2012年05月31日

奮い立たなければ。 ――[805]生誕19,374日

 日中はずっと書き物仕事に追われる。夕方からは『みんな豚になる』の稽古。時間に追い立てられるように時が経ち、日々が過ぎていく……。

 音楽評論家の吉田秀和氏、映画監督の新藤兼人氏と、相次いで今月、日本の宝のような大御所がこの世を去った。
 吉田氏98歳、新藤氏100歳。残した功績も凄いが、長寿にもまた恐れ入る。音楽や映画と100年近く向き合える人生とは、なんと羨ましいことだろう。新藤兼人氏の遺作『一枚のハガキ』、観なければ。

 ああ、肩こりがひどい。ああ、芝居が大変。ああ、また次第にメタボになりつつある。−−−などと愚痴ってる場合ではない。時間はない。人生には限りがある。毎日、奮い立たなければ。
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一番上のメニュー、「メタボ防止寿司」?
たらふく食べても効果ありますか?
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2012年05月30日

エネルギーが違う。 ――[804]生誕19,373日

 朝から会議で西新宿。出かけてみれば出席率が悪く、委員は4人のみ。人数は少ないが、委員長を引き受けてもらった演出家のRさんは相変わらずパワフルで、速射砲のごとく思いつくまままくしたて、それにつられて老いぼれ演出家(私のことです)もひっきりなしに口を挟むので、なんだか雰囲気だけは充実した会議になっている。(ホントか?)

 それにしてもRさん、元気だ。我が身より年上だというのに、生命体そのものが持っているエネルギーが違うのではないかと疑いたくなるほど。

 ランニングはこのところ快調。今日も大きく行きが乱れることもなく、そのうえ好タイムで、俺だってまだまだエネルギーあるじゃねぇか。たちまち自信を取り戻してマッサージに行けば、内ももの辺りを押されるたびに激しくのけぞり、ニーチャンに「あまり無理しないでくださいね」と、たしなめられる。
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40歳間近でも、まだアイドル。
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2012年05月29日

肩こり地獄。 ――[803]生誕19,372日

 肩こりはどこまで悪化するのか。今や肩全体はもちろん、頭も後頭部全体が重く痛い。首を回そうものならバキバキバキと砕けそうな気がする。
 ひとえにパソコンに長時間向かっているのが原因かと思うが、そもそも姿勢の悪くならない机の高さというのはあるのだろうか。今もパソコンの画面を見下ろしながらキーを打っているわけだが、顔の真正面の高さに画面を上げればいいのか?

 薬局に走り、肩こり・筋肉疲労に効くはずの「ゼノールチックE」を買ってきて塗りたくっても少しも楽にならない。楽にはならないが、借金で首が回らないよりはマシだろ、と訳のわからない言い訳を持ち出して我が身を慰める。

 稽古でフロアストレッチに真面目に取り組むと、意外に体は動くのだが肩こりは相変わらず。おまけに、おお、伸ばせば腰も痛い。曲げれば脇腹が引きつる。意外に動くと言いながら、実はあちこちがポンコツになっているのを思い知らされる。
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こいつも湿布を貼っているのか?

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2012年05月28日

稽古初日。 ――[802]生誕19,371日

 睡眠3時間足らずで、はるばる埼玉方面へ。S高校で約4時間の授業、というか、あと1カ月弱に迫った発表公演『I's−アイズ−』の稽古。学校は明日から試験期間に突入するらしく、まだまだ芝居はできていないというのに稽古延長は許されず。

 あ、そうなの? 延長なし? 体力のない演出家にはちょうどいいじゃん。限られた時間でシャカシャカ進んでいくぞぉ〜と気合を入れたにもかかわらず、劇中劇『リア王』の場面だけでほとんど時間は過ぎゆく。場面は進まないが、精神的疲労も手伝って体力だけはしっかり消耗する。

 へばった体で都心に舞い戻り、本日ダブルヘッダーの二つ目は、ワンツーワークス『みんな豚になる−あるいは「蠅の王」−』の稽古初日。老体に鞭打ちながら、台本の最初から気になるところは返しつつ最後まで通る。
 初演からキャスト8人のうち、3人が入れ替わり、今日の読み合わせだけでも初演とはずいぶん雰囲気が違う。おお、これはなかなか先が楽しみかもしれぬ。

 と、老後の楽しみを見つけて自宅に帰れば、すっかり寝たきり老人モード。いかんいかん、書き物仕事がたんまりと積み上げられているというのに。だ、誰か、体力を我に授けてくれ。
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ガラス越しに覗く顔が怖い。

