2011年02月28日

老い日記[347]――生誕18,915/禁煙300日目

 久々に朝から冷たい雨が降りしきり、地球温暖化の影響を思わせる穏やかな日々に、まだまだ季節は冬なのだと思い知らされる。いくら見た目が変わっても本質はなかなか変わらないんだよと言わんばかりに。
 事務所移転に伴いインターネットのプロバイダー契約に関して変更を願い出たところ、これがびっくりするほど手続きが面倒くさくて融通が効かない。解約させないためにわざと面倒にしてるのか?疑り深いクレイマーオッサンはオペレーターのお姉ちゃんに「その説明じゃ全然わかりません」と嫌みを言い、自らもストレスを溜め込んでいく。しかし理不尽だ。解約や変更がわかりにくく複雑な会社は疑ってかかるべし。
 
 3時頃に「歩いて劇場に向かいます」と事務所を出た若手天敵Oから、しばらくしてメールが入る。「階段でつまづいてしまい、足の具合があやしいので病院に行って来ます」
 なんだ? また適当に嘘ぶっこいてウォーミングアップをサボってるんじゃないか?はたまたベテランOと顔を合わせたくないんじゃないか? などと勘ぐりつつ劇場に行くと、病院から戻ったOの左足にはしっかりとテーピングが――。聞けば、痛くて足がつけないとのこと。ぶちっと音がしたらしいので、たぶん間違いなく骨が折れているか、靱帯を切っている。おかげで「Oさん、大丈夫っすか?」「Oさん、チケットは俺がもらってきますよ」と演出家はすっかり演出助手のお世話係になっている。まったくもってこいつは。天敵はどこまでも侮れない。
 今夜は『R...』。客席はほぼ満杯。ささやかなミスはあれど、舞台の緊迫感は途切れず、まずまずの出来。さぁて残すは1ステージのみ。
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「モコ」「ぽコ」? なぜ「ぽ」だけ平仮名? 意味は?
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2011年02月27日

老い日記[346]――生誕18,914/禁煙299日目

 昨日に引き続き昼夜公演。ぐうたら演出家も今日は一日、真面目に劇場に張りつく。
 張りついたからにはマチネとソアレの間にしつこくダメ出しを行い、その後、9月の朋友公演(新作)について劇作家Sさんを交えて打ち合わせまでこなす。
 Sさんとは以前から知り合いではあるが、一緒に仕事をするのは今回が初。9月の我が身は演出のみのお気楽立場ながら、Sさんの書く苦しみは同じ劇作家として手に取るようによくわかるので、話を聞きながら、うわぁ、まだまだ大変そうだなぁと思いつつ、「まぁ、とりあえず好きに書いてみてください」と結局は他人事のように話をまとめる。このお気楽男、どこまでも自己チュー。というか、今はまだ9月は遠い遠い未来のよう。
 
 ソアレ終演後、広島から観に来てくれた女優にして演出家Tさんらと飲みに出る。途中、劇団朋友の俳優と喋っていたら、いつのまにか隣で、我が劇団のベテランOと今回は演出助手の若手Oが険悪なムードになっている。なんだなんだと思いつつ、そのままシラけた気分を引きずってお開き。
 これじゃあ、ちっとも気が晴れてないだろう若手Oを引き連れて、Tさん、酒乱女優Kさんも巻き添えに4人で2軒目に流れる。気配り演出はお気楽ながら、ちっとも心が休まらないのはなぜ?というか、もう飲み屋で揉める歳でもないだろ?
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電線が邪魔っ。邪魔なのよっ。
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2011年02月26日

老い日記[345]――生誕18,913/禁煙298日目

 今日も一昨日に引き続き『R...』のマチネはお任せで新国立劇場へ。演劇研修所4期生の修了公演『美しい日々』を観る。彼らと『いまわのきわ』を一緒につくってから早や1年3カ月。若者たちが成長していく姿はそれだけで美しい、と後は坂を転がり落ちるのみのオッサンはまぶしく思う。
 しかし卒業してからは、頼れるのはまったくもって自分だけのシビアな世界。みんな頑張れ。いい役者になってくれ。
 
