2010年12月31日

老い日記[288]――生誕18,856/禁煙241日目

 錦糸町の稽古場から帰るハイエースの車中で「NHK紅白歌合戦」を聞く。『トイレの神様』。いい曲や。初めて聴いたとき、恥ずかしながら泣きました。入院したおばあちゃん、「はよ帰り」なんて言ってくれるな。切ないわ。老いてゆくにつれ、ますます人情話の直球に弱くなってきております。
 ほんとに丸一日、芝居以外のことは何もせず。こんな大晦日が50過ぎになってもあるんだね。くわばらくわばら。
 この先あと何年生きられるかわからないが、とりあえず2011年には突入できそうです。よいお年を。はーい。
神頼み.jpg
ひと足先に神頼み。芝居にお客様が殺到しますように。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月30日

老い日記[287]――生誕18,855/禁煙240日目

 左耳後ろの吹き出物は腫れ上がったまま年を越すことになる模様。「今年の汚れ、今年のうちに」とはいきません。
 連日の睡眠不足と目の痛みが、もう限界もう限界と思いつつ、マゾのような気分で我が身を追い込む。
 だが無論、昔のような体力があるわけもなく、すぐに頭は朦朧として使い物にならなくなる。あー、睡眠を欲しない体、食欲のわかない体が欲しい。「ハイ、それじゃ今から睡眠も食欲も要らない体モードに切り替えますね。スイッチオン」。そうできたらどんなに有り難いことか。
 
 今日も自宅と錦糸町の稽古場を往復するのみ。今年は当然ながら劇団の忘年会もなし。癌の手術をして以来、なぜか酒に対する欲求がほとんどなくなったので宴会がないことに不満はないのだが、「もう少し人間らしい生活してもええやん」、とも思うが、返す刀で「何が人間らしい生活なのだろう?」とも思う。――あ、また現実逃避に走りかけてる。  

東京タワー.jpg
ちなみに去年の1230日は東京タワーに行きました。

posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月29日

老い日記[286]――生誕18,854/禁煙239日目

 我が家のマンションは夏は蒸し風呂の如く、冬はしんしんと冷えきる氷室の如し。まさに忍耐力を養うには最高の環境。
 加えてエアコン暖房のもんわり温風がこの上なく苦手な我が身は冬の季節、ガスストーブ一つで寒さと闘いながら生きている。とはいえガスストーブの戦力では勝ち目なし。「さみー、さみー、ここ室内か?」。鬱々たる気分だけが増幅し、これじゃ創作に打ち込めるはずがない。そう言い聞かせて、我が進まぬ筆の遅さの言い訳とする。
 
 錦糸町の稽古場は暑く寒くもなくほどよい温度。環境はまずまず。それなのに稽古はなかなか捗らない。環境がよければ稽古が進むわけではないのだね、これが。(泣)
 小説『蠅の王』をいかに換骨奪胎するのか。その昔、大島弓子さんの名作『夏の夜の貘』を舞台化したことがあるが、そのときと違って今回はストーリーもアイデアも着地点もすべて自分で考えねばならず、その道は険しい。「原作あれば楽勝だわオホホホホ」。そのスケベ心はとうに崩れ去り、未だに道半ばにして、はや今年も残すところあと2日。気づけば、初日までも既に10日を切っている。無事に幕は開けるのか?
侘びしいツリー.jpg
片づけそびれたツリーは侘びしい。まるでホームレスのよう。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月28日

老い日記[285]――生誕18,853/禁煙238日目

 そもそも「蠅の王」とは「ベルゼバブ」とか「ベルゼブル」とかいう名前で聖書に出てくる悪魔のことで云々……なんて、この歳になるまでまったく知らなかった。
 インターネットで調べてみると、あれやこれやの「ベルゼバブ」がたくさん出てきてびっくり。殊にアニメの世界ではキャラクターのモチーフとしてよく使われているようで、ギャグっぽいものからおどろおどろしいものまで蠅人間の画像がこれでもか状態。「あー、この歳になってもまったく知らない世界はいくらでもあるんだなぁ」と、ほとんど呆れるような思いで眺める。
 
