2012年07月31日

肝に銘じておく。 ――[866]生誕19,435日

 朝から会議で西新宿。広報委員会。前回の編集会議で今ひとつはっきり決定できなかった特集の企画について再検討。今日もいくつか案は出るものの、よっしゃ、となかなか膝を打てず。案は出てもなぁ。その企画に深く切り込んでいく取材力がなければお茶濁しになるだけだからなぁ。

 ……我が劇団の次回公演、膨大な取材をもとに構成する『産まれた理由』もそうならないようにしなければと、改めて肝に銘じておく。

 夕方近くになってバタバタとパッキングを済ませ、重いキャリーケースを引きずって羽田へ。今回は大きいケースなので空港のカウンターで預けなければならず、せっかくの「Skip」はさほど役に立たない。(ぎりぎりで機内に滑り込む、という荒技ができない)
 いつものように機内では惰眠をむさぼり、いつものように広島空港にはプロデューサーOさんに迎えに来てもらい、約1時間のドライブのあと、夜9時過ぎに投宿。

 やっぱ、この歳になると移動するだけでほとほと疲れる。いやいやしかし、ニッポン選手団が今、ロンドンでは闘っているのだと我が身に言い聞かせ、明日からの過酷な闘いに挑むことにする。頑張れ、ニッポン。頑張れ、俺。
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青葉、繁れる。
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2012年07月30日

大人になっていく。 ――[865]生誕19,434日

 土曜日に引き続き、午後1時から新国立劇場演劇研修所7期生とのワークショップ2日目。ウォーミングアップの後、バランス、リズム、緩急などの体の動きをチェック。
 それから、今回のシーンスタディの戯曲、唐十郎さんの『少女仮面』でのやりたい役を読んでもらう。

 今日もあっという間に終了。7期にはDOCSメンバーでもあったポジティブ男K(19歳)もいるのだが、応対の仕方といい、同期の中での振る舞いといい、大人になったなあと感心。このくらいの年齢の男子は、ぐんぐん大人になっていく。こちらがみるみる年老いていくのと対照的に。

 6時にワークショップ終了し、急いで着替えて笹塚へ。まだまだ公演疲れが取れないというのに、本日はダブルヘッダー。
 『産まれた理由』のキャラクターづくりのためのホットシーティング。……のはずが、ここまでの取材対象者の整理、今後の予定などの話し合いのほうにかなりの時間を割かれ、肝心のホットシーティングはさほど進まず。うーん、なかなか厳しい。

 でも、こうした厳しい状況を経験して俺も大人になっていくのだと我が身に言い聞かせる。(もう老人です)
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『少女仮面』。言葉に艶がある。

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2012年07月29日

仕事します。 ――[864]生誕19,433日

 北島康介選手の100m平泳ぎ、五輪3連覇ならず。表彰台にも届かず5位に終わる。4年間、この「約1分」のためだけに生活を費やしてきただろうに、勝負の世界は非情。結果だけがすべて。結果だけが問われる世界。厳しいなあ。

 日々のんべんだらりと、いかにして楽するかしか考えていないオッサン演出家には、まるで別世界。

 でもオリンピックのためでは無論ございませんが、オッサン演出家は走ってまっせ。今日も気温30度超えの炎天下、あちー、あちー、と息も絶え絶えのランニング。果たして体にいいんだか悪いんだか。たぶん悪い、絶対悪い、とぶつぶつ呟きながら義務感だけで走り通す。

 案の定、ランニングから帰ると、走ってる時間以上に回復に時間がかかる。おまけに熱中症になってはならじと水をぐびぐび飲むので、すっかり水腹になった腹は走る前より前に出ているように思えるのは気のせいか。(事実です)

 現在、向き合わねばならぬ戯曲が4本。『ゴジラ』『少女仮面』『スティール・マグノリアス』『ボギー、俺も男だ!』

 ……仕事します。
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『マグノリアの花たち』は映画版も面白いっす。

