2010年07月31日

老い日記[135]――生誕18,703日/禁煙88日目

 『誰も見たことのない場所』2010年バージョン、無事誕生。
 約350人収容の宇都宮の劇場は満員御礼。「自殺対策」を前面に押し出しての公演だったので、「芝居好きが集まるわけじゃないしなぁ」と、やや高めの客層に不安を覚えたが、満席の客席は結構、真剣。自殺への関心の高さを改めて痛感。
 また、相手が栃木では有名アナウンサーの鹿島田千帆氏とはいえ、無名演出家のアフタートーク「取材から見えてきた自殺の現実」に観客は果たして残ってくれるのか? と心配だったが、こちらも結構な数のお客さんが残ってくれ、なおかつ熱心に聞いてくれて感謝感謝。

 劇場には10時前に入る(俳優&演出部は9時)。10時15分からリハーサルでいくつかのシーンを通る。
 12時前にはスタンバイ。12:50開場。13:20に主催社代表で副知事の挨拶。13:30開演。本番は走ると踏んでいた芝居は、さほど走らず、上演時間は2時間4分のまま。(ま、いっか)
 終演10分後にアフタートーク開始。速射砲のように喋り倒し、16:30にはすべてが無事終了。撤収へとなだれ込む。

 昨夜から照明家のIさんが体調を崩し(旅先ではいつも飲んだくれるのに、昨夜の餃子を食す会にも姿を見せず)、バラシの最中も楽屋でぐったり。いつもの年齢を感じさせないアクティブさがすっかり影を潜め、ちと心配。もう無理は利かぬ、無茶はできぬ、と人のふり見て我が身をふり返る。

 6時すぎにマイクロバスに乗り込み、昨日同様、俳優Oの運転で、いざ帰還。途中の佐野SAで皆、お土産などを買い、あとはバスの中でさしたる会話もなく(大半が睡眠)、首都高が渋滞していてやや時間はかかったが、9時半頃に帰宅。
 強行スケジュールの旅公演、なんとか無事に終えて(しかも満員御礼で)、やれやれと安堵しながら、まだまだ山積みの原稿仕事だけが目の前に残されて、今は呆然。

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『誰も見たことのない場所』、宇都宮公演のフライヤー。栃木県の担当職員の皆さん、お世話になりました。

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2010年07月30日

老い日記[134]――生誕18,702日/禁煙87日目

 朝5時半にはモーニングコールがあり、6時過ぎには自宅前にマイクロバスが到着(運転手はもちろん三度の飯より運転好きの俳優O)。経費節減のため、劇団メンバーは一同揃ってバスで遠路はるばる宇都宮へ。
 劇団のメンバーでマイクロバスに乗るなんて、たぶん15年ぶりくらい。でも遙か昔の前回は劇団の慰安旅行(鬼怒川温泉&日光江戸村)だったので、芝居でのバス移動は恐らく初めて。それでも途中で立ち寄ったサービスエリアではジャンクフードを買いこんだりして、どこか遠足気分。(なのは脳天気な演出家だけ?)
 8時30分すぎには宇都宮の劇場着。9時より直ちに仕込み開始。ぐうたら演出家は搬入だけ手伝って、あとは楽屋でせっせとパソコンに向かって、ちびちびと原稿書き。されど、舞台の進行具合が気になって少しも集中できず。この天の邪鬼男、ホントに追い込まれないと力を発揮しませんなぁ。
 舞台美術、照明、音響の仕込みは順調に終えて(皆さん、お疲れ様!)、2時から場当たり開始。こちらも止め通しで無難に通り、6時半すぎから、いよいよゲネプロ。
 気になる上演時間は、2時間4分。前日からの1分の延びは「本番の芝居は走るから」とノープロブレムを決め込む。
 劇場が9時退館なので、ゲネプロ終了後に直ちに退出。またマイクロバスに乗って駅前のホテルへ。

 その後、スタッフ&役者の有志と、「宇都宮といえば餃子でしょ」ということで(ホテルには「餃子MAP」があった)、ひたすら餃子を食す。普通にうまい。癌手術以降、さほどアルコールを欲しなくなった演出家は烏龍茶のみで、メタボも気にせず、ばくばく食べる。
 12時前にホテルに戻り、そのままベッドに潜り込みたい欲求をなんとか抑え、パソコンに再び向かうも期待以上には捗らず、ただ今AM3:00前。もうひと頑張り……する?
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劇場で写真を取り忘れたので、舞台美術プランのエレベーションをアップ。デザインは礒田ヒロシ氏。
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2010年07月29日

老い日記[133]――生誕18,701日/禁煙86日目

西東京市民会館での実寸稽古、最終日。
 さすがに今日は稽古最優先。朝から田無に向かい、11時には稽古開始。昨日、カットを決めた個所の流れを確認しつつ、部分稽古でひと通りチェック。
 3時半すぎから、いざ通し稽古。終了。2時間3分。なんか微妙だなぁ、この3分。と一瞬思うが、いやいや、もうこれで良しと、このままの形で上演することに決める。
 『誰も見たことのない場所』はドキュメンタリー・シアターと呼ばれる通り、実在する多くの人からインタビュー取材で得た証言を再構成して戯曲にしているので、ほんとに台詞をカットするのは忍びない。フルバージョンは2時間40分なのだが、それだけの時間、それだけの証言者(登場人物は計45人)を費やすことで、テーマの「自殺の背景」が浮かび上がってくる(もっと多くてもいいとすら思う)。取材に応じてくれた人は皆、切実な思いを語ってくれているので、カットしてしまうと、なんだか大事な預かり物を捨ててしまったようで申し訳ない気になる。「よっしゃ、フルバージョン、いっちゃいましょう」と言ってくれる主催者さん、どこかにいませんか?

