2012年08月31日

東京芸術劇場。 ――[897]生誕19,466日

 午後、東京芸術劇場リニューアルオープンの記念式典に出席。スーツ姿で出かけたら、受付を済ませたところに副館長のTさんが寄ってきて、「どこのビジネスマンかと思いましたよ」と言われる。確かに、自分でもそう思う。そうは思うが見回せば、演劇人は滅法少なく、スーツ姿の人がうじゃうじゃ、圧倒的に多い。これはやはり大半が都や区の職員なのか。
 式典の前に、読売日本交響楽団によるマーラー『復活』の公開リハーサルを鑑賞。『復活』を通しで聴けるのかと思ったら、まさしくリハで指揮者はバンバン止める。止めては「ここはもっとこういうふうに」とダメ出しをして、すぐにそこを小返し。進め方は芝居と同じだなと思って見ていたが、違うのは一度返したらすぐに次へと進む。つまり、オーケストラの面々は一回で指揮者の要求をクリアしているわけで、ちまちま、ぐずぐず、何度も繰り返す羽目になる我が劇団の稽古との違いをまざまざと見せつけられ、暗澹たる気持ちになる。
 式典では主催者の館長挨拶のあと、文化庁長官や都議会議長が来賓として祝辞を述べる。その後、再び読売日本交響楽団の演奏でチャイコフスキー『弦楽セレナーデ』、バッハ『G線上のアリア』を今度は途中で止まることなく聴く。

 その後のレセプションでは芸術監督の野田秀樹さんも挨拶。我が身は歓談に移ったところで再びTさんを探し出して、我が身が編集長を務める雑誌の取材をお願いする。(てめー、何しに来たんだよっ、つー話ですが)

 夕方になって池袋から新宿に移動して雑用を済ませ、さらに下北沢へ。ザ・スズナリで加藤健一事務所『シュペリオール・ドーナツ』を観る。この戯曲、わが劇団でも上演する気でいたので物語の展開を知りつつ観たのだが、「へぇ〜、ここはゆっくり会話するんだ」「あれ?ここはさらっと流しちゃうんだ」と、やはり演出家によってずいぶん芝居は変わるんだなと痛感。

 この公演、我が劇団のベテランOも客演していたので、終演後に一緒に飲んでいると、そこに同じく客演のTさん(3○○)、さらに後から加藤健一さんまで加わって、みんなでビールをあおる。あおるついでに恐れを知らない演出家は、加藤さんに「格闘のシーンはもっとぐだぐだのほうがカッコイイんじゃないですか」などと物申す。こらこら。
2012-08-31.JPG

明日、リニューアルオープンする東京芸術劇場。
エントランスのど真ん中にあって邪魔だった長ーいエスカレーターは端に寄せられている。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月30日

気持ちだけ。 ――[896]生誕19,465日

 本多劇場でTRASH MASTERの『背水の孤島』を観る。午後7時の開演がやや遅れたとはいえ、終演して「ふううう」と溜息とともに時計を見ると、午後10時30分。休憩なしの約3時間半。さすがに長い……。東日本大震災から数カ月後を描く第1部の『蠅』は、同時代を生きる人間としてハッとさせられる個所も少なからずあったものの、震災から12年後を描く第2部『背水の孤島』はあまりの設定の荒唐無稽さにやや唖然……。
 それでも去年、数々の賞を取った作品の凱旋公演だけあって(初演の笹塚ファクトリーから本多劇場に進出)、客席は満杯。知り合いの演劇人も多数、見かける。

 所用で電話したNさん(新国立劇場)に、昨日も書いた春日野八千代さんの件で「予言してたんじゃないの」と言われる。
 我が演出ではその春日野八千代役を敢えて男優にやらせるキャスティングをしているので、いったいどうなることやら。(まさか恨まれはしないよな)
 さてさて8月もそろそろ終わるというのに、気温はいっこうに下がらない。30℃超えの真夏日が続く。体力のないオッサンにはまだまだ厳しい毎日だが、来週から始まる2本の芝居の稽古、連日のダブルヘッダーに備えて、今から筋トレに励みます。(という気持ちだけ持っておく)
2012-08-30.JPG

