2010年07月11日

老い日記[115]――生誕18,683日/禁煙68日目

 
 参議院選挙、民主党大きく後退、与党過半数割れ。予想できた結果とはいえ。オママゴト政治で迷走を続けた民主党が成熟するまで待ってる余裕はない、ということなのだろう。スピードのある政治は難しくなるが、衆参の「完全ねじれ国会」で与野党にいちいちシビアな綱引きをしてもらうほうが政策がより錬り上げられて、今の日本にはいいのかもしれぬ。

 稽古場での稽古最終日。いくつかの場面を小返し稽古した後に、最後の通し稽古。
 演出は基本的には15年前の初演とさほど(敢えて)変えていないので、「ああ、90年代の演劇だなぁ」と自ら思う演出が少なくない。こけおどしのようにバン!とカットインする音楽。スパン!とカットチェンジする照明。「うおー!」と心の叫びをストレートにさらけ出す(そんな場面もある)演技……。果たしてこれを、今の観客は「古い」と取るのか、「正統」と取ってくれるのか。はたまた「別にどうーでもいいっス」と無視されるのか。実は気の小さい演出家は今から興味津々、というか気が気ではない。

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投票所ってなんでこんなに地味なんだ?

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稽古場最後の通し直前。仮セットの裏でスタンバイする女優Y。静かなる緊張感。何を思う?

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芝居で使われる血。正確には「血糊」。リアルです。エグいです。この血が芝居で使われる場面は……ああ、言えない。
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2010年07月10日

老い日記[114]――生誕18,682日/禁煙67日目

 
 久しぶりのすっきり快晴。まさに抜けるような青空を満喫しながら稽古場へ。『眠れる森の死体』の芝居中にも、思わぬ形で青空が登場するのだが、今日の青空は芝居の青空に負けず劣らず、いい感じ。心地よい。
 このままドライブにでも出かけられたら最高なのだが、そうは問屋がおろさず、今日はわがまま演出家を日頃から支えてくれる美術家、照明家、音響家に加えて映像製作Gさんもやって来て、主要スタッフ総見での通し稽古。
 厳しい目にさらされる緊張感が刺激になったのか、本番さながらの映像投影でより感情移入できたのか、ほとほと手の掛かる若手男優たちも今日は予想以上に健闘、ホラームード漂う『眠れる森の死体』の世界は、よりパワーアップ(したような気がする)。ひたひたひたひた押し寄せる、この緊張感が本番でさらにさらにパワーアップするといいのだが。

 このところまた「老い日記」ではなく、すっかり「芝居日記」になっていて、いかんいかん話が違うとオノレを戒めようとするのだが、初日間近で気が張っているのだろう、睡眠不足は続いているのに、現在の我が身の体調がいいのか今イチなのかもよくわからない。いいのか、こんな体調管理で。

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『眠れる森の死体』で重要な役割を果たす鉄製ブランコ。びゅんびゅん漕いでも大丈夫。芝居中に登場人物がびゅんびゅん漕ぐ。休憩中に老いた演出家もたまに漕ぐ。 
 
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ドラム缶にミニ自転車。どちらも本物。今回、こんなものも舞台上に置かれる。
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2010年07月09日

老い日記[113]――生誕18,681日/禁煙66日目

 
 今日も稽古場に向かう途中、自宅マンション近くで交通事故(既に片づけられて写真は撮れず)。しかし見通しはいいはずなのに、なぜこんなに青梅街道、事故が多いのか。何かよからぬことの予兆? 来週木曜初日の公演がクラッシュ? ダメダメ、よからぬ妄想は何も生まない。やめるが賢明。

