2011年02月08日

老い日記[327]――生誕18,895/禁煙280日目

 昨夜は帰宅してから何もせず。「そうだね、君はこのままだらだらと死んでいくのだね」と我が身を嘲笑いながら、ともかくも早々に横になる。なのになぜ、こんなにも残る疲労感。おかしい。疲れが取れなさすぎる。癌体質の我が身のこと、マジで肺癌になったのではなかろうか?
 
 今週も稽古のダブルヘッダーが続く。だが、どうにも体が重く、12時からの『R...』の稽古はウォーミングアップをパスして午後1時入り。体は重いが、稽古が始まれば今日も若手との攻防に明け暮れる。気がつけば劇場入りまで2週間を切っている。体がだるいだの、若手が成長しないだの、演出家の才能がないだの、愚痴を垂れている場合ではない。極上のミステリー『R...』をより一層、面白い舞台にしなければ。
 5時過ぎに西荻窪を離れて浜田山へ。夜はワンツーワークスの基礎稽古。ここでも我が劇団の若手俳優、今やすっかり天敵のO&Sに手を焼きながら、ついさっき「愚痴ってる場合ではない」と我が身に言い聞かせたはずなのに、不毛と知りつつ、おいおい、いい加減成長してくれよと猛毒を吐く。
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街灯に浮かび上がる冬の樹木はとってもアート。
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2011年02月07日

老い日記[326]――生誕18,894/禁煙279日目

 午前中から仕事に精を出している日に限って、ひっきりなしに電話が鳴る。もしもし?もしもし? これは仕事するなってことですか? 中断が多すぎて、さっぱり仕事に集中できず。と、仕事がさっぱり捗らない言い訳にする。
 
 午後、昨年11月以来の新国立演劇研修所。久々に会う5期生の若者たちは皆、相変わらず元気溌剌、何かを盛んに吸収しようとする貪欲姿勢がもはや枯れ木寸前のオッサン演出家にはひたすら眩しい。若いエネルギーに煽られてオッサンも一緒にウォーミングアップを頑張るが、涼しげな若者たちの中で独りだけ汗をかき、ぜーぜーと息切れも激しい。おまけに授業の終わり頃になって右の胸に痛みが走る。肺の辺りが苦しい。胸を開くとイテテテテと痛い。むむ、これは新たな病ではないのか。もしや本命の肺癌、ついに到来か。
 少々不安に駆られながらも、授業は4時すぎに終わってすぐさま西荻窪に向かうものの、やはり胸に痛みがあってドトールで15分ほど休憩してから、ようやく『R...』の稽古場に入る。まったくもって体に不調のない日はない。
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研修所の事務所には予定表の上に神棚。我が身はこういう世界とは無縁に生きてますが。
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2011年02月06日

老い日記[325]――生誕18,893/禁煙278日目

 午後、鳥取からわざわざ上京してきた戯曲講座の担当Mさんと打ち合わせ。仕事の話もそこそこに、あれやこれやの近況報告で盛り上がる。年末年始の頃、山陰地方の大雪の凄さは全国ニュースにもなっていたが、車が1000台以上も立ち往生になり、そのまま車内で年を越したという報道に、「なんと悲惨な新年の幕開けよ」と思っていたのだが、一昨年、米子で一緒に仕事をした音響家のHさん、その車内年越し組の一人だったとか。なんでも渋滞してさっぱり車が動かなくなった場所がたまたまパチンコ店の前で、車がちっとも動きそうにないからとパチンコを打ち始め、大負けしたというオマケ付き。Hさん、哀れ。というか、アホですな。
 
 日帰りの強行スケジュールだというMさんに別れを告げ、西荻窪の稽古場へ。『R...』の稽古も渋滞のごとく、なかなか前へと進めない。ここは辛抱辛抱。そう我が身に言い聞かせながら、小返しに明け暮れる。まさか、このまま年越し(初日開幕)という事態にはなるまいな。
 11時過ぎに帰宅。重い体は日に日に重く、まったく疲れがとれません。毎日毎日おんぶお化けのように疲労に疲労が覆いかぶさっていく。あー、しんど。
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「面倒見主義」と書いて、「めんどうみすぎ」と読ませるこのセンス、あり?
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2011年02月05日

老い日記[324]――生誕18,892/禁煙277日目

 事務所移転のあおりを食って我が部屋もいろんな物が未整理のまま片づいていない。ああ、本腰入れて掃除をしたい、要らないものをバンバン捨てたいと思いながらまとまった時間が取れず、今日も後ろ髪を引かれつつ昼には西新宿へ。
 午後1時半からシンポジウム『教育に生かす演劇ワークショップ』。話を聞けば聞くほど、「芝居10年やってました」くらいのキャリアじゃ、とてもじゃないが務まらないと思う。演劇と、教育での演劇ワークショップ。これはもう完全に別物。エキスパートを養成しないことには始まらない。
 4時からはパネリストの一人でもあったNさん(演劇集団風)のワークショップを見学。人のワークショップをメモを取りつつ、じっくり見るのはイギリスの演出家、ドリュー・ポウツのワーク以来だなと思いながら、人によって進め方や大事にしてるポイントがずいぶん違うと改めて思い知る。
 
 その後、急いで西荻窪の稽古場へ。前もって言ってはあったが、5時からの稽古に大幅に遅れて到着。直ちに稽古に入る。学校教育でのワークショップは「子どもたちを絶対に傷つけないこと」、それが重要ポイントの一つ。『R...』の稽古で俳優に毒を浴びせ、その傷口にさらに塩を塗りたくる、どこかの演出家は絶対に学校に行ってはならんのだよ、と強く我が身に言い聞かせる。
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「教育に活かす演劇ワークショップ」のチラシ。コーディネーターの人材養成が急務。
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2011年02月04日