一昨日に続いて、今度は縦に真っすぐ伸びる、またしても我が性格のような雲、その2。

posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月29日

ディズニーシー。 ――[895]生誕19,464日

 睡眠3時間足らずで6時に起床。7時前には家を出て、8時には舞浜に着く。舞浜と言えば、そう、ディズニー!
 今日は日中、遊びまくるぞと心に決めて、人生初のディズニーシーへ!(ランドは何度も行っているけど、シーは初)
 しかし平日とはいえ夏休みなので人、人、人。9時開園の1時間前にはもうトンデモナイ数の人であふれかえり(2000人?
3000人?)、開園して入場後、真っ先に目指したアトラクションでさえ着いてみれば80分待ち! 凄すぎる、ディズニー人気。こりゃ、(株)オリエンタルランドは儲かるはずだわ、と何度も思う。

 「ランドよりシーは大人向け」という触れ込みだったと記憶していたのだが、あっちにもこっちにも子どもがうじゃうじゃいて、印象としてはどっちも変わらない。(そもそもオッサンが我を忘れてキャッキャッ騒ぐ場所じゃありません)
 結局、ディズニーシーに滞在していたのは9時から5時過ぎまでの8時間強。で、乗れたアトラクションはわずかに四つ。観たショーは三つ(しかも睡眠不足がたたって、ショータイム中はほとんど爆睡)。それで一日フリーパス(入場チケット)は6200円。まったく元が取れた気はせず、ひたすら歩き回った足の疲れだけをたらふく味わう。

 それでも楽しかったけどさ。
 あの完璧なまでに無垢な世界観は眩しすぎるほどに、この上なく貴重、腹黒いオッサンには。

 6時からは『産まれた理由』の稽古だったのだが、シーからの帰り、専用の電車で帰途に就いたはいいが降り間違えて約30分も時間ロス。結局、西新宿の稽古場には顰蹙ものの1時間遅れでたどり着く。どーもスイマセン。
 10時に稽古を終えて、真っすぐ帰宅。さすがにぐったり。

 宝塚歌劇団の往年の男役スター、春日野八千代さんが亡くなった。享年96。奇しくも来週から我が身は唐十郎さんが「春日野八千代」という役を主役に据えた『少女仮面』の演出を担う。何か因縁めいたものを感じる。
2012-08-29-1.JPG
ディズニーシー。長閑に見えるが、水辺周りの通路はどこもかしこも人だらけ。
2012-08-29-2.JPG
隠れミッキーを発見。
2012-08-29-3.JPG
これも隠れミッキー?


posted by 老い日記 at 00:00| Comment(3) | 日記

2012年08月28日

我が体のために。 ――[894]生誕19,463日

 ランニングはようやくタイムが通常に戻ってきた。このところ、夕方になるとずいぶんしのぎやすくなってきたからね。(もしかして台風の影響もあるのか?)
 おかげで今日もさほど息があがることもなく、1時間を走破。快調快調。でもオッサンは走ったあとのクールダウン・ストレッチにもっと時間をかけないといけません。昨日もマッサージでふくらはぎを押されるたびに、陸に上がった魚のようにはねまくり、「なんか、ビクンビクンしてましたね」とマッサージ師のニーチャンにニヤニヤ笑われる始末。
 達成感のために走るのではなく、我が体のために。そう思っているのならストレッチを入念にやってもよさそうなものだが、面倒くさがりのオッサンは走り終えた途端に、「ハイ、終了終了」と何もかもがいい加減になる。やはりすべては性格の問題か。
 
 翻訳家のSさんから、ロンドンでの最近のドキュメンタリーシアターの情報がメールで届く。中にはミュージカル仕立てのものもあって、いやはや面白そう。
 それにしても「どシリアス」な内容のものばかりなのに、そのいずれもがヒットするイギリスの演劇環境がひたすら羨ましい。
 
 今日は文筆仕事もわっせわっせと次から次に快調に片付けまくる。肩こり・首こり、なんのその。パソコンの前にへばりつき続け、予定の仕事はとりあえず終わらせる。偉い。
 でも、ホラホラ俺だってやればできるじゃないの、と一人悦に入っている我が身がちょっと哀しい。(できて当たり前です)
2012-08-28.JPG
我が性格のような雲。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月27日