 稽古も追い込み時期に差し掛かりながら、なかなか前へと進めず、胃が痛くなるような毎日。でもこちらは呆れて他人事のように眺めているわけにもいかず、年の瀬も年越しも関係なく、こんなに体に悪いことを日々やっていていいのか?と自問しつつ、どうせ死ぬまで報われることなく過ぎていく人生、ストレスだってどんどん溜め込んでやる、再び癌になったらなったでそういう運命さ。日を追うごとに自虐的になっている。
 今年もあと3日。えいえいおー。
椿.jpg 
椿の花は花丸ごとが、ぼとり、と落ちるので不気味。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月27日

老い日記[284]――生誕18,852/禁煙237日目

 今年もあと4日。劇場入りまであと9日。初日が1月7日、まだ幕の内だからね。お客さん、来ないよね。まだお屠蘇飲んで浮かれてるからね。(浮かれてません)
 
 数日前に耳の後ろに吹き出物を発見。いつのまにか、ぷっくり腫れ上がっている。たんまり膿が溜まっている模様。まったく持っていまいましい。思春期のニキビ面真っ盛りの頃、大人になったらニキビとサヨナラできる、オッサンになればお悩み解消!と我が身に言い聞かせていた。
 間違いです。オッサンになってもニキビは出ます。一生、解放されることはありません。生まれつき肌が弱く荒れやすい人は、身も蓋もないですが一生荒れやすいです。一生、吹き出物にも悩まされ続けます。業ってヤツですね。
 
 今日から『蠅の王』の稽古場は錦糸町に移動。あっちで仕込んで稽古して撤収。こっちで仕込んで稽古して撤収。いやはやほんとに大変です。
 さぁて、いよいよ芝居は追い込み態勢。例年と違って少しも浮かれることのできない年の瀬。これも業ってヤツですね。(どうなんだろう?)
阿佐谷駅前のイルミネーション.jpg 
とってつけたようなイルミネーションが素敵。JR「A」駅前。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月26日

老い日記[283]――生誕18,851/禁煙236日目

 一夜にしてクリスマス・ツリーは跡形もなく消え、商店街には今日から正月用品があっちにもこっちにも。「ハイ、出番終わったからツリーさっさとハケて」「ハイ次、ちゃちゃっと門松スタンバイして」。芝居の転換のごとき季節感演出の手際の良さに感動すら覚える。
 吉祥寺での稽古最終日。音響家Kさん、照明家Iさんも顔を出してくれて、まだまだ先は遠いが、ざっくり打ち合わせ。
 撤収およびトラックへの積み込みがあるので8時には稽古終了。あらかた片づいたところでひとあし先に帰宅し、一直線にパソコンに向かう。まさにベルトコンベアのような毎日。嬉しくて涙も出ません。
 
 漫才の「M−1」がファイナルだそうな。確かにもう出尽くした感があるもんなぁ。2003年だったか、「アンタッチャブル」が敗者復活から優勝したときのネタはそのあまりの面白さに衝撃を受け、DVDをレンタルしてきて、1字1句漏らさずネタを書き取った。ふむふむ、確かにこの展開はテンポが上がる。そうかー、前フリでこんな合いの手を入れてるわけね。思えば、勉強熱心でした。漫才師でもないのに。
正月用品.jpg
正月用品が並び、一気に年の瀬ムード。今年はまったく関係ない身ですが。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月25日

老い日記[282]――生誕18,850/禁煙235日目

 文章を書き綴るには「勢い」が要る。しかし奇妙なことに、勢いは「静かな心持ち」のときにしか生まれない。何かほかに気に掛かることがあると、それが邪念となって心は乱れ、焦りだけが勢いづく。正しく有効な勢いは明鏡止水、混じり気なしで書こうとする世界にじっくりと没入するしかない。
 なるほど。こうして分析してみると、「飽きっぽい」「落ち着きがない」「邪念にしかとらわれない」と素晴らしき性格を備えた我が身は、とことん物書きに向いてないことがよくわかる。(能書き垂れる暇があったら、さっさと仕事しなさい)
 今日はクリスマス。浮かれる街をすり抜けて、殺風景な稽古場で時間を過ごす。ブラボー。ブラボーすぎるのでケーキも食べません。
吉祥寺駅前イルミネーション.jpg 
吉祥寺駅前のクリスマス。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月24日