老い日記[323]――生誕18,891/禁煙276日目

 また風邪をひきかけている。鼻がぐずぐず、頭がどんより。なんか寒いなと思ったそばから風邪をひく。寒さに体が全然ついていかない。もともと寒がりではあるが、ここまで寒さに弱くなると「老い」だけでなく、人間としての機能が何か大きく失われたのではないか。いやいや、それは贅沢というもの。むしろ50年以上も機能し続けてることのほうが不思議なのか。
 
 午後1時からの打ち合わせのため、今や懐かしの表参道へ。プロデューサーSさんと久しぶりに会う。Sさんは大腸癌、肝臓癌と凄まじい闘いに明け暮れ、生還して間もない。大腸癌は我が身と同じ内視鏡手術だったらしいが、肝臓癌は再発が何度も重なって開腹手術をなんと4回も!前回の術後検査で再発ナシとわかり、抗ガン剤投与を最近やめたばかりだという。逞しき、素晴らしき生命力。ブラボー。これからは体をいたわりつつ、つつましく暮らすのかなと思いきや、「これはまだまだ仕事しなさいってことかなと思ってね」とガハハと笑い、来年の企画について熱弁をふるい出す。このバイタリティがあるから、たぶん癌にも勝ったんだなとしきりに感心する。
  夕方から事務所移転に伴い、せっせと机のお片づけ&運び出し。いやはや、これが老体にはこたえる。私は作家です。ペンより重い物は持てませぬ。若者よ、力仕事は任せた。
 7時前からはその新事務所での初めてのワンツーワークス全体会議。今後のことをあれやこれやと話し、議事のすべてを消化しきれないまま11時半近くに解散。若者よ、長時間会議もオッサンにはこたえるぞ。
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どこよりも早く公開。
ワンツーワークス次回公演『又聞きの思い出』のチラシに使用する古川タク氏の書き下ろしイラスト。素敵だぜ!
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2011年02月03日

老い日記[322]――生誕18,890/禁煙275日目

 今日は節分だと。我が年中行事から節分が消え去ってもう何年になるのだろう。子どもの頃にやった豆まきの記憶は確かにある。我が家では父親だけが豆を投げ、それを家族や中居さんが総出で拾う。我が家は旅館だったので中居さんも参加する。兄弟も4人いたので争いは熾烈だった。豆の取り合いに必死だったわけではない。父親は豆に混じって現金も投げたので、それを奪い合っていた。現金といっても、たかだか5円玉や10円玉。それがちり紙にくるまれて投げられるのだが、開けるとたまに50円玉と出くわしたりしたので、みんなちり紙目がけてわっと群がる。だがちり紙を開けてみると、くるまれていたのは豆、というこしゃくな仕掛けもされていて、「そうは問屋が卸さない」ということを幼心に学んだ気がする。
 え? こんな豆まき、我が家だけ? 
 
 夕方から『R...』の稽古。やはり進みはのろく、今日もラストの場面までは届かず。しかし焦るまい。今は進みが遅いことより、繰り返してきてきた場面が確実に面白くなってきていることをヨシとしよう。たったか先を急いでも、そうは問屋が卸さないに決まってんだから。
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これ着て走ってます。走り方はバテバテですが。
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2011年02月02日

老い日記[321]――生誕18,889/禁煙274日目

 今日も稽古はダブルヘッダー。午後は西荻窪で『R...』。夜は阿佐谷でワンツーワークス基礎稽古。昨日とまったく同じスケジュール。
 おかげでまたしても体は疲労感満載なのだが、今日は9時半すぎに夜の稽古を終えて、10時前から阿佐谷までやって来てくれたS総合高校のY先生と打ち合わせを兼ねて飲む。
 我が劇団の俳優SとOも同席して、ほぼ半月ぶりのアルコール。でも酒が進まなくなった演出家は生ビール2杯にとどめ、あとはノンアルコールに切り替える。それでもやはり体が疲れていたのか、アルコールを飲んで一層疲れを我が身に覚える。こんなこと昔はなかったよな。これも歳を取った証拠なのか。
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何が基準になっているのか、相場はだいたい1分100円。高い。
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2011年02月01日

老い日記[320]――生誕18,888/禁煙273日目

 本日、老体には地獄のような稽古のダブルヘッダー。午後は西荻窪で『R...』。夜はワンツーワークス基礎稽古。
 どちらの稽古も、やっている最中はアドレナリンが出まくっているのか、俳優をいじり倒し、いびり倒して、誰よりも稽古場での口数も多く(それはいいことなのか?)、ストレスなどまったく溜め込んでいないはずなのだが、自宅に戻ってくると、体がへろへろで何もする気が起こらない。なのに、「腹が減っては戦はできぬ」と食料だけはたっぷりと体内に取り込む。取り込んだくせに戦はしないので、ただ単に肥満の道をひた走る。
 そんな日々を繰り返しているうちに、ついこのあいだ迎えたような気がする2011年は、既に1月が終わっている。なんだなんだ、このずるずると鼻水のように引っかかりのない日々。死ぬまでこんな日々が続くのかと思うと、かなり虚しい。ええ、そうです、虚しいと思うだけで何もしませんがね。
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しがみつく子どもが小さくて観音像はメカ巨人のよう。
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