2012年07月11日

右膝にも老いが。 ――[846]生誕19,415日

 朝から会議で西新宿。会議の前日になると決まって明け方までぐずぐず起きているのは性格が天の邪鬼だからなのか?

 今日も睡眠3時間で会議に臨む。我が身が編集長を務める機関誌の編集会議。2時間たっぷり話したのに、特集の企画が煮詰まらないまま終了。残尿感を抱えたまま稽古場へ。

 一昨日あたりから右の膝に異変。思い出したように痛みが走り、ヒアルロン酸を打ってもらうのはこれまで左膝だったのに、ついに右にも「老い」が悪さを仕掛け始めた模様。痛みが出たときの左の症状とほぼ同じなので、恐らく軽い変形膝関節症だと思われる。まだ病院に駆け込むほどではないが、少しでも太ももの筋肉を鍛えて膝を引っ張り上げなければとやおら筋トレに励むものの、もちろんそんな付け焼き刃で膝が改善するはずもなく、かえって痛みがひどくなる。

 『みんな豚になる』は「パワハラ」の深化が続く。面白くて恐ろしい。胸くそ悪いのに目が離せない。着実にドS演出家の目指す世界に近づいております。ドSは楽し。あはははは。
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稽古場トイレの窓にヤモリ。
この強靱な足の強さが欲しい。
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2012年07月10日

稽古は休みます。 ――[845]生誕19,414日

 昨夜の稽古後、俳優たちに疲れが激しく伺えたので、珍しく思い切って「明日は稽古、休みます」と宣言。

 主役のOがNGというのも大きな理由ではあったが、「稽古を休む=何かに負けたような敗北感」と思い込んでいる頭の固い演出家にしては大英断。俳優たちは驚きの中にも嬉しさを隠せない様子がありありで、その喜びを嗅ぎ取った途端にドSの演出家はなぜか悔しさがこみ上げてくる。(歪んでますね、我が性格)

 というわけで、今日は珍しく時間に追われることなく一日を過ごす。ただ、時間に追われなくとも仕事に追われる現状は変わらず、日中はせっせと書き物仕事に精を出す。

 眼鏡を新調したおかげでPC画面はホントに見やすくなって助かっているのだが、しかし眼鏡そのものにはまだ脳が慣れていないのか、目の疲れはかえってひどくなっているような気がする。(恐らく歳のせいだろうが)

 『みんな豚になる』は本番まで、あともう僅か。明日からはもうカウントダウン体制。四の五の言ってる暇はありませぬ。
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「ブラックサンダー」アイスに「ホワイト」が登場。
ブラックなのにホワイト? というツッコミたくなるものの、とりあえず美味いから許す。
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2012年07月09日

その考え方は古い。 ――[844]生誕19,413日

 あと10日あまりに迫った初日を睨み続けての稽古が続く。
 すでに1ステージ、本番を終えたとはいえ、吉祥寺シアターでは美術も手直しされるし、そもそも劇場機構が違うので動線もかなり変わる。それに伴ってセリフも若干変更されるため、俳優は記憶を上書き保存しなければならず、なんとも大変そう。
 ま、底意地に悪い演出家は「それ、前のセリフですよ」と小姑のようにちくちく小言を言うだけなのだが。
 
 『みんな豚になる』の稽古にのめり込んでいると、暴力は許されないことだと頭ではわかりつつも、そりゃあ言葉の暴力くらい浴びせたくもなるよなあと思ってしまうオノレがいたりするので、ときどき自分が空恐ろしくなったりする。
 今、何かと話題の、20代に顕著に見られる「新型うつ」についても、「それは本人の性格の問題、そんな甘ちゃん社員を抱えなければならない会社からすれば迷惑なだけ」と斬って捨てたくなるのだが、ある教育評論家は「その考え方は古い」と驚くことを言っていた。「もはや時代が違うのだから、今の若い人たちといかにうまくやっていくか。そこを考えないと会社に未来はありません」だと。
 マジっすか? そんな甘い考えこそが日本を堕落させるんじゃないですか?どうも納得しがたいが、やっぱり我が身のほうが頭が老いているのだろうか?
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今日も空は高いぜ。
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2012年07月08日

フェデラーに負けじと。 ――[843]生誕19,412日

 ウィンブルドンテニス男子は女子のセリーナ・ウィリアムズに続き、こちらも30歳のロジャー・フェデラーが最多タイとなる7度目の優勝。30歳をすぎての優勝は女子が史上2人目、男子は史上3人目。ピークと言われる年齢をとっくに越えての優勝に大いに勇気をもらう。(テニスを離れれば、30歳はまだまだ全然若いけど)

 それにしてもフェデラーは凄かった。決勝の相手は76年ぶりにイギリス人として優勝を狙うアンディ・マレー。会場のほとんどがマレーに大声援を送る完全アウェーの中、ほぼ孤立無援のような状態で自分のプレースタイルを崩さず、勝ちきる強靱な精神力。そこが凄い。(しかも泣き虫マレーと違って、ポーカーフェイス。ホンモノの強さを感じさせる)