 初台から中野へ移動し、夜は『R..G』。終演後、芝居の方向がズレ始めているとダメを出す。心地よいほうへ心地よいほうへと流れていくと、いつのまにか何かを大きく見失う。つくづく芝居は人生と同じよのう、越後屋。(誰?)
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『R...』舞台美術。いよいよ残るステージわずか!!
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2011年02月25日

老い日記[344]――生誕18,912/禁煙297日目

 遅ればせながら我が家に地デジ、来る!
 テレビの買い換えではなく、「J:COM」導入。回線接続にやってきた営業担当者はひと通り説明し終えた後、アンケートに協力してほしいと言う。「観たいジャンルを三つ教えてください。こんなチャンネルができたらいいなと思うような」「ニュース、ドキュメンタリー、劇場中継ですね」。即答すると、「劇場中継の希望は高いですね。ベストテンには必ず入ってきます」と意外な返事。「7位、8位には入りますよ。このあたりは役者をやってる人が多いせいもあるでしょうが」「じゃあ、演劇チャンネルができるんですか?」「可能性はありますけど、マニアックですから基本チャンネルには無理ですかね」。ああ、そうですか、そうですね、所詮演劇ってマニア向けですもんね、と思いながら黙っていると、「格闘技チャンネルはできますよ、要望がすごく多いんで」「格闘技が1位なんですか?」「いえ格闘技は4位です」「あ、4位……」。4位と7位の差の意味がよくわからない。「ちなみに1位は何ですか?」「洋画です」「え、洋画はもうチャンネルあるじゃないですか」「そうなんですけど、WOWOWでやってるような最新の洋画も基本チャンネルに入れてほしいって無茶ですよね、そんなの」。いやいや、このアンケートが無茶じゃないのか?
 その後、営業担当者はちらちらと部屋を見回し、「自宅でお仕事なさってるんですか?」「まぁ、そうですね」「演劇関係ですか?」「そうですけど」「お名前を調べたら有名な方だったりするんですかね?」「いえいえ全然」と謙遜しながら、もっと聞いてくれたら何でも答えるよ、今も本番中だからねと思っていたのだが。「じゃ、ここに判子をお願いします」と話は唐突に打ち切られる。
 
 夜は有名でもないマニア向けの『R...』へ。
 芝居は大きく崩れることもなく本番が続いているが、そろそろ締めないと「慣れ」がチラホラ顔を出し始めている。
 終演後は観に来てくれた俳優Nさん(Mr.ウエスタン)を交えて我が劇団の俳優O、若手のO&S、劇団朋友の女優Nさんと飲みに出る。ウエスタンNさんと女優Nさんは次回『又聞きの思い出』で初共演。さてさて、どんな芝居になりますか今から楽しみ。
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『R...』の隣の劇場ではアジャ・コングさんの芝居(だと思う)が上演中。これもマニアック?
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2011年02月24日

老い日記[343]――生誕18,911/禁煙296日目

 膝がヤバい。階段を上がるたびに左の膝が「みし、みし」と軋む。ああ、骨が軋んでると実感できる。いっこうに減らない体重に、「もうヤバいっす、もう支えきれないっす、そんなに若くないっす」と膝が叫び声を上げている模様。なんとも哀れ。颯爽と階段を駆け上がる。我にそんな日々は再び訪れるのか?
 
 『R...』は2日目にして昼夜公演ながら、演出家は昼公演には行かず新国立劇場へ。演劇研修所の最終3次試験の選考審査。今年はスケジュールがぶつかって公演直前だった1次・2次試験はまったく関わっていなかったのだが、いざ3次に残った受験者リストを見ていたら、広島「DOCS」メンバーのポジティブ18歳・Kが残っていて、どえりゃー驚く。
 「おまえなんか1次も受かるもんか」「いえ僕は最終まで残って古城さんに会ってみせます」「無理無理」などと以前言っていたのだが、まさかまさかの遭遇。よくぞここまで這い上がってきたな、K。立派立派。何事も人生、チャレンジ精神が最も大事。そういうことだと明日への希望を持てないオッサンはしみじみ噛みしめる。
 