老い日記[281]――生誕18,849/禁煙234日目

 睡眠わずか2時間足らずで夢遊病者のように虎ノ門へ向かう。朝10時から夕方5時までの長丁場の会議。そのつもりで出かけたのだが、なんと昼の12時には予定の議事すべて終了。委員全員で粛々と弁当を食べて帰る。
 ぽっかり時間が空いて、こんなときこそ天の恵みと執筆に稽古に励めばいいのだが、この老体演出家はまたしても体調不良に陥り、さっぱり頭が働かない。(もともと?)
 クリスマスムード満載の商店街を潜り抜け、夕方から稽古場に向かう。詰め切れずにいた場面を丁寧に納得いくまで繰り返す。この辛抱が大事大事と我が身に言い聞かせながら。
 
 昨日、若手俳優Oが唐突に、「僕、占いの人に宝くじが当たりますよって言われましたよ」と言うので、「じゃあ買ってきて」と今日までだった年末ジャンボ宝くじを買ってきてもらう。40枚でしめて1万2000円。果たしてその占い、当たる?
文部科学省の喫煙室.jpg 
文部科学省内の喫煙スペース。狭っ。

吸っている人はまるで人間見本市のよう。

posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月23日

老い日記[280]――生誕18,848/禁煙233日目

 よし、稽古場に行かねば。バタバタと準備して、急げ急げ時は金なりと機敏に部屋をようとしたら、ガラスのテーブルに思い切りスネをぶつける。しばしのたうち回り、かえって時間を食う。このぶつけようのない怒りをどうしてくれよう。ムカムカ気分で師走の街をヘイコラ急ぐと、あの店もこの店も、あっちの家族連れもこっちのカップルもクリスマスモード全開。なぜかは知らぬが余計に苛立ち、ストレスいっぱいで稽古場に着く。
 
 稽古は実寸が取れないので苦労の連続。ホントはここではこれがこうなっていて、と頭の中が常にパズル状態。これではますますストレスが溜まると思いながらも、なす術はなし。
 おまけに、またしても天敵・若手俳優Oが芝居の流れをぶち切るような演技を平然とかますので、コラ貴様、何考えとんじゃい、と演出家はここぞとばかりやさぐれる。
 稽古場、荒れ模様です。
 
  ところで小説『蠅の王』は2回映画化されていて、このたび日本未公開だった1962年製作の『蠅の王』のDVDを入手(イギリスのアマゾンで購入)。監督はなんと、演劇の神様と呼ばれたピーター・ブルック。いやぁ、面白かった。1990年製作のハリー・フック監督版より圧倒的にリアリティがある。同じ小説の映画化でもこうも違うとは。いやいや、ピーター・ブルックだもの、当たり前か。
「蠅の王」DVD.jpg 
左のDVDがピーター・ブルック監督の映画『蠅の王』。右はハリー・フック監督版。駄作です。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月22日

老い日記[279]――生誕18,847/禁煙232日目

 リココデ、効きました。またしても。体調、戻りました。
 昨夜、わりかし睡眠をとったことも大きいだろうが、「リココデ」様々。ありがたや。ありがたや。
 
 このところ炭水化物断ちをして体重を落とそうと目論んでいるのだが、今回はなかなか道は険しい。我が劇団のベテラン俳優Oは進化し続けるメタボをものともせず、自ら「腹先生」などと名乗っていて、「なんとまぁ、自虐的な」と思っていたら、意外や意外、少食を心掛けて4キロほど減量したという。
 マジで? もとの腹が出過ぎてるので、さっぱり気づきませんで失礼しました。おまけにその俳優O、「着々と進んでますよ、ダビデカ計画」と言うので、ダビデカ?ダビがデカくなる? 何のことだ? と思っていたら、「ダビデ化計画」、ダビデ像のことだった。あまりに腹がデカ過ぎるので、まさか「ダビデ像」とは、さっぱり気づきませんで失礼しました。
 しかし人のことは言えませぬ。以前ほどに体重が落ちにくくなっているのも、たぶん「老い」のせいだと密かに決めつけているが、いやいや、まだまだ私、しっかり食ってます。明日から明日から、と思っているうちは決して痩せませぬ。
「きのう何食べた?」.jpg 
こんなマンガに癒されてるようじゃいけないのか? でも好きです、これ。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月21日

老い日記[278]――生誕18,846/禁煙231日目

 朝から体の具合が悪い。また風邪ひきの兆候が如実にある。背中が寒い。節々が痛む。頭を左右に振るとガランガランと頭の奥で鐘が鳴る。(おいおい大丈夫か?)
 