 墨田区の稽古場では俳優Hさんにちょくちょく会う。一昨年の『貴婦人の帰還』に出演してもらったHさんが所属する劇団は今、仕込みの真っ最中。稽古場として有名な墨田区のこの地で、別棟を今後は劇場として使用していくらしい。凝ったセットで有名なこの劇団は仕込みに1週間以上かけるので、Hさんはじめ、来る日も来る日も大勢でトンテンカンテンやっている。こんなハードな作業、もちろん若くないとできません。
 それにしてもHさん、ハードな作業のせいだけではなく痩せて、いや、やつれてないか? 肉体労働者然としていたはずの体が妙にほっそりして、もしもし癌じゃないですか?と心配になる。(滅多に癌にはなりません)

 初日までついに1週間を切った『眠れる森の死体』。今日は午後に通し稽古、夜は部分稽古で猛然と追い込み。
 浴びせられるほうはもちろんシンドイだろうが、毒は吐くほうも相当にパワーを使う。「怒る」ってエネルギー、要るもんな。昔に較べると俺、ずいぶん怒らなくなったよなぁと毒を吐きつつ思う。あれ? なんか矛盾してる?
 
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墨田区で目下使用している稽古場、第3スタジオ。連日、この中に引きこもって、悪魔が毒を吐く。
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2010年07月08日

老い日記[112]――生誕18,680日/禁煙65日目


 急げ急げ遅れすぎ、とダッシュで稽古場に向かおうと外に出たら、自宅マンションの真ん前で交通事故。トラックに後ろからワゴン車が激突していた。これは慌てて自宅を飛び出した我が身に対する「汝、慌てることなかれ」という戒めか? などとジコチュー演出家は都合よく思う。
 それにしても十字路でもない片側2車線直線道路でなぜ追突事故が? と、瞬間的にブンヤ(新聞記者)魂に火がついて、警官の迷惑そうな顔をものともせず、悠然と写メを撮る。

 稽古場からの帰り、「あ、そうだ、ホラホラ」と事故の写メを見せたところ、俳優Oに「秋葉原の無差別殺人事件の現場にいたら絶対写真撮ってる奴だよな」と言われ、なぜか気持ちが萎える。確かに。ブンヤ魂などとほざいたところで、我が身はとっくにブンヤじゃないんだし、今はただの野次馬と変わらない。「さっきさ、すごかったんだぜ」と、ただの話題づくりのためにせっせと写メを撮るバカどもと何ら変わらない……。

 いや待て。ほんとにそうか? 好奇心はクリエイティビティの源ではないのか?
「さっきさ、すごかったんだぜ」という野次馬根性から始まって、なぜこんなことになるのか疑問を持ち、憤りを覚え、その真相を探るべく世の中を見つめ直す。ジャーナリズムもアートもそこからしか生まれないだろう? そうだよ、その通り。だから野次馬根性、大いに結構結構。
 ――などと独りで、しばし妄想の世界でたわむれる。そんなことより仕事をしなさい仕事を、と思いつつ。

 稽古場でのクリエイティビティ、今日は通し稽古。若手客演女優Yさん、キャラクターが大きく変化。はかなさと強さを感じさせて、美しい。上昇気流に乗る兆し。
 
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ワゴン車の前方はかなり潰れていたが、お巡りさんがその部分を隠すかのように交通整理のお仕事中でベストショットは撮れず。写真を撮った直後に前のトラックを別のお巡りさんが移動した。
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2010年07月07日

老い日記[111]――生誕18,679日/禁煙64日目


 仕事がオーバーヒート気味。いや気味どころか、もう完全にエンジンが火を噴いて走れない。終わってる。お手上げです。と弱音を吐いたところで誰かが助けてくれるわけもなく、「少しずつでいいんだよ少しずつで」と、リハビリに通う患者に語るように我が身に言い聞かせ、「世の中辛抱だからね辛抱」と、さらに道を見失った迷い人に人生を説くように言い聞かせ、遠慮なくびゅんびゅんと過ぎ去っていく時間の中、書きもの仕事に少しずつ少しずつ辛抱強く向き合う。――ああ、この長くて遠い暗黒のトンネルを抜ける日は、いったいいつの日になるのやら。

