2010年07月07日

老い日記[111]――生誕18,679日/禁煙64日目


 仕事がオーバーヒート気味。いや気味どころか、もう完全にエンジンが火を噴いて走れない。終わってる。お手上げです。と弱音を吐いたところで誰かが助けてくれるわけもなく、「少しずつでいいんだよ少しずつで」と、リハビリに通う患者に語るように我が身に言い聞かせ、「世の中辛抱だからね辛抱」と、さらに道を見失った迷い人に人生を説くように言い聞かせ、遠慮なくびゅんびゅんと過ぎ去っていく時間の中、書きもの仕事に少しずつ少しずつ辛抱強く向き合う。――ああ、この長くて遠い暗黒のトンネルを抜ける日は、いったいいつの日になるのやら。

 実寸稽古4日目。今日から昨日までの第5スタジオから第3スタジオに移動。仕込みはみんなに任せて、午後稽古場入りするや、部分稽古に檄を飛ばしまくる。いえ、決して八つ当たりではありません。立派なお仕事です。と自分に言い聞かせて、燃える演出家はさらに猛毒を吐きまくる。
 その猛毒を日々、盛られ続ける若手男優どもは免疫力が上がってきたのか、逆に毒がすっかり全身に回ったのか、『眠れる森の死体』には怒りを露わにするシーンが何度も出てくるのだが、その目がだんだん据わってきた。その叫ぶ声がだんだん相手に突き刺さるようになってきた。そうなればなるほど、芝居の空気感は張りつめる。よしよし、いい傾向だ。
 彼らが据わった目で叫び声をぶつけたいのは、相手役ではなく演出家なのかもしれないが。

わんわんパーク.jpg
稽古場近くのビル2階から顔を出す、巨大な3匹の犬。顔はかわいいけど、これだけ大きいと不気味。
ああ、過ぎたるは及ばざるが如し……。
posted by 老い日記 at 23:03| Comment(0) | 日記