2012年06月24日

泣いてる暇はない。 ――[829]生誕19,398日

 『I’s−アイズ−』本番。800人は入る「キラリふじみ」は完全満席。立ち見まで出るという大盛況。40人も出演者がいれば、こんなに埋まるのだろうか。それとも学科公演ファンが大勢いるのだろうか。恐るべし。
 もはや何もすることのない用無し演出家は、開演30分ほど前に楽屋に行き、一人一人と握手して気合い入れだけして満席の客席に紛れ込む。
 相変わらずちょこちょことミスはあったが、さすが本番。集中力が今までと全然違う。「おお、おお、立派になったのう、おまえたち」。演出家は客席でいつのまにか親戚のおじいちゃんになっている。
 4時間に及ぶ公演がすべて終わると、全員が劇場入り口に並んで感極まりながら客出しをしている。もちろん、涙を流している者も多数。
 うわ、並んでるよ、と思いながら保護者やらOB・OGらでごった返しているロビーに出て行くと、こちらが何か言う前から「ありがとうございました!」「先生、ありがとうございました」と連発されて、ああ、こりゃ何か言えるような状況じゃないわと思い、まとめ役のTに次回の授業のことだけ伝えて、午後5時に劇場を後にする。

 14人の女優の卵諸君、お疲れさま。存分に泣いて、それから笑って仲間たちと肩をたたき合ってくれ。

 ひと段落した親戚のおじいちゃんはバスと電車を乗り継ぎ、西新宿へ。気を引き締め直して演出家の顔を取り戻して、『みんな豚になる』の稽古にかかる。

 演出家に泣いてる暇はない。
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「高校の良き思い出、明日への第一歩」になったよな?
(公演パンフレットには写真が満載)
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記