誠に過ごしにくい。 ――[893]生誕19,462日

 クーラーの効いた部屋に居座り続けると次第次第に、人間に本来備わっているはずの「体温調節機能」が損なわれていくような気がして不安になる。
 そこで、冷えた、と思ったら早々にエアコンのスイッチを切るわけだが、切ったら切ったで途端に室内は「蒸し蒸しとした空気」に変わり、5分もしないうちに首筋や腕にじっとりと汗がにじみ出てくるので不快この上ない。
 この悪循環、どうにかならないものか。

 この季節、老人にとっては誠に過ごしにくい。なるほど、夏場の暑いこの時期に老人が次々に亡くなっていくというのも頷ける。(こらこら、勝手に殺すな)

 市川染五郎さんが国立劇場で本番中、3メートル下の奈落に落ちて大怪我とのニュースが流れる。舞台床の高さまで上がっておくべき「迫り」が下がったままになっていたとのこと。

 あってはならないミス、起こってはいけない事故。頭を強打しているらしいが、無事でありますように。
2012-08-27.JPG

野外劇にいいかもしれない。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月26日

骨の折れる作業。 ――[892]生誕19,461日

 間違いなく我が身は老人への道をひた走っているので、どんなに夜更かしをしてベッドに潜り込んでも睡眠3〜4時間で目が覚める。覚めてしまう。

 ところが最近、ふと疑問に思う。これはホントに老化のせいなのか?不眠症という病的症状ではないのか? 不安にはなるものの、何事にもいい加減な男に打つ手はない。

 『産まれた理由』の稽古。ホットシーティングは夜6時から10時まで、4時間かけて5組6人の報告が終了。長い人だとたっぷり1時間以上もかかり、ひたすら骨の折れる作業が続く。

 報告を聞いていると改めて、世間には実にさまざまな夫婦像があるのだと思い知らされる。二人揃って生活のすべてを不妊治療に捧げている夫婦。夫が不妊治療に協力的でないと嘆く妻。中には妻の報告だけを聞いて、こんな面倒くさい女と一緒に暮らせている夫とはいったいどんな男なのだろうと想像をたくましくもする。

 街には、祭りに誘われて浴衣姿の若いオネーチャンたちがたくさん行き交う。カップルが圧倒的に多いが、この二人はいったいどんな夫婦なのか、夫婦になるのか、夫婦になったら不妊治療で悩むことがあるのだろうかと、オジサンは一人妄想をたくましくしながら人混みをかき分けていく。
2012-08-26-1.JPG

踊るためなら車も止めます。
2012-08-26-2.JPG

商店街は大賑わい。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月25日

死刑制度の是非。 ――[891]生誕19,460日

 神奈川芸術劇場(KAAT)でカンパニーデラシネラの『ゲーム』を観る。セリフはただの一つもないフィジカルシアター。
 パントマイムの要素より、重力を感じさせないダンサー(森川弘和さん)の動きが目を引く。照明で室内を四角く区切って、テーブル・椅子・ハンガーラックなどを次々に動かして空間をズラしていく場面に心奪われる。

 この公演、照明は我が劇団の芝居も手掛けてくれている照明家Iさん、オペレートはMちゃん。出演者の一人はこの春、新国立演劇研修所を修了したF君。みんながいろんなプロダクションで何かを生み出している。

 開演は5時、上演時間は75分だったので、終演して外に出てもまだ6時半過ぎ。なのに、それから元町でコーヒーを飲み、小旅行気分で長々と電車に乗って新宿まで舞い戻って食事して再びコーヒーを飲み、大いに時間を潰してしまったので、帰宅は午後11時過ぎ。

 あー、また時間を無駄に過ごしてしまったな、などとは決して思わないことにする。(そういえば今日の『ゲーム』もテーマは「時間」だったな)

 ノルウェーで去年7月、サマーキャンプ中の若者たちに銃を乱射、77人が犠牲になった事件の裁判があり、判決は禁錮21年。ノルウェーは死刑がない国なので、これが最高刑にあたるらしいが、77人を殺して21年。

