2012年12月31日

マンボウの一生。 ――[1019]生誕19,588日

 世の中にはいろんな人がいる。どういうわけだか、大晦日に水族館に出かける人もいる。水族館でクリオネやマンボウをじーっと眺めながら、クリオネやらマンボウやらの一生に思いを馳せ、我が身を振り返っているオッサンもいる。

 そのうえ「サンシャイン水族館」にはカエルやヤモリなんぞも結構展示されていて、「水族館」という名の不条理にも深く考えさせられる。(考えなくていいです)

 その後、久々に出かけたアメ横は、出かけた時間がピークを過ぎていたこともあって、狭い商店街は苦もなく通れ、すでに海産物は叩き売り状態。浮かれたオヤジは浮かれたオバサンの口車にホイホイ乗って、買わなくてもいいウニとマグロを気づけばしっかり手に持っている。

 しかし冷静にアメ横を通ってみれば、いつも大晦日にあっちでもこっちでも大声を張り上げ合う商店街の様子がニュースで流れはするが、買うべきめぼしい物はほとんどない。(買った人は言わなくていいです)

 2012年は今日で終わって歴史の1ページになっていく。

 皆様、よいお年を。
2012-12-31-1.JPG

マンボウとの対話で1年を振り返ってみる。2012-12-31-2.JPG 魚的一生は幸せなのだろうか。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月30日

フライングです。 ――[1018]生誕19,587日

 書き物仕事の合間にちまちまと掃除に着手するものの、ちまちまやってるのでもちろん少しも進まない。いろんな劇団から公演招待の案内状をいただくのだが、その大半は右から左で最終的にゴミ箱へ。ああ、もったいない。申し訳ない。
 それにしても今年も芝居をあまり観てない。今年こそは若手の芝居をたくさん観るぞと意気込んでいたのに(芽は若いうちに摘まなきゃいけないからね)、結局今年観たのは全部で24本。そのうち若手はたった3本。

 来年こそはアグレッシブに劇場を攻めましょう。(そんな時間があるかはさておいて)

 久しぶりにプロデューサーのSさんからパソコンにメールが届いていて、なんだなんだ?と思って開けてみると、
 「Happy New Year!」。

 Sさん、思いっきりフライングです。
2012-12-30.JPG

商店街もフライング。

posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月29日

突然の告白。 ――[1017]生誕19,586日

 午後3時から、舞台美術家Iさんと事務所で次回公演『奇妙旅行』の美術打ち合わせ。
 ……のはずが、認知症演出家は時間を間違えていて、Iさんを1時間近くも待たせてしまう。あちゃー。

 我が認知症、だんだん笑えない状態になりつつある。

 事務所では劇団メンバーの若手女優M&Hが早くも、その『奇妙旅行』の小道具製作に着手している。偉い。立派。

 そう思いながらも自己チュー演出家は打ち合わせが終わるとさっさと事務所をあとにする。

 夜は日本演出者協会の忘年会に顔を出す。去年よりも若い人の姿が目立ち、見知った顔が少なく、少々がっかり。それでも演劇評論家のMさんなどと久々に話す。
 そのMさんが今、注目しているという劇団の演出家を紹介されたのだが、その演出家は我が名前を聞くなり、「おお」と目を見開いた顔で「高校の部室に戯曲が並んでた人だ」だって。
 その言葉が我が身には「相当、オッサンな人だ」と聞こえ、急激に老け込んだ気分になる。
 その後も何人かの演劇人とあれこれ話し(劇団Sの演出家にはあろうことか、ダメ出しもして)、忘年会は3本締めで終了。すっかり疲れ果てた演出家は2次会には行かず、ここで退散。
 帰り際、店のドア前に30代(20代?)と覚しき男性が立っていて、その前をすり抜けて出ようとしたら突然その彼に、「古城さんの芝居、好きです」と言われる。「ワンツーワークスの芝居、何本か観に行ってます」。

 突然の告白にオッサンは年甲斐もなく照れ、「あ、ありがとうございます」と素っ気なく答えて帰途に就く。いやいや、忘年会に顔を出した甲斐がありました。(えへへ)

 NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』の「イチロースペシャル」を観る。実に見応え十分。丁寧な取材と、イチロー選手の葛藤が行間に滲み出るような編集。ドキュメンタリーの手本となるような、実にいい仕事だった。
 イチロー選手はいつしか頭髪にも白髪が相当目立つようになっていて、顔はますます修行僧のよう。繰り出す言葉も哲学者のごとし。
 「身体の元気な時に選手でいて、終わったあとに何かを知る、というパターンが多いと思うんですけど、それはさびしい。できれば僕は選手の時にそれをつかみたいんですよね」
 「(どうなったらそれがつかめるかは)まったくわからない。だから、こういう思い、そういう覚悟も持てるんでしょうね」 「まったくわからないから、ありったけでいられるということなんだと思います」