 今日から稽古場は吉祥寺。劇場の3階の稽古場。かなり狭いが、それは今回、吉祥寺シアターの舞台を特殊な使い方をすると決めた、どこかの美術家と演出家が余計な悪巧みをしたからで、いわば自業自得。決して文句は言えませぬ。
 とはいえ、やはり狭いと客席のこっちから見たらどうなる?下がってみたらどう見える? なんてこともすべて想像するしかないわけで、やはりこれには限界がある。悪戦苦闘。
 

 稽古を終えて帰宅しても体調は戻らず。むしろ疲労感も手伝って、「ああ、これは絶対に熱が出る、絶対に具合が最悪になる」と自信がみなぎる。いかんいかん、そんな自信、みなぎってもしょうがない。そうだ、こういうときこそ「リココデ」だ。そうとも、大量に在庫はあるぞ。思い立って、すぐさま風邪薬2錠と「リココデ」を一気に飲む。何を隠そう、「リココデ」は小児用感冒薬だが、ご老体にも効いてくれ。
「蠅の王」台本.jpg

『蠅の王』の台本。完全新作と言っても過言ではない。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月20日

老い日記[277]――生誕18,845/禁煙230日目

 午後、会議のため半蔵門へ。会議で一緒になった文学座の演出家Nさんに戌井さんのことを聞く。聞けば聞くほど残念な思いがまた突き上げてくる。
 会議は5時に終わって、そのまま西新宿の稽古場へ。よっしゃ、今日は頭から張り切ってやるぞぉ!と炎メラメラで臨んだのに、主演の俳優Oの入りは「9時過ぎるそうです」。一気にがっくりとテンションが下がる。おまえ一人が調子に乗ったってな、世の中そうそう都合よくいかねぇんだよ。天の声をじっと聞く。はい、わかりました。
 
 公演本番が次第にひたひたと忍び寄ってきているというのに、ここに来て舞台美術の最終決定でまごついている。ひとえに予算の問題だが、「ああすればこちらが立たず状態」に陥っていて四苦八苦。
 稽古を終えて帰宅してからも、舞台監督Hさん、舞台美術家Iさん、金に縁のない演出家の3人で、あっちに電話、こっちに電話を繰り返し、なんとなくの方向性を定めて、「じゃ最終決定は明日ってことで」と最後の電話を切ったのは夜明けも近い午前4時近く。夜更かしをしても結局、ほかのことはほとんど進まず。ことほど左様に、芝居づくりは骨が折れる。とほほ。
国立劇場.jpg
こちらの国立劇場には滅多に行かないなぁ。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月19日

老い日記[276]――生誕18,844/禁煙229日目

 12月も中旬を過ぎて、めっきり年の瀬らしいムードに街は包まれているけれど、今年の年またぎは大晦日も元日も見事に関係なし。どっぷり芝居の稽古だけに明け暮れることになる。いざ、それが目の前に迫ってくると、「マジで?」と、今さらながら勢いだけで決めた日程を恨めしく思う。去年は年末から三が日にかけて連日芝居や歌舞伎を観に行ってたのが嘘のよう(年越しの瞬間はシアターコクーンの劇場内だった)。
 年が開けると、また一つ歳を取る日が近づく。50の坂を越えて一気に「老い」を痛感している身としては、近い未来がどんな社会になるやら楽しみながら、もうこのまま時は止まってくれよという思いもあって、なんとも複雑。
 そういえば、40を過ぎても四十肩にならなかった。50を過ぎても五十肩にならず、「おいおい俺、若いんじゃないの?」などと鼻息が荒かったが、ここにきて左の肩が痛い。肘を持ち上げて肩をぐるりと後ろに回すと「あててて……」と鈍く痛む。来年はもしや、本格的に五十肩と格闘することになるのか?
 
