2011年11月03日

17歳男子に「父性」を見る。――[595]生誕19,164

 完全徹夜のまま、まだ夜も明けないうちに羽田に向かう。朝イチ、7:25発の便で山口宇部へ。
 宇部にはワークショップで例年呼ばれているのだが、今年は芝居の稽古が押し詰まっているので日帰りでお願いしたところ、航空券の手配が遅かったらしく、結果、朝イチの便になり、早起きというか完徹して出かける羽目に。
 8:35には山口宇部空港着。9時過ぎには市内に入るが、ワークショップは午後1時から。どうするんだ、この空き時間。
 と、どんより頭で思っていたら、コーディネーターのMさんから、「ホテルを休憩用に取ってますので、休んでください」と、ありがたい心遣いをいただくが、「11時半にまたお迎えに来ますので」。え?ってことは、たったの2時間ちょい?
 それもそのはず、今回のワークショップは宇部市ではなく、隣の山陽小野田市。車で30分ほどかかるらしい。
 結局、書き物仕事に追われる我が身はホテルの部屋に入るなりパソコンを立ちあげて、にわかカンヅメ状態に。そのまま一瞬たりともベッドで横になることもなく、ホテルを出る。
 
 ワークショップは「中高生と乳幼児のふれあい体験事業」。
 乳幼児とのふれあい? で、なんでこのオッサン演出家が呼ばれるんだ?と、毎回いぶかしく思うが、「まずは参加者の緊張を解きほぐし、打ち解け合うことが最終的に乳幼児とのふれあいにも繋がる」というMさんの言葉に騙され、何回かこの事業のトップバッターとして講座を受け持っている。
 参加者は中高生とサポーターの大人たち、合わせて25人ほど。中高生は高校3年の男子が1名で、あとはオール女子。乳幼児ふれあい事業だから当然か。ならば、男子で参加するのはどういう心持ちなのか。早速、その17歳男子・Y君に「進路はどうするの?」と聞いてみると、「フツーに就職しますよ」。なんでも地元の企業から既に内定をもらってるらしい。
 このY君をにわか助手に仕立てて、シアターゲーム、体のコントロールなどに、たっぷり3時間を費やす。Y君は毒舌演出家がいじり倒しても嫌みなく受け止める人当たりのいい心優しき少年で、こりゃいいパパになるわと、まだ17歳の少年に我が身よりもはるかに適性がある「父性」を見る。そうそう、こういう心優しき男子は父親になったほうがいい。
 
 4時過ぎには終了となったが、帰りの便も最終19:05しかチケットが取れていないので、Mさんの案内で宇部市の「常磐湖」に行き、ほとりで開催されている「UBEビエンナーレ彫刻展」を見に行く。広々とした自然豊かな空間に点在する彫刻というのは、なんとも不思議な世界をつくりだす。6時からはライトアップされて、いっそう神秘的な雰囲気。
 1時間ほど堪能した後、食事をすませて空港へ。もちろん、機内では爆睡し、夜10時半頃にへろへろになって自宅に帰り着く。改めて思い返せば、たった3時間のワークショップのために丸一日がかり。長い一日であった。お疲れ。
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「UBEビエンナーレ」の彫刻展。なぜか巨大なウサギが。タイトルは「ただいま、地球」。……わからん。
白いバス.JPG
白いバス。ジブリ作品に出てきそう。美しい。
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我が一番のお気に入り。オール金属のバッター&キャッチャー像。彫刻なのにスピード感が秀逸。観る角度によっていろんな物語が想像できる。
これが大賞.JPG
これが大賞。……ふ〜ん。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記