 すげぇ。自分のことを常に「ありったけでいる」と言い切れるその自信。そしてそれを実践し続けている実行力。怠け者のオッサン演出家にはとても言えない。39歳というとっくにピークの過ぎた自分の肉体を、自分の言葉通りに、ありったけ追い込み、ありったけ分析し、ありったけ練習に明け暮れる。ひたすら尊敬。日本人でイチロー選手を嫌いな人っているのだろうか。
2012-12-29.JPG

せめて気分だけでも。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月28日

予約はされてますか? ――[1016]生誕19,585日

 年内の書き物仕事はそろそろ打ち切り……と思っていたら劇団のメルマガ配信の日だったことを思い出し、慌てて原稿を書き、全員ぶんの校正も済ませて制作F女史に送る。

 いやはや、ほかの原稿は昨日のうちにもらっていたというのにすっかり失念。オッサンの認知症は日に日に悪化している。

 夜になって新宿に繰り出す。飲み友達が数名集まって、ささやかな忘年会。エディター&ライターのHさんが「その店、予約ができないんだよね。でも変わってて面白いとこだから」という店に興味津々、ぞろぞろと出かけてみたら、応対に出た店員が「予約はされてますか?」。おいおいHさん、話が違うじゃないか。「本日は予約でいっぱいなんですよ」。そりゃそうですよね、忘年会シーズンですもんね。かくしていきなり路頭に迷う快調な滑り出し。
 なんとか「魚のうまい店」という看板にひかれて飛び込んだ店がOKということで入ってみたら、テーブル席はいっぱい。でっかいカウンターの角に6人、L字型に並ぶ羽目になり、端と端ではまったく話が届かない。
 2軒目は頼りにならないHさんは無視して、デザイナーNさんのオススメで新宿ゴールデン街へ。何年ぶりだろう。昔はちょくちょく来てたよなぁと思いつつ、狭い階段を2階に上がってみれば、ここもすでにスシ詰め状態。気を利かしてくれた先客の人たちが出てくれてなんとか入店できたものの、すんごい狭い店の、すんごい狭い一角で、大の大人6人がぴったりくっつくように座って、ひたすら黒糖焼酎をあおる。拷問?

 12時半頃に「よいお年を〜」と散会。体力のないオッサンはタクシーで帰ろうとするが、さすがにこの時期のこの時間ではまったく空車はつかまらず、迷った挙げ句、時計を睨みつつ新宿駅まで走り、なんとか終電に滑り込む。

 松井秀喜選手が引退を発表。常に注目され、常に陽の当たる道を歩いてきた人なのに、今ひとつ印象が薄いのはなぜだろう。引退試合もなく、セレモニーもなく、フェードアウト。もともと目立つことが好きな人ではなかったのかもしれない。
 もう一つ、今日の気になるニュース。
 冒険家の渡辺大剛さんがロシアで車にはねられて死亡。渡辺さんは2004年に日本人最年少の22歳で北米の最高峰マッキンリーなど7大陸の最高峰の登頂に成功し、今回も自転車で北極圏の町に向かっていたという。

 大自然をことごとく征服してきた若き冒険家が、異国の街で車にはねられて命を落とすとは、あまりに無情。
2012-12-28.JPG

来年には家が建つんです。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月27日

検査優先でしょう? ――[1015]生誕19,584日

 年の瀬になっても、まだまだ仕事に追われる。
 午前中には宅急便で我が身が編集長を務める『join』の色校が届く。ありがたや、ありがたや。
 普段は腰の重いオッサンもここは何が何でも年またぎだけは避けようと色校ゲラに食らいつき、なんとか校了に漕ぎつける。ありがたや、ありがたや。そして、お疲れさん。

 一日中、机に向かっていたおかげで全身固まってマッサージに駆け込みたいところであったが間に合わず、仕方なく一人で地味にストレッチなんぞしてお茶を濁す。

 胃癌の手術を受けてすでに2年半あまりが経過。その後は半年に1回のペースで内視鏡検査を受けているのだが、次回となる来年5月の検査日はワンツーワークス新作公演の場当たりの日とぶつかっていることが今日になって判明。
 出ました、認知症のオッサン得意のダブルブッキング。
 でも、なんせ癌の術後検査ですから。ここは芝居の場当たりより検査優先でしょう。……というわけにはもちろんいかず、なんとか検査予定を変えてもらおうと病院に電話を入れてみるが、もう既に検査は立て込んでいて空きがないらしく、「先生に聞いてみますので、明日また午後2時から4時の間に電話してください」とのこと。
 え? たった2時間の間しか受け付けてくれないの? とクレーマーオッサンは少々ムッとしたものの、我が命がかかっている以上刃向かうわけにもいかず、「わかりました」と、すごすごと従順な犬のように電話を切る。

