2011年03月11日

老い日記[358]――生誕18,926/禁煙311日目

 新国立劇場地下2階のリハーサルフロア。その一室で午後1時半からウォーミングアップを始め、2時半過ぎに休憩に入る。喫煙所でネオシーダーを吸っていると、あれれ?ゆーらゆら、建物が左右に揺れ始める。「地震だ」「大きくね?」「長いな」「これ、ヤバんじゃね?」。揺れのストロークがやたらと長く大きい。一緒にいた研修生3人と地下2階の中庭に出ると、あちこちのリハーサル室から、わらわらと人が出てくる。アップ後に衣裳パレードの予定だったので、着替え途中だった研修生たちも不安げな顔で飛び出してくる。『ゴドーを待ちながら』の稽古中だった橋爪功さんや石倉三郎さんらもいる。外に出てからも揺れは何度も続き、なかなか収まりそうにない。
 随分たってから、「全員、1階のエントランスに避難するように」と指示が出る。取りあえず、ジャージ姿のまま財布だけ持って1階まで上がって外に出ると、すごい数の人がたまっている。なんでも中劇場ではオペラ研修生の終了公演の真っ最中だったらしく、あと5分で休憩というところで地震が起こり、公演は中断して観客も全員外に出された模様。外に出てからも揺れは何度もぶり返すように続く。
 研修生の一人に宮城出身の男子がいて、青ざめた顔で実家に電話を入れるがまったく繋がらない。携帯でワンセグを見ている人から、「お台場でビルが燃えている」「仙台空港が浸水」「交通機関はすべて止まっている」「マグニチュードは8.8」などと断片的に情報が入るが、全体像はまったく掴めない。研修生たちは地下に戻って稽古する気満々なのだが、「安全点検のため待機」ということだけが伝えられ、じりじりと時間だけが過ぎていく。中劇場に入ってすぐのところに公演案内を表示するモニターが6つもあるのに、テレビの役割は果たさないのでまったく役に立たない。劇場側の人がようやくテレビを1台持ってくるが、画面は小さく、もはやほとんど誰も寄りつかない。
 結局2時間以上も待機した挙げ句、5過ぎに「地下リハーサル室はすべて閉める」との指示があり、研修生ともどもエレベーターが止まっているので階段で地下2階に下りて、ホントは着替えてすぐにまた上がらないといけないのだろうが、せっかくだからと急いで衣裳パレードをこなす。とはいえ、じっくり検討する時間はないので、まるでコソ泥のように、「はい、Aチーム並んで。なんかショボい。ポロシャツの色が変」「はい、じゃBチーム。ジェニー役、エロすぎる。ホスト夫婦役、貧乏くさい」などとダメを出し、ダブルキャストの2チーム両方を無理やり終わらせる。
 1階に戻ると、明日の連絡だけを確認して今日は解散。とはいえ、交通機関はJRも地下鉄もすべて止まっているので帰りようがなく、解散してもみんな1階ロビーに佇むのみ。バスは動いているらしいが、ワンセグで道路情報を見ると、主要道路のほぼすべてが渋滞を示す赤色で塗られている。研修生3人と食事しながら復旧を待とうとガストに行くが営業中止の貼り紙。さらに足を伸ばしたデニーズに至っては電気が消えている。こりゃどうしようもないと諦め、研修生と別れて、ついに18:38、我が家まで徒歩で帰ろうと一人で歩き出す。
 ところが甲州街道はすごい人。車も大渋滞。いわゆるこれが「帰宅難民」というやつか、以前テレビの災害シミュレーション番組で見たことあるぞと思いつつ、これでもかと人であふれる鋪道をせっせと歩く。甲州街道を初台から幡ヶ谷へ。そこから中野通りに曲がると、かなり人が減る。よっしゃ、歩きやすくなったぞと張り切って進もうとするが、既に足が痛くてシャカシャカ歩けず、我が「老い」を思い知る。東京に出てきて25年。こんなに長い距離を歩くのは初めて。ほんとに現実にこんなことが起こるんだと噛みしめながら、ようやく青梅街道に出ると、またもや甲州街道に負けず劣らずのすごい数の人。皆、黙々と歩いているが、既に歩行者は車道にまではみ出している。19:18、杉並区に到達。おお、ゴールは近いぞと我が身を奮い立たせ、さらに20分歩いて、ついに我が家近くのスーパーに辿り着き、安堵の溜め息とともに買い出しのため店内に入る。結局、徒歩で約1時間。長かったような短かったような。
 帰宅してテレビをつけると、東北地方の被害が甚大。トンデモナイ状況なんだと今さらながら我が身に言い聞かせる。津波が家を次々に呑み込みながらすごいスピードで地面を覆い尽くしていく映像に目を見張る。押し寄せる津波の先の道路には走っている車もあるが、映像は悪夢のような泥水がその車に辿り着く前に切り替わる。恐らく車を呑み込んだ様子も間違いなく撮っているのだろうが、生々しすぎて自主規制しているものと思われる。それにしても民放すべて、どこにチャンネルを合わせてもCMが一つも流れないという状況が何よりも異常さを物語っている。いったい何人の命が奪われたのか。家にいても気もそぞろな時間が過ぎていく。
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新国立劇場の外に避難。
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1階ロビーには多くの人がなす術もなく佇む。
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甲州街道は大渋滞。わかりにくいかもしれないが、左側の鋪道では帰宅難民が大移動。
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2011年03月10日

