2010年07月08日

老い日記[112]――生誕18,680日/禁煙65日目


 急げ急げ遅れすぎ、とダッシュで稽古場に向かおうと外に出たら、自宅マンションの真ん前で交通事故。トラックに後ろからワゴン車が激突していた。これは慌てて自宅を飛び出した我が身に対する「汝、慌てることなかれ」という戒めか? などとジコチュー演出家は都合よく思う。
 それにしても十字路でもない片側2車線直線道路でなぜ追突事故が? と、瞬間的にブンヤ(新聞記者)魂に火がついて、警官の迷惑そうな顔をものともせず、悠然と写メを撮る。

 稽古場からの帰り、「あ、そうだ、ホラホラ」と事故の写メを見せたところ、俳優Oに「秋葉原の無差別殺人事件の現場にいたら絶対写真撮ってる奴だよな」と言われ、なぜか気持ちが萎える。確かに。ブンヤ魂などとほざいたところで、我が身はとっくにブンヤじゃないんだし、今はただの野次馬と変わらない。「さっきさ、すごかったんだぜ」と、ただの話題づくりのためにせっせと写メを撮るバカどもと何ら変わらない……。

 いや待て。ほんとにそうか? 好奇心はクリエイティビティの源ではないのか?
「さっきさ、すごかったんだぜ」という野次馬根性から始まって、なぜこんなことになるのか疑問を持ち、憤りを覚え、その真相を探るべく世の中を見つめ直す。ジャーナリズムもアートもそこからしか生まれないだろう? そうだよ、その通り。だから野次馬根性、大いに結構結構。
 ――などと独りで、しばし妄想の世界でたわむれる。そんなことより仕事をしなさい仕事を、と思いつつ。

 稽古場でのクリエイティビティ、今日は通し稽古。若手客演女優Yさん、キャラクターが大きく変化。はかなさと強さを感じさせて、美しい。上昇気流に乗る兆し。
 
事故.jpg
ワゴン車の前方はかなり潰れていたが、お巡りさんがその部分を隠すかのように交通整理のお仕事中でベストショットは撮れず。写真を撮った直後に前のトラックを別のお巡りさんが移動した。
posted by 老い日記 at 23:04| Comment(0) | 日記