 死刑制度存置の是非は大いに悩むところではあるが、こうした常軌を逸した事件が起こるたび、存置を巡ってますます心は揺れる。
2012-08-25.JPG

お、この車、かっけー。どれどれ、写メでも……と前に回ろうとしたら、人が乗ってた。やべぇやべぇ。で、こっそり後ろから。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月24日

潤いが消えていく。 ――[890]生誕19,459日

 朝、目覚めると、熱はない。頭をブンブン振ってもズキズキしない。すごいね小児用の感冒薬「リココデ」、またしてもオッサンに効く。防御、成功。「小児用」というのはマジで精神年齢のことなのかもしれない。(違います)
 しかし起き上がってみると、体調は万全ではない。風邪引きからはうまいこと逃れられたようなのだが、腹が重苦しい。時おり圧迫されたかのように、ぐぐぐ、と痛みが起こる。下痢ではない。でも違和感は続く。腹痛は滅多に起こさないタチなので、この症状、妙に気になって仕方がない。

 もしもし? どうなさいました、我が体。さっぱり原因がわかりません。わからないので……ほうっておくことにしてますが。(今はずいぶん治まってきた)

 体のことで言えば、このところ悩まされているのが皮膚の衰え。歳を取ると体から油分が失われるとよく言うが、ホントに肌がカッサカサ。そのせいなのか、かゆみが激しい。風呂上がりにはケラチナミン(主成分は尿素)をあちこちに塗りたくり、赤みが強いところにはかゆみ止めをさらに塗る。生活と同じように、我が皮膚からも次第次第に「潤い」が消えていく。

 ニューヨークはエンパイア・ステートビルの近くで銃撃事件が発生。犯人を含め、2人が死亡。8人が流れ弾に当たって負傷。
 他者を恐れるあまりの過剰防衛の国、アメリカ。

 いったい、いつになったら銃社会から脱却できるのか。(たぶん、無理)
2012-08-24.JPG

高円寺では名物、阿波踊りの前夜祭。
近くを通ると、けっこう音がやかましい。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月23日

風邪引きの前兆。 ――[889]生誕19,458日

 うあわ、ヤバいヤバい。風邪だ。風邪引きの前兆だ。悪寒が走る。頭がどんより、熱っぽい。たぶん悪化する。

 あまりの暑さに冷房をガンガン効かせ、まるで氷室のような室内で日中を過ごしたのがよくなかった。腕やら首やらがすっかり冷え切って、いかんいかんと冷房を切ったものの、時すでに遅かったらしい。(節電を怠った罰なのか?)

 午後、大阪に勤務するA新聞の若い記者がやって来て、我が劇団の事務所で取材を受ける。来月、大阪で上演する『誰も観たことのない場所』について。

 ドキュメンタリーシアターとは何ぞや、といったことを小1時間も話せば終わるだろうと踏んでいたのだが、若い記者は好奇心を剥き出しに、細かいことまであれもこれもと次々に質問を飛ばしてくるので、ついつい知ったかぶり根性を丸出しにした演出家は、「あー、それはですね……」「そもそも演劇と映像の違いはですね……」などとしゃべり倒し、よせばいいのに、「ところで大阪、どーなんですか?あの市長のこと本気で支持してるんすか?」ってなことまで言い放ち、気がつけばたっぷり2時間以上が過ぎている。

 あちゃー、遅刻遅刻と、慌てて西新宿へと移動して、6時過ぎから『産まれた理由』のホットシーティング(取材の報告と役づくりのための質疑応答)。稽古が始まる頃には風邪引きの前兆をしっかり自覚。熱もちょっと出てきている。しかし、ここでうんうん唸ってる場合ではないと気を引き締めて、報告する俳優にここぞとばかりに底意地の悪い質問をぶつけまくる。

 午後10時に稽古を終えて帰宅すると、悪寒はますますひどくなる。あー、大丈夫なのか俺。仕事、溜まってるんですけど。とりあえず伝家の宝刀、「リココデ」を飲むことにする。(小児用の風邪薬です、わたくし、精神年齢はお子様なので)
2012-08-23.JPG

『産まれた理由』、チラシが刷り上がりました。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月22日

不規則極まりない。 ――[888]生誕19,457日

 このブログ、今日で「888回」。末広がりの八並び、こいつは縁起がいいや。と思いつつ、「いつまで続けるんだろう俺、この愚痴日記」という疑念も頭を掠めるが、とりあえずは喜んでおく。