 しかし半年も先なのに? そんなに多いのか癌患者。

 東日本大震災でのアメリカ軍の救援活動「トモダチ作戦」に従事した兵士8人が、東京電力を提訴。「東京電力が情報開示を怠ったため危険なレベルまで被曝した」として損害賠償を求めている。

 東電はどう受けて立つのか。成り行きが気になる。
2012-12-27.JPG

来年こそは人生の根を張って。
(もう50過ぎなんだってば)
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月26日

何を偉そうに。 ――[1014]生誕19,583日

 午後、会議で半蔵門へ。予定通り午後2時に始まり、予定通り5時に終わる。素晴らしい。会議はこうでなくては。(それだけ進行予定を立てた人がいい仕事をしてるってことだね)

 数年前からいろんな審査の仕事を引き受けていて、それは劇団のオーディション等でも思うのだが、人をジャッジするのはつくづく難しい。この人一番、と我が身が思った人が他の人からは評価が低かったりするし。何より「俺ごときが何を偉そうに」と思えてくるので、オノレの不甲斐なさも否応なく直視させられることになる。それでも口の減らないこの男は、相手の急所を突くイヤな質問を遠慮なくズバズバ繰り出すのだが。

 夜は演出助手のTと次回公演などの打ち合わせ。年の瀬の「今年も終わった感」に浸っていると、とんでもない。数え上げれば、やらねばならぬ仕事は相当あるではないか。おまけに膨大な書類仕事は未だに手つかず。ほんとに年末年始気分で浮かれてる場合ではない。

 日本未来の党が早くも分裂。付け焼き刃で数合わせのためにくっついたとはいえ、自分から嘉田さんに言い寄ったくせに選挙で負けたらこんなにあからさまにやるんだね小沢さん。担がれただけの嘉田さん、選挙前に自信に満ちて言っていた「グリップはしっかり私が握ってますから」という言葉がなんともむなしい。哀れですらある。

 それにしても、こうした政治の駆け引きって以前はもう少し水面下で行われたいた気がするが、今はなにもかもがさらされてしまって、それがいいんだか悪いんだか。日本維新の会もブレまくってるし、醜悪な姿ばかりが見えてくる。
2012-12-26.JPG

冬です。冬は嫌いです。(南国育ちなもので)
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月25日

サラリーマンは偉い。 ――[1013]生誕19,582日

 次回公演『奇妙旅行』のチラシができあがってきた。初演から11年ぶりの再演とあって、イラストも一新。同じ古川タクさんの絵だが、初演に負けず劣らず今回もシュールな仕上がり。
 いつもいつも制作会議で思い悩むのだが、「公演のお知らせ」のいい方法はないものか。テレビでCMを打てる財力もなく、ただただ大量に印刷したチラシを配布するのみという未だに超アナログな作戦しか展開できない。

 ブログ、ツイッター、Facebook、どれも手を出してはみるが、どこまで効果があるのか、今のところはさっぱり実感できない。そもそも宣伝で集客を上げようという発想そのものが今や古いのだろうか。

 書類づくりで今日も一日が終わる。

 来る日も来る日もパソコンの前にへばりつく毎日。会社で毎日事務作業にあたっているサラリーマンは偉いよ、ほんとに。この集中力のないオッサンは、ものの10分でやる気が見事に途切れるからね。とても出世なんてできません。

 今日の気になるニュース。

 福島の子どもたちの肥満が進んでいるという。こんなことにまで原発は波及するんだと改めて驚く。外で走れ回れない子どもたち。子どもらしい時間を持てず、太っていく子どもたち。ここには今なお現在進行形の、放射能汚染がもたらす残酷な現実がある。福島第一原発事故は少しも終わっていない。
2012-12-25.JPG

出過ぎた真似をしまして。その3。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月24日

え? クリスマス? ――[1012]生誕19,581日

 今年も残すところ、あと1週間。誰もが思うのだろうが、それにしても速いねぇ。ひょい、という間に365日が過ぎていく。
 今日も一日中、書き物仕事に追われる。え? クリスマス?あ、そうなの? それが何か? そんな感じで。

