2012年09月07日

時代と演劇。 ――[904]生誕19,473日

 正午から西新宿で我が劇団のF女史と会い、今後の制作打ち合わせ。相変わらず女史との打ち合わせは、一つの話が終わらないうちに縦横無尽に議題を飛ばしまくってくれるので、その危機感で演出家のほうは気が抜けない。

 その後、月曜に再会したロンドン在住の女優Sも交えて3人でランチ。女優SとF女史は初対面だったのだが、ロンドンでの生活がともに長いという共通点もあってか、すぐにあれこれと二人で盛り上がる。女の人って、つくづく「誰とでも井戸端会議」の才能があるんだなとオッサンはその様子を見ながら、半ば呆れつつ、ただただ感心。

 午後2時からは『少女仮面』の稽古。今日は少しでも進もうとアクティングエリアのバミリを取って、冒頭から少しずつ場面をつくっていく。しかし、なかなか進まない。やはり40年以上も前に書かれた戯曲を今の20代若者が体現するには時代のギャップがありすぎるのか、普通っぽく普通っぽく喋ろうとする研修生に、「もっとテンション上げて」「もっとフットワークを速く」「もっと上げ下げを大きく」と、気がつけば演出家は「もっともっと攻撃」だけしか口にしていない。

 ああ、かくもアングラは遠くになりにけり。

 午後6時からは『誰も観たことのない場所』の稽古。こちらは一転して、「装うな」「なんで形でやろうとする?」「普通に喋って、普通に」と、昼間に稽古とは真逆のダメを言い続ける。

 言いながら、う〜む、確かに時代はずいぶん変わったのだなと演出家は独り、しみじみ思う。
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「元プロ野球選手」って誰……?
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記