2013年02月08日

練習あるのみ。 ――[1058]生誕19,627日

 朝から会議で西新宿。西新宿の駅を出るや、吹き荒れるものすごい突風。まるで我が人生の道のりのように、まともに歩けない。冷風もまともに顔にぶち当たるので、これまた我が人生のように、寒さもひとしお。厳寒にしてこの荒れ模様の天候はいったい何の前触れなのか。

 ところが会議はまったく荒れることも長引くこともなく、いつもより1時間近くも早い午前中のうちに終了。いいねいいね、いつもこうありたいものだ。

 四大陸フィギュア。高橋大輔選手はショートプログラムをロックンロールメドレーから「月光」に変更して臨んだが、ジャンプのミスが響いて4位。なぜ急遽、変更したのかは謎だが、やはり滑り込み不足が原因か。完成度が上がれば、高橋選手独特の色香を放つプログラムにはなりそうであるが。

 『奇妙旅行』の稽古はそろそろ後半に時間を掛けたいと思えど、キャスト交代が響いてまだまだ前半にも時間がかかる。こちらも繰り返し繰り返し練習あるのみ。そうすればやがて、独特の濃密な空気を放つ舞台がお目見えするはず。信じる者は救われる。はず。たとえ荒れ模様の日々が続けども。
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今はじっと寒さに耐えている。
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2013年02月07日

見て見ぬ振りして。 ――[1057]生誕19,626日

 午前中から初台へ。演出家のMさんと対談。新国立劇場次回公演のプログラム用だったのだが、芝居そのものより誌面には載せられない話ばかりして、果たして使いものになるのやら。いや、編集のSさん、それだけ深い話ができたってことだと思って、あとはよろしくお願いします。

 その後、そのまま新国立劇場で演劇研修所6期生の修了公演『インナー・ヴォイス』を観る。開演1:30だったので長いのか?と覚悟していたのだが、なんと95分で閉幕。おお。素晴らしい。(中身で判断しなさい)

 これで6期生もまもなく卒業。これで1期から6期まで通算して90名弱が新国立の研修所を巣立ったことになる。活躍している修了生もチラホラいるが、もっとバンバン最前線に出てきてくれい、新国立で主役を張るくらいに。

 夕方からは『奇妙旅行』の稽古。ムーブメントのバージョン違いを思い立ってその稽古を始めたものだから、立ち稽古はさほど進まず。まぁ、こういう日もあるさと、徐々に時間はなくなりつつある現実は見て見ぬ振りして我が身を鼓舞する。
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車が来なければ、私ぁ赤信号でも渡ります。
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2013年02月06日

インテリの欠片もない。 ――[1056]生誕19,625日

 予報が外れた先月14日の豪雪で苦情が殺到したのか、気象庁は「明日は都心でも10センチの積雪の見込み」などと今度は盛んに注意を呼びかけていたが、予想はまたまた見事に外れ、本日、雪は降るには降ったがたいして積もらず。生命力のない老人には命拾いの、ありがたい予報ハズレとなった。

 そのちらつく雪が小雨に変わる中、初台まで台本『長い墓標の列』を取りに行き、喫茶店に入って読みふける。インテリ同士の会話のバトル劇がゾクゾクするほどに面白い。若者が意気盛んだったんだね、あの頃は。自分の生活より、オノレの信念・信条をいかに通すか。思考のスケールの大きさが半端ない。

 夜、劇団の制作会議。延々11時近くまで。決めなければならぬことは山ほどあれど、こちらの話し合いは目先のことに終始し、インテリの欠片もない。もっと大局に立って中長期のビジョンについて議論しなければと思いつつ、会議の中身は言ってみれば、世界の食糧問題よりオノレの今夜の晩飯状態。これも時代、と言ってしまうのはあまりに寂しい。
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相変わらずの長引かせ作戦だが、ようやく面白くなってきた。
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2013年02月05日

暁を覚えず状態。 ――[1055]生誕19,624日

 朝もそもそと起き出してパソコンに向かえど、どうにも眠い。昨夜は5時間近く寝てるから睡魔に襲われるのはおかしい、解せん。そう我が身に言い聞かせても睡魔は治まらない。冬だというのに春眠暁を覚えず状態。これはもしや「老い」と何かしら関係があるのか?

 東シナ海で中国軍艦が海上自衛隊護衛艦に対し、射撃用の火器管制レーダーを照射したことを明らかに。小野寺防衛相は「大変異常なこと。一歩間違うと大変危険な状況に陥る」と中国政府を非難するコメントを発表。
 また韓国は、日本政府が竹島などを念頭に置いた「領土・主権対策企画調整室」を新設すると表明したことに対し、即時撤回を要求する論評をすかさず発表。
 対中国、対韓国は出口の見えないまま危ない綱引きを繰り返していて、この先どうなるのか不穏な空気だけが色濃くなってきている。
 国内では体罰問題はますます魔女狩りの様相を呈し、あの先生もこの先生もと告発が止まらない。もちろん体罰はいけない。それは当たり前。だが、過去をほじくり返して躍起になった犯人捜しもどこかおかしい。
 外交も国内もだんだんと気味の悪い方向に流れていってるようで気が気ではない。春眠暁を覚えないまま50年ほど冬眠していれば、世界は、日本はよくなっているのだろうか。(真剣に末恐ろしい)
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手のひらを太陽に透かしてみればぁ〜
みんなみんな生きているんだ、友達なんだ。
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2013年02月04日