老い日記[357]――生誕18,925/禁煙310日目

 コント55号の坂上二郎さん、死んじゃった。死因は脳梗塞。二郎さんの歳に追いつくにはまだまだ四半世紀はあるものの、「明日は我が身」と本気で思う。
 それにしても萩本欽一さん、見事だった。群がるぶら下がり取材の記者たちに、「皆さんの前では泣きません。二郎さんと二人でお空のほうを見て、それから独りで泣きます」。さらに記者たちに向かって、「坂上二郎を愛してくれてありがとうね」。ぐっと来る言葉の連続に、それだけでもう、うるうるしながら、こんなこと咄嗟になかなか言えないよなぁ、と改めて欽ちゃんの才能の凄さを思い知る。
 
 今日は初台ではなく、西新宿の芸能花伝舎で稽古。時間もないし、たったか行くぞおと思ったのも束の間、セリフを吐かれるたびに「違う、違う」と引っかかり、結局、少しも進まない。なんだか、我がワンツーワークスの稽古といい、終わったばかりの劇団朋友の稽古といい、このところずーっと若手俳優との闘いに明け暮れて、もう残りわずかなエネルギーを不毛に費やし続けている気がする。いいのか、こんな晩年で。
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木に群がる。
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2011年03月09日

老い日記[356]――生誕18,924/禁煙309日目

 スタッフ会議に時間を費やしていた新国立研修所の稽古がようやく本格的にスタートするが、実際に立ち稽古を始めてみれば、こりゃ予想以上に大変だぞと一気に青ざめる。しかも今回は短期決戦。25日・26日の本番まで、あと2週間しかない。上演時間約50分と短い作品とはいえ、A・B、2チームのダブルキャストなので実質、2時間弱の芝居とさほど変わらない。間に合うのか? ねぇ、間に合うの?ホントに間に合うの?
 急激に焦ったからではないのだが、今日は目一杯、9時半まで稽古して、退出ギリギリの10時近くに初台を出る。
 
 研修所のシーンスタディの今年の演目は『オールド・セイブルック』。脚本はこれまたウディ・アレン。なので我が身は、『オールド・セイブルック』『又聞きの思い出』と、これから約3カ月はアレン祭り。ウディ・アレンなら俺でしょ?とばかりにエキスパートを目指しますぞ。ウディ・アレン、76歳。老いてなお、あふれ出る創作意欲。負けられません。(気持ちだけは)
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『オールド・セイブルック』のチラシ。
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2011年03月08日