 通し後、全員で撤収・梱包・積み込み。わがまま演出家は「みんな、あとヨロシクね」とそそくさと会館を後にして、電車・バスを乗り継いで自宅に舞い戻り、文章家のお仕事お仕事。
 しかし、どうしてこうも締切が重なるのか。腹据えて、じっくり原稿に向き合いたいのに、ちょぼちょぼしか時間は取れず、昔のように連日徹夜に耐える体力はとうになく、このところ常に、「あー、あの原稿を早くあげねば」というプレッシャーが頭から消えない。たぶんコレ、大きなストレスになってる。このままいくと、また癌になる(なりません)。癌回避のためにも早くケリをつけねば(癌はどーでもいいから、さっさとケリをつけなさい)。

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行きたいっす。何も考えずにすむワンダーランド。(鷺宮駅のホームの看板)
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2010年07月28日

老い日記[132]――生誕18,700日/禁煙85日目

朝10時から夜10時まで怒涛の追い込み12時間稽古。
 ……のはずが、ぐうたら文章家は仕事が終わらず午前中は時計とにらめっこしつつ壮絶格闘、ようやく午後1時半過ぎに西東京市民会館にたどり着く。(それでも終わっていない書きもの仕事はまだまだ山積み。泣)
 すぐさま前々日の続きの場当たり稽古。演技にダメ出しを始めると止まらなくなるので(特に若手男優O&N)、見て見ぬふりで最後までなんとか通る。

 夜、初通し。主催者に「2時間以内には終わってください」と釘を刺されているので、時間ばかりを気にしつつ、通しを見ながら、「もっと速く喋れよ」「ためるな」「間とるな」「10行くらいスッ飛ばせ」と演出家にあるまじき言葉の数々を心の底で激しく毒づきながらエンディングに辿り着く。
 2時間13分。……ダメじゃん。
 これはもう、明日一日の稽古で13分も縮むわけはないと判断。心を鬼にして5〜6個所、台詞を大胆にカットを断行。大幅に台詞を削られた俳優はあからさまに憮然とした顔をしていたが、これも見て見ぬふりで押し通す。
 さあ、これで2時間に収まってくれれば万々歳なのだが、それはやってみないとわからない。

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仕込み終わった『誰も見たことのない場所』の美術。美しい。

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2010年07月27日

老い日記[131]――生誕18,699日/禁煙84日目

 3週間ぶりの歯科医院。今日は歯周ポケットのチェックだろうと思っていたら、現れた女先生、ささ、と我が口内を覗くなり、「左奥下に被せてあるの金属と歯茎の間に少し隙間ができてるんですよ」「ああ、そうですか?(いきなりナンなんだ?)」「これ、新しいのに換えますね」「え……?(聞いてないよ)」「じゃ椅子、倒します」
 女先生、あれよあれよと歯に被せてあった金属を剥がし、「形を整えますね」と、うぃーん、と唸り声をあげる器具でガガガガ、ギギギギ、ググググと歯を削り始め、「大丈夫ですよ、この歯はもう神経がないですから」と、道路工事のように歯の掘削に没頭し始める。この人、Sだ、絶対Sだと確信していると、「じゃ型をとります」となんだかよくわからない激辛の液体(ゲル状?)を流し込まれ、あっという間に型取り終了、空いた穴に仮の詰め物で蓋がされる。……どうも女先生が相手だとブンヤ魂も萎えてしまい、質問を繰り出す気力も湧かず。天敵か?

 西東京市民会館が休館日なので昨日飾りこんだ美術はそのままに、今日は西荻窪の稽古場へ。セットもないし実寸も取れないので、徹底的に部分稽古に精を出す。今頃になって、こんなことにダメを出してどうする?と思いながらもやらないわけにはいかない。芝居は部分稽古で返せば返すほど深まっていく。それがわかっているだけに、ああ疲れる、ああシンドイ、と休む間もなく我が身を奮い立たせながら、俳優相手に毒を吐く。

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 近くのアーケード商店街。夜遅くなると七夕祭りのオブジェづくりに精を出す店があっちにもこっちにも。
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2010年07月26日