 試験が予定より早く終わったので、すぐさま中野の劇場に向かい、心配性の演出家は俳優を集めて、夜公演直前だというのにフィジカル場面のおさらい稽古。
 終演後は我が劇団の俳優Oと天敵演出助手Oと3人で居酒屋に行き、今後の打ち合わせ。今夜は早々に切り上げて席を立つが、それでも帰り着いてみれば午前様。悲鳴を上げる左膝を休め、膝を鍛える時間はまだしばらく取れそうにない。
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お寺? 住宅と住宅に挟まれて、この建物も普通の住宅。摩訶不思議。果たして有り難みはあるのか?
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2011年02月23日

老い日記[342]――生誕18,910/禁煙295日目

 幕は開いた。何の問題もなく。しかも芝居の出来は今までで最上と思わせる淀みない緊張感、スキの無さ。火事場の馬鹿力というか、劇団の強みとはこういうことかと思い知る。昨日の公演中止・降板騒動が嘘のよう。――どうにかなっちゃうもんだねえ。どうにかなっちゃうもんだから、ますます人生をなめてかかっちゃうんだよねえ、この男。
 
 朝8時すぎにプロデューサーNさんから、「俳優Hは熱は出なかったので大丈夫だと思います。念のため病院に寄ってから来るそうです」とメールが入る。ひと安心。
 劇場に行くと、すっかり顔色のよくなったその若手俳優Hは「今日も点滴を受けてきたんすよ」と煙草を吸いつつ得意げに報告するので、瞬間的にムカっぱらが立ち、「煙草吸いながら言うことじゃねーだろ。どれだけ周りに迷惑かけたて思ってんだ」と言い放ち、「今日のゲネでダメだったら、いつでも降板させるからな」と毒も吐いておく。
 予定通り、午後2時から2回目のゲネプロ。心配していたHも問題なし(演技は別にして)。無事、滞りなく終了。ダメ出しは軽く1時間で済ませ、5時すぎにはスタンバイ。いよいよの宮部みゆき原作『R...』、初日開演と相成った。
 
 終演後はプロデューサーNさんともども居酒屋に行き、観に来てくれたSさん(B庁)、Kさん(G協議会)と飲む。「面白かった」「テンポがいい」とお褒めの言葉がこそばゆい。どうぞ遠慮なく、もっと言ってください。
 VIP二人とは11時すぎに別れ、それからNさんと一緒に別の居酒屋で飲んでいた役者たちの初日打ち上げに合流。既にみんな短時間ですっかりいい感じに出来上がっていて、それだけ稽古場で精神的苦痛を受けていたんだな、とその張本人演出家は他人事のように思う。中でも我が劇団の俳優Oと劇団朋友の大酒乱女優Kさんは涙ながらに激論を戦わせていたが、どうせ明日になったら二人とも覚えていない。その酒乱自転車組はほっといて、我が身は1:08発の終電でやれやれと家路につく。
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劇場「ザ・ポケット」。『R...』開幕!
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2011年02月22日

老い日記[341]――生誕18,909/禁煙294日目

 劇場で一日中過ごす。11時から場当たり。照明を中心にテクニカルのキュー場面を頭から追っていく。フィジカル重視、段取り多し、仕掛けあり、といった場面は、ここぞとばかり完璧主義のA型気質を思う存分発揮して演出家はしつこく何度も繰り返す。もちろん周りの迷惑なんぞ顧みない。
 それにしてもじっと凝視する時間が長いからか、首の凝りがひどい。右も左も耳の後ろから肩甲骨の下までを直線的に結んだ部分がすべて痛い。ああ、痛い痛いと思っていたら、緊急トラブル発生。
 若手の俳優Hが突然、顔が真っ白になり、トイレに駆け込み吐きまくる。すわ、インフルエンザ?そうなれば公演中止? さざめき立つ動揺は無視して、Hを病院に行かせ、演出部の一人を代役に立てて場当たりを続行、夕方には終える。
 Hは病院で「ほぼ急性腸炎」という診断が下され、これはひとえに非情な演出家の罵詈雑言によるストレスが原因ではないのか、とさらにさざめき立つみんなの憶測は徹底的に無視して、6時からゲネプロも代役のまま敢行。
 点滴を打ってきたHはゲネプロの終了時刻と同じ頃に劇場に戻ってきて、かなり顔色を取り戻す。しかし、「今夜、高熱が出ればインフルエンザ」との診断もあり、10時に劇場を出て、舞台監督W、演出助手O、代役を担うかも知れない演出部のSと万一に備えて打ち合わせ。といっても、Sが今夜ひと晩でセリフを完璧に入れてくるしかないのだが。
 さぁ、明日は初日。どうなる初日。芝居の中身同様、意表を突く展開の連続。サスペンスフルなミステリー。お見逃しなく。(と脳天気な演出家は他人事のように思う)
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初日に備え、退館時刻間際まで美術の仕上げに余念がない。
ただ、幕は開くのか?
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2011年02月21日