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2012年05月27日

謎のオバチャン。 ――[801]生誕19,370日

 ヒアルロン酸のたまものなのか、今日のランニングはすこぶる快調。でもこれ、ドーピングってことになるのだろうか?
 1時間走り終えて、ハアハア、肩で息をしながらの帰り道、向こうからやって来たオバチャンに声を掛けられる。
 「あらあ」と言ってそのオバチャンは足を止め、「こちらにまだいらっしゃったんですね」。「ああ、はい……」と答えたものの、年の頃60代後半とおぼしきこのオバチャンが誰だかわからない。
 「お顔を見なくなったから、もういらっしゃらないかと思ってたわ。お元気そうで」「そちらも全然お変わりなくお元気そうで」と話を合わせるが、誰なのかはさっぱりわからない。
 そのままさらに二言三言、言葉を交わし、「じゃあお元気で」と言われ別れたのだが、誰なんだ、オバチャン。
 帰り道、必死になって思い出そうとするが少しも思い当たらない。昔の稽古場の近くにあった薬屋のオバチャンか?
いやいや違うな。ああ、全然わからん。
 そういえば先日、芝居を観に行った劇場で、「古城さん」と親しげな笑顔で近づいてきた女性も誰だか思い出せなかった。
 ……確実に「老い」は進んでいる。こうして次第に物忘れがひどくなり、どんどん人の顔がわからなくなっていくのだろう。もし仮にあと10年生きていたとして、そのとき我が脳は誰を忘れずにいるのだろうか。

 いつのまにか書き物仕事が溜まっている。サボっているわけではないのに溜まっている。溜まっているのに、ワンツーワークスではメールマガジンの配信をスタートさせて、自ら書き物仕事を増やしている。もしや、もうすっかり呆けてしまって、身の丈に合った仕事の量さえわからなくなっているのかもしれぬ。
 ということで始めました、「ワンツーメルマガ」。隔週で劇団の情報や近況などをお届けします。配信ご希望の方はぜひ、「配信希望します」のメールをこちらまで。
 onetwoworksinfotemp@yahoo.co.jp
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記憶の樹海をさまよう。
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2012年05月26日

祝! 800回。 ――[800]生誕19,369日

 11月公演『産まれた理由』の取材が徐々に進んでいるのは喜ばしいが、稽古時間が足りなくてキャラクターづくり・エピソードづくりのホットシーティングの稽古がなかなか進まない。
 うーん、困った。鉄は熱いうちに打て。取材後すぐに報告してもらったほうがいいに決まっているのだが。

 午後、我が劇団のF女史と親衛隊のK君とで制作会議。しかし、なかなか妙案は出ず、話すほどに「集客」の難しさを痛感。「話題になる」ってことはホント、大変に難しい。
 とはいえ、このまま劇団公演の集客が頭打ちだと我が劇団の活動休止は途端に現実味を帯びてくる。なんとかしなければ。なんとかしてください、お客さん。(他力本願かよ)

 金環日食、スカイツリー開業、と今週は世間を賑わす出来事が続いたが、そうした話題とはまるで無関係に生きている。そんな人生でいいのか?
 いいともー。祝、800回!
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劇団? ダンスもどきのパフォーマンスをビデオに撮っていた。
頑張れ、若者。
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2012年05月25日

膝が若返る。――[799]生誕19,368日

 今日こそ膝をどうにかしなければと強迫観念のように病院に向かうが、あれれ、あまり膝が痛くない。昨日よりかなり痛みが引いている。このままほうっておけば、もしや我が身にもまだ残っているかもしれぬ自然治癒力で治るのではないか。

 そう思いながらも足はすでに病院に向かっているので、診察室に入るや問診もそこそこに、我慢を知らないオッサンは「ヒアルロン酸を打ってください」と、お告げのように医者に言う。

 医者は少しもひるまず、「そうですか、じゃあそうしましょう」と応じ、「レントゲンも撮っておきますか」。

 ……どうやら、口やかましい患者への接し方は慣れているようである。

 レントゲンは膝の真上からと真横から2枚撮影し、その画像を見ながら医者は「状態は1年前と変わってないですね」。

 そうか、1年前と比べて老いてはいませんか、我が膝。

 少々嬉しくなったオッサンは途端にまたまた口やかましくなり、左膝の外側にヒアルロン酸を打とうとする医者に、「どうしてそこに打つんですか?痛いのは内側なんですけど」と言うと、再び医者は我が意を得たりとばかりに、「ここが一番入りやすいんです。まず90%は失敗しません」と言い、おわかり? というような目をする。