老い日記[130]――生誕18,698日/禁煙83日目

 6時起床。睡眠2時間半。だるい。目が痛い。頭が重い。
 「8時出発で十分じゃないの?」という演出家の言葉にまったく耳を貸す気のない俳優Oは昨夜、地元の人々から情報収集し、7時20分にはホテルからタクシーに乗ると決定。「ええー、飛行機9時だよ。そんなに早く空港に着いて何すんの」。猛然と演出家は異議を唱えるも、「月曜日です。渋滞する前に市内中心部を抜けるべきです。飛行機に乗れないよりマシですよね?」「……まぁ、そうでございますね」。
 やむなく従うことになり、その結果が6時起床。でもって予定通りに、7時20分に出発。タクシーは街中をスイスイと、実にスススイ〜っと走り抜け、8時には空港到着。
 どうも素直に喜べない。早く着きすぎると、どうも損をした気がして、ああ、あと30分は眠れたのにと悔しさが拭えない。この性格ゆえ、いつも間に合うか間に合わないか、ギリギリ攻防戦を強いられて痛い目に遭うことはわかっているのだが。

 機内では当然のように直ちに爆睡。10時半すぎに羽田着。西東京市民会館に向かう俳優O&Sといったん別れ、まだ重い頭のまま、10時半(!)からの会議に出るため、独り羽田から西新宿に直行。ダブルブッキング状態ゆえ当然間に合うはずもなく、大幅遅刻の11時45分頃に会議に参加。
 顔出し程度でゴメンナサイというつもりだったのに、遅刻男を待ち構えていたかのように主要議題の具体的な会議に入り、当然、会議の時間も延びて1時すぎまで。おまえだけに楽はさせんぞってことなのか?

 会議が終わるやキャリーケースを引きずって急いで自宅に戻り、芝居で使う衣装を取って、今度はバス、電車を乗り継いで田無の西東京市民会館へ。
 今日から『誰も見たことのない場所』の実寸稽古。劇団メンバーは朝から仕込んでいて、社長出勤の演出家が辿り着いた時には舞台美術はほぼ完了。とはいえ、「本番仕込みを短縮するために場ミリや段取りをきっちり取りたい」という舞台監督・Iさんの言葉に従って、結局、稽古は6時頃にスタート。途中、食事休憩も挟まなくちゃいけなくて、ムーブメントの最終動線を決めるだけでほぼ時間切れ。場当たりは3分の1も終わらず。明日は休館日なので実寸稽古はできない。

 おいおい、間に合うのか? と急激に不安を覚えつつ、長い一日が終了。疲労困憊の体を引きずって夜10時半すぎに帰路に就く。
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熊本空港の窓から撮影。この写真じゃ全然わからんと思うが、背の高い向日葵が1本だけ、すっくと咲いてた。真ん中の黄色い染みのような点のようなヤツが向日葵。「孤高」を感じて、いたく感動したんだけど、写真がひどけりゃ意味ないっすね。

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2010年07月25日

老い日記[129]――生誕18,696日/禁煙81日目

 確かに演出家は言った。昨夜、帰り際に悩める20歳の若き劇作家に言った。「困ったら何時でも電話していいからな」
 近ごろの若者は何でも額面通りに取るので困る。深夜2時、かかってきました電話が。「すいません、今いいですか?」「………。(よくないとは言えない)」。それから台本の直しについてあれこれと怒濤の質問攻め。その一つ一つに我慢強く、展開のアイデアや具体的な台詞をアドバイスし、切ろうとするたびに、「あともう一ついいですか?」「あと一ついいですか?」。ひゃー。いつまで続くんだ、あと一つ攻撃。
 結局、1時間以上も話し、電話を切ったら3時を回ってた。いやいいんだよ、Iさん。電話していいって俺、言ったもんね。台本、早くできないと困るもんね。君はガッツがあるんだよね。
 ところが若き劇作家、今日劇場入りして当人に、「あれから何時までやってたんだ?」「あ、あのあと寝ました」「な、な、なにをぉおおお」「いやパソコンに向かっても頭が全然働かなくて、こりゃ寝てからやったほうがいいと思ったんで」。若い子はガッツがあります。度胸も満点です。
 かくして『メランコリーの予感』は今日も、その推敲した台本を俳優と読み合わせをしてディスカッション。ようやく上演決定稿が見えてきた。

 1時半から10時までびっちり稽古。
 演出家はこの2日間袖にしていた『上通物語』のほうに今日は時間をかけるが、メーンキャストが2人も休みで代役だらけ。あー、こんなことなら昨日、『上通物語』の稽古につけばよかったと激しく思うが後の祭り。地方での芝居づくりはどこもそうだが、俳優がなかなか揃わないので進行が難しい。
 ただ参加している俳優は皆、やる気は満々。チームワークも既にバッチリ。そこが大きな救い。劇場の制作陣も連日14〜15時間勤務ながら、誰も愚痴を言わない。1のことを100にも200にもして文句を垂れる演出家とは人間の出来が違う。
 稽古後、今後の打ち合わせをして今日も11時過ぎにホテルに戻る。あっという間の4日間。気がつけば、今回もホテルと劇場を往復しただけの日々。なんと充実していることか。(泣)

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 熊本県立劇場前の鋪道にはでっかいクワガタ&カブトムシ。テーマは地球温暖化による突然変異?
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2010年07月24日