 芝居の稽古は連日格闘すれど、細かな場面にこだわりすぎて全然先に進まない。ちょっと、ちょっと、演出家さん、もう押し詰まっていて時間ないんだから。いい加減に、木を見ず森を見ましょう。
ガーデンプレイスのツリー.jpg
クリスマスでなぜ浮かれるのか、50になってもわからない。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(1) | 日記

2010年12月18日

老い日記[275]――生誕18,843/禁煙228日目

 地下鉄の長いエスカレーターをトントントントンと軽快に降りていると、ふくらはぎがつりそうになって思わず立ち止まりかける。確実に日々、いろんな部位が衰えております。
 新国立劇場マンスリー・プロジェクトのトークセッション「翻訳戯曲の現在」に出かける。今シーズンの4本の新訳を手掛けた4人の翻訳家による、それぞれの興味深いお話。「置き換える言葉がない」「ニュアンスを伝えるのが難しい」「固有名詞は結構、鬼門」……。聞きながら、共訳とはいえ翻訳で何度か悪戦苦闘した経験のある我が身としては、やっぱりみんな同じようなことで悶々としてるんだなぁと痛感。その事実を知ったことで、少し勇気を得た気になる。
 
 夕方から稽古。こちらはなかなか活路が見いだせないでいるが、それでも少しずつ形になっていくのは、やはり面白い。翻訳だろうとオリジナルだろうと、苦労すればするほど面白さが増し、それは作品に反映される。長年の経験で得た教訓。
 頑張りましょう。
吉祥寺シアター内観.jpg 
吉祥寺シアターの内観。ここが『蠅の王』で、どう生まれ変わるのか。乞うご期待。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月17日

老い日記[274]――生誕18,842/禁煙227日目

 ペットボトルの飲み物を飲みきれない。正確に言うと、1本飲みきらないうちに、次の飲み物に手を出してしまうので、下から5、6センチ残ったペットボトルがずらりと机に並ぶことになる。今も「午後の紅茶ストレートティー」が2本。「KIRIN生茶」が1本。「霧島の水」が1本。すべて飲みきらずに林立している。
 かつて、「それはねペットボトル症候群って言って病気ですよ」と言われたことがある。ん?病気ってどんな?
 今、ちょっとインターネットで調べたみた。「ペットボトル症候群とは、スポーツドリンク、清涼飲料水などを大量に飲み続けることによっておこる急性の糖尿病のこと」。あ、別に飲みきれないことを指してるわけじゃないんですね。でも振り返ってみるに、1日に結構な本数飲んでるよなぁと思いつつ読み進めていくと、「血糖値が著しく上昇し、意識を失い、死に至るケースもある」だって。うわ。恐ろしや。
 今まで、「1本飲みきっていないのに、次のペットボトルに手を出すこと」をペットボトル症候群だと思ってましたが、違ってたようです。飲みきれないのに次に手を出すのは、精神的な病かもしれないですね。あははははは。
 
 今日は稽古はOFFながら、どこにも行かず、べったりとパソコンの前に張りつく。張りついただけの成果はもちろん挙がらない。もしかしてこれも精神的な病なのか?
飲みかけ.jpg
全部、飲みかけ。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(1) | 日記

2010年12月16日

老い日記[273]――生誕18,841/禁煙226日目

 携帯電話の充電器がいつのまにか壊れていて、朝から新宿の「auショップ」に行く。仕組みがよくわかっていないのだが、店員が「ポイントが溜まっていれば、900ポイントでお引き換えできますが」と言う。じゃあ、と早速調べてもらうと、「現在、1万3000ポイントですね」。これって多いのか?充電器、何台ゲットできるんだ? しかし話が面倒臭くなりそうなので、いつものブンヤ魂はぐっと抑えてその話題は打ち切り、その代わりに「現在、入荷待ちです」と貼り紙のあったスマートフォンが気になって、「Androidって今予約すると、どれくらい待つんですか?」と聞いてみると、「お渡しは、だいたい1月半ばになりますね」という返事。スマートフォンはいよいよマニアから一般ユーザーのツールになってきた。

