぐに息が上がる。膝も痛む。

 午後8時すぎに終了。そのままホテルで爆睡したい思いに駆られるものの、会館の担当スタッフ陣と今後の打ち合わせを兼ねて居酒屋へ。ただし、我が身は今日がピロリ菌撲滅薬の服用初日。医者から酒は厳禁と言い渡されているので、カルピスウォーターを注文。薬服用の副作用は特になし。

現代アート?.jpg
もともと建っていた銅像を取り込んだ現代アート、らしい。この銅像さん、テレビを見たかったのね。(広島市南区民センターにて)
posted by 老い日記 at 23:28| Comment(0) | 日記

2010年06月11日

老い日記[85]――生誕18,653日/禁煙38日目

 
 会議のため今日も午前中から「芸能花伝舎」へ。
 議案の審議に1時間かかり、その後また1時間かけて「公益法人改革」「文化支援の在り方」について意見交換。
 このところ演劇人が集まれば文化政策絡みの話題に終始。この1年で何度も何度も話し合いを重ねているが、その中身が多くの人になかなか広がらないもどかしさが最近特につきまとう。話して満足、だけでは何も動かない。何かしら行動に結びつけなければ、と真面目に思う。(と、またしても思うだけ)

 夕方からは『眠れる森の死体』稽古。いっこうに先の場面に進めない。こちらも何か思い切った行動に出なければ、汲々とした事態は打開できないかもしれぬ。
 稽古後、30年来の付き合いになる俳優Oの誕生日祝いに、若手を誘って飲みに行く。この男、50歳の誕生日に「やっとこれで成人だ」と言い放った。今日も好々爺の顔で、「大人になってまだ3歳」とのたまう。素晴らしき哉、悩みなき人生。嫌味でも何でもなく、その性格、ほとほと羨ましい。

ピロリ菌.jpg
いよいよ明日から服用開始。ピロリ菌を完膚無きまで叩きのめすぞ。おー。
posted by 老い日記 at 23:26| Comment(0) | 日記