2011年05月17日

半世紀+2。――[425]生誕18,993日

 午後1時から『又聞きの思い出』、場当たり。いつもならテクニカルを中心に進めるのだが、今回は芝居の流れも確認すべく通し稽古を兼ねるように、できるだけ切らずに進める。おかげで時間がかかるかかる。時空が自在に飛び交う戯曲なので照明も時間がかかるかかる。
 

 6時の夕食休憩前にようやく第1幕終了。こりゃ第2幕は締めてかからないと今日中に終わらないぞと、我が身に言い聞かせつつ珈琲をすすっていたら、視界にローソクの点いたケーキが飛び込んできて……。あらら、気がつけばキャストもスタッフも皆さんロビーに集まってるし……。で、誰からともなく「Happay Birthday to You」の合唱が……。ああ、気遣ってバースディ・ケーキなんてもの用意してくれたんだね。
 恥ずかしながらこのオッサン、また一つ歳を取りました。老いの道にまた一歩、深く足を突っ込みました。なのでちっともめでたいことじゃないよなと気恥ずかしさだけが募りながら、ローソクの火嬉々として吹き消す。あー、ケーキに名前まで入れてくれてのね、お恥ずかしい。
 とはいえ、こんな慌ただしいときにすまないね、みんな。ありがとう。天の邪鬼演出家はもう少しガンバルよ。
 早速、ケーキの効果が現れたのか、駆け足ながら退館時間ぎりぎりまでかかって、なんとか第2幕も場当たり終了。よくできました。
 

 劇場を後にして、今日も主要スタッフと飲みに出る。「誕生日だからな、トシの分は俺が出すよ」と舞台監督Oが飲み代を出してくれる。
 「誕生日おめでとう」メールも結構な数が届く。とはいえ、送り主は全員20代。「はいはい、君らはまだまだ未来がたくさんあるからいいけど、こっちはまた一歩、死期に近づいただけの話だからね」と、受信するたびに「老い」を直視させられて、なんとも複雑。でも、ありがとう。死期に近づいたオッサンはもう少しガンバルよ。
バースディ・ケーキ.jpg
バースディー・ケーキはさっぱり生クリームで超美味。謝謝。 
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記