 
 デジタル機器は凄い勢いで進歩を遂げているが、「ものを書く」「文章を生み出す」というアナクロな仕事は30年近くやっていても、まるで進歩は見られず、執筆作業はいつまでたっても苦行のよう。あっちにふらふら、こっちにふらふら、すぐに行きつく先が見えなくなる。「現在、アイデア待ちです。お渡しはいつになるかわかりません」。言ってみたいが、言えません。
なびかねーよ。.jpg
おまえたちには、なびかねーよ。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月15日

老い日記[272]――生誕18,840/禁煙225日目

 文学座の戌井市郎さんがお亡くなりになった。入院してることも聞いていなかったので、「まさか」という思いに包まれた。会議の時にも矍鑠として弁舌明晰、戌井さんとご一緒するたびに「老い」を感じさせない歳の取り方もあるんだなぁ、と羨ましく思っていた。残念でならない。享年94
 戌井さん、長年お世話になりました。
 
 今年は井上ひさしさん、つかこうへいさん、戌井市郎さんと時代を牽引した巨星が相次いで亡くなり、その一方で注目される20代の劇団主宰者が次々と登場。振り返ってみれば、演劇界の世代交代が鮮明になった1年であった。
 巨星にもならず、とうに若手でもない我が身はいつまで芝居にしがみつくのか?遅々として先が見えない稽古を重ねながら、オノレの不甲斐なさだけを噛みしめる。
黄色の絨毯.jpg
黄金の絨毯。季節は巡る。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(1) | 日記

2010年12月14日

老い日記[271]――生誕18,839/禁煙224日目

 なんとなんと完全徹夜で、朝から初台へ。新国立劇場「企画サポート会議」。話し合ってることが来年どころか2012年の秋のことだったりするので、どうも今ひとつ実感が伴わない。どうせもう、生きてないかもしれないし。(生きなさい)
 完全徹夜はもちろん執筆作業のためだが、目先の細かな仕事に追われて、肝心の大きな仕事は放置されたままで少しも進まない。徹夜したのに進まない。進まないのに、「ええい知るか」と寝る勇気はない。こうした鬱々とした時間を過ごし続けて体の内側では癌が生まれる。(生まれません)
 
 午後、小道具の買物に東急ハンズに行き、「ああ、世間はクリスマスなのだなあ」と思い知る。そんなこととは無縁のオッサンはちゃちゃっと用事をすませ、あちこちに姿を見せるサンタさんにガンを飛ばしつつ家路を急ぐ。
 芝居の稽古は一進一退、というより一歩進んで二歩下がっている。この閉塞感。どん詰まり感。誰か、追いつめられた演出家のための「サポート会議」を開いてください。  

じゃあ、読もう。.jpg
読みますとも。空気ですよね?

posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月13日

老い日記[270]――生誕18,838/禁煙223日目

 朝から雨。傘のない我が身は、思案に暮れる。空港へのバスが出るバスセンターに着いてしまえば、その後は雨に濡れることはない。バスセンター→広島空港→羽田空港→自宅最寄り駅。これ全部、雨に濡れない。濡れるのはホテルからバスセンターまでの徒歩8分と、自宅最寄り駅から自宅までの徒歩7分。この二つだけ。そのためだけに傘を買うのは忍びない。羽田に着いたら東京は雨降ってないかもしれないし。
 仕方ない、近すぎて運転手は嫌がるだろうが、バスセンターまではタクシーに乗ろう。そう思いつつフロントに降りていくと、いつもは待機しているタクシーが1台もいない。
 「すみません、タクシー呼んでください」。フロントに申し出る。フロント係は受話器を持ったまま、「5、6分で来るそうですが」「え、そんなにかかるんですか、11:15のバスに乗りたいんですよ」「(電話に)少し待ってもらえますか?(駄々をこねるオッサンに)バスセンターなら歩いて10分弱で着きますよ」「………。(そんなことは知ってます、傘がないんだってば)」「傘も販売しておりますが」「………。(うわ、売るのかよ、なんという商売根性)」「タクシー、どうなさいますか?」「………」「………」「……傘、いくらですか?」
 何に対してなのかはわからないが、ものすごい敗北感を噛みしめて350円を財布から出した。
 
