2012年09月12日

事件がありました。 ――[909]生誕19,478日

 今日も朝から会議で西新宿へ。「地域と演劇」委員会。人数の多い委員会なのに、ふと気がつけば頻繁に口を開くのは約3名のみ。もちろん身の程知らずのオッサン演出家もそのうちの一人だったのだが、ほかのメンバーの口数の少ないことが幸いしたのか、会議そのものは1時間半ほどで終了。

 直ちにワンツーワークスの稽古開始に間に合うべく急いで西東京市民会館に向かう。汗をじっとりかきつつ、どうにか滑り込みセーフで会館にたどり着くと、我が顔を見るなり舞台監督のKさんが待ち構えていたように言う。「事件がありました」

 事件? ……なんでも今日、会館に入ったら舞台に飾ったままにしておいた『誰も見たことのない場所』の美術で、たくさん立てて並べてある木が1本、なんと根元から折れていたという。Kさん曰く、「よっぽど根元の所を踏みつけて力をかけないと、あんな折れ方はしないですよ」。

 しかし会館は休館日。推測するに、今日の午前中に清掃または管理の人が舞台を横切った際によろけて押し倒してしまったのか……?Kさんが会館の担当者に事情を話したところ、担当おじさんは「清掃の人たちに聞いてもらったが誰も心当たりがないと言っている、会館としては報告する責任はあるが義務はそこまでで、賠償はできない」などと言ったらしい。

 そこで改めて館長にもお出まし願い、我が身から改めていきさつを聞いてみるが、館長も「義務はそこまで」と強調。
 「ということは休館日を挟んで借りた場合、何かあったとしても会館は一切責任を負わないってことですね?」と底意地の悪い演出家が食い下がると、「そうですね。例えば財布を会館内でなくされても、それをこちらが弁償するということにはなりませんからね」「それとは事情が違うでしょう。昨日は休館日で、僕らは誰も会館にいなかった。その管理責任のことですよ」

 こんなこと言い続けても結果は何も変わらないんだよなぁと思いつつ、一方で責任回避に終始する物言いに腹立たしさを覚えながら、「それは市の見解ですか?それともこの会館の見解ですか?」などとさらに底意地の悪い物言いをして、「会館の見解です」という言葉だけはきっちり引き出しておく。

 それにしても、謝ったら責任を認めたことになると思っているからだろうが、こちらに同調する態度は少しも見られない。立場上、「すみませんね」の一言を口にできないのだとしても、「劇団としても困りますよね?」「公演に支障はないですか?」くらいの気遣い、大人だったらできないのか?


 結局、犯人わからずのまま、折れた木は骨折した足に添え木をするように補修し、稽古を続ける。

 舞台監督のKさんは休憩時間に、我が身の館長への対応ぶりを劇団メンバーに話して聞かせる。「いやぁ、まるで、インテリやくざでしたよ」。……おいおい。
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『誰も見たことのない場所』は、上演6年目に突入。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記