老い日記[355]――生誕18,923/禁煙308日目

 午前中は書き物仕事に精をだすが、公演が終わってひと段落したのを見計らったかのように、いっぺんに大量に、これでもかこれでもかと仕事が届いてくるので、やれどもやれども少しも仕事は減っていかない。じっと手を見る。(手は見なくていいです、仕事をしましょう)
 昼から初台へ。新国立研修所のシーンスタディの稽古はウォーミングアップの後、今日もスタッフ会議にかなりの時間を取られる。出演者(=研修生)自ら何もかもこなさなければならないこのシーンスタディは相当過酷。この期間、この稽古だけに没頭できる環境ならまだしも、彼らはほかの授業の発表なども抱えてスケジュールも頭もパンパンのよう。結局、今日は読み合わせをひと通りやるのが精一杯。
 
 7時すぎに初台から新高円寺に移動し、今度はワンツーワークスの基礎稽古。若手の天敵Oは松葉杖生活ゆえほとんど見学なので、残る若手に思う存分、毒を吐く。吐けども、若手は若手で毒に免疫ができてきたのか、あまり響いてない様子でそのじれったさが拍車を掛けてさらに毒を吐く。あのね、毒を吐くのもパワー要るし疲れるんだから、君らさっさと上手くなりなさい。困るよ、ホントに。と、毒が効果がないとみるや老獪演出家は一転て愚痴を垂れる。(つくづく嫌な性格です)
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次回は『又聞きの思い出』。チラシも完成。あのー、又聞きでも思い出になるもんですか? 
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2011年03月07日

老い日記[354]――生誕18,922/禁煙307日目

 ああ、急がないと間に合わない。今日から新国立劇場演劇研究所5期生とのシーンスタディの稽古が始まる。初日に遅刻はマズいだろ。我が身に言い聞かせつつ事務所でテキパキと仕事を片づけるべく動き回っていると、机の脚に思い切り左足の小指をぶつける。……痛くてしばし動けず。こりゃ折れたかと靴下を脱いで確かめるが、なんだか痺れたように指の感覚がない。折れてはいないようだが、ずーんと痛い。ずーんと。
 なんでこんな目に遭うんだ? これ何の罰だ? と我が身を振り返りながら初台に到着。足の指をかばいつつウォーミングアップを始めれば、また少し体が動かなくなっている自分に唖然とする。そうですか、こんなに硬くなりましたか。前屈、腹の肉が邪魔で頭が足につかなくなりました。背筋、背中がバキバキに硬くなって上体を引き揚げるのに息切れします。腰割り、膝が痛くて体重を乗せられません。――軽い絶望。いやいや、これを軽いと思うからいけない。これは底なしの絶望だ。危機管理意識を持って自己改善に当たらねば。(まだ間に合うかどうかは知りません)
 稽古初日はスタッフワークのプランのプレゼンでほとんど時間を使い果たし、初日だというのに台本読み合わせもなく終了。これは先が思いやられる展開だと大いに嘆くが、その前に我が体をなんとかしなければ演出家として立つ瀬がない。今一度、心して目指せ、歌って踊れる演出家。
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隠れきれません。あるいは、穴があったら入ります。
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2011年03月06日

老い日記[353]――生誕18,921/禁煙306日目

 書き物仕事に一日追われる。雑誌編集の仕事に、手続き書類の山。我が身の処理能力の遅さを呪いながらも、ちまちまちまちま、一つずつ仕上げる。それにしても役所関係の書類はどうしてこんなに細かく面倒臭いんだ?え? そんなことまで必要なの? 民間じゃ絶対にそんな煩わしいことさせないよ? 声を大にして言いたいが、誰に言えばいいのかわからないので、黙って書類にちまちま向き合う。おまけに忙しさにかまけて確定申告をほったらかしていたので、こちらの必要書類や領収書等も急いで整理し、あとは税理士さんに丸投げする。(整理したんなら最後まで自分でやりなさい)
 
 草加市にある劇団の倉庫の片づけも劇団メンバーにお任せして丸投げ。我が家のスペースを占拠していた劇団関係の物も事務所に移したので、おお、こんなに広かったですかと我が家は少し空間にゆとりができたが、我が個人の物で不要な書類をまだまだ山のように蓄え込んでいる。この際、一気に片づけて快適広々空間を生み出したいのだが、これがまたなかなか片づかない。「えーい、この段の棚の物、全部要らない」と捨ててしまっても恐らく何も困らないのだろうが、その勇気がない。結局、ちまちま書類に目を通しつつ取捨選択するので、ファイル1冊片づけるにも相当な時間がかかる。不毛だ、これは不毛だと思いながらも、ほかに手がない。この思い切りの悪い性格、なんとかならんか?(なりません)
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お気に入りのシリーズ広告。もはやネタが尽きたか?
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2011年03月05日

