2011年03月12日

老い日記[359]――生誕18,927/禁煙312日目

 深夜までニュースを気にしていたが、3時間で目が覚める。朝になってもテレビは各局、ひっきりなしに被害状況を繰り返す。昼前になって外に出ると、街は昨日の騒ぎが嘘のように日常に戻っていて、その回復力にかなり驚く。いや、爪痕はいくらかは見受けられる。恐らく手作りの竹で編んだざるやら竹箒やら、おじいちゃんの職人芸が垣間見えた近所の小さな生活雑貨の店に「KEEPOUT」の無情なテープが張られている。地下鉄丸の内線に向かえば、今なおダイヤが乱れているため時刻の表示がない。そして何より、スーパーやコンビニから食料品が姿を消している。中でも弁当、おにぎり、サンドウィッチ、パンの類はものの見事になくなっている。たぶん、物流がSTOPしているのだろう。そうか、こういう形で余波は広がるのかと改めて思うが、いや、それにしても回復力には目を見張る。
 そうかと思えば東京の回復とは裏腹に、津波の直撃を受けた東北3県の被害状況の深刻さも時が経つに連れてあらわになっている。丸ごとが呑み込まれて一瞬にして壊滅した町。砂浜に200から300の遺体が打ち上げられた町。今なお10000人もの安否がわからない町。……想像が追いつかないほど深刻さが明るみに出てきている。
 
 今日の稽古は予定通りできるのかと少々不安を覚えながら初台へ向かったのだが、なんてこともなくフツーに稽古は始まる。しかし今日は研修生たちがシアターコクーンに『日本人のへそ』を観に行く予定だったのだが、その芝居は中止に。じゃあ、遅くまで稽古するかと思えど、リハーサルルームを使用しているのは我々だけらしく、予定通り、6時には稽古を終える。
 
 今日もテレビのキー局はどこもCMを流さず、ひたすら災害情報を流し続ける。東京の街に出かけると異常さはほとんど感じないのに、テレビでは異常事態を報道し続け、非日常を突きつけてくる。このギャップがなんだか恐ろしい。
倒壊の恐れ.jpg 
我が家近くの店に「KEEP OUT」が。倒壊の恐れあり、と判断された模様。店主のおじいちゃんは今どこに?

貼り紙.jpg 
上の写真の貼り紙のアップ。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記