老い日記[340]――生誕18,908/禁煙293日目

 初日まであと2日。今日からいよいよ劇場入り(中野ザ・ポケット)。とはいえ、雇われ演出家は搬入も仕込みも劇団朋友の面々にお任せし、悠々自適の社長出勤(我がワンツーワークスでも劇場入り1日目は専務出勤くらいだが)。
 午後3時頃に美術の上がり具合を見に行く。ぐうたら社長のお出ましにはまだ早かったようで、舞台上ではまだまだ悪戦苦闘中。なので劇場でひたすら待つのももったいないと思い、演出助手のOともども我が劇団の新事務所に移動し、事務所の荷物の整理・片づけに精を出す。今日はF女史も来ていたので、言ってみれば3人で事務所の仕込み。(だから何なんだ?という世界ではあるが)
 6時半に劇場に戻って7時から音響絡みと動線チェックが必要な場面を頭から確認していく。たったか行けばいいものを、こらえ性のない社長演出家は途中何度も若手に演技のダメを出したりするので最後まで終わらず、残り30分ほどの場面を残して退館時間。あとは明日に回して、今日は解散。
 このところランニングも滞っていて、しかも同じ姿勢で長時間という状態が続いているので、体が固まる固まる。あー、体を動かしたい。暴れたい(暴れなくていいです)。マッサージでもいいぞ(結局、ものぐさ)
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『R...』の舞台美術。クール!!!!! ただ、これは「絵」ですが。この絵が実際はどうなったか、できあがった舞台美術は初日に先がけ明日発表!(写メ撮りを忘れなければ)
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2011年02月20日

老い日記[339]――生誕18,907/禁煙292日目

 今流行りの3Dにまったくもって興味が湧かぬ。理由は簡単。3Dに見える我が目を持ち合わせていない。以前、俳優Oが「これ、すげぇよ」と持ってきて見せた新聞広告が3Dになっていたらしいのだが、我が身は「どこ?どこが浮いて見えるわけ?」と必死に目を凝らしても広告は平面のまま。新聞を持って近づけたり遠ざけたり、目を細めたり見開いたり、何度も試行錯誤を繰り返すうちに、ようやく絵や文字の特定部分が浮き出て見えた。どうやら我が目は瞬時に像を一つに結んで立体感を出す「立体視機能」が著しく弱っているらしい。
 ただしこれは今に始まったことではない。昔から双眼鏡を覗いても、右目で見える世界と左目で見せる世界は決して一つにはならなかった。戦争映画などで双眼鏡を覗く場面になると、画面はよくきれいな一つの円で描かれたものだが、我が身は観ながら、幼心によく自問自答していた。「これは何らかの表現上の理由から一つの円にしているのか?それとも俺以外の人はみんな、こうやって見えているのか?」
 そんな立体視機能に欠陥のある男が今は舞台演出なんぞを仕事にしている。人生、摩訶不思議。今でも劇場で次第次第に組みあがっていく舞台美術を見ながら、「もしかしたら我が目には、ほかの人とは違うみえかたをしているのやもしれぬ」、いつもそう思う。
 
 稽古場での稽古はすべて終了。撤収、積込があるため、午後3時すぎには通し稽古をスタートし、通し後のダメだし・小返しも6時半には終了。ペンより重い物が持てない演出家は、「お疲れさまでした」と挨拶だけは元気よく、撤収には参加せず早々に退散する。 自宅に帰るや殊勝にも、『又聞きの思い出』の仮チラシを作成。その後は書き物仕事と書類片づけに明け暮れるが、もちろん少しも進まない。(これは目のせいではない)
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等身大の写真パネルに本物のガウンが着せてある立体感のアンバランスが不気味。これも3D?
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2011年02月19日