 夜、劇団の制作会議。主に今後のホームページ対応と、次回公演『産まれた理由』の制作進行について。
 ホントに仕事は山ほど。
 芝居は労多くして実り少なし。つくづく、そう思う。

 こちらも、「いつまで続けるんだろう俺、こんな雑務ばかりに追われる芝居稼業」と思いながらも、今は目先の仕事を一つ一つ片付けてゆくのみ。文句を言う暇があるなら口より手を動かせと我が身に言い聞かせておく。

 今週は割と自由が利く時間があるというのに、相変わらず時間の使い方が行き当たりばったりで、生活は不規則極まりない。規則正しい生活。早寝早起き。そうしたライフスタイルを目指そうと思いつつ、二日ともたない。生き方そのものが行き当たりばったりで今日が過ぎてゆく。
2012-08-22.JPG

久々に衝撃のコミック。
いがらしみきお氏、こんな地点に到達しましたか……。
凄い……。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月21日

情熱の問題だ。 ――[887]生誕19,456日

 西新宿で『産まれた理由』の稽古。稽古というか、このところもっぱらインタビュー取材の報告会を続けている。

 俳優が自ら取材してきたその様子を説明し、そのあと心に残ったエピソードのいくつかを取材した相手になりきって演じてもらう。それに対してほかの俳優や底意地の悪い演出家が次々に質問を浴びせかけるという段取り。

 これまでに取材した相手の合計は男性19人、女性46人。合わせて66人。このあとさらに男女合わせて17人に取材を予定しているので、総数はなんと83人にものぼる勢い。

 この一人一人について報告会をやるので、わかっていたことではあるが、相当に時間がかかる。途方もない作業。誰だ、こんなこと「やろう」と言い出した見境のない男は。

 シリアでジャーナリストの山本美香さんが取材中、突然銃撃されて死亡。直前までカメラを回していたようで、その映像から推察するに、流れ弾に当たったというより、意図的に狙撃された可能性が高い。政治的な意図をもつ見せしめか?

 戦場ジャーナリストは死と隣り合わせとは言うものの、志半ばで殺された山本さんの無念を思うと、憤りだけが心の底から突き上げてくる。

 命を張って取材に当たっていた山本さんの情熱を思えば、安全この上ない国で、安全な人たちを相手に取材を重ねることは屁でもない。取材相手が100人だろうが200人だろうが愚痴など言えるはずもない。情熱の問題だ。
2012-08-21.JPG

茜雲。シリアにもきっと、心なごむこんな空があるだろうに。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月20日

ありがとさん。 ――[886]生誕19,455日

 ランニングに出るものの、体は重い。一昨日はあんなに快調だったのに、今日は走れど走れど、体は楽にならない。自分のことながら、何がどうなっているのか、この二日間で我が体にいったいどんな変化があったというのか、さっぱりわからない。

 ランニングから帰っても体はバキバキに固まっているので、マッサージにも行く。「腰の辺りもすごいことになってますね」。手では効かないと踏んだのか、マッサージ師のニーチャンは肘を遠慮なく、ぐりぐり押しつけてくる。

 い、痛い、痛いっす、と思いながらも耐えながら顔をしかめていると、「強かったら言ってくださいね。強すぎてもよくないので」。とりあえず、その肘をやめてくれと言いたかったが、小心者のオッサンは「これに耐えなければ体は楽にならないぞ」と我が身に言い聞かせ、無言のまま、さらに顔をしかめる。(我ながら面倒くさい性格です)

 ロンドン五輪で活躍した選手たちが銀座でパレード。沿道には50万人が繰り出したそうな。すげぇ。みんな夢を追い求めてる人に憧れてるんだね。そしてみんな、勇気をたくさんもらったんだね。かく言う我が身もその一人。ありがとさん。
2012-08-20.JPG

ペット禁止かと思ったら、リードをつけなさいという標識。

わかりにくい。

posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月19日

常識なんて関係ない。 ――[885]生誕19,454日

 日中、部屋から一歩たりとも出ることなく、せっせせっせとパソコンに向かっていても、あっという間に日は暮れまする。(それなのに仕事がほとんど進んでないのはなぜなのか?)