 この年末、大掃除をする余裕があるかどうか定かではないが、音楽の整理はしなければいかんなと思う。
 というのも、演出の仕事をしていて、「あ、あの音楽を使おう」と思い立っても、それをなかなか見つけられない。CDはあっちに山積み、こっちに山積み。PCに保存してある音楽も未整理。iPodはいつのまにか音が出なくなっている。(なんで?) なので1曲探すのに途方もなく無駄な時間を費やしている。すこぶる効率が悪い。

 このあいだもS高校で稽古している芝居の音楽を探し回るのに半日かかってしまった。使いたい曲は6曲、すべて頭ではわかっているのだが肝心の音源が見つからなくて、部屋の中をあっちうろうろ、こっちうろうろ。我が家で迷子状態。

 今日の気になるニュース。

 シリアで政府軍が空爆、200人が死亡との報道。内戦の長期化で食糧不足が深刻化するなか、多くの市民が集まっていたパン屋が空爆されたという。……もう、言葉もない。いったいどんな思いに駆られれば、ここまで極悪非道になれるのか。
2012-12-24.JPG

岐路に立つクリスマスツリー。意味深。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月23日

確実に死にます。 ――[1011]生誕19,580日

 この数年、この時期は広島で「DOCS」の稽古に明け暮れて過ごしていたので年の瀬もへったくれもなかったのだが(稽古に追われる毎日に突入すると曜日感覚すらなくなる)、今年は久々に東京にいるので、「ああ、もう1年が終わるんだなぁ」と日々しみじみと噛みしめている。噛みしめるだけで、仕事に追われるだけの毎日が続くことに変わりはないのであるが。

 昨日も書き物仕事の目途がいくつかついたと思ったら、また別の書類仕事が宅急便で山のように届いた。ありがたい。おかげで年末年始も充実した日々が過ごせる。(泣)

 このところまた膝の調子がよくない。
 この秋から増え続ける体重のせいで膝に負担がかかっているのだろうが、しゃがんだ姿勢から立ち上がると、オトトトトとよろけそうになることが多く、そのたびに「わぁ、俺って老人だぁ」と思い知らされることになる。
 それでも、「ええい、そんなのは気の迷いじゃ」とばかりにランニングで淡々と1時間を走り抜く。
 ランニングコースにしている公園ですれ違う一人前のランナーたちは皆、短パンだったり、Tシャツだったり、「もしもし?今、真冬でっせ」と言いたくなる出で立ちで颯爽と駆け抜けていくのだが、老人演出家にはとてもそんな真似はできない。少しでも冷たい空気に触れる部分が少ないようにと完全防寒に気を配り、ネックウォーマーまで忘れない。

 短パン? Tシャツ? 確実に死にます。
2012-12-23.JPG

青空に月。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月22日

「線の時間」が見えない。 ――[1010]生誕19,579日

 世田谷パブリックシアター『ハーベスト』を観る。「養豚業を営む家族の100年の物語」という触れ込みに興味をそそられ(その上、初演をロンドンで観た評論家のGさんが絶賛していたことも後押しして)観にでかけたのだが、期待が大きすぎたのか今ひとつの印象。

 戯曲は、最初の場面と最後の場面では確かに100年ほどが経過しているのだが、その間の「点の時間」をいくつか切り取ってみせるだけで、「線の時間」が見えてこない。たぶん、それが不満の最大の要因。

 その開演前、劇場近くの喫煙場所でネオシーダーを吸っていたら、前を通りかかった小学生3人組にお巡りさんが「君たち、仲直りした?」と声を掛けてきた。4、5年生と見える小学生3人は立ち止まって、いずれも困ったようなどぎまぎした顔をしていたが、仲良し3人組にしか見えず、この中の誰かと誰かが直前まで喧嘩していた、あるいは誰かがいじめられていた、というふうにはまるで見えない。まだ30歳そこそこと思われるお巡りさんは子どもたちを少し離れた場所に連れて行き、さらに詳しく話を聞き始めた。開演時間が迫り、我が身はそこで離れたのだが、妙に気になった今日のひとコマ。

 若きお巡りさんはいったい何を目撃したのだろう。仲良し3人組に見える小学生たちはほんとはどういう関係なのだろう。

 全日本フィギュア男子。高橋大輔選手はフリーでまたも震えるような素晴らしい演技を見せながら、SPでの約10点近い差を詰められず2位に終わる。
 SPで参考記録ながら世界最高得点を叩きだした羽生弦選手は確かに技術は素晴らしいが、観ていて感動はない。

 技術点は今回、ミスした高橋選手より羽生選手のほうが上というのはわかるが、演技構成点は高橋選手より相当に大きな差があるように思うのだが、やはりこれは贔屓目なのか?
2012-12-22.JPG

