2012年08月11日

朝まで打ち上げ。 ――[877]生誕19,446日

 朝、9時にはウォーミングアップを開始。健康的ではあるが、オッサンの体は少しも起きてくれず、過酷なだけ。短縮版で済ませ、10時から「念には念を」で再びゲネプロ。
 流れが途切れることもなく最後まで突き進めるようにはなったが、俳優同士の気持ちのぶつかり合いは、まだまだ不十分。

 今年はもはやこれまでか。ぎりぎりまでダメ出しをするものの、あとは若者たちのやる気に賭けて、スタンバイ態勢に。

 チケットが昨年より売れてなくて、数日前から「去年は満席だったぞ」とハッパをかけていたのだが、蓋を開けてみればマチネは満席。補助席まで出す大盛況。
 芝居もどうしたことか、これが本番の底力というものか、天敵の宇宙人Oも含め、俄然よくなる。老体演出家はその頑張りに、父兄参観の親のような思いで泣きそうになる。隣で観ていた元「DOCS」メンバーのK(19歳)は上演中、しっかり泣いている。うん、確かによかったぞ、君らの『ゴジラ』。

 終演して客出し後、直ちにダメ出し。何カ所か小返しまでしていると、あっという間にソアレの開場1時間前を切っている。

 ソアレは残念ながら満席にはならなかったが、それでも7割ほどの入り。「DOCS」ファンがいることに、感謝感謝。

 芝居の出来は、それぞれが最後だからと要らぬ気合いを入れたからか、空回りが目立つ。夜も隣で観ていたKはそれでもグスグス鼻をすすらせていたので、終わってから「昼と夜、どっちがよかった?」と聞くと、「昼です」ときっぱり。その通り。

 夜10時頃から打ち上げ。食欲旺盛な若者男子ばかりに囲まれたテーブルについてしまい、来る料理、来る料理、片っ端から消えていく。12時過ぎに散会となるが、2次会で大人チームは別の居酒屋に流れ、若者チームはカラオケへ。疲労困憊の大人たちは話も盛り上がらず、1時間ほどで解散。
 そのあとオッサン演出家はよせばいいのに、カラオケの若者チームに合流。15人ほどで次々にわーわー歌う若者軍団は、これでもかと有り余るエネルギーを発散しまくっていて、さすがに加齢集団とは生命力が違う。
 結局、電車が動き出す朝の6時近くまで粘り、「DOCS」初の朝まで打ち上げ。(先月の『みんな豚になる』の打ち上げで久々に「朝までカラオケコース」に雪崩れ込みヘロヘロになったはずなのに、またしても)

 もちろん精根尽き果てたオッサンはタクシーでホテルに戻る。(朝帰りのホテルで鍵を受け取るのは妙に恥ずかしい)

 かくして今年の夏のDOCS、『ゴジラ』終了。

 ご来場いただいた皆様に心より感謝。そしてみんな、お疲れさんでした。みんな、ますますいい役者になれよ。
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『ゴジラ』受付。だから、ピースを入れてくるなってば。
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2012年08月10日

血を吐く。 ――[876]生誕19,445日

 テクニカル場当たりとゲネプロで一日が終わる。
 朝、やって来たものの相変わらず声の出ないTは、なんでも昨夜、血を吐いたらしい。うがい薬で喉を潤したあと、ぺっ、とやったら血が混じっていたそうな。それで、ん?これは血じゃないかと慌ててもう一度、ぺっ、とやってみると、あらら、間違いなく血が……。
 そんな話を聞かされたので迷わず、「すぐ病院に行け」と命ずる。明日が本番だというのに、ああ、不甲斐ない。
 診断は、「ポリープができかかっているのと、潰瘍が1個所できてますね。あと炎症で出血してます」だと。

 結局、Tは今日も一日、気合いの入らないひそひそ声で押し通す。なのでゲネプロでも、いったいどこで盛り上がって、どこで緊張感みなぎるのやら、『ゴジラ』という芝居の空気感はさっぱり掴めない。

 おまけに、日に日に宇宙人から地球人になれるよう導いてきたゴジラを演じるOも、なんとか突っかからずに芝居は流れるようになったが、Tにつられているのか大きい声が出ない。
 「そんなんじゃ聞こえないよ。おまえ、ゴジラだぞ。ガオーガオー、言う奴なんだぞ。頼むからもっと大声を出してくれ」

 ……まるで、稽古初日のようなダメ出し。こんなんでホントに明日、お金をいただいて人様に見せるのでしょうか?