 ……どうやらこの医者、若そうに見えるが百戦錬磨だ。

 おまけに、「一応、湿布も出しておきますね」と大判7枚入りを4パックも処方してくれようとするので、「先生、そんなに要りません」と喉元まで出かかりながら、とはいえ、この建物がそうとう傷んでいるこの病院も過剰に薬を出すことで稼いでるんだろうからなと思い直し、カンパのような気分で金を払うことにする。

 しかし、ヒアルロン酸は効くね。イッパツだね。

 多少残っていた違和感もたちまちにして消え去り、「人間、普通に歩けるということは、なんと素晴らしいことよ」と、一気に若返った気になる。


 新国立劇場演劇研修所7期生のシーンスタディ『欲望という名の電車』を初台のリハーサル室で観る。

 彼・彼女らとはこの9月に一緒に芝居をつくることになるのだが、男子も女子も軽やかな身のこなしで動き回るのを見て、「誰も膝は悪くないようだな」と、どうでもいいことを確かめる。

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こちらは膝でなく、我が腕。
ヘタクソな看護師のおかげで、火曜日の採血の痕が今も痛々しい。(触ると今もかなり痛い)

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2012年05月24日

荒療治じゃあ! ――[798]生誕19,367日

 今日になっても左膝の痛みはいっこうに引かない。こりゃ病院でヒアルロン酸を打ってもらったほうが早いわと思い立って出かけようとするが、はた、と思い当たって調べてみたら本日・木曜は休診日……。そんなモンだね、人生。

 んじゃあ、ここはひとつ、「ええい、荒療治じゃあ!」とばかりに、よせばいいのに走りに出る。膝は浅く曲げるぶんには支障がないので、いざ走ってみたら、さほど痛むことなく走れて少々びっくり。ふだん走ってるとき、どれだけ膝が上がってないんだよ俺。……ってことですね。その事実を突きつけられて、「びっくり」はやがて「がっかり」に。(泣)

 夜はワンツーワークス基礎稽古。今日は各自が選んできたテキストのモノローグと、『リチャード三世』の一節とを、全員にそれぞれ二つずつ、オーディションのようにやってもらう。
 ……う〜ん、こういう台詞の稽古をするたびに、台詞術の技術もさることながら、これはとりもなおさず「国語力」の問題だよなあ、とつくづく思う。
 みんな、下手すぎ!!
  膝の悪い老体演出家のほうが100倍はうまいわ!!

 と心の中で毒づきながら、中学校の国語の授業のように稽古を進める。……これでいいのか?
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公園にあるストレッチの解説板。モデルのイラストは、なぜ老人なのであろうか?
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2012年05月23日

またしても左膝が悪化。――[797]生誕19,366日

 朝起きて立ち上がると左膝が痛い。どうやらまた痛みがぶり返してきた模様。そのうちよくなるかも、とほうっておくが(何かしようにも方策もないわけだが)、痛みは引くどころか次第次第に悪化して、階段の上り下りではびっこをひきつつ、体重がもろに左足にかからないようにひと苦労。
 そういえば一昨日あたりから目の調子もよくなくて、左目にずっと焦点が合わないような違和感がある。昨日の「胃が荒れてます」宣告もそうだが、ここにきてまた一段と体の「老い」のレベルが上がったように思えるのは気のせいなのか。

 イキウメ『ミッション』をシアタートラムで観る。受付に行くと、制作のNさんが読売演劇賞を取った『太陽』の公演DVDまで手土産にくれて、なんだか気を遣わせて申し訳ない。
 今回の『ミッション』の演出は前川氏ではなく、このところ急速に注目を集めている小川絵里子氏。特段の目新しさはないが、正統にして硬派な演出。前川脚本は突飛な状況を積み上げながら、わざとであろう大雑把な言葉が後半になって大きな世界観を獲得していく。そこに巧さが光るが、そこにたどり着くまでには我慢もそれなりに強いられる。それにしても、いわば観念的な論争劇が大半を占めるこの舞台に、観客の若い層がじっと聞き入っているそのことに驚く。彼らはこの舞台に何を見いだし、何に共感しているのか。それが知りたい。
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事務所にある程度運び出したのに、我が書棚は早くも余裕なし。我が左膝の軟骨もこんな状態なのかも。
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2012年05月22日