老い日記[338]――生誕18,906/禁煙291日目

 寝たのが夜明け前近かったのに、睡眠3時間ほどで老人は目が覚める。それで頭も体もスッキリなら文句はないが、目は覚めても頭は重く、体はだるい。絶対にもっと寝たほうがいい状態なのにもう眠れない。老人は大変だ。
 
 初日まであと3日。今日も稽古は午後1時から10時まで。昼間は部分稽古で、夜は通し稽古。座っている時間が長いので、体がすぐに固まって、腰やら肩やら目やらがすぐに重くなる。
 今回、我が劇団から出張で演出助手を務めている天敵Oも同様に腰が痛くなるらしく、椅子の座面に置いたミニバランスボールの上に座っているのだが、隣で体勢を変えると「ぎゅぎゅ」「にゅー」「ぎ」「ぐにゅぐー」などと音がしてうるさい。そのたびにギロ、と睨むのだが、Oはすいませんといった感じで軽く頭を下げるだけでボールからは決して下りようとはしない。さすが天敵、少しもひるまない。
 帰宅して小腹を満たし、雑事をすませ、やれやれと机に向かうと、もう1時を回っている。ああ、なんたることよ。今日の昼頃、プロデューサーのS氏から電話があり、「本読んだ?感想を聞かせてよ」と電話が入るが、本は少しも読んでいない。Sさん、初日直前でっせ。それは酷というもの。今しばらくお待ちを。と、なかなか『R...』から頭を切り換えられない演出家は言い訳に終始する。
 それにしても、風呂あがり(シャワー後も同じ)に、やたらと鼻水がずるずる出るのは何なんだ?
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稽古場に貼られた稽古予定表も日に日に短くなっていく。
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2011年02月18日

老い日記[337]――生誕18,905/禁煙290日目

 今日も稽古に明け暮れて、いよいよ初日まであと4日。午後は部分稽古に時間を当てて、7時から通し稽古。
  『R...』は取調室を舞台にした推理小説が原作なので、そこで繰り広げられる会話に緊張感が増せば増すほど、ゾクゾクとした味わいが途絶えることなく続く。俳優陣も今週あたりから俄然、演技に熱を帯びてきて一気に緊迫感のステージが上がってきた感がある。いやいや、まだまだ。初日までさらにガンガンかっ飛ばして、ぐんぐん完成度を上げますぞ。
 
 午前中は亡くなった同級生Sのことで、ずいぶんご無沙汰している同級生たちからメールや電話がちょくちょく入り、我が身も何人かに知らせて悼みを分かち合う。人はいつかは死ぬ。そんなことはわかっている(つもり)。半世紀以上も生きて、いつ死んでもおかしくない年齢にも差し掛かっている。そのこともわかっている(つもり)。つもり、つもりで時は過ぎゆく。
 咳は未だ止まらず、喉の調子も今ひとつ。加えてなんだか頭がどんより重く、熱っぽい。健康的に生きるって難しいとつくづく思う。
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トランクルームの看板。「収納しま専科」って……。寒すぎ。
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2011年02月17日

老い日記[336]――生誕18,904/禁煙289日目

 今日も朝から半蔵門へ。2日連続のみっちり会議。と思いきや、思いの外すいすいと進行して昼過ぎにはほぼ目処がつき、休憩に入ったところでメールをチェックして愕然となる。
 高校時代の同級生Sが死んでいた。
 「心筋梗塞でふとんの中で冷たくなっていたそうです」
 訃報を知らせてくれた友人Bからのメールを、思考停止になりながら何度も読み返す。一昨年、演出の仕事のために約1カ月、宮崎に滞在した際に橘通の居酒屋で一緒に飲んだ。あれが最後だ。Sは生徒会長で、くそ真面目男で、空気が読めなくて、誰に媚びることもなかった。心筋梗塞?早すぎるだろ。まだまだ今からだろ。また会えると思っていた。もう会えないのだと思うと、悲しさよりも腹立たしさが突き上げてくる。
 早く終わった会議の後、思考停止を引きずりながら雑用をすませ、西荻窪へ稽古に向かう。「Sが死んだんだよ、残念だよ」と誰とも悼み共有できないもどかしさを噛みしめつつ、稽古場では相変わらず若手に毒を吐きまくる。
 