いやはや、女はたくましいね。

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2012年07月28日

妙に生真面目。 ――[863]生誕19,432日

 新国立劇場演劇研修所7期生との初ワークショップ。稽古場に行くと、昨日『RENT』をやっていたのは遠い昔のことです、といった風情で稽古着姿の12人の若者たちが出迎える。凄いね、君ら。次から次に明日を夢見ていられて。今日一日をどう乗り切るかしか考えられないオッサンにはひたすら眩しい。

 初の授業とはいえ、全員の自己紹介に1時間以上もかけてしまい、今日は一人一人の体と声のコントロール具合をチェックするだけで、はや夕方になってしまう。この期はたぶん、今までで平均年齢が一番若いが、妙に生真面目。なのでドS演出家もなかなか毒を吐けるチャンスがない。いや、それはそれでいいんだけど、はっちゃけた感じがもっとあってもよかろうに。S高校の女子高生軍団とは大違い。(当たり前か)

 夜は劇団の制作会議。『みんな豚になる』の反省や今後の予定をいじいじ話している間に時間はどんどん過ぎる。これは無駄な時間ではない、無駄ではないと我が身に言い聞かせながら、要領を得ない話っぷりにいちいち苛つく。
 ダメだよオッサン、イラついちゃあ。また癌になっちゃうから。

 「過ぎた時間はすべて有意義な時間」。若かりし頃はそう思っていたが、とっくに人生を折り返してる今はもう、そんな悠長なことは言っていられない。前へ。前へ。
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祭りの準備。地元の商店街は七夕祭り用の「張りぼてキャラクター」を各店が製作開始。肝心の祭り期間中は東京不在なので完成形は拝めない。(泣)
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2012年07月27日

『RENT』に浸る。 ――[862]生誕19,431日

 新国立劇場演劇研修所7期生のシーンスタディ発表、『RENT』を観る。ジョナサン・ラーソン作曲のこのミュージカル、我が身はロンドンで2回、東京で来日版を1回、計3回観ている。もちろん映画版も観たし、サントラ版2枚組CDも保有。なので、若き新国立の俳優たちの演技を観ながらも、記憶の中のほうの『RENT』が蘇ってきて、その記憶で感動を味わう。

 それにしてもジョナサン・ラーソンの楽曲は名曲揃いで、みずみずしい。『RENT』の前に書かれた『ティック・ティック・ブーン』も若者の苦悩を直球で歌い上げていて好舞台。こちらもロンドン留学中に3回観たことまで思い出した。

 突っ走ってきた我が劇団の公演が終わっても次から次に仕事は待ち構えているが、困ったことにロンドン五輪が開幕してしまう。老体の身ゆえ、あと何回オリンピックを観られるかわからないと思うと、仕事そっちのけで夜明けまでテレビにかじりつきそうで先が思いやられる。(仕事をしなさい)
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『RENT』サントラ盤。聴けば、心が洗われる。特に心が汚れている人は。

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2012年07月26日

終わっちまったぜ。 ――[861]生誕19,430日

 千秋楽だというのに朝から会議で西新宿へ。「演劇と教育」委員会。セミナーやワークショップなど、今後の予定などを確認。12時頃に終えて、頭を切り換え吉祥寺へ。そして、いよいよラストステージ。

 何事にも終わりはある。『みんな豚になる』、千秋楽まで無事に駆け抜け、終わっちまったぜ。お疲れさん。

 ご来場いただいた皆様、感謝感謝。ありがとうございました。

 我が劇団の千秋楽はアフタートークなどのイベントがあるわけじゃなし、カーテンコールで気の利いた挨拶をするでもなし、終演したら即座にバラシにかかるので、「終わったあ」という感慨に浸る暇もなし。粛々と「無」に返すのみ。ちょっぴり寂しくはあるが、ま、そんなもんさ。人生も。