癌、再発か?――[796]生誕19,365日

 早起きして小雨降る寒空の下、一路、G病院へ。
 胃癌の手術から、はや2年。それでも半年に一度の術後検査は続き、今日は採血、CT、そして内視鏡(胃カメラ)。

 もうすっかり慣れたもので粛々とこなしていくが、採血の看護師が素晴らしくヘタクソでやたらに痛い(広範囲で鬱血したような痕が残った)。それでも余裕をかまして、CTでは上から目線で「大きく息を吸うのは胸式と腹式、どちらがいいですか?」と聞くと、「どちらでもいいです」。検査技師は面倒くさい患者の扱いにも手慣れているのであった。

 内視鏡では鎮静剤注射(麻酔のようなもの)が今回はやたらに効いて、マウスピースのようなものを咥えた瞬間から記憶がない。看護師に起こされて、ようやく、「あ、もう終わったんだ」と我に返るが、そこで医師から「少し荒れていたので細胞を取って生検に出しました」と伝えられる。
 荒れてる……? 細胞を取って生検に出した……?
 おいおい、大丈夫か? そもそも2年前に癌が発覚したときも、「少し荒れてたので検査に出しました」と言われなかったか?  まったく同じ展開だぞ。そして2週間後に、「癌でした」と再び宣告されるのか?半年前の検査では「胃の中はきれいですね」と言われたのに、この半年でストレス満載になり、よもや再びの癌になっているのではあるまいな?

 結果を聞くのは6月1日。不安が募る。

 病院で30分ほど寝かせられたものの、まだ鎮静剤が抜けていないのか、少しふらつきながら新宿へ。「消化のいいものを食べてくださいね」と渡された紙には「お粥、うどん」などが書いてあったので、新宿駅の地下街にうどん屋が確かあったなと思い出してふらふら歩いて行くと、「うどん」の看板が見えた。
 「おーここだ、ここだ」と店内に入る。へぇー、五目が乗ってるものもあるんだと、呆けた頭でそれを注文し、待つことしばし。
 やがて、やってきたのは五目ラーメンではないか!
 あれれれ?とよくよく周りを見渡せば、ここはラーメン店。看板が見えたので看板の手前の店に入ったのだが、なんとうどん屋は看板の向こう側、隣の店であった。

 しまった、マジかよ、と思いつつ、目の前の五目ラーメンを見れば、油も結構浮いていて、いかにも胃に悪そう。このまま箸をつけずに立ち去るか。一瞬、そうも思ったが、さすがにそこまでの勇気はなく、たぶんこれで決定的に癌になるなと思いつつ五目ラーメンを完食する。

 その後、「運動は今日は控えてくださいね」と言われていたのに、先週の引き続きG大の実技講座で、「ああ、さらにこれで癌はいっそう進んだな」と思いつつ、狂ったように動き回る。

 授業を終えると、疲労も加わっていっそうふらつく体で、癌だ癌だと呪文のように呟きながら帰路につく。
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そこに何が? 樹木に目を凝らし耳をそばだてる若者たち。

その樹液は癌の特効薬ですか?

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2012年05月21日

視線が痛い。――[795]生誕19,364日

 S高校での授業のため、午前中から北西方面へとバスに乗り電車に揺られていると、そのS高のY先生から着信がある。ちゃんとそちらに向かってますよ、と思いながらも何ごとだろうと乗換駅で電話してみる。
 「古城先生、今どちらですか?」「所沢です」「ああ……」。その「ああ……」に無念の響きを感じたので、これは何かあったんなら力にならねばと思い、「何ですか?」と水を向けると、「今日、11時半から打ち合わせをお願いしてたと思うんですが」。
 「ああ……」と今度は我が身が無念の声を響かせる。原因はこの痴呆症演出家であった。「すいません、忘れてました」と青ざめながら時計を見ると、既に正午になろうとしている。
 「じゃあ、こちらで進めておきますので……」。Y先生の声に怒りというより哀れみの響きを感じたのは気のせいか。

 稽古場にたどり着くと、美術家、照明家、音響家、舞台監督の方々からさらに一斉に哀れみの視線を浴びる。ああ、さげすむような、その視線が痛い。

 女子高生軍団との稽古は今日もなかなか先へと進めない。後半、さげすみ目線のスタッフ陣が稽古見学に加わったので冒頭から再び返すが、できているところは半分もないので、またまた「困ったモンだな」という視線を浴びつつ、演出家はますます肩身が狭くなる。

