2010年06月02日

老い日記[76]――生誕18,644日/禁煙29日目

 
 鳩山総理が辞任表明。小沢幹事長も道連れ辞任。号外が出るであろうニュースをシラけた思いで受け流し、昼から東北沢のスタジオで『眠れる森の死体』の映像撮り。
 ライティングやサイズ決めにも時間がかかり、何度もテイクを繰り返すが、老体監督はすぐに集中力が切れるので、後に撮ったカットほど、「まぁ、いいんじゃない」「なんとかなるんじゃない」を連発して次々にOKを出す。結局、編集勝負ですもんね、映像のGさん。後は任せた。

 撮影は5時頃に終了。直ちに撤収し、そのままハイエースで新宿の稽古場に移動。よっしゃ、今日から久々の劇団のウォーミングアップを張り切ってやるぜと臨んだものの、体、硬い硬い。動かない。柔軟性はどこへやら。腹筋、上がらない。背筋、反れない。あがるのは息だけ。「しばらく何もせずに放っておくと、いいですか皆さん、人間の体はここまで機能しなくなります」と、誰かに教えたくなるほど驚きを通り越して、むしろ感心。左肩に比べ右肩が異様に硬くなっている事実も判明。いかんいかん、これでは健康体に戻ったとは言い難い。一刻も早く、歌って踊れて柔軟性抜群の演出家に戻らなくては。

 『眠れる森の死体』ではポラロイドカメラを使う場面があるのだが、今やポラロイドカメラは骨董品の領域にあると思い知る。まずフィルムが製造中止。入手するにはネットオークションしか方法がなく、それも1万数千円という高値。
 この芝居の初演は15年前。我が身の気持ちは何ひとつ変わっていない気でいても、15年という歳月で体は恐ろしく硬くなるわ、当時のカメラは骨董品になるわ、実はいろんなことが相当に変わっている。「まだまだ若いもんね」と言いつつ、その変化にまるで気づかない。それが何より「老い」の証明なのかもしれぬ。

水.jpg
「午後の紅茶」とか「プロティン・ウオーター」とかに、ついつい手が出るのだが、ダメダメ、人間、水を飲みなさい、水を。
「霧島の天然水」は我が故郷だからという依怙贔屓は抜きに、かなり美味い。「よなごの水」は後味がやや苦手。金属っぽさが少々、後を引く。
posted by 老い日記 at 23:53| Comment(0) | 日記