 打ち上げではみんな、ぎゃはぎゃは喋り、もりもり食べる。おまけにイケメンKに引っ張られて、2次会のカラオケまで行く。何年ぶりだろう、カラオケ。客演Fさんの歌いっぷりにしびれる。イケメンKも初日前には喉が大変なことになっていたはずなのに、後は知らんとばかりに歌いまくる。

 久々の打ち上げ完全オールで、鉛のようになってタクシーで帰り着く。朝までって無茶でっせ、オッサン。
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観に来てくれたS高校の女子高生にもらった「豚グミ」。
「これ食べて、みんなで豚になってください」だって。

女優陣は「なにこれー」「かわいいー」と大喜び。

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2012年07月25日

いよいよラストワン。 ――[860]生誕19,429日

 本日も数少ない夜イチ公演で、一昨日にお世話になったばかりだというのに、なかなか体が回復しないオッサン演出家は今日も昼間にマッサージに駆け込む。

 恐らくもう死ぬまで「軽くすっきりとした体」に戻れることは二度とないのだろうが、ほぐしてもほぐしてもすぐにまたコッチコチになる肩・首・肩胛骨はもう少しなんとならないものか。マッサージ効果も短時間しか保てない。このままだと近々、一日に4、5回マッサージを受ける羽目になりそうな気がする。

 なでしこジャパン。ロンドン五輪で初戦のカナダ戦に2−1で勝利。軽やかにピッチを駆け抜けるニッポン女子は筋肉痛こそあれ、肩凝りとは無縁なのだろうなあ。

 おかげさまでラスト前の今夜の公演はバルコニー席まで出して、ほぼ満席。ありがたや、ありがたや。
 そして、いよいよ『みんな豚になる−あるいは「蠅の王」−』は明日のラストワンを残すのみ。肩凝りに負けず張り切りますぞ。

 では皆様、劇場で!
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「豚」に会ってくれましたか?
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2012年07月24日

残り2ステージ。 ――[859]生誕19,428日

 本日の昼夜2公演を滞りなく終えて、残すところあと2日、2ステージ。いったん幕が開いてしまうとホント、千秋楽まではあっという間。3日後には跡形もなくなくなってしまう。ちと寂しくもあるが、それが舞台の潔さ。
 しかし、少しでも記憶にとどめる手助けにと、昼公演と夜公演の間には「舞台美術」の写真撮影。誰もいない舞台というものも「ここでいったいどんな世界が繰り広げられるのか」とわくわくして結構楽しい。

 ソアレ終演後は今夜もまた日課のように、明日が夜イチということもあり、またまた20人ほどで飲みに行く。
 おまけに誰も終電で帰ろうとせず、今回初のタクシー帰り。老体演出家も生ビールに泡盛を立て続けにあおり、ほろ酔い気分で2時半頃に帰宅。

 さて残る2ステージ。さらに有終の美を目指し、鬼の演出家となってパワーアップさせますぞ。
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舞台美術撮影のワンカット。生で見れば、美しさは数倍。
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2012年07月23日

体が軽くなる。 ――[858]生誕19,427日

 今日は夜1回のみの公演。集合時間は午後4時と初日が開いて初めてゆったりとした劇場入り。
 あちこち体にガタがきているオッサン演出家はここぞとばかりに昼間、マッサージに駆け込む。揉んでくれたニーチャンは「しばらくぶりですね。前回お見えになったのが7月10日でしたから」と、まるでキャバクラのオネーチャンのような営業トークを炸裂させる。そのうえ「随分固まってますね、これじゃお仕事も大変でしょう」と客の心をくすぐることも忘れない。