 誰もが疲労を溜め込んでいるものの、結局明日もう一度、10時からゲネプロをやることに。
 ……あのね、オジサンも疲れてるんだよ。オジサンは君たちほど若くないから、生命力も絶え絶えなんだよ。10時からゲネってことは、開館する9時にはアップを始めないと間に合わないでしょ。そんなパワーがオジサンにあると思いますか?え?
 
 もちろん稽古後は、居酒屋に流れることもなくホテルに直帰。
 泣いても笑っても、明日は本番。

 いざ。
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いよいよ、明日。緊張で震えてピンぼけ。
(撮影者が下手クソなだけです)
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2012年08月09日

女は強し。 ――[875]生誕19,444日

 今日は午前中から夜9時半過ぎまで、一日中場当たり。
 動き・早替えの段取りを取りつつも、まだ詰め切っていない場面では、場当たりのつもりがいつのまにか稽古に様変わりする始末。追い込まれてますなぁ。
 地元サポーターのS君(28歳)は今回、俳優として出演する傍ら小道具も担当していて、おまけに日々のバイトもあるらしく、相当に疲労が溜まっているのだろう。張り上げる声が割れて辛そうで、ただでさえ痩せて面長の顔が骸骨のようになっている。大丈夫か、S君。心配するな、骨は拾ってやるぞ。
 同じように声嗄れのT(20歳)は改善する兆しが見えないまま、ついに今日からひそひそ声でセリフを言い始める。
 「攻撃、よーい!」を内緒話のように言われてもねぇ。臨場感は少しもありません。

 でもって稽古できるのは明日の1日を残すのみ。未だに光明は見えず。大丈夫……か?

 ロンドン五輪。終盤になってレスリングが盛り上がっている。伊調馨選手に続いて、吉田沙保里選手もオリンピック3連覇。この偉業は凄い。本命と言われて、しっかり金メダルを取ってしまう。凄すぎる。女は強し。
 そう言えば、「DOCS」メンバーでも日を追うごとにいっぱいいっぱい状態になっていくのは男子に多いな。実際は女子も似たようなものなのだろうが、それをおくびにも出さない(ようにしている)。偉い。

 オッサン演出家は男なので、だりー、しんどい、疲れた−。口癖のように言い放っております。
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平和記念式典が終わっても、そこにある原爆ドーム。
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2012年08月08日

愛という感情を……。 ――[874]生誕19,443日

 『DOCS』メンバーの顔に、次第に疲労感と悲愴感が漂い始める。今回はメンバー全員をスタッフワークにも関わらせているのだが、負担の大きい衣裳チーフの役割を担っている女子大生A(21歳)は俳優との兼務に四苦八苦。それでも愚痴ひとつこぼさず頑張っている姿が健気。

 幸いなことに音響は、去年まで俳優として参加していたK(20歳)がオペレーターについてくれているので大助かり。もともと頭のいい奴ではあったが、音響への理解も早い。なんせ、芝居をわかってないと見事な音は出せないからね。改めてKの多才ぶりに目を見張る毎日。

 こうした「裏」の踏ん張りにメインキャストが、よっしゃあ、と応えてほしいものだが、主役コンビの宇宙人O(20歳)とヒロイン役のU(20歳)がピリッとしない。Uに「Oが相手だとやりにくい?」と水を向けると、「ちょっと……」と本音を漏らす始末。
 わあ、どうするよ、O。やりにくいんだってよ。
 戯曲『ゴジラ』はゴジラと少女が恋に落ちるという奇想天外な物語なのだが、Oは「今まで人を好きになったことは一度もない」と断言してはばからないし、Uも「本気で好きになる」という経験はないらしく、今ひとつ気持ちが掴めない様子。
 今日、稽古が終わって宇宙人Oに、「愛という感情を似たような感情で言うと、例えばどんなことですか?」と質問される。
 いやぁ、宇宙人はトンデモナイことを聞いてくるね。似たような感情って君ね……。

