2011年04月25日

女子高生は意味なく笑う。――[403]生誕18,971日

 S芸術総合高校は遠い。ようやく最寄りの駅に着いたと思えど、さらにそこからパスの旅。人里離れたほうへ離れたほうへと揺られゆく。おまけに出発してほどなく、乗客はいつのまにか我ひとり。完全貸切状態で、田舎へ田舎へ揺られゆく。これじゃあ、まるで都落ち。いやいや、姥捨て山ならぬ爺捨て山か。途端に侘びしさが込み上げてきて、「運転手さん、何か音楽でもかけませんか?」と言いそうになる。
 妄想の旅を終えて学校に着くや、今度は女子高生軍団相手に現実世界。片や成長期真っ盛り、片や老いの道へと急降下。比べようもないのに一緒になって、やれストレッチだ、やれ腹筋だと、一体感を出そうと心掛けるも、かなりの無理がある。おまけに相変わらず10代女子軍団は意味なくきゃはきゃは笑うので、これはこれで侘びしさが募る。
 
 4時半に「劇表現」の授業終了。これ以上、我が物顔の女子高生軍団にエネルギーを吸い取られてはならじ。急いで都心へ都心へと舞い戻る。ところが、バスの中では無限に広がる妄想が、いざ稽古場ではちっとも冴え渡らず、何度も何度も試行錯誤を繰り返すのみ。芝居とはかくも多き徒労の連続。我が身にそう言い聞かせつつ、身も心もずたぼろになってオジサンはねぐらに帰る。
春爛漫.jpg
S高校の周辺は田舎だが、春爛漫。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記