 針のむしろのような稽古は、ようやく5時におしまい。「こりゃホントにどうにかしないと公演、間に合わないぞ」と焦り始めた演出家は「お疲れ様でした」と終わったはずなのに、「あ、やっぱりダメ出しをいくつか言っておくから、ちょっと集まって」と勝手なことを言う。それから「あそこはこう、ここはこう」と細かいことまでまくしたて、「はい、じゃあ解散」と告げると、女子生徒の一人が急に「サン、ハイっ!」と声をあげる。何事かと思えば、「ハッピバースデートゥーユー」の大合唱。いやいや、オッサンはもう誕生日終わってるから、こっぱずかしから、と思いながらも歌が終わると、このアホ演出家は「で、ケーキは?」などとほざいている。

 それから小旅行のように電車を何度も乗り継いで久我山へ。本日は稽古のダブルヘッダー。

 我がワンツーワークスの基礎稽古に心を新たに臨むものの、若手の技術力の至らなさに半ば呆然となり、日中の負い目を払拭するかのごとく、次第次第に若者狩りの牙をむく。
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美しい! と思って撮ったものの、花の名前がわかりません。

すかさず、「美しさに名前なんて要らない」と痴呆症の我が身に言い聞かせる。

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2012年05月20日

老いの身を噛みしめ。――[794]生誕19,363日

 今日はランニング快調。最初から最後まで大きくペースを崩すことなく、1時間を走破。やればできるじゃん、俺。捨てたもんじゃないじゃん、オッサン。とりあえず自画自賛しておく。

 しかし、その後マッサージに出かけると、まだ今日は調子がいいほうだと思っていたのに、いざグリグリ押されると痛いのなんの。ふくらはぎなんか、何度も呻き声をあげてオッサンはのけぞる。やっぱり体には無理がきているのだと老いの身を噛みしめつつ、自画自賛は急速にしぼみゆく。

 新宿の花園神社で唐組『海星』を観る。何年ぶりになるのだろう、テント芝居。学生の頃にはちょくちょく通ったなぁと懐かしい思いにかられながらゴザの上に座る。途中15分の休憩を挟みながら、終わってみれば1時間半しか経っていない。ということは芝居本編の時間は約1時間15分。あれ? 昔もこんなに短かったっけ? 思い出そうとしてみるが、記憶ははるか彼方で渦巻くだけでさっぱり思い出せず、またしても老いゆく我が身だけを心さみしく噛みしめる。
 しかし、我が身よりずいぶん年長の唐十郎さんは今日の舞台にも出演。今なお、作・演出・出演をこなす。とても70過ぎとは思えないパワー。負けてはならじ。(別に競う必要はないです)
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唐組。久々のテント芝居は相変わらずケツが痛かった。
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2012年05月19日

パソコンに四苦八苦。――[793]生誕19,362日

 パソコンが未だに調子が悪い。一昨日だったか、再びエプソンのサポートセンターに電話をかけるが、「windows7を再インストールしてもらったほうがいいと思います」だと。購入してまだ1年足らずだというのに、そりゃないよ。
 しかし担当者は、こうしたオッサンの心を推し量ることもなく、淡々と事務的におっしゃる。「再インストールするとデータは全部消えてしまいますので、先にすべてバックアップを取ってから再インストールしてください」
 でもって昨日、取材の合間にバックアップ用のハードドライブを買ってはきたのだが、未だに手を付けていない。
 だって、面倒くさいんだもん。だって、だましだまし立ちあげれば一応は起動するんだもん。でもこういうふうにオノレに言い訳しながら、「強制終了して立ちあげ」を繰り返しているうちに、やがてウンともスンとも言わなくなってしまうんだろうな、バックアップも取らないまま。

 いやいや、それでは困るじゃないか。さっさとバックアップを取って再インストールしろよ。そう思いながらも、「まだ大丈夫」「まだ大丈夫?」と目先の仕事を優先する俺はバカなのか?