  下北沢ザ・スズナリで少年王者館『累−かさね−』を観る。
 日曜日のソアレなんてお客さん入らないんじゃねーの、そんなのギョーカイの常識でしょ、などと思っていたら完全満席。
 スズナリは、まさに鈴生り。人気があれば常識なんて関係ないさっ、てことですね。
 以前、一跡二跳に在籍していた俳優Rがメインキャストで出ていて、相変わらずピッシピッシと一人だけ体がキレまくっている。身体コントロールは衰えを知らず、お見事。

 そのRもすでに30歳だと。ひえー。出会ったのは確か、彼が19歳か20歳の頃だったはず……。光陰矢の如し。恐ろし。

 尖閣諸島に今度は日本の地方議員ら10人が上陸。竹島では韓国大統領直筆の文字が刻まれた石碑を設置。……だんだんと、やぁ〜な感じになんてきて先が見えない。

 奪い合い、搾取し合い合うのが人の歴史。それをなぜ断ち切れぬ、愚か者どもよ。
2012-08-19.JPG

我が身にとってはマニアックな世界。
裏からの撮影になってますが、「こんなに楽しいコーナーリング」……こんなこと、人生で考えたこともなかった。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月18日

うつけ者。 ――[884]生誕19,453日

 日中、激しい雨がザンザン、雷ゴロゴロ。ひえー、台風でもないのに、いったい季節は今いつなんだ?
 でもおかげで、雨あがりの夕暮れ前からは風もそよ吹き、ずいぶんとしのぎやすくなる。まるで5月の頃のような心地よさに誘われて、出かけたランニングも至って快調。
1時間ちょい、ほぼペースが乱れることもなく最後まで走り通す。
 このところ走れば、熱中症が……とオノレの根性なしを暑さのせいにしていた我が身であったが、今日はさしたる疲れもなく、誰も見てていないのにドヤ顔でゴール。どんなもんだい。
 と、タイムを見てみれば……あれ? おそっ。めっちゃ遅っ。

 ……走りながら、ちらっ、と見たタイムを間違って認識していたようで、いつもよりちょっとペース遅いよなぁ、という疑念が頭を掠めもしたのだが、いやいや、それだけ我が身が若返った証拠と我が体力に自信も深めていたのに……この、うつけ者。

 書き物仕事は集中力の勝負。しかし、すぐに肩こり・首こりで気がそがれ、気がつけばソファに場所を移し、あちーあちーと言いながらアイスクリームなんぞを食べている。うつけ者ですな。
2012-08-18.JPG

日光浴中のオッサン二人。背中、もう真っ赤っかスよ。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月17日

加齢に負けず。 ――[883]生誕19,452日

 朝から会議で西新宿へ。常務理事会。今日は全員出席で、みっちり2時間。相変わらず話し合う議題には尽きることがなく、演劇界もなんだかんだと動いております。ただただ流れゆく川のように、といった趣もありますが。

 夜は劇団の制作作業をちまちまと済ませ、9時半過ぎから、ケンのワークショップのために宮崎から上京していた演出家のKさんと、我が劇団のベテランO、新人Tで飲みに出る。
 Kさんは相変わらずエネルギッシュに座を盛り上げながら話すが、今後の身の振り方も案じてはいる様子。現在は学校のアルバム作り専門のカメラマンとして生計を立てているのだが、その仕事は歳を重ねるとともにハードになっていくようで……。
 「だって運動会とか外に8時間、立ちっぱなしですよ。もう無理ですよ。この時期、座っていても照り返しは来るし、立つと立ちくらみはするし」
 ……心中、お察し申し上げます。
 しかし何事にもエネルギッシュでポジティブなKさん、あなたならどこへ向かおうがひとかどの人物になりますよ。
 お互い頑張りましょ−。加齢に負けず。
2012-08-17.JPG 夏雲が美しい。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(1) | 日記

2012年08月16日

複雑な気持ちになる。 ――[882]生誕19,451日

 午後から日本劇団協議会「演劇と教育委員会」が企画したセミナーに出かけ、講師を務めるケンと再会。ケンとは今月3日に広島で会っているので、久しぶりという感覚もなく、お互い暑い中、頑張ってますなぁ、と戦友のように挨拶を交わす。