老い日記[128]――生誕18,695日/禁煙80日目

じっと待つ身は辛い。まだかまだかと待ちわびる。胸ときめかせドキドキしながら待つのはそれなりに楽しいかもしれないが、イライラしながら待つのはきっとストレス備蓄に大きく貢献してるに違いなく、体にいいわけがない。
 『メランコリーの予感』、今日も丸一日かけて上演台本に至らず。未来を担う劇作家・Iさんは一生懸命に取り組んでいるのがわかるだけに、じっと待つしかない。ええい、と戯曲を取りあげて、自らバシバシ手を入れたくなる衝動を「ここは我慢、じっと我慢」と我が身に言い聞かせる。

 今日は午後1時半から10時まで、びっちり稽古。全体で入念にウォーミングアップをした後、ほとんどの時間を『メランコリーの予感』のほうに充て、俳優たちとディスカッションしながら推敲台本の矛盾点を拾い上げていく。
 残り1時間になって『上通物語』のほうへ行き、こちらは既に半立ち稽古に入っているので、稽古場に入るや、「ダメダメ、もっと体を動かさなきゃ。心を動かさなきゃ」と溜まっていたストレスを解消するかのように、若い俳優たちに毒を吐きつつ、これでもかとダメを出す。

 へろへろに疲れ果てた体を引きずってホテルに帰還した後、仕事の残る我が身をあっさり捨て去り、俳優O&Sは仲睦まじい熟年夫婦のように二人だけで熊本の夜に飲みに出る。いつものこととはいえ、今日もまたも我は独り、カンヅメ部屋で夜が更ける。(夜が明ける?)

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劇場にカンヅメの後は、この部屋でカンヅメ。ちまちまちまちま、執筆作業に精を出す。
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2010年07月23日

老い日記[127]――生誕18,694日/禁煙79日目

 『メランコリーの予感』の上演台本を早く完成させねばならぬと、昨日の時点で今日の稽古は6時からに変更。
 おかげで昼間の時間がすっぽり空いた俳優O&Sは午前中から熟年カップルのようにいそいそと熊本城観光へ。それを恨めしそうな目で送り出し、独り寂しく県立劇場へ昼頃向かう。それから20歳の若き作家Iさんと延々、戯曲の手直し。
 ところが稽古開始の6時になっても若き作家は推敲が終わらず、できたところまでをコピーして、Iさんには続きを書くように言い含め、俳優たちと読み合わせ。それでもまだ、経験が浅いから致し方なしとはいえ戯曲には何をどう直せばいいやら混乱した跡があっちにもこっちにも。
 結局、若き作家は稽古中も独り別室で執筆にかかり、演出家はもう1本の『上通物語』の読み稽古には一度も顔を出せずに10時になって本日終了。解散した後、Iさんに手直しすべき個所をあれこれアイデアを出しつつ話し、明日までに仕上げてくるように伝えて、11時過ぎにようやく劇場を後にする。
 気がつけば、ホテルで朝食を摂ったきり何も食べてない。急激に空腹感が押し寄せる中、今日もコンビニで食料を買いこんで、やれやれと別の溜まっている仕事に取りかかる。


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熊本城。雄大。優雅。凛々しい。観光に行けなかったので俳優Oから写真だけ奪い取りました。
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2010年07月22日

老い日記[126]――生誕18,693日/禁煙78日目

 またもや睡眠1時間という超寝不足で羽田へ。なぜこうも機上の人となる前日は睡眠不足になるのか。仕事仕事、仕事優先と旅のパッキングを後回しにし、そのくせ仕事はだらだらと集中力を欠いていっこうに進まない。そのうち今度は準備準備、準備しなきゃマズいだろと、やおらパッキングに取りかかるも、7割方終えたところで仕事が気になり始め、次第に仕事してるんだか準備してるんだかわからない状態になり、結局、どちらも中途半端なまま気がつけば明け方近く。あれあれ、このまま寝たんじゃ起きられないよと今度は遠足前のガキのように意味のない興奮状態に軽く陥り、ああ、またしても寝られなかった……。
 どうも、こんなことになっているような気がする。やはりここは勇気。勇気を持って、何より睡眠、睡眠が一番大事と我が身に言い聞かせ、仕事になんか見向きもしない。すっぱりすべてを諦めてベッドに潜り込む。この思い切りの良さが我が身には絶対に必要なんだと思う。(きっと違うと思う)
 さて今日から始まる、9月の芸術文化祭オープニング公演の稽古のため熊本入り。もちろん機内では乗り込むや直ちに爆睡体勢に。離陸直後に記憶がなくなり、着陸の衝撃で目が覚める。理想的な展開。もしかしたら我が家にもベッドの代わりに飛行機の座席があれば熟睡できるのかも。(絶対違うと思う)