うねるような枯れ葉の波。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(2) | 日記

2012年12月21日

今、やってるから。 ――[1009]生誕19,578日

 一日、書き物仕事に追われる。
 A:劇団の公演案内のための文章をあーでもないこーでもないと頭を悩ませて書きあげ、引き続きあーでもないこーでもないと自らデザイン、「何でも屋」と化している演出家は試行錯誤を繰り返した末に、ようやく担当者にデータで送る。

 B:発行が遅れに遅れている機関誌もゲラ校正をあーこれもあーまたしてもとオノレのチェックの甘さにがっかりしながら、辛抱強く校正を重ねて、デザイナーにメールで送る。

 このAとBの作業に悪戦苦闘。
 ともに締め切り時間を睨みながらの闘い。Aが順調に進みかけたところで、Bの催促が入る。しょうがねぇなと頭を切り換えてBに没頭し始めると、今度はAから催促が入る。
 今、やってるから。オッサンは一生懸命、やってるから。
 どこにもぶつけようのない苛立ちがむくむくと膨らんでいきながらも、目薬を差しつつ、ひたすら文字を追い続ける。
 結果、ようやく案内文書は完了。機関誌は責了。

 皆の者、ご苦労であった。やれやれ。

 終わってみれば肩はバキバキ。ぐるぐると肩を回してみれば体の内側からミョーな音がする。もうすでに気づいていないところで我が体、壊れてるんじゃないのか?
2012-12-21.JPG

冬に咲き誇る花もある。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月20日

生きているのか? ――[1008]生誕19,577日

 午前・午後と会議が二つ。
 午前の日本劇団協議会「理事会」は思いのほか出席率が高く、20名のうち17名が出席。例によって「ルールの決定・確認」に時間の大半を割く。面白い議題ではないが、組織にとっては重要な案件。

 午後の新国立劇場「企画サポート会議」では議題が2014年のことだったりするので、老い先短い演出家には今ひとつ実感が持てない。そのときまで生きているのか?

 会議後、ぽっかり時間が2時間ほど空いたので、これ幸いとばかりにご老体はマッサージへ。

 「前回は7日にお見えになってますから、ちょっと空きましたね」と整体師のニーチャンは相変わらずキャバ嬢のようなことを言う。オッサンは気の利いた言葉を返すでもなく、あはあはあはと薄ら笑いを浮かべつつ、体のごついキャバ嬢にぐりぐりぐり、ぐいぐいと拷問を受け続ける。

 韓国大統領選挙は与党・セヌリ党の朴槿恵氏が僅差で勝利。初の女性大統領が誕生することに。
 当選確実となった朴槿恵氏は「誰もが夢を実現できる国民幸福時代を必ず開く」と宣言。

 一夜明けた記者会見では、日本との摩擦について、「正しい歴史認識を土台に、和解と協力が拡大するよう努力する」と語った。もちろん関係改善にも全力を挙げてもらいたいが、またしても出た「正しい歴史認識」という厄介な言葉。お互いの認識を押しつけ合うのではなく、まずは日韓で「正しい認識を確認し合う」実務チームを真剣につくってはどうなのか。やはり何より大事なのは教育なのだから。
2012-12-20.JPG

おいおい、パンダ。そう卑屈になるなよ。
ちっ。お互いシケた年の瀬だな、おい。誰も来ねぇしよ。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月19日

体重が落ちない。 ――[1007]生誕19,576日

 冬場のランニングは効率が悪い。
 夏場と同じ距離を走ってもさほど体重が落ちない。せいぜい夏場の6〜7割程度。なかなか汗をかかないからなぁ。それどころか走り始めて体が徐々に温まり始めても、手は20分すぎまでかじかむような冷たい状態が続く。
 減量に結びつかないと、無駄な運動をしたようでなんだか損した気分。それでも、しん、と冷えた空気をタッタッタッタッと(実際は、ヨタヨタヨタヨタと)体で突き破っていく感覚は気持ちいいから、まぁ、いいんだけど。

 今日は旅公演の疲れが未だ取れないなか、一日中書き物仕事。なんとか年内に仕事のカタをつけねば年も越せない。
 そこで「よっしゃあ!」と張り切って馬車馬のように働けばいいものを、一昨日、帰りの機内で読もうと広島で買って手つかずになっていた小説、池井戸潤『七つの会議』を読み始めたら頁を繰る手が止まらず、一気に読了。
 「会社」という組織を舞台に描かれる人間群像ドラマ。謎が謎を呼ぶ導入部分からぐいぐいと引き込まれ、久々に軽い興奮を覚えつつサラリーマン社会にどっぷりと浸った。
 ああ、生まれ変わったらサラリーマンになりたい。(生まれ変わる前に、さっさと今の仕事を片付けましょう)
2012-12-19.JPG
『七つの会議』。今年の小説、私のベストワン。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月18日