 昨日あたりから咳がゴホゴホとひっきりなしに出る。「効能・効果:せき・たん」と書かれたネオシーダーをスパスパ吸っているが、恐らく咳の原因はネオシーダーの吸い過ぎに違いない。逆流性食道炎もひどくなっているようで喉も痛い。稽古の最中に所詮付け焼き刃とわかっていながら、ひっきりなしにのど飴を舐める。これでもかこれでもかと舐め続ける。
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我が本棚。無数の人生がこの中にある。
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2011年02月16日

老い日記[335]――生誕18,903/禁煙288

 4時間半は寝たのに頭は重く、眠い眠いと生あくびをかみ殺しつつ朝から半蔵門へ。今日は9時から5時までひたすら会議。「9時から5時まで」。ひと昔前のOLみたいだな。しかし、この長丁場の会議、議事進行を担う演出家Nさんと我と、ほとんど二人だけで喋っていた気がする。ほんとに控えめに控えめに。
 
 5時半頃に半蔵門を出て西荻窪へ。いよいよカウントダウンが始まった『R...』、今日初めてノンストップで通す。
 昼間も自主稽古で一度通したらしく、「お、なかなか快調じゃん、テンポもいいじゃん」と思いながら見ていたら、我がワンツーワークスから客演で参加しているベテラン俳優Oがいきなり台本を約4ページすっ飛ばす。一瞬にして全員に動揺が走る。気づいていない本人だけが悠然と演技続行。あー怖い怖い。知らぬが仏。
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『RPG』原作と台本。いよいよ1週間後!!
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2011年02月15日

老い日記[334]――生誕18,902/禁煙287

 まさかの睡眠2時間で朝から初台に向かい、新国立劇場企画サポート会議。昨夜の雪で道路は相当にべちょべちょ、歩くにも時間がかかると踏んでいたが、意外なほどに雪は消失。昨夜の雪景色はいったい何だったんだ?と思うほどに雪の痕跡は見あたらない。神の怒りは熱しやすいが、冷めやすくもあった模様。よかったよかった。おかげで道路も歩きやすく、遅刻することなくスムーズに新国立劇場にたどり着く。
 
 12時半に会議を終えて西荻窪へ。
 稽古場での稽古が1週間を切り、今日から1時から9時までの長時間稽古体制。ほぼ本番通りの仮セットも組みあがっている。さぁ、あとは演出家、頑張って手腕を発揮してくれ。(いやいや手腕を発揮するのは役者でしょう?え、俺?)
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どっち派? 私ぁ断然、犬。マイペースの猫はどうにも苦手。
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2011年02月14日

老い日記[333]――生誕18,901/禁煙286

 神はお怒りである。「雪は呪いの対象でしかない」「関東には寄らなくていい」などと罵ったものだから、「この、たわけ!」とばかりに怒りをぶちまけておられる。恐ろしや。
 稽古の途中で雪が降り出したのは知っていたが、稽古終わりの夜10時すぎに外に出ると、うわ、積もってる……。まさかの積雪。牡丹雪のようなかわいげのない雪がしゃらしゃら天から降りまくってきて、やむ気配もない。稽古場から帰るだけでもひと苦労。ああ、こんなにひどい返り討ちに遭うなんて。
 新燃岳の噴火に気もそぞろの民もいるというのに、今度は日本列島をなめ尽くすような大雪。火責めに水責め。誰か、神の怒りを鎮めてはくれまいか。
 