 阿蘇熊本空港からいつもならバスのところ、「タクシーでおいでください」と県立劇場の担当・Mさんからメールが入る。なぜ?と思いつつ確認すると、「暑いでしょうから」とよくわからない返事。でも有り難いことに変わりはないので遠慮なくタクシーに乗って30分ほどで到着。やれやれとひと息つこうとすると稽古開始まで40分ほどしかない。
 「え? 今日の稽古って2時開始ですよね?」「何言ってるんですか、1時半ですよ。古城さんがそれでいいって、そう決めたんじゃないですか」「………(マジかよ)」
 ああ、そうか、時間がないからタクシーってことだったのかと軽い認知症の演出家は合点がいくも、飯は?飯は?と認知症の進んだ呆け老人のように訴えて、多少のスタート遅れもやむなしと、しっかりと親子丼を食いつくす。
 さてさて腹も満たされたことだし張り切って稽古と思いきや、広報誌のインタビューがあるとのことで、ウォーミングアップは俳優として出演するため同行している我が劇団の俳優O&Sに任せて、クーラーの利いた部屋で取材を受ける。

 その後、夕方6時まで『メランコリーの予感』の読み合わせ。作家に書き直してもらった第3稿を読んだのだが、今ひとつ戯曲が弱い。悩んだ挙げ句、もう少し手を入れるよう言い渡す。
 夕食後の7時前からは『上通物語』の読み稽古。こちらは上演台本ができあがっているのでビシバシと俳優にダメを出し、小返し小返ししつつ半立ち稽古のように進めて、あっという間に退館時間の夜10時。
 始まったばかりとはいえ、2本とも先行き険しい予感。メランコリーの予感。おいおい、気取ったこと言ってる場合じゃないよと自分を戒めつつ、明日の打ち合わせをして解散。
 ホテルにはO&Sともども11時前にチェックイン。3人揃ってコンビニに繰り出し、その後はカンヅメになった気分で独り、部屋でパソコンに向かう。メランコリー。
 
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熊本市の上通りでは有名な「河童」。愛嬌もなく、妖気漂うミイラのようでリアルに怖い。(なぜ投げ銭が?)
 
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「まるぶん」という昔からある書店のオブジェ(?)なので、少し引いて見ると、こんな感じ。
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2010年07月21日

老い日記[125]――生誕18,692日/禁煙77日目

 猛暑はとどまることを知らない。なんと28度が最低気温。体温より低い気温は一日のうち一瞬たりともない。恐ろしい。朝から早くもぐったりしながら新国立劇場へ。
企画サポート会議3時間、研修所の打ち合わせ1時間。会議が予定よりかなりオーバーしたので。急いで帰宅し、とうに締切の過ぎている原稿にわっせわっせと取りかかりたいところだが、再び猛暑の外に出ると一気に気持ちが萎える。
夕方になれば気温は下がると期待しつつ、気分転換も兼ねてランニングに出てはみるが、あまりの暑さに死ぬ死ぬ熱中症になると迷わず逃げ帰る。拷問かよ、この暑さ。

夜遅く地元のアーケード商店街を通ると、来月の七夕祭りに向けて商店街名物のハリボテのキャラクターづくりが始まっている。いつもは涼しげに映る光景なのだが、今日は炎天下の拷問のように思えてかわいそうな気になる。

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午後2時30分、新国立劇場リハーサル・スペースの中庭は屋外サウナ状態。じっと座っていれば、たぶん30分で熱中症。
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2010年07月20日

老い日記[124]――生誕18,691日/禁煙76日目

 20代・30代の頃は芝居を1本やり終えると脱力感激しく、1週間ほどは枯れ木のようになっていた。今は枯れ木になることもなく、翌日から平然と次の仕事に取りかかれる 。
でもこれ、たぶん喜ばしいことではない。枯れ木になったのは、それだけ情熱を傾けて取り組んでいたことの証し。今や若い頃の情熱など持ち合わせないご老体。恐らく、そういうこと。脱力感もなければ、達成感もなし。取り立てて大きな感慨に浸ることもなく、終わった終わった、ハイ次、次と、ベルトコンベアーのように明日がやって来る 。
そこでふと自問自答する。ではなぜ追い立てられるように芝居をやり続けているのか? 達成感があるわけでもなく、圧倒的に観客に支持されているわけでもない。もちろんビジネスとしては赤字続きなので、やればやるほど損をする。考えれば考えるほど理由がない。理由なき人生。果てしない謎。

午前中から溜まりに溜まった書きもの仕事に取り組む。劇団のメンバーは倉庫で荷下ろし、倉庫の整理。凄まじい暑さの中、かなりの重労働だろう、お疲れ様。若者、頑張れ。と、ご老体はクーラーのガンガン効いた部屋で他人事のように思う。



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近所にある、謎のダーツ・ショップ。今までに開いているのを2回しか見たことがない。しかも入り口がちょっとだけ開いていて通りすがりに辛うじて中を覗けただけ。夥しい数のダーツ関連グッズが壁一面に展示してあったが、あれは個人収集物で商売のためのショップではないのか? もしや秘密クラブ? 何の?
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2010年07月19日