 セミナーは40人ほどが参加する盛況ぶり。やっぱり、ケンの解説する「ドラマ教育」の意義はわかりやすいね。必要性がひしひしと伝わってくる。我が身も午後1時半から5時までたっぷりと、久々にケンのレクチャーに聴き入る。

 終了後、ケンを囲んでの懇親会に流れたかったところだったが、「んじゃ、また来年ね」と言って別れ、一人、下北沢へ。

 本多劇場で森崎事務所の『鎌塚氏、すくいあげる』を観る。なんてことない話をなんてことなくまとめていて、その薄さにやや唖然となるが、客席は補助席まで満杯の大盛況。なんだか、非情に複雑な気持ちになる。
2012-08-16-1.JPG

夏空。あちーけど、見上げれば気持ちは晴れやかになる季節。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月15日

14年前。 ――[881]生誕19,450日

 終戦記念日。戦争が終わって67年。
 で、よくよく振り返って考えてみれば、敗戦から14年後に我が身は産まれている。14年?たったそれだけしか経っていない。その事実に改めて驚かされる。

 アメリカ同時多発テロが起こったのは11年前だが、鮮明に覚えている。阪神大震災、地下鉄サリン事件からはもう17年が過ぎているものの、未だに記憶に生々しい。

 今から14年前の1998年は、郵便番号が5桁から7桁になり、長野冬季オリンピックで日の丸飛行隊が日本中を歓喜の渦に巻き込んだ。毒入りカレー事件が起こって世間を驚かせ、「X Japan」のHideが自宅で首を吊り、世界のクロサワこと黒澤明がこの世を去った。小渕恵三が総理大臣になり、インドとパキスタンが核実験を行った。

 どれもこれも今から14年前。どれもこれも覚えている。
 なのに産まれる14年前のことは、当たり前だが何ひとつ覚えていない。傷跡はもちろん、敗戦後のムードも何ひとつとして。 敗戦から我が身が産まれるまでの14年。
 1998年から今に至るまでの14年。
 同じ14年でも、我が記憶への刻まれ方は天と地ほども違う。
 ということはつまり、現在20歳の若者が地下鉄サリン事件のことをまったく覚えていないのは、ごくごく当たり前のことだ。

 こうして歴史的事件も出来事も次第次第に風化していく。そしてまた人間は繰り返す、取り返しのつかない過ちを。

 そう考えると終戦から76年は、べらぼうに長い時間だ。いつまた戦争が起こっても不思議ではないほどの時が過ぎている。

 そう思いながら韓国・中国の領土問題をめぐる挑発行動のニュースを見ていると、空恐ろしくなる。

 炎天下のランニングはきっと体に悪いぞと思いながら、今日も走りに出る。そして疲労困憊してマッサージに行く。なんだかコレ、妙な循環になっていないか?などと思いつつ。

 我が体もしょーもないことを繰り返しているだけなのか?
2012-08-15.JPG

水飲み場にて。
あのー、そろそろ替わってもらっていいですか?
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月14日

決められた通りに。 ――[880]生誕19,449日

 朝から会議で半蔵門へ。東京に舞い戻るや、何事もなかったかのように、これまで通りの生活に身も心も投じていく。

 会議は予定通りに10時に始まり、予定通りに12時に終わる。この世の中、何事もあらかじめ決められた通りにしか進まないんだよ、と言わんばかりに。

 午後、ひとまず溜まりに溜まった疲れをほぐそうとマッサージに駆け込む。「どうですか、調子は?」。こちらのニーチャンもいつもの挨拶代わりの言葉をかけてくる。「しばらく東京を離れてました」と言ってから、しまったと後悔。我が身は話がしたいわけではない。黙々とほぐれていく体を感じていたいだけなのだから。
 しかし見回せば、マッサージ師とぺちゃくちゃぺちゃくちゃ、ひっきりなしにしゃべり続けてる人も少なくない。ま、偏見だとそしりを受ける覚悟で言うと、それは大抵、女だ。女はどうしてこうもまぁ、自分の身の回りのことを(しかも大半がどーでもいいようなことを)次から次に口にできるのか。