 今日はバレンタインデー。稽古場で女優陣から義理チョコ、義理ケーキ(?)、義理饅頭(?)をもらう。劇団朋友女優陣、何でもアリです。
 帰宅すると、近所に住んでいる衣裳家Nからもチョコレートが玄関のドアにぶら下げてある。ちょっと前に蟹のお裾分けをしたお返しにNのお母さんが持って行きなさいと買ってきたとのこと。ありがたや。お気遣い、恐縮です。
 そういえば西荻窪の稽古場の近くに「幸福の科学」の支部があるのだが、今日は支部の入り口前に机を出して道行く人に、「バレンタインに本のプレゼントを差し上げています」と紙袋に入れた本を手渡していた。道を急ぐ我が身にも紙袋を差し出し、「バレンタインに本のプレ……」。どうせ、総帥O氏の本だろう?と思いながら無視して通り過ぎてしまったが、話のネタにもらっとけばよかったと少し後悔。
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一面の雪雪雪。あー、うんざり。きれいだけど。
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2011年02月13日

老い日記[332]――生誕18,900/禁煙285日目

 寝違えた首はまだ痛い。おまけにうっすら風邪気味で、鼻がぐずぐず、背中がぞくぞく。本格的に風邪をひくのかひかないのか、際どい攻防を続けている。
 鼻はぐずぐずだが、せめて机回りはすっきりした状態で仕事に打ち込むぞ。殊勝にもそう思い立って机に山積みになっている書類や郵便物の片づけに取りかかるが、いちいち中身を読みふけってしまうので、仕事に打ち込む時間はまったくない。結局、仕事はまったく手つかず、片づけも中途半端なまま、まるで我が人生のように時間だけが無駄に過ぎていく。まったく、何やってんだか。自己嫌悪だけを抱きしめて西荻窪の稽古場に泣きながら向かう。(嘘です。こんなことでは泣きません)
 今日も4時から芝居の稽古。才気あふれる演出家が孤軍奮闘して頑張っているのに、俳優どもの力がまるで及ばず、演出家の掲げる理想の宮部みゆきワールドに少しも近づけない。まったく天才演出家に失礼極まりない。(嘘です。こんなことを言ってみたいという願望です)
 
 稽古終了後、我が劇団の俳優O&Oとデニーズへ流れて打ち合わせ。新事務所の備品や作業の段取りについて、あれこれ話す。何かが生まれてくる、何かが少しずつ形になっていく。そんな話は心底楽しい。(金はかかるが)
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東京メトロにはスカイツイリーにあやかった広告が登場。いよいよ完成までのカウントダウンが始まったと実感。
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2011年02月12日

老い日記[331]――生誕18,899/禁煙284日目

 ソファでいつしか眠りに落ちてしまい、目覚めると首を寝違えている。首を右に少しでも倒しながら回すと、イテ、イテテ、と軽く電気が走る。首の左後ろはもともと傷めているので、寝違えたことで今日は右にも左にも首が思うように倒せない。むちうち患者のようにオッサンの動きはいつにも増してぎこちない。
 
 夕方近くから『R...』の稽古。若手を相手に細かく場面を繰り返していると、「演出とは忍耐である」、つくづくそう思わされる。そうとも、それが俺の仕事だ、耐えてやろうじゃないか。ストレスがなんぼのもんじゃい、どんと来い。
 そう思ったのも束の間、すぐに耐えられなくなって休憩に入り、携帯電話をチェックすると、広島のプロデューサーOさんから「雪のため電車が動かなくなって閉じこめられた」とメールが入っている。
 年越しに閉じこめられた米子の音響家Hさんといい、中国地方はこの冬、雪が猛威を振るっている。手前勝手な言い分ながら、頼むぞ雪、関東には寄らなくていいからな。首の回らない演出家は稽古のストレスを受け止めるだけでいっぱいいっぱいだから。
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広島のOさんが閉じこめられた電車の中から撮った雪景色。白さが恐ろしい。
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2011年02月11日

老い日記[330]――生誕18,898/禁煙283日目

 先日朝がた舞い散る雪に呪いをかけたのが神の逆鱗に触れたのか、朝から激しく雪が舞う。予報では気温もまったく上がらず、最高3℃と昨日より7℃も低い。3℃?殺す気か?
 そんな寒空の下、連日の常務理事会で今日も朝から西新宿。会議室の中も暖房の効きが悪くてやたらと寒く、神の怒りは相当深いと思い知る。
 12時半前に会議は終わり、同じ敷地内にある別棟の新国立演劇研修所へ。移動距離、徒歩約100メートル。雪の舞う底冷えの日に、この移動は寒がりのオッサンには有り難い。
 1時からはドSの演出家になって、4時半過ぎまで5期生の授業。来月にシーンスタディの成果として上演する演目のキャスティングを短時間で決めてしまう。
 