老い日記[123]――生誕18,690日/禁煙75日目

 昼間の日差しが猛烈過酷すぎて死ぬ倒れる誰か助けてと心の中でわめいてみるが、50男は意外にしぶとく、倒れもしないし死にもしない。ただ、誰も助けてはくれないし、やる気と気力は汗のようにだらだらと体から抜け落ちていく。
いつもより期間が短かったとはいえ、公演はあっという間に本日、千秋楽。開演ちょい前に劇場入り。楽屋にちょろっと顔を出し、ほとんど客のような気分で芝居を観る。
かくして15年ぶりの上演となった『眠れる森の死体』、すべて終了。足を運んでくださったお客様、お一人お一人に感謝、感謝。心からありがとう。僕らが提示する世界観を共有できる見知らぬ人は決して少なくない。それなりにいることを確認できること。僕らが芝居をやる意味はそこにしかない。だからこそ来てくださったお客様だけが心の糧。今一度、ありがとう。
今回は敢えて台詞をまったく変えずに15年前の脚本のまま上演したのだが、「とても15年前とは思えない」「今でも全然通用する」といった有り難い言葉をたくさんいただいた。かくなる上は、この芝居の賞味期限がどれだけあるのか、さらに15年後の2025年に……嘘、嘘。俺もう死んでる、死んでる。

打ち上げは体をいたわるべく、カルピスで攻める。今では天敵のように思える若手男優は、3人とも「やり遂げた感」を全面に押しだし爆睡したり、酔っぱらったり、女性スタッフにちょっかいを出したり、爆睡から目覚めギャハギャハと馬鹿笑いしたり、そ れなりに達成感を満喫している。まぁいい。はしゃげはしゃげ。試練はすぐにまたやってくる。(それは我が身にも?)
「古城さんが前回、若手は元気がないって言うから、今日はみんなオールのつもりなんですよ」。そうか、そんな挑発を確かにしたなと思いつつ、「カラオケ行きましょう 、カラオケ」という声を振り切って、すっかりエネルギーが乏しくなった演出家は午前2時過ぎ、独りさみしくタクシーに乗る。


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舞台美術がすべて撤収され、使用されていた照明機材が整然と舞台に並べられる。ここで起こった物語は、もはやすべて記憶の中にしかない。
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2010年07月18日

老い日記[122]――生誕18,690日/禁煙75日目

 自業自得とはいえ睡眠わずか30分という過酷な状況で朝から羽田へ向かう。今日は福岡で「九州戯曲賞」の最終審査。久々の福岡だというのに悲しいかな、日帰りというこれまた過酷なスケジュール。
昨年創設されたばかりの同戯曲賞。第1回の去年はどうしても日程が合わなかったので、今年は少々無理して、まだ劇団の公演中だというのに引き受けました。決して上演中の我が若手男優陣に愛想が尽きたわけではありませぬ。(笑)

午後、福岡空港着。空港から会場の「大野城まどかぴあ」まで一緒にタクシーに乗った劇作家Nさん(初対面)が外の風景を眺めて「雲が九州の雲ですね」と言う。窓の外を見れば、確かに。雲が迫り上がるように青空にくっきり。九州の夏。
5人の劇作家による審査会は2時半に始まり5時に終了。なるほど5人も集まれば、それぞれ重要視する観点が微妙に違う。ほかの作家の意見を面白く聞く。その中でNさんとは全作品、ほぼ考え方や評価が一致していて、やや意外。
その後、場所を天神に移して6時半から交流会。それを1時間で中座し、独り、地下鉄経由で福岡空港へ。
羽田には午後10時過ぎに着。そこから中野に向かい、終演後に俳優Oと飲んでいる広島のNさんたちに合流。仕事のできない演出家が棚上げにしている来月の広島DOCSのキャスティングのことなどをちょちょいと話す。
帰宅は午前1時過ぎ。長いような短いような一日。疲労感だけはたっぷり溜め込みながら、帰宅早々パソコンに向かう。お疲れさん。

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博多で「霧のシャワー」に遭遇。LOFTの天神店。おお! と期待に胸膨らませて真下を歩けば、涼しさはそこそこ。そんなもんです。
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2010年07月17日

老い日記[121]――生誕18,689日/禁煙74日目


 上演中の『眠れる森の死体』、観に来てくれた知り合いの皆様に言われております。 「太った?」「太りましたよね?」
 ハイ皆さん、正解です。ついこの間まで、癌だ癌だと騒ぎ立てていたこの男、しっかり太っております。先々月、1週間入院して痩せてしまったのが嘘のように、あれよあれよという間にメタボです。つくづく世の中は理不尽なものです。こんなに仕事に追い立てられているのに、こんなに睡眠を削って亀の歩みのように仕事をこなしているのに、こんなにストレスを溜め込んで芝居に身も心も捧げているのに、人は太ります。
 やつれるよりマシという声もあろうかと思いますが、人間の欲とは身勝手なものでして、太るのもイヤ、やつれるのもイヤ、常にベスト体重であってほしいものです。
 たぶん、生活が恐ろしく不規則になっているからです。不規則生活から脱却すれば少しはベスト状態に戻せるのだと思いますが、それにしてもメタボへの傾斜が急激すぎます。もしかしたら癌細胞が体内にあったことで太らないでいられたのかもしれません。(そんなことはありません)