 夜、『産まれた理由』のホットシーティング。

 質問タイムがいつしか四方山話に明け暮れて、時間だけを食っている。もっと効率よく進めないと、ただの井戸端会議で終わってしまう。こちらも取り返しがつかなくなる前に、先を見据えて行動しましょう。そう固く我が身に言い聞かせる。

 あ、そうそう。『産まれた理由』の公式ブログをオープンさせました。メンバーの「取材日記」「稽古日記」が読めます。
 なるほど、ドキュメンタリー・シアターってのは、こうやってつくられているのか、へー、ときっと思っていただけるハズ。一度、覗いてみてください。↓
 http://ameblo.jp/umaretariyuu-12/
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新宿の楽器店のショーウィンドー前に、結構な人だかり。
見れば、ゴスロリ風のオネーチャン2人が生演奏。

まだゴスロリは有効なのか?

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2012年05月18日

取材三昧。――[792]生誕19,361日

 午前中から走りに出るが、1周目でよせばいいのに飛ばしすぎて2周目ではバテバテ。ペースを立て直せないまま、激しい息切れだけを戦利品にゴールする。年寄りなんだから無茶はいけません。この教訓が今日の収穫。いと、哀れ。

 その後は一日ずっとインタビュー取材に明け暮れる。
 まずはB区の区長・Nさんに取材。案内された16階の区長室は大きな一枚ガラス窓から東京ドーム、後楽園遊園地が眼下に見渡せ、いかにも権力者になったような気分が味わえる。(写メを撮り忘れて、激しく後悔。)
 夜は亀戸に移動して、産婦人科医のMさんに話を聞く。このM先生、もう何年前になるのだろう、一跡二跳の不妊治療・精子バンクをテーマにした芝居『愛しすぎる男たち』でも取材に伺った。あれから年月は相当流れているのだが、Mさんは相変わらず次から次に医学界のあれやこれやをバッサバッサと切って捨てる。その遠慮のない語り口がとても他人とは思えず、朝まででも喋り倒す勢いになりそうだったので、心を鬼にして取材を終わらせる。
 その後、夜の取材に同行した劇団メンバーのY&Hと宮崎地鶏が売りの居酒屋に一杯引っかけに行く。一杯と言いながらもちろん一杯で終わるはずもなく、生ビール2杯をあおりつつ地鶏を「うまい、うまい」と言いつつホイホイ口に運ぶ。
 でもって自宅に帰り着いてみれば12時近い。

 次第に時間がビュンビュン過ぎゆく日々に突入している。時間に置いてきぼりを食わないようにオッサン、頑張れ。おー。
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ん? 障害物レースをしなさいってことなのか?
障害物レースは人生だけで十分なのに。
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2012年05月17日

Happy Birthday To Me.――[791]生誕19,360日

 運転免許証を更新に、新宿都庁に行く。なんせゴールド免許なので更新は5年ぶり(なんせ、この5年、一度も運転してないッス)。もちろん新たな免許もゴールドなので今度の更新も5年後。果たしてそこまで生きているかどうかはわからんが。

 思い返せば、5年前は新宿署での更新だった。今の更新センターはあの当時に比べさらにシステマティックになっていて、手続きはベルトコンベアに乗せられたかのごとく、あっという間に終わる。講習もたったの30分なので(なんせゴールドなので)、事を済ませて都庁を出るまでに1時間足らず。楽ちんなこと、この上ない。(日本のサービスは、さすが世界一だと痛感)

 しかし、あまりにシステマティックなので、顔写真を撮るのも、「ハイ、座って。ハイ、正面を見て。ハイ、結構です」とスピーディーすぎて瞬きする間もないほど。でもって受け取った真新しい免許証の顔写真を見てみれば、「誰?このおじいちゃん?」。紛うかたなき老人の顔がそこにはあった。
 あの、免許更新センターの職員さん、鏡見る暇くらい与えてください。いや、鏡を見たところで老人なのは変わらないだろうが、少しはごまかしようがあるかもしれないでしょ?生きていれば今後5年間、この顔がついて回るのかと思うと私は哀しい。

 その顔写真のおかげで、「ホラホラ、おまえはもう老人なんだぞ」と突きつけられた我が身は今日がバースデー。確かに歳をまた一つ取ったわけだが、殊更に老人を客観的に突きつけられると、それはそれで空しく、心が痛い。

 夜は劇団の基礎稽古。いつものように毒を吐き、特別なことは何もないまま、「我が身はとっくに老人」ということだけが身に染みて誕生日は過ぎていく。
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都庁第二本庁舎。真下から見上げると、さすがに高し。
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2012年05月16日