 実寸稽古4日目。今日から昨日までの第5スタジオから第3スタジオに移動。仕込みはみんなに任せて、午後稽古場入りするや、部分稽古に檄を飛ばしまくる。いえ、決して八つ当たりではありません。立派なお仕事です。と自分に言い聞かせて、燃える演出家はさらに猛毒を吐きまくる。
 その猛毒を日々、盛られ続ける若手男優どもは免疫力が上がってきたのか、逆に毒がすっかり全身に回ったのか、『眠れる森の死体』には怒りを露わにするシーンが何度も出てくるのだが、その目がだんだん据わってきた。その叫ぶ声がだんだん相手に突き刺さるようになってきた。そうなればなるほど、芝居の空気感は張りつめる。よしよし、いい傾向だ。
 彼らが据わった目で叫び声をぶつけたいのは、相手役ではなく演出家なのかもしれないが。

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稽古場近くのビル2階から顔を出す、巨大な3匹の犬。顔はかわいいけど、これだけ大きいと不気味。
ああ、過ぎたるは及ばざるが如し……。
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2010年07月06日

老い日記[110]――生誕18,678日/禁煙63日目

  連日すっかり気温は真夏! なのに雨がだらだらと降ったり止んだり。もう夏? まだ梅雨? 天候はまるでいつまでもすっきり完治しない我が身の鼻風邪のようで、毎日なんだか居心地が悪い。鼻風邪、さっさと治しなさい。というか、治りなさい。と命じたところで、自然治癒力はとっくに衰えている。(泣)

 『眠れる森の死体』、実寸稽古3日目。
 こちらは徐々に本番さながらの息吹が吹き込まれてきて居心地がよくなってきた……と思いきや、早くも本日、稽古場撤収。というのも同じスタジオが連続で押さえられなくて、明日から同じ敷地内の別のスタジオに移動。まったくもって我が書きもの仕事のように効率悪い。
 しかし芝居はここに来て、一気に濃度が上がる。空間がきっちりつくりあげられてくると、それだけで芝居のムードも色濃いものになっていく。ああ、なんて素敵な空間。

「イケる、イケるぞ、この芝居」と独り心の中でほくそ笑む。白日夢?

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現代美術家として尊敬してやまないオノ・ヨーコの作品集、『YES』。実は『眠れる森の死体』にも彼女の作品にインスパイアされたエピソードが出てくる。
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2010年07月05日

老い日記[109]――生誕18,677日/禁煙62日目


 朝から原稿仕事でパソコン前に足止め状態、そのしわ寄せで歯科医院に行く予定をキャンセル。
 一気にケリをつける心構えでいた「歯周病食い止め作戦」、ようやく光明が見え始めていたのに、食い止め作戦実行に向かう気持ちを食い止めている。
 いかんいかん、いったんしわ寄せをオノレに認めてしまったら、いろんなことがどんどん後回しになってしまう(既に相当、いろんなことが後回しになっている。泣)。これで歯周ポケットが深くなったら虚しさ倍増だなぁと、せめて歯磨きだけはと歯間ブラッシングに時間をかける。老いたる身とはいえ、まだまだ入れ歯の世界には行くまいぞ。ああ、むなし。

 実寸稽古2日目。『眠れる森』の空間を支配する、ひりひりとした行き場のないムード、ホラーがかったムードをさらにさらに色濃く漂わせるべく、細かく細かく部分稽古を繰り返す。
 この芝居は言葉にできない「10代の気分」をそのまま舞台化する試みでもある。
 今では50の坂も越え、棺桶に片足突っ込んだ我が身であっても、この芝居に向き合うといつも、青春真っ盛りのあの頃を昨日のことのように思い出す。苦しくて、もどかしくて、あがきまくって、だからこそ泣きたくなるほど切なかった日々。苦しくて、もどかしくて、あがきまくってはいるのはオッサンになった今も変わらないけれど、それはただの怠慢のなせる業。その抜き差しならない、いろんな思いが「キラキラとした切なさ」に昇華されることはない。
 さぁ、今日も無条件にキラキラと輝きを放つ若かりし日々に帰りましょ。……退行現象?
 