 本日、昼・夜2回公演。芝居がダレていく危険な兆候を感じ取り、夜公演の前に若手中心に緊急稽古。結果、無駄骨に終わらず。夜は少し持ち直し、芝居が多少は締まってきた。
 よっしゃ、この勢いでメタボな体も締めあげるぜと思いつつ、夜公演はこれまで一緒にやったことのある俳優がなぜかたくさん勢揃い。終演後は大人数で、まるで打ち上げのようなノリの飲み会に。しっかり食べて、しっかり飲んで、ああ、また今夜もメタボに拍車をかけている。

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今日着てたTシャツ。若い劇団メンバーが「カッコイイっすね、それ」と言ってくれるが、メタボには似合いません。(泣)
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2010年07月16日

老い日記[120]――生誕18,688日/禁煙73日目


 睡眠約4時間、午前中から会議のため西新宿へ。梅雨明けしたのか、完璧なる真夏の暑さ。昨夜の飲み疲れがちっとも解消していないので、余計に全身にだるさを引きずり、一歩一歩踏み出すごとに汗が噴き出す。
 ほんとは会議2連チャンの予定だったが、午後の会議はお赦し願って、台本テキレジの仕事を怒濤の追い込みでなんとか間に合わせ、さらにだるさを引きずって劇場に入る。

 気が抜けない若手3男優を中心に、初日が開けても劇場で稽古、稽古。若い彼らだ、やればやるだけ吸収する、きっとぐんぐん伸びる。伸びるに決まってるさ。すがる思いの演出家はいよいよ妄信的な祈りの境地に達しつつある。

 本日は終演後にアフタートーク。ゲストは女流劇作家・演出家のAさん。久しぶりに会う。Aさんは4姉妹、我が身は4兄弟。多兄弟という育った環境は似ていながら、一方で男だけ、女だけという決定的な違いもあって、Aさんとの会話にはいつも「え、そうなの?」という発見があって楽しい。
 退館後、今夜もお客さんを交えて飲みに出るが、二夜連続の深酒さすがに自重して(もはやそんな体力なし)、今夜は生ビール1杯だけで、ちゃんと電車で帰る。健全。健康。(というか仕事をしましょう、仕事を)

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ブランコのある風景。ついつい乗りたくなるが、近所に危ない人が……と通報されたくないので、ぐっと我慢して通り過ぎる。
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2010年07月15日

老い日記[119]――生誕18,687日/禁煙72日目

 
 朝5時にもそもそと起きだしてパソコンに向かう。仕事の山に途方に暮れ、このままランニングに出たら身も心もすっきり爽快になるだろうなという誘惑を抑えつつ、ひたすらあくせく原稿書きと格闘。健気、健気と我が身に言い聞かせる。
 午後イチで劇場入りし、3回目のゲネプロ。たぶん劇場でのゲネプロ3回は初めての経験。これだけやれば、きっとうまくいく。きっと大丈夫。完璧主義の演出家は自己暗示で不安な思いに蓋をしつつ、初日を開ける。

 初日、無事終了。なんてことなく終了。いやいや、4月の旗揚げ公演初日の空前絶後のミスに比べれば、数段も上出来と言うべきか。
 終演後、初日打ち上げ。ミスター・ウエスタンこと俳優のNさんも観に来てくれていて、しばらくして合流。前回同様、深夜3時まで飲む。語る。笑う。若手相手に毒を吐く。Nさんも負けじと(むしろ我が身を上回って)若手に毒を吐く。いやいや、これは親心。おまえらさぁ、こんなこと言ってくれる大先輩、なかなかいないよ、と思いつつ、調子に乗ってレモンサワーをぐいぐい飲む。憂さ晴らし?

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公演お祝いの花。感謝!!
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2010年07月14日

老い日記[118]――生誕18,686日/禁煙71日目


 南国生まれなので寒いのはホントに苦手。その代わり暑さにはとことん強いと自負していたのだが、もはやこの歳になると、天候に逆らうほどの体力はないと思い知る今日この頃。今日もひたすら、あちー、あちー、と愚痴り続ける。真夏日ともなると心も体もげんなり、ぐったり。今週中に梅雨明けするらしいが、猛暑日ともなったら生きていけるのか自信がない。

 朝からオノレにハッパをかけて山積み仕事に取り組むが、山頂の小石を二つ三つ崩した程度で時間切れ。大いなる無念を引きずりつつ、我が身を追い立てるように劇場に向かう。
 昨日のうちに場当たりが終了できてしまったので、今日は贅沢にもゲネプロ(本番さながらの通しリハーサル)、なんと2回も。おまけに夜のゲネには某プロダクションのマネージャーや若手女優らが6人も観にきて、さながらプレビュー公演。
 初日が近づくにつれて、心配の種の若手3男優は意外にも急成長を見せる。でも彼らのテンションが上がった理由は、「こりゃスゲーよ、舞台美術」「めちゃめちゃカッケーよ、照明」といったスタッフワークの凄さ。決して演出家の言葉ではない。バカヤロー。
 さて、いよいよ明日は幕が開く。皆さん、お見逃しなく。
 
