2012年10月10日

目先のことばかり。 ――[937]生誕19,506日

 午前中から会議で初台へ。企画サポート会議。2年先の企画を細かく細かく話し合う。目先の公演にばかり気を取られて結果的に行き当たりばったりを繰り返しているどこかの劇団とは、さすがに心構えが違う。
 12時すぎに会議は終わり、それから自宅に舞い戻って、せっせと執筆作業に精を出す。この書き物仕事も目先のことばかりに追われて、我が劇団でも詰めるべき来年度・再来年度の企画はいっこうに煮詰まらず。結局、足もとに火がつかないと真剣に走り出せないのは我が性格に難があるのか?
 
 東京芸術劇場プレイハウスでNODA・MAP『エッグ』を観る。『キャラクター』のときと同様、今回も前情報一切なしで観たのだが、芝居の中身も『南へ』や『キャラクター』と同じように、あれよあれよと迷路の森に入り込み、抜け出てみたら、「はぁっ?」というような世界に辿り着いている。

 これはネタバレです。なぜ今、「731部隊」を描く必要があったのか、さっぱりわからない。しかも前半でしつこく展開する「スポーツ」と「歌」の世界は、別にスポーツや歌である必然性はまったくないように思われる。客席も笑いに乏しく、呆気にとられていたように思えたのは気のせいか。俳優陣は妻夫木聡が『南へ』より格段に上手くなっていて驚く。深津絵里は使われ方があまりにもったいない。野田演出の若手を群舞のように走り回らせる演出も、大きな布をカーテン状にして登退場の隠れ蓑に使う演出も、既に自己模倣に陥ってはいないか。キャストは豪華でも、どうにも最後まで「芯」のない芝居だった。

 終演後もお茶にも酒にも流れず、さっさと帰る。さっさと帰ってはみたものの、書き物仕事はやはり目先のことばかり。
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『エッグ』はパンフレットも100ページはあろうかという豪華さ。掛けてる金額の桁が違いすぎる。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記