定期にすれば?――[790]生誕19,359日

 午前中から会議で初台へ。いったん自宅に戻ってパソコン仕事をせっせとこなし、夕方からは打ち合わせで西新宿へ。
 「古城さんの交通費が半端じゃないのよね」
 わが劇団の制作F女史はご立腹だったそうです。確かに今日もあっちに行ったり、こっちに行ったり。だって、しょうがない。あっちが来てくれるわけじゃなし、こっちが出向いていかないといけないんだから、かかるものはかかる。
 「新宿辺りまで定期にすればいいんじゃないですか?」
 あ……。世の中、そんな物があったんですね。実は生まれて一度も定期なるものを持ったことがありません。もっと言えば、定期の使い方もよく知りません。
 新宿までの定期を買ったとして、新宿より先に行くにはどうしたらいいの?途中から違う鉄道会社に乗り換えるにはどうしたらいいの? そもそも定期にしたほうが俺の場合、お得なの?
 ……謎だらけです。

 まだまだ知らないことが多すぎる。我が身の無知に改めて思い至りました。しかし、これでもう50過ぎ。明日にはまた一つ、歳を取る。しょぼぼん、です。
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日が暮れるのがすっかり遅くなった。午後6時37分。

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2012年05月15日

出産ってスゴイ。――[789]生誕19,358日

 G大学で実技の講座。36人の学生を相手に「体のコントロール」について90分、みっちり体を動かし続ける。おかげで老体演出家はオノレが一番へとへとになる。
 しかし、高校生・大学生に教え始めて、もうかなりの年月になるが、年々「ナンバ率」は異常に高くなっている。今日も歩き始めは普通なのに、いつしかナンバになるという、もはや身体構造がどうなっているのかさっぱり理解できない者も少なくない。

 大丈夫なのか、ニッポン男児。ニッポン撫子。

 我が国も未来の若者を憂いながら講座を終えると、直ちに上野から西新宿に移動して、今度は『産まれた理由』の稽古。
 今日のホットシーティング(取材の模様を報告し、そこからキャラクターをつくっていく)では、子どもが産まれて間もない20代の女性と産婦人科の男性医師、二人のインタビュー取材の様子を報告してもらう。
 一人目の女性の報告がゲラゲラ笑ってしまうほど滅法面白い。「いざ、出産」という分娩の模様が「え、そんなことまで話してくれたの?」と思うほどに事細かに報告されて、「へー」と感心したり、思わず笑ったり、それでいて感動的ですらある。

 命が産まれるってホントに凄いことなんだと、50男は夢中になって話に聞き入り、あっという間に時間が過ぎる。

 これが戯曲にどう生かされるかは、ひとえに劇作家の腕にかかっているわけだが、まだまだ先のことは考えないことにしておく。(考えなさい)
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久しぶりに出向いた上野公園は大きく様変わりしていた。広場の絶好の場所に陣取るのはスタバではないか。

スタバ、強し。

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2012年05月14日

プラグ、帰還。――[788]生誕19,357日

 ホテルをチェックアウトし、広島駅からリムジンバスで広島空港へ。空港に到着するなり、金曜日(5月11日)に抜き損ねた我がスマートフォンのプラグは果たしてあの場所にそのまま残っているのか、急いでそれを確認しに行く。
 どうなんだ? どうなんだ? 公衆電話の隣。パソコン使用スペースの下、果たして……あった!!
 なんと、そのまま刺しっぱなしになってた。
 丸2日半以上もほったらかしにされて、よくぞ我が手元へ戻ってきたのう。よしよし。ちょっと感慨深げに感動しながらも、こんなことで空港のセキュリティは大丈夫なのか、これが時限装置付きの不審物だったらどうするんだ?
と安堵したオッサンは途端に勝手なことを思う。
 しかし、プラグが残ってる確率は低いと踏んでいた我が身は一昨日、既に新しくプラグ付きのコードを買ってきてもらっていたので、スマホの充電コードはまったく同じ物が手元に二つ。二つもあれば今後は万全。どうだ、うらやましいだろー。(泣)

 昨日から左の首筋と左の肩胛骨あたりに痛みが出始めて、左腕を上げるのがちょっと辛い。これは間違いなく五十肩ではないのかと不安にかられマッサージに駆け込むが、ぐりぐりやってくれるニーチャンに尋ねても、「同じ姿勢で長時間いないことですね」と返事はつれない。所詮、マッサージは一時的な気休めにすぎないってことかとがっくり肩を落とす。(泣)