 その後、激しく雪が舞い散る中、5期生ともどもタクシーで移動して新国立劇場マンスリープロジェクト。今月はトークセッション「焼き肉ドラゴンのハツ(心臓)」。映画監督・李闘士男さんの話が楽しい。「在日ということでいじめられたりしたことがまったくないんですよ。そういう経験がまったくないことが表現者としてはコンプレックスになってる(笑)」。この人の明るさは才能。見習わなければ。
 トークセッションが1時間ほどで終了した後、研修所主任のNさんと制作打ち合わせ。その最中に5期生のKから、近くで飲んでます、とのメールが入り、打ち合わせ後、迷わず店に直行。店にいたK君(22歳)&K君(24歳)の二人を相手に久々にアルコールを口にする。若い二人もよく喋り、あっという間に時間が過ぎて、結局帰宅は午前0時すぎ。
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宮崎の知人が送ってくれた今日の新燃岳。不安はいつまで続くのか。
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2011年02月10日

老い日記[329]――生誕18,897/禁煙282日目

 朝から会議で西新宿へ。日本劇団協議会の常務理事会。みっちり2時間あれこれ意見し合うも、議題が満載で終わりのほうは駆け足になりながら、なんとか終了。
 その後、西荻窪の稽古場へ。『R...』の稽古、今日は9時すぎまで。細かい場面を返しながらの稽古では、もう誰に遠慮することもなく毒舌の嵐。「ただ順番にセリフ言って楽しいか?」「もしかして君、バカ?」……思い返すと、我ながら我が毒気にあてられる。
 体調は少し回復。毒を吐いたのがよかったらしい(そんなことはありません)。とはいえ、まだまだ本調子ではないので(本調子なんてものがまだ我が身にあればの話だが)、仕事をこなすのにも時間が掛かり、インプットインプットと思って借りてきたDVDもまるで観る時間をつくれない。
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刺し殺しました。これが凶器です。『R...』の小道具。ああ、あの人が犯人だなんて……。
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2011年02月09日

老い日記[328]――生誕18,896/禁煙281日目

 朝起きたら窓の外に雪がチラホラ舞っていて、清々しい朝の気持ちが一気に萎える。雪を見て心躍った時期なんて、これまでの人生で、ほんの一瞬だった。ものごころついた頃には、もう雪を忌み嫌っていた。芯から寒いし、滑って転びそうだし、溶ければ道路はベチャベチャになるし、ご老体には命を縮める厄介な敵。雪は呪いの対象でしかない。
 この呪いのような思いが通じたのか、昼前には抜けるような青空が広がり、気温もぐんぐん上がってまさかの10℃超え。人生、何事も呪ってみるもんだ。
 
 今日も稽古はダブルヘッダー。午後、『R...』、夜はワンツーワークス基礎稽古。さすがに連日のダブルヘッダーはしんどいなと思いながらも、「人間働いて、働いて、働き抜いて、もう遊びたいとか、休みたいとか思うたら、一度でも思うたら、はよ死ね。それが人間ぞ。それが男ぞ。」という海援隊の『母に捧げるバラード』の歌詞がなぜか突然頭に浮かんできて、我が身を駆り立てる。
 でもって稽古後、さぁ頑張った頑張った、ご褒美だと、早速、焼肉を食べに行く。メンバーの男ばかり4人(劇団のベテランO、若手S、天敵O)。もともと肉はそんなに好きではないのだが、このところの疲労満載は肉食不足ではないのか?と身勝手な結論を出し、勇んで焼肉の食い放題コースを選ぶ。なのに天敵Oは海老やらキムチやら肉以外のものを大量にオーダーするので無類の肉好きベテランOの怒りを買う。我が身は年に1回あるかないかの焼肉を胃袋に詰め込みすぎて、店を出たらもう気分が悪い。いつまで経っても「ほどほど」を知らない。根っからの貧乏性であるらしい。
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昼前には抜けるような青空。青空というだけで元気が出る。
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