 しかし実際に、体の節々は相当に固まっていたようで、マッサージを終えると、見違えるように体が軽くなる。

 芝居は今日もまずまずの出来。今回は常に高水準を保っているので、鬼の演出家も観ていてハラハラすることもなし。

 終演後はアフタートークで翻訳家の鈴木小百合さんと『蠅の王』についてあれこれ話す。鈴木さんとは付き合いも古いので、事前の打ち合わせなしでも話題に事欠かず、我が身としても話していて楽しい。(お客さんに楽しんでいただけたかどうかは定かではないが)

 終演後はスタッフの皆さんと飲みに出る。今回の公演では俺、よく飲んでますなあ。皆勤賞です。こんなに調子こいてると、すぐにまた体はボロボロになるやもしれませんが。
 『みんな豚になる』、残るステージ数は「4」。

 ますますパワーアップさせますぞ!
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『みんな豚になる』のパンフレット。
役者の作文が如実に性格を表していて面白いっす。
(ピンボケですいません)
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2012年07月22日

ツアー、大盛況。 ――[857]生誕19,426日

 昼1回のみの公演。その後に行った、劇団初の「バックステージ・ツアー」は予想に反して約70人もの大人数が参加して大盛況。皆さん、劇場がどういう造りになっているのか興味あったんですね。
 終演後は観に来てくれた俳優Nさんらと飲みに行くものの、夕方5時前とあって飲み屋はまだオープンしていない。普段は発揮しない辛抱強さで飲み屋が開くのを待って、10人ほどで雪崩れ込む。
 しこたま飲んだと思ったが、解散になったのは、まだ8時すぎ。体力のない演出家はそこですごすごと帰路についたのだが、帰り道の商店街には、まだまだ開いてる店も行き交う人も多く、なんだかまっとうな生活を送っているようで逆に気恥ずかしい。
 しかし、いざ帰り着くと日々の疲れが溜まっているせいなのか、体は鉛のように重く、何もする気が起こらない。
 
 『みんな豚になる』は残り4日、5ステージ。このまま一気に突っ走りますぞ。
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JRの駅で行われていた、ささやかなイベント。
子どもはほとんどが嫌々、ぐずってる。
そりゃそうだ。親が「着せ替え人形」にしたいだけだもんなぁ。
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2012年07月21日

てんこ盛り。 ――[856]生誕19,425日

 上演2日目にして昼夜2ステージ。おまけにアフタートークもありの、てんこ盛りな一日。

 アフタートークのゲストは「職場のハラスメント研究所所長」の金子雅臣さん。なんと今日のアフタートークが初対面。
 「日本の企業は集団主義から成果主義・能力主義に移行しつつあることで模索が続いている」という話。
 どうしても頭の固い演出家には本人の性格の問題だろうとしか思えない「新型うつ」の話。
 パワハラ防止策として、酒の席でのコミュニケーションは今や良くないことと捉えられており、「勤務時間の8時間でいかにコミュニケーションを取るかが鍵とされている」という話。
 やりたくない仕事もやらされる「レイバー(labor)」とやりたいことをやっている例えば劇団などの「ワーク(work)」とは別物なので、パワハラの意味も違ってくるという話。

 ――トーク話題もてんこ盛りで、実にたくさんの考えるヒントをいただく。次なる創作に生かしましょうぞ。

 芝居はヘビーな題材ながら、俳優陣のアンサンブルも安定感を増し、おかげさまでたくさんの好評価をいただく。

 『みんな豚になる』、残るステージは、あっという間にあと「6」。未見の方々、ぜひお早めに!
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お待ちしてます!
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2012年07月20日

初日、開く。 ――[855]生誕19,424日

 寝違えた首は今日も一日、鉄板のように凝り固まって自在に動かせないが、首は回らなくとも初日開く。
 余裕を持って臨んだ今作、『みんな豚になる−あるいは「蠅の王」−』は初日も快調、快調、絶好調で、上演時間が1時間49分と、初めて50分台を切る。図に乗って飛ばしすぎ?いやいやメリハリのあるテンポアップで非常によろしい。俳優諸君、このまま千秋楽まで突っ走ってくれ。