異常な凝り・張り。 ――[1006]生誕19,575日

 チェックアウトを延長して12時にホテルを出る。ANAの「広島→羽田」の12時台のフライトがなくなってしまったので時間の使い勝手が非常に悪くなり、ひたすら腹立たしい。全日空さん、改善求めます。よろしく。
 広島空港にはプロデューサーOさんに送ってもらい、機内ではもちろん爆睡。ただの一度も目覚めず羽田に着く。それから京急→JR→東京メトロと乗り継いで、帰宅は既に5時半を回っている。移動だけで日中が潰れる。誠に効率悪し。

 帰宅して荷ほどきもそこそこにマッサージに駆け込む。今朝、起きてみたら左肩周りに、これまでにない異常な凝り・張りがあって駆け込んだのだが、案の定、マッサージのニーチャンに「これまでで最強の固さになってますね」と言われる。おまけに「神経痛のほうはどうですか?」と突っ込んでくるので、「自分が神経痛だという自覚がないんですけど」と答えると、「ふくらはぎとか、ビクンビクンとなるじゃないですか、あれが神経痛ですよ」。
 ホンマかいな?と思いつつ、今日もオッサンはふくらはぎではビクンビクンと陸に揚げられた魚のように飛び跳ねる。いつもよりニーチャンの圧力を強く感じたのは気のせいか?

 今月21日で世界は滅ぶ。マヤ文明に遺された暦からそんな噂が世界中を席巻しているらしい。それをどれほどの人が信じているかという調査結果をニュースでやっていたが、中国20%、アメリカ7%、そして日本は13%。ひょえー。そんなにいるのか。
 安心しなさい。世界は滅びません。人間はそんなにバカじゃありませんから。
2012-12-18.JPG
設置は早いが撤去は遅い。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月17日

丸くなりました? ――[1005]生誕19,574日

 劇団メンバーは朝の便で帰京。演出家はまだ広島なり。
 夜、広島市青少年センターでワークショップ。男女合わせて計30人近い参加。もちろん全員20代以下(10代もちらほら)。ここで一気に若者パワーを吸い取ってやるとばかりにオッサン演出家は張り切るが、イテテテテとすぐに膝は痛くなるし、ちょっと動いてみせれば息はあがるし、おまけに南区民センター主任のNさんには顔を合わせるなり「ちょっと丸くなりました?」と言われる始末。
 ええ、若干体重が増え気味ですが、それが何か?

 それにしても男子の「ナンバ率」高し。まともに腕を振って歩くこともままならないのだから、ツーステップなんて至難の業。いったいどういう育ち方をすれば、こんな若者が量産されるのか。彼らは小学生の頃に「泥棒と刑事」(我が故郷では「逃げおや」と呼んでいた)なんてやったことないのだろうなぁ。しかし今日の参加者には「部活は陸上でした」という男子が見事にナンバ。ヤツはいったいどんなフォームで走ってたのか?
謎だ。
 
 9時の退館前に終了し、その後、参加者ともども「DOCS」の懇親会を兼ねて飲み会。昨夜に引き続き今夜も30人近い大所帯で、増加傾向にある体重のことなどブンブンと頭の隅から振り払い、張り切って飲んで食べる。老いとともに「食」への執着はますます強くなっている。それが何か?
 12時前に散会。それから来年の「DOCS」についての打ち合わせのため担当のNさん、プロデューサーOさんらと珈琲飲みに出かけ、結局ホテルに帰ってきたのは午前2時。
 へろへろになって旅公演を終えたばかりだというのに、元気だわ、このオッサン。もしかしたら若者のエキスを吸い取ることに成功したのか。(膝は痛いけど)
2012-12-17.JPG
 
政令都市制覇を目論んでいるのか?
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月16日

芝居の時より溌剌と。 ――[1004]生誕19,573日

 『死に顔ピース』のラスト公演はほぼ満席。しかも4回ものカーテンコールで拍手が鳴り止まず、最後はスタンディングオベーション。音響のKさんが「ワンツーの公演ではこんなカーテンコール、珍しいよね」と思わず呟く。ごもっとも。
 やはり、笑えて泣けてという芝居が受けるんだなぁ、と劇作家・演出家としては少々複雑。
 終演後は本日もアフタートーク。岡原先生と終末医療に長年関わりのある方々お二人と計4人。我が身は主催公演でもないのに今日も司会進行。なんで?
誰か私にインタビュアーを立てなさい。どんなにスゴイ演出家であるか根掘り葉掘り聞いて褒め称えなさい。