老い日記[352]――生誕18,920/禁煙305日目

 このところ短い睡眠で目が覚め、日中は生あくびを噛み殺すという実に不合理で不摂生なライフサイクルから脱却できない。このまま不合理で不摂生に死んでいくのか。それはあまりに不条理というものよ。
 ということで午後、新国立劇場マンスリープロジェクトの演劇講座「『ゴドーを待ちながら』徹底解剖」に出かける。講師は早大教授の岡室美奈子氏。これが滅法面白く、2時間があっという間。不条理演劇のバイブルと言われるこの戯曲を、なるほど、そこまで突っ込んで分析したことはなかったなと話を聞きながら感心することしきり。やはり何事も、深く深く沈思黙考しなければ確かなものには手が届かないのだと、すぐに考えることをやめて現実逃避に走る我が身に何度も言い聞かせる。
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見上げれば飛行機雲。何年ぶりに見ただろう?
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2011年03月04日

老い日記[351]――生誕18,919/禁煙304日目

 午後、シンポジウム「芸術団体への支援制度について」にパネラーとして出席。なんだか人前に出て、したり顔で国の文化政策に物申す我が身が自分で恥ずかしい。我が身は文化人ではなく、ただの演劇好きのオッサンです。どうか、論客ではなく演出家として我が身を呼んでいただきたい。マジで。
 夜はワンツーワークスの基礎稽古が今日から再開。少人数ながら、おお、こここそ我が母体と、若手相手に何の遠慮もなく毒を吐きまくる。毒を吐くごとにみるみる我が身は健康になっていく気がする。ストレス発散?
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シンポジウムのチラシ。もう終わったので意味のない写真ですね。
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2011年03月03日

老い日記[350]――生誕18,918/禁煙303日目

 睡眠3時間で6時半に目が覚め、る。確実に老人ライフのサイクルに移行している。間違いない。くわばらくわばら。
 朝から会議で西新宿へ。「演劇と社会委員会」。学校教育に於ける演劇の生かし方は、効果があるのは間違いないが、学校との連携方法が手探り状態なので先が見えてこない。
 会議は意外にも正午には終わり、その後はまっすぐ自宅に戻って溜まっている書き物仕事をわっせわっせと片づける。
 夜は東京芸術劇場に「NODA MAP」の『南へ』を観に行く。睡眠3時間ゆえ舟を漕ぐかと思いきやノンストップで2時間強、じっと見続けるが、心は躍らず。
 観劇後、同行した松葉杖男Oと近くの居酒屋に入る。酒をあおりつつ芝居の愚痴をまくし立てたい気分をぐっと抑えて、今夜は中ジョッキ1杯だけで烏龍茶に切り替える。酒を飲みたいという重いが著しく減ったこと。なのに太って増えた体重はなかなか減らないこと。ほんとに癌の手術をして、すっかり体が変わったような気がする(気がするだけだが)。
 
 12時すぎに帰宅するや、久しぶりに作家のM(かつてのテレビの構成作家仲間)から電話が――。「わかる?」という第一声に、こっちは携帯電話の表示を見てから出てるんだからわからぬはずはないが、そのことには触れず「わかるよ、久しぶり」と答える。だが久しぶりの声は元気がない。そういえばMは昔、夜中の3時頃に電話をかけてきて、いきなり、「今、誰かと話さなかったら気が狂いそうだった」と言ったことがあった。今は原稿の締切ではなく家族の介護に追われてまいっているらしい。歳を取ると悩みの種は変わるが、人は苦労しながら生きることから逃れられないのだなと、ひしひし思う。
 そういえば夜中、NHK「クローズアップ現代」が自殺を取りあげていて思わず見入る。『誰も見たことのない場所』で自殺の芝居を手掛けて以来、自殺には知らず知らず我が身のアンテナが反応する。で――「境界性パーソナリティー障害」。この番組で初めて耳にした言葉。なんでも「うつ病」よりも自殺を招く確率が高い(67%!)精神疾患らしい。「見捨てられ不安が強く、感情のコントロールができず、自傷行為に走る」という症状があり、20代・30代に多いという。ちょっとこれは新たに取材をする必要がありそうだ。
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寒空。寒暖の差の激しさは、老いのみには死の宣告。
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2011年03月02日