 残るステージは8。さらに完成度を上げますぞ。

 終演後はホワイエにて初日乾杯。「開幕おめでとう〜」。
 もちろん、そのまま俳優Tさん(劇団3○○)、パントマイミストのOさん、広島のプロデューサーOさん等々、いろんなお客様も交えて20人ほどで居酒屋に移動して初日打ち上げ。

 「朝まで」に雪崩れ込みそうなムードをぐっと抑えて、老体演出家は真面目に電車で帰宅。明日もがんばろー。
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劇場ロビーでは「公演フォトブック」も販売中。

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2012年07月19日

満を持して。 ――[854]生誕19,423日

 午後は抜きの場当たり。細かいタイミングなども含めて流れを追う。夕方6時からはゲネプロ。さすがに初めから吉祥寺シアターを念頭に置いてつくった芝居だけあって、空間と芝居の醸し出す雰囲気との一体感が素晴らしい。(おまえが言うな)
 もちろん、何のトラブルもなく終了。万全すぎて怖い。
 おまけに「軽く、いっとく?」というノリで、劇場を出ると2夜連続で居酒屋へ。今夜は沖縄料理店でチャンプルーに食らいつき、泡盛まであおる。ああ、余裕がありすぎて怖い。
 不安があるとすれば、寝違えたのか、首が痛くて回らない。呼ばれると悪魔に取り憑かれたように、体ごと、ぬっ、と振り向く演出家が怖い。

 そして、ついにたどり着きました。
 『みんな豚になる−あるいは「蠅の王」−』、満を持して明日、初日。さまざまな意味を持つ「豚」が登場する、奇妙でホラーな現代の「会社の縮図」。
 チャンスは26日(木)までの9ステージ。お見逃しなく。というか、観とけよ。(強気)
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開場時はこんな舞台でお迎えします。
きゃー。期待が膨らむわー。(おまえが言うな)
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2012年07月18日

死角なし。 ――[853]生誕19,422日

 今日も順調。快調。絶好調。一度、本番をやっているとはいえ、劇場機構が違うのでずいぶん手直しが必要なはずなのだが、場当たりはテクニカルも含め、滞りなく最初から最後まで丁寧に確認し終わってなお退館時間までに余裕あり。
 んじゃ、もう何もすることないから帰りますか。
 おまけに明日も午前中はナシで、午後からにタイムテーブルは変更になり、んじゃ、軽く飲みに行きますか。
 これまでにない優雅な会話が飛び交い、まだ初日も開いてないというのに、スタッフも役者もかなりの人数が居酒屋に流れて、まるで打ち上げのよう。
 電車があるうちに散会とはなったものの、こんなに余裕たっぷりで劇場入り後の時間を過ごせるなんて今なお信じられない。(これまでがどんなに押せ押せだったか、ということでもあるが)

 ともあれ。今のところ、死角なし。万全の体制、パーフェクトの芝居でお客様をお迎え致しましょうぞ。
 『みんな豚になる』、初日は明後日、20日!
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劇場の搬入口。この劇場でお待ちしてます!
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2012年07月17日

順調すぎて怖い。 ――[852]生誕19,421日

 『みんな豚になる』、劇場仕込み。老人演出家がもそもそと社長出勤で劇場に向かおうとしていたところに舞台監督Oから電話が入る。「もう照明のシュートまで終わったよ」
 は、早い……。ま、マジで……? 「何時に来る? 見てもらっても直しもほとんどないと思うし、仕込みの人はもうバラそうと思うんだけど、いいかな?」。い、いいとも……。
 なぜだ? なぜこんなに早いんだ?
 少々泡を食って劇場に向かうと、既に照明は明かりづくりに入っている。あまりの順調ぶりに唖然。
 こんなときは何かとんでもないハプニングが……と底意地の悪い演出家は淡い期待(?)を抱いたりしてみるが、その後も順調に進み、午後7時には今日の予定はすべて終了……。
 照明家も音響家も去りゆく中、貧乏性の演出家は劇団メンバーの役者だけで動線のチェックを始める。
 しかしそれも午後9時には、できるところはほぼ完了……。
 かくして、いつもは退館ぎりぎりまでスッタモンダとやっているのに今回は余裕綽々、退館まで1時間半も残して解散。半ば狐につままれたような気分で劇場を後にする。
 いいのか、こんなに快調で。こんなにストレスのない劇場入りで問題ないのか。俺、すっげぇ健康的だぞ。いいのか?
 ……順調すぎて怖い。
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この空っぽの劇場がどう変貌するのか?
初日まであと3日!
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2012年07月16日