 羽田に着くと東京も雨。敗北感は少し解消。それでもキャリーケースは濡れまくりで、帰宅するや、荷ほどき、片づけなどであっという間に日が暮れる。
 稽古は産みの苦しみの真っ最中。このあがきが糧になる。この無駄がやがて実を結ぶ。またしても敗北感に包まれそうになるのを、ぐっと踏ん張って稽古に明け暮れる。
またやろう。.jpg 
お気に入りの「またやろう。」シリーズ。このニイチャンのファッションが超レトロ。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2010年12月12日

老い日記[269]――生誕18,837/禁煙222日目

 「DOCS」公演本番当日。9時、劇場入り。ウォーミングアップは地元サポーターの方々に任せて、音響・照明のチェック、昨夜のゲネプロのダメだしの確認に時間を割く。「DOCS」では演出だけではなく、美術プラン・音響プランまで独りで考えねばならないので、我が劇団の公演より負担が大きい。
 1040分頃からゲネプロ。昨夜よりずいぶん芝居がスマートになってきたものの、まだまだ惜しい点が随所に。だがそれを小返しするゆとりはなく、開場10分前にスタンバイ。
 本番マチネ2時開演。予想に反して、客席は満席に近い、ほぼ9割の入り。出来もまずまず。「おお、我がDOCSメンバーもずいぶん腹がすわってきたな」と頼もしく思う。
 それでもマチネ終了後、ダメ出しをして、今さらながらダンスの場面を手直し。何度か繰り返し、ソアレも開場20分前になってようやくスタンバイ。まさに、綱渡りの如き芝居づくり。
 本番ソアレ5時開演。昼ほどではないが8割近くは客席が埋まり、ひと安心。あー、これで今年の「DOCS」も何とか無事に終わったなーと感慨深げに舞台を見ていたら、いきなり頭の場面で出るべき人が出てこない。嘘だろ、ここに来て出トチ?しかもそれは少年少女ではなく、27歳の地元俳優でサポーターとして関わるS。もしもし? 全然サポートになってませんがな。
 終演後に確認したら、やっぱり出トチ。S君いわく、「別世界に行っておりました」。帰ってこなくてよろしい。
 大人俳優の出トチに誰一人ひるまず、芝居は何事もなかったように無事に終演。終わってみれば、評判も上々。そんなもんです。
 
 9時過ぎから打ち上げ。始まってしばらくすると、来春に九州の短大に進学する18歳男子が感極まって泣き出し、それにつられて涙する青春真っ盛り男女があっちにもこっちにも。ここはひとつ、鬼の演出家も加わっておいおい泣いてみるかと思うが、もちろん涙なんぞ出るはずもなく、「いいなぁ、若いって」と、過ぎし日の遠い彼方を見るように溜息だけが出る。
 12時前に1次会終了。帰り際、ポジティブ17歳男子が「うちのオカンが古城さんにって」と渡してくれた差し入れの中身は風邪薬「リココデ」8本。このブログに書いたのを読んで、差し入れてくれたらしい。ありがとうございます、お母さん。実は先月、広島に来た際に、プロデューサーのOさんから「ハイ、これ」と既に10本の「リココデ」を渡されております。なので現在、しめて18本の「リココデ」。よっしゃあ、頑張って風邪ひくぞー。
 12時頃から大人だけで2次会。なんだかみんな疲れ果てていて早く帰りたいのに意地で残ってる、というか、店から出るのもかったるい。そんなけだるさが充満していて、まるで老人ホームのサロンのような雰囲気。
 解散は2時過ぎ。ご老体演出家はホテルに帰るや肉体疲労・精神疲労、ともに激しく、「そうだ、ここはリココデ1本!」と思うが、もちろん飲む必然はどこにもないのでやめておく。
箸袋.jpg
打ち上げの居酒屋の箸袋には「DOCS様御一行様」の文字。好印象を得ようと、涙ぐましい商魂……。
リココデ.jpg
風邪薬「リココデ」。ホントに広島限定なのか?
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(2) | 日記