 夜はワンツーワークスの基礎稽古。どうにも若手の台詞の言い回しがヘタクソで、気持ちの動きもさっぱり見えないので、困り果てた演出家は「今日は座学の授業です」と言い放ち、台詞のどこで気持ちがチェンジするかを確認する「アクショニング」について解説する。
 しかし頭ではわかっても、いざ実践してもらうと、これがなかなかできない。このところ成長を見せるNにしても、まだまだ。こりゃ先は遠いぞと、演出家は次第次第にがっくりとうなだれて、肩ばかりか頭まで上がらなくなる。(大泣)
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プラグ、残ってた!!(左下の白い物体)
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2012年05月13日

サプライズに戸惑う。――[787]生誕19,356日

 今日も昨日と同様、10時から18時まで若人相手に演技ワークショップ。
 ベーシックな体や声のことをやっているうちはまだいいのだが、インプロをやり始めると知らず知らず次第にヒートアップし、本気になってダメを出し始める。
 「頭で筋道を組み立てた芝居をしてもダメ。もっと心が動くにはどうすればいいかを考えなきゃ」「誰かが動かしてくれるだろうって待ってても動かないよ。自分の心は自分で動かせ」「居酒屋で喋ってるようにぼそぼそ喋って、それがリアルだなんて思ってるんならとんでもない話だぞよ」

 ダメ出しにはやがて毒もまぶされ始め、おかげで老体の疲労度合いも一気に倍増してゆく。

 6時過ぎに終了後、2日間の講座の感想を聞く簡単な交流会をするというのでその輪に加わっていたら、DOCS3年目のTと2年目の女子Mが感想を言ったあと次々に輪から外れて部屋を出て行く。
 なんだあいつら、ぶしつけだな、トイレか?と思っていたら、ほどなくTが炎たなびくローソクを立てたケーキを持って登場。お、誕生日なんだ。誰だ?と見回せば、ケーキは我が身の目の前に突き出されるではないか。
 え? 俺? 戸惑うオッサンは「俺、今日誕生日じゃないよ」などとほざきつつも、いそいそとローソクの火を吹き消す。 「ちょっと早いけど誕生日のお祝いです」、だって。まったく予期してなかったオッサンは素直に喜べばいいものを、「そんなに早く俺に歳を取らせたいか」とかわいげのないことを言う。
 みんな、ありがとう。また一つ爺ぃになる演出家は嬉しかったよ。吹き消したケーキをよくよく見ると、名前の書かれたホワイトチョコは、りりしい「ガッチャマン」のイラスト入り。
 みんな、ありがとう。日ごろ、基礎訓練で「ガッチャマン・ジャンプ」を何度も跳ばされている恨みを晴らしたかったんだね。

 みんなでケーキを切り分けて食べたあと、老いゆく演出家は独り、りりしきガッチャマンの姿を脳裏に刻みつけましたよ、DOCSの若者たちにもっと筋力トレーニングを強いてガッチャマン・ジャンプを跳ばさなければと固く心に誓いながら。(そのあと、ホワイトチョコ・ガッチャマンをバリバリとむさぼり食いました。)

 その後、プロデューサーOさんや地元レポーターの面々と今夜も居酒屋へ。遙か10年前に始めて広島で芝居をつくった『肉体改造クラブ』に出演していた、かつての女子高生Oも遊びに来てくれて、久々に再会し、居酒屋に同行。

 「Oはいくつになったんだ?」と聞くと、今や「26歳」だと。ますます老いゆく我が身の歳を痛感しながらホテルに帰る。
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思わぬサプライズのケーキ。ひたすら照れくさい。
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ホワイトチョコのプレートには、ガッチャマンの勇姿が!
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2012年05月12日

今年も「DOCS」始動。――[786]生誕19,355日

 今年度の「DOCS」始動。初回の今日・明日は、オープン講座の演技ワークショップ。5カ月ぶりくらいに会う常連のメンバーのほかに新顔も多く、しかもニューフェイスは男子も女子も個性が強い。まぁ、初めて相手にはそう思うことも多々あるのだが、振り返ってみれば、広島での若者たちとの芝居づくりは今年で7年目。オッサンは老けゆくはずだと、7年前より明らかに固くなっている体を、えいえい、と怒りをぶつけるかのごとく動かす。

 午前10時から始めた身体訓練・発声などを午後の時間までかなり費やし、3時頃からようやく会話の基礎技術も交えた稽古に移行する。へろへろになりながらも、あっという間に終了時刻の午後6時。お疲れさん、俺。
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近い未来の演劇界を背負って立ってくれ。
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