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背、また伸びた?
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2010年07月04日

老い日記[108]――生誕18,676日/禁煙61日目


 稽古場は今日から墨田区。朝早くからハイエースで向かい、常に早め早めに余裕を持って出かけたがる俳優Oに従って出発したら、朝10時開始のところ、40分も前に着く。
  とっても殊勝な心がけのはずなのに、いつもギリギリ攻防を狙ってしまう我からすれば、恐ろしく損をした気になる。だって時間って大切でしょ? 10分あればできること、結構あるでしょ? などと我が身を擁護してみるが、実際には10分20分あったところで、ただただぼーっと時間は過ぎているのだが。

 稽古場仕込みは午後1時には終了。空間ができあがると、それだけで「世界」が立ち上がってくるように思えるから不思議だ。ダメダメ若手男優の演技も「思ったより全然マシじゃん」と得した気になったりする(なぜ、損得で計る?)。まぁ、それでも毒を吐くのが身上の演出家は絶対に褒めないが。

 去年、『トーキング・トゥ・テロリスト』というドキュメンタリー・シアターに出演してもらった俳優M君(よっ、アシタカ!)が偶然にも隣の稽古場。久々に会って嬉しくなる。ハグまでする。決してドリンク1箱の差し入れをもらったからではありません。
 芝居を1本一緒につくりあげると、ずいぶんと時が経って再会しても、昨日まで一緒だったかのような気分になれることが少なくない。それだけ濃密な時間をともに過ごした証なのだろうが、この気分が味わえるのも芝居の大きな魅力のひとつ。
 さぁさぁ、素敵な芝居に睡眠不足なんぞものともせずに精を出しましょ。

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我が身がハマるドリンクは、いつのまにか市場から姿を消していく運命にある。サントリー「ごめんね。」しかり、「午後の紅茶ノンシュガーストレートティー」(緑のパッケージ)しかり。
今、ハマっている「プロテインウォーター」はどうなる?
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2010年07月03日

老い日記[107]――生誕18,675日/禁煙60日目

 
 コンビニで会計をしてもらうとき、「年齢キー」が結構気になる。この店員に、果たして我が身は何歳に見えているのか? 素知らぬふりをしながら、ついついレジを打つ店員の指先を覗き込む。迷わず50代のキーを打たれると、見事正解なのだが軽くイラっとする。たまに30代キーを打たれると、おお、あんた、すっげぇイイ人だと笑顔で握手を求めたくなる。
 昨日、「老いたることは自覚している」などと書きながら、やっぱり心の奥底では「若く見られたいと思っているのだなぁ」と我が執着心をさみしく噛みしめる。コンビニは罪な場所だ。
 余計な話だが、だいたい若いニイチャンのほうが若く見てくれる確率は高い。ちゃらちゃらした店員でも男性は割とこちらの顔をちゃんと見てくれる。その上で、30代と打ってくれる人もそこそこいる。一方、女性の店員は若いネエチャンもオバチャンもジャッジが厳しい。だいたい顔を見もしない人が少なくない。せいぜい、チラ見。若い女性にチラ見されて、少しも迷わず50代キーを打たれると、「あんたは男性としてナシ」と違う意味で断罪されたようで、どこか空しい。
 「年齢キーなんて適当っすよ。俺なんて忙しいときなんか、誰彼かまわず50代キーを打ってましたから」
 コンビニでバイト経験のある若い俳優にそう言われたことがあり、そうだよな、たかだかバイトでいちいち真剣にジャッジしないよなと思いつつも、やはりレジの前に立つと、少しそわそわしながら年齢キーを覗き込んでいる。