 5時からバラシ開始。あらかた目途が立ったところで積み込みは任せ、お偉い演出家はいったんホテルに戻り、寸暇を惜しんで別の仕事のデータのやり取りを済ませ、午後8時から打ち上げへ。40人ほどの大所帯でわいわい飲む。肩の荷が下りたのか、誰もが芝居の時より溌剌として生き生きとしている。
 2次会は「どうしてもお好み焼きを食いてぇ」という若手グループはほったらかして、演出家は主催・広島の面々と再び居酒屋に流れる。
 ほんとにみんな、お疲れ様でした。広島の劇場に足を運んでくださったお一人お一人に感謝。

 さて、衆議院議員選挙の結果。
 自民党294議席、公明党31議席。自公合わせて325議席の予想を上回る圧倒的勝利。一方の民主党は現役閣僚が8人も落選するという前代未聞の異常事態。
 それにしても取りすぎだろ、自民党。ホントに日本人はバランス感覚がないんだなぁ。これじゃあ、イギリスやアメリカのような二大政党制は夢のまた夢。
2012-12-16.JPG
昨日の「降臨」、実は、パチスロの神。
そして隣にはなぜか神社が。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月15日

役に立ってますぞ。 ――[1003]生誕19,572日

 『死に顔ピース』広島公演初日。本日も2ステージ。
 演出家は一人社長出勤で劇場入りし、午前11時から昨夜の場当たりの続き。ほぼ1時間でカーテンコールまで終了。
 その後、劇場入りしたこの芝居のモデルである岡原さんと再会し(恒例のハグもして)、アフタートークの段取りを簡単にとって12時半にはスタンバイに入る。
 

 プロデューサーのOさんは「チケット売りが今ひとつ」と言っていたけれど、昼公演はほぼ満席。開演間際にも後から後からお客さんがやってくるので、演出家も案内係となっててきぱきとお客様を誘導。役に立ってますぞ、演出家。(演出家の仕事ではないが)
 芝居の出来は可もなく不可もなくであったが、カーテンコールはまさかのトリプルコール。ダブルにも慣れていない俳優たちは照れくさそうに素人のようにはにかみながら出てくる。
 アフタートークは岡原さんと中国新聞記者と3人で「終末医療」について語ったのだが、我が身は進行役。自分の話は極力控え、裏方に徹して仕切り役に専念。ここでも役に立ってますぞ、演出家。(演出家の仕事ではないが)

 終演後のダメ出しは要点のみに抑え、しばしの休憩を挟んだら、すぐにまた夜公演のスタンバイ。
 夜は7割弱の入り。土曜の夜の集客が難しくなっているのは東京も地方も同じらしい。芝居は抜群に上出来とはいかないが安定感は生まれ、後半は客席からすすり泣きが絶えない。カーテンコールもまたまたトリプルで盛り上がって……と思って見ていたら、音楽が急に静かな曲に乗り変わる。野郎、音響のKさんの仕業だ。早くお客を帰したくてわざと静かな音楽に変えやがったな。「カーテンコールが10回だろうが20回あろうが、指定の曲で終わってくれ。どうやってお客さんにかえってもらうかも演出の一環なんだからさ」

 終演後は岡原先生も交え、俳優も全員参加でして飲みに出る。さすがに明日も本番なので2次会には流れず、午前様にはなったものの素直にホテルに戻ったのに、ロビーで若手数名が珈琲を飲んでいたのでオッサン演出家もその輪に加わっていると、岡原先生も合流。いかんいかん、これじゃ2次会と同じと早々に切り上げて部屋に帰る。
2012-12-15.JPG
降臨。広島公演を見守ってください。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月14日

バスが来ない。 ――[1002]生誕19,571日

 7時45分にロビー集合。ところが待てど暮らせど、8時出発予定のチャーターバスが来ない。バス会社の電話すれども出ず、バスの運転手の携帯電話にかけても出ず、手配してくれた広島のプロデューサーOさんも非常事態に「会社は9時からだから、それまでは連絡つかないかもしれない」とお手上げ状態。
 レンタカーに分乗して行こう。今からでも新幹線で向かえば昼前には着くんじゃないか。ただ待ってたってしょうがないだろ。全員の苛立ちが次第に充満してくるなか、午前8時30分すぎにようやくバスが到着。
 即座に制作のF女史はバスの運転手に足早に詰め寄り、「どういうことですか?」と開口一番、喧嘩を売りまくる。しかして運転手は言った、「出発、9時ですよね?」。
 ………いったいどこで8時が9時になってしまったのか、今となっては原因はわからずじまい。とほほ。