老い日記[349]――生誕18,917/禁煙302日目

 公演が終わって久々に爆睡するつもりでいたが、朝が来ればさっさと目が覚める。それで体の疲れが取れていれば文句はないが、いざ起き出してみると全身がだるくて重い。いったい健康おじいちゃんになるにはどんな生活を送ればいいのやら、さっぱりわからない(芝居をやめることですな)。
 昼過ぎから劇団のハイエースでベテラン俳優Oと事務所の備品を諸々買いに出る。ホームセンターにいざ出かけると、必要もないのにあれもこれも欲しくなり、老いてなお物欲旺盛な我が身の身勝手さを他人事のように不思議に思う。数々の物欲と闘いつつ、どうしても事務所入り口に置きたかった観葉植物だけは、ようやくお気に入りを見つけて購入。歳を取ると限りある我が命を思い知り、それで命ある植物を愛でるようになるのだと何かで読んだ記憶がある。まさに。
 
 物欲の戦利品を持って夕方、事務所に行くと、昨日で演出助手からお役御免になった若手Oがびっこひきひき作業中。なんでも奴の足は靱帯断裂ではなく、骨折だったとのこと。加えて靱帯損傷もあるとか。診察に行くたびに診断結果が少しずつひどくなる。その病院、大丈夫なのか?
 夜はようやくそれらしいスペースとなった事務所で劇団のミーティング。ほとんど誰も積極的な意見を言わないので、苛立つ演出家だけが老人の繰り言のように、ぶつぶつと独りで喋り続ける。
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購入した観葉植物。細く真っ直ぐ伸びた奴が好き
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2011年03月01日

老い日記[348]――生誕18,916/禁煙301日目

 午前中から西新宿へ。日本劇団協議会理事会。慌てて家を飛び出し、駅のホームで時間を確認、なんとか間に合うなとホッとひと息ついたのも束の間、電車に遅れが……。結局、5分ほど遅刻。……いかんいかん。こうして失敗するたびに、1本前の電車を心掛けよう、10分の心の余裕を持とう、などと殊勝に思うのだが、次にはまた必ずギリギリ攻防戦に明け暮れる。たぶん、死ぬまでそんな人生。
 
 理事会後、中野のザ・ポケットへ。千秋楽の気合い入れ(開場10分前)に、こちらはギリギリ間に合う。
 今日改めて病院で診てもらった演出助手Oの足は予想通り、見事、靱帯断裂。晴れて松葉杖生活に突入。いよいよもって演出家は助手のお世話係に身を落とす。
 『R.P.G.』千秋楽。大きく崩れることもなく最後まで完走。おかげさまで評判も上々。皆さん、お疲れさま。足を運んで観てくださったお客様、お一人お一人に心から感謝を。
 
 終演後のバラシは劇団朋友にお任せして、お呼ばれ演出家はいったん自宅に帰って荷物を置き、それから新宿へ出て長年の付き合い俳優O、その息子U太とともに、U太の高校合格祝いの「iphone4」を買う。U太、高校時代は楽しいぞ。満喫して過ごせ。と、二度と青春を取り戻せないオッサンはプレゼントおじさんとなって少年に我が思いを託す。
 その後、中野に戻って、7時半すぎから打ち上げに合流。みんな、ドS演出家の罵詈雑言から解放されたためか表情が明るい。明るく、わいわい飲んでいる。1次会が終わり、「え?次、行かないんですか? 行きましょうよ」と若手にゴネられ、しょーがねーなと張り切って2次会の居酒屋に行くと、若手は誰もいない。おっさん&おばさんの高い平均年齢で飲み続け、終電ぎりぎりで引き揚げる。
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『R...』パンフレット。千秋楽、おめでとー。
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