 誰かこいつに愛を教えてやってください。
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棲み分けられている花壇。
私はあなたとは違う世界に住んでるの。わかる?
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2012年08月07日

コインランドリー。 ――[873]生誕19,442日

 『ゴジラ』本番まで、あと4日。そう我が身に言い聞かせ、演出家は、こりゃ、間に合わないぞと俄然、エンジンの回転数を上げるものの、依然、宇宙人Oをはじめ、難敵は多し。今日もOを相手にリハビリ教室のような稽古に精を出す。
 おまけにハヤタ隊員を演じる我が劇団の新人Tは、叫ぶセリフが多く、技術もないまま声を張り上げるので、早くも声がかすれ始めていて、おいおい本番大丈夫か、と気が気ではない。

 ホントに上演に漕ぎつけるのか、『ゴジラ』。

 今日は稽古前に朝からコインランドリーへ。着替えが底をつきかけているので、せっせとお洗濯。といっても、洗うのは家電で、我が身は放り入れるだけだが。

 しかし、ホテルにコインランドリーがないのはとっても不便。長期滞在者はいったいどうしているのか。下着もTシャツも高い金払ってフロントに出すのだろうか。安いビジネスホテルになると置いてあるが、それはそれでこちらの経済事情を見透かされているようで腹が立つ。いえいえ、やはり置いてください。デフレのニッポンですぜ。超A級ホテル以外は見栄を張らずに設置してくだされ。

 オリンピックは我が身にとっては、ほぼ終わったも同然なのだが、女子卓球が団体で史上初の銀メダルに輝く。おめでとう。

 ロンドン五輪ではアーチェリー女子団体とか、フェンシング男子団体とか、これまで日の当たらなかった種目での活躍が目立つ。そうとも、メジャーな人だけが頑張っているわけではない。俺らも地味にコツコツ、頑張りましょ。
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ホテルのロビーに張られていたポスター。広島も関係あったんだね、平清盛。(無知)
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2012年08月06日

67年前の今日を思う。 ――[872]生誕19,441日

 睡眠3時間でもそもそ起き出し、7時過ぎには地元サポーターのTさんにホテルまで迎えに来てもらい、「広島平和記念式典」へ。せっかく広島にいるのだからと、半ば義務感に駆られて参列する。
 午前8時15分、黙祷。
 じりじりと照りつける日射しを浴びながら、67年前の今日と同じような青空にはじけた一瞬の閃光に思いを馳せる。その直後から繰り広げられた地獄絵にも。

 式典では野田首相が言葉を述べ、玄葉外相・小宮山厚労相もお目見え。政権にいるこの方々の参列が単なるパフォーマンスに終わらないことも合わせて祈る。

 我が身が参列するのは今回で3度目。この時期、広島は急激に外国人が増える感があるが、そもそも日本人にもっと関心が広がらないのはなぜなのか。とはいえ、我が身も東京にいれば、たぶん他人事ではあるのだろうが。

 広島に原爆投下されて67年。福島第一原発事故からはまだ1年半足らず。ともに風化させてはならぬ。

 式典後、いったんホテルに戻って準備を済ませ、タクシーで南区民文化センターへ。稽古は11時から午後8時半頃まで。睡眠不足と闘い、共通理解を持つのに骨の折れる天敵の宇宙人Oと闘い、闘いながら同時にふつふつと湧き起こるオノレの苛つきと闘う。

 本番まで残された稽古日は、あと4日。いい加減、オリンピックに酔いしれてる場合ではありませぬ。
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野田さん。
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屋上にはマスコミ。場所取りが大変なんだよなぁ。(経験者談)
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献花はベルトコンベアのように淡々と進む。
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2012年08月05日

スッ飛ばしてくれ。 ――[871]生誕19,440日

 早いもので「DOCS」は前半の5日間が終了。まだ全然やってない場面がいくつかあるというのに、あと5日稽古したら本番になってしまう。間に合うのか、『ゴジラ』。クオリティは保てるのか。「やはり無謀だったね」で終わってしまわないのか。不安は尽きない。不安は尽きないが、若者たちはそんな演出家の心配をヨソに、今日もマイペースを崩さない。

 安全運転もいいけど、時間ないからね。遠慮なく加速ぐんぐんつけて、さっさとスッ飛ばしてくれ。

 内村航平選手、種目別の床では銀メダルを獲得。相変わらず美しい演技にしびれるが、一度軽く尻もちをつく失敗があり、おえぇ、やっぱ世界ナンバーワンでも緊張するんだぁ、とそのことに驚く。それでも金メダルの中国選手より、はるかに「美しい」と贔屓目とは思いながらも確信を持つ。体操はもっと芸術点の比重を上げるべきではないのか?