いじめの世界。 ――[851]生誕19,420日

 稽古場での稽古はすべて終了。6時過ぎに稽古を終えると、もはや何の役にも立たない演出家ではあるが、舞台監督の指示のもと、一兵卒となってひたすら稽古場撤収、道具積み込みに微力を注ぐ。(たかだか1時間ほどであったが)
 扁桃炎でダウンしたKはようやく熱が下がって復帰したものの声がまだ本調子でなく、蚊の鳴くような声でセリフを言う。
 「そんなんだったら帰れ。ほかの役者の稽古にならねーだろ」

 この芝居を通して耐えることを覚えた演出家は間違ってもそんな言葉は口に致しません。イケメンの顔をボコボコにしてやりたい衝動も不意に突き上げたりしません。「職場いじめ」の芝居を稽古しながら「稽古場いじめ」を横行させては、この身がおバカすぎます。「勝負は本番、勝負は本番」。ひたすら我が身に言い聞かせておく。

 大津市の中学校での「いじめ」に関する報道を、右へならえとばかりにマスコミが連日垂れ流している。しかし放送に多くの時間を割きながら、大半は野次馬報道。もっと「意見する報道」はないのかと、テレビを見るたびに呆れ果てる。

 皆様。お一人お一人の職場・学校を必ずや彷彿とさせる「いじめの世界」を携えて、吉祥寺シアターでお待ち申し上げております。『みんな豚になる』、お見逃しなく。是非に。
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建設現場でも「いじめ」が横行……?
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2012年07月15日

馬鹿話に盛り上がる。 ――[850]生誕19,419日

 扁桃炎で39度の熱が出て倒れたイケメンK(23歳)は今日も復調できず、最後の追い込みだというのにアンダースタディを立てて通し稽古に臨む。
 幸い、稽古場閉鎖という事態は回避できそうだが、すっかり真夏の刺すような高温日差しに「老い」の演出家は体力をみるみる消耗し、室内にいても半分死んだようになっている。

 それでも今回の作品は細かく細かく「詰め」にいそしむだけの稽古時間が取れているので、それだけ芝居の世界観は研ぎ澄まされてきている。(と思わないと、やってられない)

 稽古後、飲みに行くというベテランOと客演女優Tにつられて居酒屋に流れ、「30分だけね」と言いつつ、閉店の午前0時まで粘る。オッサン演出家もビールをあおり、うすーいハイボールをぐびぐびやりながら、ひたすら馬鹿話に盛り上がる。

 ……疲れているのか?
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「バカ豚」とはどんな豚なのか?
『みんな豚になる』の豚もある意味、バカ豚か……?
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2012年07月14日

バタバタと倒れる。 ――[849]生誕19,418日

 稽古場での稽古も残り3日だというのに、メインキャストの若きイケメンKが風邪でダウン。
 扁桃腺が腫れていた昨日から声が出づらそうではあったが、今日はイケメン台無しの、何かが取り憑いたような、まるで「貞子」のような顔で稽古場に現れる。こちらの心配をヨソに、「大丈夫です大丈夫です」と繰り返しながらKは一人離れてウォーミングアップを始めるものの、みるみる貞子状態がひどくなった顔になってゆくので、やむなく演出家は「帰れ」と命ずる。