 久々に稽古のダブルヘッダー。午後1時から『誰も見たことのない場所』、6時から眠れる森の死体』。
 どちらも時間がないなぁと思いつつ、芝居の輪郭は少しずつクリアになってきている(気がする)。
 さぁて、西新宿での稽古は今日でおしまい。明日からは実寸稽古に突入。いよいよ『眠れる森の死体』の追い込み。追い込めるか? 若く見えようが見えまいが、なりふり構わず突っ走ります。

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新宿で見かけた自転車。ねじ曲げられ、打ち捨てられ、放置され……。ものの哀れを感じて、つい車の中から撮影。まるでホームレスのような……。
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2010年07月02日

老い日記[106]――生誕18,674日/禁煙59日目


 朝から慌てて西新宿へ向かう。
 編集長を務める機関誌の編集会議。昼前には終わると踏んでいたのだが意外と手こずる。特集ページで20代の若手演劇人の座談会を組むことになり、委員の間から知らない名前がホイホイ飛び出してきて、世代交代の波を改めてひしひしと感じる。とはいえ、我が身はもう老いたることを自覚しているので、焦りも寂しさもなし。
 オイラはオイラで、ちまちま頑張りますわ……と書いて、なるほど「オイラ」って「老い等」とも書けるな、と妙に感心。
 次代の若きリーダーたちよ、新たなる演劇をバンバン生み出して、演劇文化をもっともっと社会に定着させてくれ。

 午後、新国立劇場へ。リハーサルルームCで演劇研修所4期生の試演会『橋を渡ったら泣け』のゲネプロを観る。
 4期生は去年、シーンスタディで『いまわのきわ』を一緒につくったメンバーなので全員の演技を見たかったのだが、今回の試演会はダブルキャスト。なのに、どうしても今日しか時間が取れず(しかも本番にあらずゲネプロ)、女優5人・男優2人編成による「じんべい村チーム」のほうだけを拝見。
 個人差はままあれど、7人それぞれ成長の跡が見えて、保護者気分でよしよしと思う。
 次代の若き俳優たちよ、もっともっといろんな価値観をその身に取り込んで、ますます素敵な役者に育ってくれ。

 終了後は西新宿に戻り、『眠れる森の死体』の稽古。ここでも若き次代の俳優たちがスキルアップを目指して悪戦苦闘の真っ最中。よしよし。頑張れ頑張れ。
 今日は保護者気分で一日が終わる。好々爺?

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伸びゆく都会。西新宿。高いところにクレーンがあると、なぜかついつい見とれてしまう。「成長」を見守っている気分?
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2010年07月01日

老い日記[105]――生誕18,673日/禁煙58日目


 午後、舞台美術の打ち合わせをどーんとまとめて4本。ワンツーワークスの『眠れる森の死体』『誰も見たことのない場所』、熊本芸術文化祭の『上通物語』『メランコリーの予感』。
 新宿の喫茶店に延々約4時間。
 美術家Iさんとはびっちり顔を突き合わせ、詰めの段階のワンツーワークスの2本は舞台監督Oに、生木や草が必要な美術なので造園会社のHさんも加わり、あーすれば?こーすれば? と、わっせわっせと話しまくる。

 ひと通りの方針が立ってしまうと、オッサン4人が揃っているので、話は当たり前のように健康談議に。(笑)
 ずいぶん久しぶりに会ったHさん、なんと前立腺癌で手術をしたという。我が身と同様、早い段階で見つかったのが幸いして、今は以前と少しも変わらぬ圧の強い話しぶり。
 「いやぁ、もう全然ダメです。徹夜すると体が持ちません」と、今なお徹夜だって全然やってまっせと眼力鋭くアピールするHさん、63歳。恐るべし。
 
 夜は西荻窪へ移動して、『眠れる森の死体』の稽古。少しずつでも前進前進。大いなる無駄が傑作を生むのだ。

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伸びゆく街。阿佐谷駅前にて。
その昔、こうした光景を見て友人O君は、「ああいうクレーンを運転する人になりたい」。一方、俺は「俺はああいうビルを建てる開発会社を経営する人になりたい」。
(なぜか鮮明に覚えている人生のひとコマ)
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