 一方、競泳の男子400mメドレーリレーは史上初の銀メダルに輝く。よかったよかった、北島康介選手も無冠に終わらずメダル獲得。ニッポン競泳陣が強くなったのは、多分にこの人の功績が大きい。北島選手、お疲れ様でした。勇気をありがとう。
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「8・6」に向けて、テントが張られた平和記念公園。

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2012年08月04日

宇宙人との交流。 ――[870]生誕19,439日

 今日は「DOCS」のトレーナーが3人ともケンのワークショップに参加したため、夕方までオッサン演出家が若者相手に孤軍奮闘。といっても、なかなか上達を見せない宇宙人O(20歳)に、人間としての動き方・仕草を懇切丁寧に教える。
 「あのね、あぐらから立ち上がるときは、いったんどっちかの足を床につけて、それから体重を移しながら立つの。わかる?」「どうして相手を紹介するときに手のひらを真上に向けるの?それじゃ、お手、でしょ? 相手は犬?」
 まぁ、「普通に歩いて」と言えば、右手右足を同時に出すような宇宙人なので、地球のルールを学んでもらうにはいささか時間がかかるのだろうが……って、かかりすぎだろ。

 もっと頑張ってなんとかしてくれよ、O!

 ルールと言えば、今年のオリンピックは誤審が後を絶たない。柔道の旗判定でいったん青(韓国の選手)が3本挙がった後にジュリーと呼ばれるビデオ判定をする審判団からクレームがついて、旗判定やり直しで、今度は白(日本の海老沼選手)に3本挙がる。
 どひぇ〜。初めて見ました、旗判定やり直し。あり、なの?(実際、明らかに海老沼選手のほうが優勢だったので、劣勢だった青に3人迷わず挙げる審判団そのものに不信は募るが)
 ほかにも、体操の男子体操団体でも内村航平選手のあん馬で一度出た得点がひっくり返されたし(これも最初に出た得点そのものが陰謀か?と思うくらい低かった)、競泳でも「位置について」のコールがなくて、いきなりスタートの笛が鳴って飛び込んじゃった選手がいたし(これはフライングにならないんだね)。

 ジャッジは難しいとは思うが、何よりそこに信頼が置けなければ、オリンピックは根底から崩壊しかねない。開会式にど派手な金をかけるより、審判のギャラを上げて確かな人材を確保したほうがいいと思う。(余計なお世話だが)
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デモに遭遇。日本のデモは健全だなあ。
デモを見れば平和度がわかる。
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2012年08月03日

熊のプーさん。 ――[869]生誕19,438日

 午前中は音響チームとの打ち合わせ(昨日の午前は小道具チームとの打ち合わせ)。午後から立ち稽古に入り、今日もたっぷり午後8時まで。「DOCS」ではホントに何から何までプランニングしなければならないので、オッサンの脳はオーバーヒート気味。(ただでさえ老化が進んでいるというのに)

 「DOCS」の稽古終了後、ドラマ教育のスペシャリスト、ケンとほぼ1年ぶりの再会。ケンはロンドンから成田に着き、今回コーディネーターを務めている女優Nさん(朋友)とともに、明日・明後日のワークショップのために、そのまま広島入り。

 時差ボケも手伝って、さぞかし疲れているだろうと思いきや、アイリッシュパブで再会したケンはすこぶる元気。ますます大きくなった巨体はいっそう「熊のプーさん」を彷彿とさせ、人なつっこい笑顔で「ハーイ、コジョサーン」と握手を求めてくる。