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初日前に公開、『眠れる森の死体』舞台美術。
これに照明が加わって出現する世界は恐ろしく幻想的。
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2010年07月13日

老い日記[117]――生誕18,685日/禁煙70日目


 後頭部に鉛のおもりが垂れ下がっているかのように、どんより気分が晴れない。まとめて3日くらい寝かせてもらえれば、一気に元気回復すると思う。要するに、すげー眠いっす、というだけの話なのだが。
 初日が近づき気が張っているとはいえ、首凝り・肩凝りはいよいよひどく鉄板のようになっていて、目の痛みもじんじんと途絶えることがない。間違いなく疲労回復しないまま翌日の疲労を溜め込むという悪循環の繰り返し。
 おまけに携帯電話が鳴っては台本テキレジの催促、制作文書の催促。メールをチェックすれば連載原稿の催促。「ああ、あれもまだ。ああ、時間が」。こうして自業自得とはいえ、ストレスも片っ端から溜め込んでいる。おまけに締切を過ぎた原稿も三つほどあるが、もはや誰からも催促されない。(泣)

 午後1時から退館間際の10時近くまで、劇場に籠もって延々と場当たり。これが予想に反して順調に進む。(喜)
 一緒に芝居をつくりあげる照明家Iさんとは15年、音響家Kさんとは既に20年以上もの付き合い。まさに「あうんの呼吸」で進められる、これはひとえにチームワークの賜物。何をやりたいのか。何を大事にしているのか。チームワークがいいかどうかは一発勝負の時にその真偽が判明するものだとつくづく思う。(今回のサッカーWカップの日本代表チームのように)

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場当たり休憩中、「若手3男優、集う」の図。
俳優O「おいおい、また俺らの演技がなってないとかなんとかクソ演出家がほざいてるらしいぜ」
俳優S「これは10代が主役の芝居だぜ。ジジイに若者の気持ちがわかんのかよ?」
俳優N「そーだよ、俺たちの演技は完璧だよ。あんな奴、無視して俺たちの芝居で客を感動させようぜ」
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2010年07月12日

老い日記[116]――生誕18,684日/禁煙69日目


 つかこうへいさんが亡くなった。井上ひさしさんに続いてビッグネームがまたこの世を去っていく。
 「つか芝居」は文字通り一世を風靡した。高校演劇部時代、東京の大学に進学した先輩が夏休みに帰ってきて、「東京じゃ今、つかこうへいってのがスゲーんだよ」と目を輝かせながら語ってくれたのが、その名を耳にした最初。
 20歳そこそこで初めて観た「つか芝居」の衝撃は今も鮮明にこの胸にある。『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』はもちろん名作だが、石丸謙二郎さん主演の『寝取られ宗介』、田中邦衛さん・根岸季恵さん主演の『ヒモのはなし』、この2本を個人的には押す。ぎゃはぎゃは笑い、おいおい号泣し、「やっぱスゲぇーじゃん、やっぱ芝居ってむちゃくちゃおもしれぇーじゃん」、観ながら興奮し、興奮しながら芝居を仕事にしたいと思い、「よぉし、この世界に絶対飛び込んでやるぞ」、そう思った。
 つかさんの芝居を支え続けたプロデューサーのSさん、今頃てんやわんやの大騒ぎになってることだろうなぁ……。

 朝から歯科医院へ。先週のリベンジ。今日もギリギリなんとかセーフと思ってたら、「古城さん、今日10時半のお約束ですよね?」。時間を30分も間違えていた……。(泣)
 「ずいぶん歯茎は締まってきましたね」と男先生。でも何カ所かうまく磨けていないところがあるとのことで、「ポイントタフト」というブラシ部分が1束だけの歯ブラシを使った磨き方を伝授される。歯磨きひとつで奥が深い。この歳になって何回、歯磨きの仕方を習わなきゃいけないんだ、俺。(泣)
 なんでも歯石には、さほど硬くなくてちょちょいとこそぐだけで取れるものと、すぐ硬くなってなかなか取れないものとがあって、それは細菌によって違うんだそうな。
 「古城さんの場合、硬い歯石を作る細菌の割合が多いですね」「それだけ細菌が悪質ってことですか?」「(苦笑いで)まぁ」「………。(おいおい否定しないのかよ)」「でもあの割合の問題ですから、その、例えば黒人が何パーセント、白人が何パーセントというようなもんで……」
 男先生、その例え、とっても変です。というか、ダメでしょ、そんな例え。(そうは言えなかったが)
 要するに、腹黒い人には腹黒くタチの悪い細菌がたくさんはびこる。そういう理解でいいんでしょう? というか、話せば俺の周りはみんな絶対そう思う。(激泣)

 さてさて、今日からいざ劇場入り。舞台美術の仕込み、照明のシュートまで順調に進むが、映像で手こずる。それでも仕込みが進むにつれて、ブランコや粗大ゴミの数々が放置されたリアルな原っぱが劇場内に出現。……マジ、わくわくする。

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びっしりと草。これも『眠れる森の死体』の舞台美術の一部。実際の舞台には、この何倍もの草が……ああ、言えない。
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