 今日から『みんな豚になる』の稽古再開。吉祥寺シアターでの本公演に向けて、さらなるレベルアップに突き進む。「ほどほど」ではいけませぬ。俳優陣にこれでもかと食い下がり、徹底的にこだわり抜きますぞ、フェデラーに負けじと。
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知らず知らずカツラに目が行くオノレが悲しい。
(女物なのに)
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2012年07月07日

日帰りで福岡。 ――[842]生誕19,411日

 福岡に日帰りというハードスケジュールの一日。福岡滞在はわずか7時間あまり。
 目的は「九州戯曲賞」の最終選考会。審査員のYさんとはつい先日の会議でも一緒だったのだが、Nさん、Mさんとは前年の審査会以来。Iさんとは2年前の熊本での審査会以来。同じ演劇を生業としていても、劇作家同士が会うことはホントに少ないのだなと改めて実感。
 選考会の傍聴席には宮崎県立劇場のKくんの姿もあり、『29万の雫』の再演の話など聞きたかったのだが、懇親会には出ないというのでほとんど話はできず。
 だが、かく言う我が身も懇親会で最終候補者の人たちにあれやこれやと偉そうに意見していたら、事務局の人に「そろそろ空港に向かう時間です」と打ち切られ、久々に会ったIさんらとも挨拶もそこそこに途中退席。
 羽田には午後10時半過ぎに着いて、帰宅は結局、午前様。ただただ、一つの会議に出ただけで一日が終わる。

 疲れました。はい。
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天神地下街の天井は凝り性の技。
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2012年07月06日

ざわっ、とどよめく。 ――[841]生誕19,410日

 バージョンが多少違うとはいえ、事実上の『みんな豚になる』初日。約900人にも及ぶ観客の大半は高校1年生。開演で客席が暗くなっていくと、「ぬおおおお」という歓声とともにヤンヤヤンヤの拍手喝采が巻き起こる。さすが16歳集団。意味なく盛り上がるのは超得意。小心者の演出家は、こんなんでちゃんと芝居を観てくれるのか?と不安に駆られるが、始まってみればなかなかどうして。騒ぎ立てることもなく見入っている。
 どれだけ中身を把握してもらえたかは知らねど、時に笑いも起こり、パワハラが炸裂する場面では、「むかつく」という漏れ声とともに客席がざわざわっ、とどよめく。

 よしよし。それでよし。16歳諸君、君らが社会に出れば、学校生活以上に理不尽なことは当たり前のように降りかかってくる。今から心して、逞しき大人になってくれ。

 6時前には終演。バラシ、積み込みの後、メンバーの大半が打ち上げで飲みに向かう中、仕事の溜まっている孤独な演出家はまっすぐ帰宅。いいさ、いいさ、芝居が良ければそれでいいのさ。16歳諸君、人生は基本、孤独なのだよ。(泣)
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『みんな豚になる』は確実にパワーアップ!
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2012年07月05日

意地悪じいさん。 ――[840]生誕19,409日

 明日の本番に向けて、午後は場当たり、夜にゲネプロ。一日中、劇場内で過ごす。

 もはや若かりし頃の体力は少しもない演出家は、演出席に水、コーヒー、チョコレート、肩こり用の鎮痛消炎剤などをずらりと並べて、臨戦態勢で場当たり・ゲネプロに立ち向かうが、やはり目と肩の疲れは激しい。もはや拷問のような時間。それでも重箱の隅をつつくようにマズいところを見つけ出すことだけに生き甲斐を見いだして、意地悪じいさんのようにダメを取る。

 退館ぎりぎりの9時に劇場を出て、劇団のハイエースに乗って帰宅。体に溜まる疲労はピークを超えているが、30歳を超えてウィンブルドンテニス準決勝を制したセリーナ・ウィリアムズの試合に勇気をもらって我が身を奮い立たせる。(テニス見る暇があるなら、さっさと寝なさい)

 明日はいよいよ、お披露目。えいえいおー。
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オープニング状態の舞台から客席を望む。ひ、広い……。

客席は4階まである……。

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2012年07月04日

怒鳴り声をあげる。 ――[839]生誕19,408日

 横浜の丘の上にある劇場は予想以上に遠く、たどり着いただけでひと仕事終えたような気になる。
 今日はまだ照明・音響が合わせられないため、動線確認をひと通り終わらせる予定だったのだが、道具の配置に手間取り、だらだらとした時間ばかりが過ぎて、効率の悪さに苛立った演出家はついに怒鳴り声をあげる。

 情けない。大声をあげる我が身も情けないが、経験が学習にならず、先輩から後輩へも何も引き継がれていかない、弱小劇団の実態があまりに情けない。それもこれも座長の姿勢に起因しているのだろうと思うと、もういい加減にすべてを放り出したくなる。