 早くも早朝から全員が疲れ果ててバスに乗り込み、広島へ向かう。大丈夫なのか、広島公演。

 昼頃に劇場について直ちに搬入。それから仕込み、と一昨日と同じ手順でわっせわっせと準備が進む。
 我が身が講師を務める「DOCS」からも数名の若者たちが手伝いに参加。皆の者、ご苦労。
 劇場のサイズも勝手も違うとはいえ宇部で経験済みなので、仕込みはずいぶん手際がよくなっている。こうしてみんなが張り切って祭りのように仕事に取り組む中、演出家も一昨日と同じように独り蚊帳の外で楽屋に引きこもる。 
 午後6時から場当たりスタート。劇場に応じて動線を変えなければいけない個所もあり、同じ作品とはいえルーティンワークのようにはいかない。(そうなったら芝居はやめたほうがいい)
 今日も退館時間ぎりぎりまで進めるが、ラストの2場面が時間切れで手つかずのまま終了。お疲れさん。

 さぁ、明日は本番。いざ。
2012-12-14.JPG

問題のチャーターバスには地縛霊も……? 新・八ツ墓村。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月13日

1日3ステージを強行。 ――[1001]生誕19,570日

 旅公演初日は、まさかの1日3ステージの強行軍。
 なんと午前中、10時からゲネプロ。「ええっ? ぶっつけ本番で大丈夫っしょ?プロでしょ?」という思いもありながら、「いやいや念には念を入れて。自信を得るには繰り返すしかないんだぞ」と、我が心の中で囁き合う悪魔と天使の声に迷いながらも、「やらないで後悔するより、やって後悔しましょう」。骨の髄までありきたりな考えに落ち着いた次第。
 ゲネプロは流れが止まることもなく無事に終了。ただし、ダメ出しをする間もないので個人的に言って回ることにして、直ちにスタンバイ。役者にとっては体力勝負の一日。
 
 1本目は2時開演。芝居は難なくスムーズに進むのだが、途中でトイレに向かうお客さんの多さに演出家は唖然。しかも劇場が二重ドアじゃないので、誰かが外に出るたびにサァーっと明るくなるんだ客席が。まいったね。確かに年齢層の高い人が多い客席ではあったが、頻尿人口多すぎないか宇部。
 終演後にダメ出し。すでに力尽きている俳優もちらほらいるが(こちらも高齢者多し)、演出家はそんな落ち武者どもには目もくれず淡々と役者のダメなところに塩を塗り込んでおく。
 2本目は7時開演。相変わらず客席サァーっは起こるものの(夜だからいくぶん軽減もされて)、芝居はまずまずの出来でカーテンコールは拍手喝采。途中トイレに立ったオバサンも拍手喝采。適当すぎないか宇部。
 
 終演後は直ちにバラシ。なんだかんだで積み込みまで終わったのは午後11時近く。すごいね。俳優は14時間の肉体労働。芝居はほんとに体力勝負だ。
 宇部のお客様、天の邪鬼の演出は文句を言うのは趣味なので聞き流してくださいませ。ご来場ありがとうございました。
2012-12-13.JPG
『死に顔ピース』宇部公演、開幕。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記

2012年12月12日

祝! 1000回到達! ――[1000]生誕19,569日

 祝、1000回! ついに我がブログが大台に乗る。すげぇ。

 しかし更新のアップがまったくもって後手後手なので誰からも祝ってもらえない。ああ、これが我が人生。

 朝8時40分にはホテルのロビーに集合、歩いて宇部市文化会館に向かい、9時からわっせわっせとトラックの荷物を劇場内に搬入。これだけは時代が進んでも人海戦術でやるしかないので、演出家も一兵卒となって荷物を運ぶ。なんてことだ、ペンより重い物を持ったことがないのに。
 しかし、その後は役立たずなので楽屋に引きこもり、ノートパソコンを引っ張り出して、ちまちまと原稿書きの仕事を進める。

 夕方5時からリハーサル開始。なんとか場当たりだけは終わらせなければとズンズン進めるが、なんせ段取りの多い芝居なので時間はどんどん過ぎてゆく。まだまだ詰めが甘いところも気になりながら、退館ぎりぎりまで食い下がる。

 北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルを発射。お騒がせな隣国はトップが変わっても、国際社会での立ち位置は少しも変わらない模様。ただでさえ日中、日韓、ともに関係が悪化しているのに加えて北朝鮮も面倒くさい。ますます不穏な東アジア情勢。大丈夫なのか、ニッポン。
2012-12-12.JPG

青と白。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(4) | 日記