2012年10月05日

それは欲というもの。 ――[932]生誕19,501日

 11時にアップを開始。ハイ、運動の時間にも限りがあるんだから、しっかり体を動かすように。日々、同じ時刻に同じ運動を強いられる環境はまるで囚人のようだな。運動が終われば、机にへばりついて、ただただじっと若者たちの演技を見つめ続けて一歩たりとも外へは出られない。あ、やっぱり囚人か?

 昨日のゲネプロで流れの悪いところと、転換部分を稽古して、さぁ、やってきました、『少女仮面』本番初日。
 観客は関係者のみとはいえ、みんな緊張の色がありあり。

 「みんな、普段どおりにやればいいんだぞ」と言おうとして、普段ちゃんとやれてないのに普段どおりにやってもしょうがないかと思い直し、底意地の悪い演出家はただ黙って見守るのみ。

 なんてことはなく終演。出来もまずまず。

 お客さんを送り出した後、一人一人に感想を聞く。このシーンスタディは研修生全員でスタッフワークもやらなきゃならないので、みんな自分の持ち場のことばかり語る。それはそれで必要なことなのだが、『少女仮面』の全体の出来について意見する者がいないのがなんとも物足りない。それは欲というものか。

  明日も公演があるというのに、明日の終演後は全員がそろわないということで、初日打ち上げを敢行。
 さすがに若いね。みんな食べる食べる。最初かっ飛ばしていたのに、あっという間に疲れ果てて寝始める輩がいたり、家が遠いんでとさっさと引き揚げる者もいたりして、みんなどこまでも自由気ままな様子が素晴らしい。(上下関係のある飲み会じゃ、こうはいかない)

 とはいえ、明日に備えて終電前には解散。明日がラスト。みんな悔いなく、『少女仮面』にサヨナラできるように。

 というわけで、今日はダブルヘッダーの我が劇団の稽古は演出家不在の自主稽古にしてもらったので、体のしんどさも精神的疲労もいくぶん軽く、ほろ酔い気分で自宅に戻ると、劇団民藝の大滝秀治さんの訃報がFAXで入っていた。
 87歳。まだまだ現役でいてほしかった。ご冥福を祈ります。

 今日、初日を終えた若者たちの中から大滝さんのような存在になれる名優は出るのだろうか?
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本番前に緊張をみなぎらせる若き俳優たち。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(2) | 日記