 おいおい、しっかりしてくれよ。自己管理でしょ、大事なのは。この演出家、自分が元気なときはしっかり毒づいておく。

 それにしても梅雨はまだ開けぬというのに気温はバカ高く、半ばヤケクソ気味に、どうせなら炎天下の下、新宿公園までみんなで走るぜと言い出したい衝動に駆られるが、いやいやそれは年寄りの冷や水というもの、と我が身に言い聞かせ、いっこうによくならない右膝をかばいつつ、ぬるぬるとウォーミングアップに精を出す。

 Kのほかにも今回スタッフのNも見るからに風邪引き状態で、一昨日の演出助手といい、この大事な時期に若者男子がバタバタと倒れ始め、本番直前にしてよもや稽古場閉鎖に追い込まれるのではあるまいかと演出家は予想外の難敵登場に戦々恐々とし始める。そういえば舞台監督も昨日から体調不良で欠席……(こちらは若者ではないが)

 せっかく希に見る傑作になってきたというのに、そもそも無事に幕は開けられるのか?
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本番間近!!
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2012年07月13日

甲斐はある。 ――[848]生誕19,417日

 今日も朝から会議で西新宿。約2時間で常務理事会を終えると、そのまま3階の会議室から1階の稽古場へ移動。一日中、同じ建物の中で囚人のように過ごす。

 いつも稽古開始の午後1時にはウォーミングアップの音楽がかかって稽古がスタートするのだが、今日は時間になって「じゃ、始めようか」と言うと、ん……?流れてきたのは「Happay Birthday」のメロディー。

 今日は女優Sの誕生日で、そこで一斉に大合唱になるはずだったのだが、歌は揃わず、ぐだぐだ……。ほとんど打ち合わせナシだったとはいえ、本番に弱すぎないか俺ら。大丈夫か? ……と、Sのお祝いそっちのけで演出家としては迫りつつある芝居の本番に俄然、不安を覚え始める。

 『みんな豚になる』は連日の通し稽古。細かいところにも遠慮なくバシバシとダメを出してゆくが、ホントに芝居にゴールはないんだね。何度通しても、次から次に深めるべきポイントが、ホラここにも、あそこにもと目について演出家としては休む暇なし。老体の我が身に、まことにありがたいことです。(泣)

 でも、その甲斐はある。あるはずだ。だってホントに日々、面白くなってんだから。(マジでマジで)
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本日、女優Sのハッピー・バースデー。おめでとー。
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2012年07月12日

残すところ、あと4日。 ――[847]生誕19,416日

 開始時刻に少し遅れて稽古場に入ると、演出助手の若きTがマスク姿で一人離れてアップをしている。聞けば、「前身がだるく熱っぽい」とのこと。即座に心優しき演出家に即座にのたまいました。「帰れば?」

 多少の嫌みを込めたつもりだったのだが、今どきの若者はそんなこと屁とも思いません。「じゃあすみません、帰ります」。まったく躊躇がありません。その揺るぎなき返答を聞いて、なぜか敗北感に似た苦々しさを覚えるのは、ただただ我が性格がひねくれているからでしょうか。

 『みんな豚になる』の稽古場での稽古も今日が終わって、残すところ、あと4日。

 ダメを出せば常に不毛な闘いに陥って馬鹿馬鹿しくなってくるので、これまで見て見ぬふりをしていた若手Oの演技にいよいよ覚悟を持ってメスを入れ始める。Oの演じる役が深まれば、今度の芝居は相当の傑作になるのは間違いないのだが、「普通」や「常識」が通じないOとの闘いは、こちらの体力・気力もかなり奪われる。果たしてあと4日で、深手の傷を負うことなく我が身は勝利できるのだろうか?
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久々に読み返し始めている。まごうかたなき傑作。
いつか舞台化してみたい……。
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