 DVDで映画『灼熱の魂』を観る。よくもまあ、こんなトンデモナイ物語を生み出したものだと驚嘆するばかり。息もつかさず、濃密すぎる134分。今なお世界はこんなにも重く苦しい。

 こういう映画を観ると、日本はどれだけ平和ボケ国家なのだと、情けなさを通り過ぎて腹が立ってくる。
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赤い花。ではなく、救急車の照り返しで緑の葉が不気味に赤く点滅しているところ。

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2012年07月03日

視界良好。 ――[838]生誕19,407日

NEW眼鏡ができあがってきた。さすがに中距離に焦点を合わせてるだけあって、パソコン画面が見える見える。とってもクリア。目だけは10歳も20歳も若返る。
 それにしても。世界はこんなにも鮮明なのですね。歪み、かすんで見えていたのは我が目のほうに原因があったのですね。

 視界良好なり。

 明日から劇場入りのため今日の稽古は6時に終わって、いったん西新宿の稽古場を撤収。20日からの吉祥寺シアターでの公演を前に、今週金曜日に1ステージだけ横浜で本番を迎える。お客さんを入れての初めての『みんな豚になる』のお披露目となるわけだが、こちらも視界良好と致しましょう。
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この喫煙所はまさに牢屋。
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2012年07月02日

隠れ熱中症なのか? ――[837]生誕19,406日

 治まったと思えた風邪はまだ退散していなかったようで、今日になって再びずるずると鼻水が垂れ続けるようになり、喉も奥のほうがひりひりし始める。ほんとに老いてひく風邪は治りにくいのだなとうんざりしていたら、これはもしや「隠れ熱中症」ではないのかと急に不安に駆られる。
 斜め見していたテレビの情報番組によると、その症状のひとつに「足がつる」とあって、むくむくとその疑念が膨らんだ。
 

 左の足がこのところ、やたらと「つる」のである。つる部位はふくらはぎと足の裏、それに親指の付け根、この3個所が代わりばんこのように、「つ……」とつって最近何度ものたうっている。
 一昨日駆け込んだマッサージでそのことを訴えてみたのだが、「それだけ凝ってるんですね」「足の裏もですか?」「凝ってるんですね」と、ほとんど相手にされず終わっている。そのときはランニングからくる疲れだと自分を納得させたのだが、やたら汗ばむ、口の中がしきりに乾く、目の奥がじんじんする、これらもすべて「隠れ熱中症」の仕業ではないのか?
 そうだ、そうに違いない。
 だから風邪が長引くのも、足に疲労が溜まるのも「老い」や「加齢」のせいでは断じてない。(と思っておく)
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ランニングコースも木陰だと思っていたら危険?

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2012年07月01日

自分の手柄のように話す。 ――[836]生誕19,405日

 土日も関係なく稽古は続く。今日も午後に終盤部分の小返し稽古、夜は衣裳をつけて通し稽古。あっという間に9時間の稽古時間は過ぎていく。

 稽古後、舞台監督のOが「軽く一杯いこう」と言うので、今回の芝居で悪意の演出家に「用務員」呼ばわりされているベテランOや客演のTさん、若手も誘って飲みに出る。
 酒の肴に劇団一跡二跳の旗揚げの頃などずいぶん昔の話題が出てくるが、驚いたことに舞監O.用務員O、それに我が身と、それぞれ見事に記憶している内容が違っている。
 舞監Oが「昔、稽古場の防音工事を自分たちで全部やったんだ」と息巻くと、聞いていた若手が驚きの声をあげ、「どうやってノウハウを学んだんですか?」と食いついてくる。舞監Oが迷わず「人に聞いたり本を読んだりして勉強したんだよ」とドヤ顔を見せるや、用務員Oは「違うよ。それは俺が全部知り合いからやり方を聞いてきたんだよ。自分の手柄のように言うなよ」とすかさず訂正を迫る。
 昔のエピソードが出るたびに、こうした食い違いが次々とあらわになり、記憶って本当に嘘をつくんだなあと改めて思い知る。つくづくみんな、自分に都合のいいことだけを、自分に都合のいいようにしか覚えていない。そして我はと言えば、間違いなくその場にいたはずなのに、「へー、そんなことあったんだ」と記憶のどこにもそのエピソードは見つからない。
 ふと我に返れば、舞監Oも用務員Oも我が身も、みんな50歳をとっくに超えている。確かなことは、3人とも認知症への道をしっかりと突き進んでいる、ということではないのか?
 
 サッカー欧州選手権決勝は「4−0」でスペインの完勝。互角の勝負かそれ以上、と下馬評の高かったイタリアは、ほとんどいいところなく完膚無きまでに潰される。あまりの一方的な展開に後半は見るも無惨なほど。あまりに徹底した天国と地獄。勝負の世界は非情とはいえ、恐ろしいほどだった……。
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今回の芝居は、『みんな豚になる』のタイトル通り、「豚」がたくさん登場。


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