 一日中、若者相手に「DOCS」の芝居の稽古で疲れ果てていたオッサン演出家もケンの笑顔につられて、ついついギネスビールを2パイントも飲んでしまう。

 しかし、ホントにまたデカくなったなぁ、ケン。と思っていたら、このところ膝がよくないらしい。そりゃそうだ、その巨体を支えるにはよほど強靱な膝でなければ耐えられるはずがなかろう。人のことを言ってる場合ではないが、ケン、もっと痩せなさい。

 「DOCS」の稽古は、少しでも先に先にとは思うものの、天敵O(20歳)や我が劇団員でもあるT(20歳)にいちいち引っかかって、今日も思うようにならず。今日は特に発想貧困なTにイライラし、「君、どこの劇団の人?」と何度も声を張り上げる。
 こうして同じ所を何度も繰り返し、時間ばかりが無情に過ぎて、じっと辛抱辛抱の稽古が続いている。ああ、しんど。

 でもオッサンは負けないよ。20歳の若造2人くらい手玉に取れなくてどうする。
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夏だね。
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2012年08月02日

広島の天敵。 ――[868]生誕19,437日

 我が劇団には稽古中にダメ出しをし始めると、たちまち不毛な闘いが始まり、まったくもってコミュニケーション不全に陥ってしまう天敵O(31歳)がいるのだが、広島の「DOCS」でも天敵が出現。しかも、こちらも名前は「O」なので、我が身はとことん「O」との相性はよくないらしい。
 こちらのO(20歳)は『ゴジラ』で主役ゴジラを演じるのだが、勘が悪いのか、やろうと思ってもできないのか、3度も4度も同じことを言わなければできない。頭が悪いのか?しかも、できたと思っても次のときには元に戻っている始末。そこで、「どう理解してる?」と水を向けるわけだが、すると予想に反して、自分の解釈をとうとうとしゃべり出す。少しもひるむところがない。
 んー、だからね。それはとっても底の浅い理解だと思うよ。なぜならね……、辛抱強い演出家はなんとか思いを伝えようとするのだが、広島の天敵Oはきょとんとするばかり。
 ……疲れる。途方もなく疲れる。

 しかし、このOがなんとかなってくれないことには、今年のDOCS公演は失敗に終わる。前途多難。こういう種類の人間と出会うたび、つくづく人間は理解し合えないものなのだと教えられる。誰か、なんとかしてくれ。

 入江陵介選手、背泳ぎ100mの銅に続いて、200mは銀。今回の競泳で金を取れるとしたら、この人のこの種目しかないと思っていただけに、野次馬オッサンの言うことではないが、残念無念。かなり悔しい。
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『ゴジラ』のポスター。シンプルさがかえって目を引く。
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2012年08月01日

無謀な挑戦。 ――[867]生誕19,436日

 今年も若者たちと、わずか10日間で芝居をつくる「DOCS」がスタート。今年は随分とメンバーが入れ替わったので(12人のうち8人までもがニューフェイス)、チームとしてのムードもまだまだ様子伺いが強く、道は険しい。
 初日の今日、午前中にまず地元サポーターの面々とスタッフワークについての打ち合わせ。美術家が参加しているわけではないので、美術もオッサン演出家がプランを提示しなければなりませぬ。
 上演するのは大橋泰彦さんの『ゴジラ』。1980年代、小劇場ブームの頃の傑作。「DOCS」としては初めて高校演劇の脚本から離れ、上演90分にも及ぶこの戯曲に挑むわけだが、かなり無謀な挑戦。なんせ10日間しかないから、できることをずんずん進めようとするのだが、ニューフェイスが多いこともあって若き役者どもはほとんど棒立ちのままセリフを言う。

 なので初日から小出しに毒を吐きつつ、若者たちを「ドS魂」でいたぶり続ける。

 午後8時過ぎに稽古を終えて、地元トレーナーたちと居酒屋へ。しかし初日から誰もが疲れていて、だらだらと飲み食いして午前様になる頃にホテルに戻る。

 ロンドンオリンピックの男子体操、内村航平選手が惚れ惚れするような美しい体操で個人総合で金メダル。ハイスピードでぴたりと吸い付くような跳馬の着地は何度見ても鳥肌もの。恐るべし、肉体。恐るべし、23歳。

 年齢だけみれば、「DOCS」メンバーと大して変わらないんだよなぁと思うと、しみじみ世の無情を覚える。
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超美技。人間業ではない。
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