2013年01月22日

癌より手強い。 ――[1041]生誕19,610日

 朝から会議で西新宿。広報委員会。前回の編集会議で決めた内容の練り直し。何事もルーティンワークになってはいけません。「慣れ」がポカを生み、こうした会議のやり直しへと繋がっていく。反省反省。体は老いても、脳は常にフレッシュに。自戒を大いに込めて。

 12時近くに終わって、評論家のGさんと昼食に行き、ロースカツ膳をガシガシと食べながら最近の演劇界の話をあれこれと。ついでに、「古城クンのところは、そこがダメなんだよ」と我が劇団へのダメ出しまでもらう。ありがたや、ありがたや。
 「いい芝居を2本続けなきゃ認められないよ」(評判を聞いた人が次回観に行ってダメだったら意味なし)
 「いつもと一緒でしょ?と言われるからね。あ、今までと全然違う、という芝居を一度やらないと」
 「ドキュメンタリーシアター3本立てとかやればいいんだよ。マスコミは飛びつくよ。こういう芝居がありますよと認知してもらわないことにはどうしようもないんだから」

 ……しかと、肝に銘じておきます。

 今から『レ・ミゼラブル』を観に行くというGさんと別れ新宿まで移動して、今度はプロデューサーのSさんと打ち合わせ。我が身が脚本を書いた『二十四の瞳』が4月に再演されるので、そのことに関してあれこれと。
 それにしてもSさんは癌を抱えているとは思えないほどに元気だ。今も1カ月に一度、癌細胞が大きくなっていないか検診に行ってるというのに。
 「でも今、抗がん剤も飲んでないんですよね? 進行のスピードが遅いとはいえ、次の検診でこりゃちょっと大きくなってますね、ということになったらまた手術するんですか?」
 「いやもう手術はしないよ。だいたい、できない部位にあるんだから」
 「え、じゃあ、肥大したらどうするんですか?」
 「それまで、ってことだな」

 ……たくましい。たくましすぎる、Sさん。そんな爆弾を抱えながら、それでも人は生きていく。当たり前ではあるけれど。

 夕方から再び西新宿に舞い戻って芝居の稽古。今日は今回の難敵、若手Nの特訓の日。
 だが、敵は手強い。何度も説明し、何度もやって見せ、お、ちょっと良くなったかなと思えば、すぐにダメになる。まるで完治するかと思えば転移する性悪な癌細胞のごとし。

 いや、癌より手強いかも。
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看板を食い尽くす植物。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記