 我が身は次第にマッサージが効いてるフリをして、「うっ」とか「ぬっ」とかだけを口にして、会話をフェードアウトさせていく。

 いやぁ、でも随分楽になりました。ホントに溜まってたんだね、疲労。軽やかな気分で帰宅し、さぁて勢いに乗って書き物仕事に没頭……するはずが、なかなか遅々として進まない。

 これも決められた通りに、いつも通りにしか進まないんだなと、溜息つきつつ、じっとパソコン画面をにらみつける。
2012-08-14.JPG

強行突破? (公園の入り口にあるコレって外せるんだね)
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月13日

ロンドンに連れてけ。 ――[879]生誕19,448日

 10時半過ぎにチェックアウトし、行きと同様、帰りもプロデューサーのOさんに広島空港まで送ってもらう。高速道路の下りがかなり混み合っているのを見て、そうか、世間はお盆であったかと気づく我が身は、すっかり世のはぐれ者。
 「下りは混んでますねぇ」などと呑気に話していたら、空港に向かう上りが突然ノロノロ運転になる。
 すわ、上りも渋滞なのか? 飛行機、間に合わないのか?
 一瞬びびるが、5分もしないうちに解消。事故でも工事でもなかったようだが、原因不明。予期せぬ渋滞、やめてください、老人の心臓に悪いから。

 心臓はバクつくこともなく、出発30分前には到着。機内はこちらも予想を裏切って満席に近い状態だったが、体力のないオッサンは直ちに睡眠態勢に入るので関係なし。幸い、我が隣は空席だったので、心置きなく爆睡する。

 重いキャリーケースを引きずって自宅に帰り着くや、荷ほどきもそこそこに事務所へ行き、F女史と制作打ち合わせ。

 F女史はダンナとともに明日からロンドン。羨ましい。実は我が身も、この時期にロンドンに行けないかと画策したこともあったのだが、まとまった時間が取れずご破算に。口惜しい。誰でもいいから誰か、我が身をロンドンに連れてけ。オリンピックは終わってるけどな。

 さあ、夜は溜まっている仕事をバシバシ片付けるぞと息巻くものの、老体には自覚のない疲労が仕事よりも溜まっているのか、少しも捗らない。
2012-08-13.JPG

ここで待たされるのがイヤ。

posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年08月12日

不断の努力。 ――[878]生誕19,447日

 広島での4年目の「DOCS」が無事に幕を閉じたら、ロンドン五輪も申し合わせたように閉幕。

 といっても水泳・体操が終わってマイ・オリンピックはほぼ終焉を迎えていたのだが(芝居の稽古に疲れ果てて、それどころではなかったし)、いつのまにかニッポン、史上最多の38個のメダル獲得だって。しかし、金はわずかに7。男子柔道は史上初のゼロ。柔道界ではたぶん、責任のなすりつけ合いが始まるのだろうな。

 広島県立美術館で『フレデリック・バック展』を観る。アカデミー賞を取ったアニメ『木を植えた男』に至るまでの軌跡を追った作品展。やはり、セルに色鉛筆で直接描くという手法が「懐かしくて、やさしい風合い」を生み出していて目を引く。
 30分の『木を植えた男』に要したセル画は約2万枚。それをほぼ独りで描きあげた情熱には、ただただ唸るばかり。
 我が劇団の次回公演、ドキュメンタリーシアター『産まれた理由』製作に向けて、取材が大変、テープ起こしが面倒、脚本化が骨が折れるなどと、ややもすると及び腰になる我が身をただただ恥じ入るばかり。
 やはり、たゆまぬ努力と地味な作業の繰り返しの先にしか芸術は花開かない。そしてそれはスポーツも同じ。

 見事に花開かせたメダリストやフレデリック・パックを見習って、我が身も不断の努力にいそしむことと致しましょう。と、決意だけはしょっちゅうするのだが、その決意を三日と待たず忘れてしまうのは歳のせいなのか。(性格の問題です)
2012-08-12-1.JPG

フレデリック・バック展。芸術は根性。
2012-08-12-2.JPG

紙コップに絵を描くコーナーもありました。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記