災難だと思って。 ――[1054]生誕19,623日

 宇宙人Nに替わって『奇妙旅行』に出演する俳優Oが稽古に合流して2日目。もちろんまだまだ右も左もわからない状態なのに、容赦のない演出家は「やってみて」と無茶を平気で要求する。でもって、「あのね、そこはそうじゃなくて」と、台本を手にしたばかりの人間にダメ出しを雨あられと降らせまくる。
 おまけに昨日・今日はパンフレット用の写真撮影。ほかの全員が感情たっぷりにセリフを言うなか、俳優Oだけはしどろもどろの顔をぱしゃぱしゃ撮られまくる。
 いかんせん、時間はないのでしょうがない。ま、災難だと思って頑張ってくれ。『奇妙旅行』は必ずや、いい芝居になるから。

 写真撮影をお願いしているカメラマンのNさんは、なんと御年80歳。でもって現役。すごい。その事実だけで尊敬に値する。芝居の写真を撮り続けてもう何十年になるのだろう。なんでも既に1600本を超えているそうな。
 Nさんを見習って我が身も80歳まで現役で……って、そりゃ無理か。(恐らく癌でとっくに死んでいる)
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カメラマンNさんからの差し入れのクロワッサン。チョコ味が病みつきになるほど美味い。
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2013年02月03日

チャンスは必ず。 ――[1053]生誕19,622日

 今回の我が稽古場での天敵・昆虫人間Nが『奇妙旅行』を降板することに相成った。
 まぁ、それも仕方ない。芝居は生もの。本番中はもちろんだが、稽古の間にだっていろんなことがあるさ。ここまで培ってきたチームワークを改めて組み直すのは確かに痛いが、ここは褌を締め直して心機一転。燃えてみせましょう。

 稽古後、その昆虫人間Nと食事に行く。Nも人間の年齢に換算すれば、今年30歳。いろんなことがその身にのし掛かってきて大変な年頃。ようやく一人前になりかけたところだというのに、持病のヘルニアは良くなったり悪くなったり。苦しい毎日の支えになっていた芝居が遠のけば、そりゃ、がっくりと肩も落ちる。
 昆虫人間はかなり気落ちはしていたが、なぁに、凹むことはない。気持ちさえ失わなければ、昆虫界はいざ知らず、この人間界ではチャンスは必ず巡ってくるのだから。

 俳優座劇場『音楽劇 わが町』を観る。日常生活の讃歌ともいうべきこの名作を音楽仕立てにすると、「ちゃちい」ように感じるのは我が身だけだろうか。なんだか妙に美化されすぎて、些細な日常が胸に迫ってこない。この作品こそ、セリフのままでリアルを追求してこそ細部が輝きを放つのでは。主演の宮本裕子さんの歌は相変わらず耳に心地いいのだけれど。

 市川團十郎さんが亡くなった。肺炎。66歳。体調が芳しくないことは報道で知ってはいたが、まさか亡くなるとは。66歳はまだまだ早い。勘三郎さんに続き、歌舞伎界はまたしても大きな柱を失う。この4月には新歌舞伎座がオープンするというのに。
 何年前だろう、滅多にないチャンスと思って歌舞伎座に観にいった團十郎さんの『外郎売り』が未だに忘れられない。(一緒に行った我が劇団のベテランOは「俺のほうがうまい」などとほざいていたが)
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水のない川は不気味ですらある。
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2013年02月02日

刺し殺さねば。 ――[1052]生誕19,621日

 午後から『奇妙旅行』で使用する映像の撮影。カメラマンのGさん・音声のNさんとは現地の府中で待ち合わせ。
 ところが劇団の車を駐車場に車を取りに行った本日ドライバー役の若手Oから連絡が入る。
 「駐車場にハイエースがありません……」
 なぬ? ないってどういうことだ? 「ベテランOさんの自転車があるので、乗って行ってるんじゃないかと……」
 なんだとおっ? 無断で乗り回してるのか、あの野郎。
 たちまち怒り心頭に達してベテランOに電話するもコール音もなく留守電になる。こりゃきっと、家族サービスだ。家族連れで勝手に劇団の車でどこか行ってるんだ。そう勝手に予測した演出家はベテランOの息子にまで電話を入れるが、こちらも留守電。バカ野郎ーっ。バカ親子ーっ。

 仕方がないので、Gさんに待ち合わせ場所を変更してもらい、演出助手のTともども電車で北府中へ。
 その後、合流してせっせと撮影を始め、ようやくロケの終わりが見えた頃にベテランOから電話が入る。
 「で、アンタ今、どこにいるの?」「豊島園……」
 なんだとおっ? 演出家は怒りを通り越して呆れ果て、小奴は必ずや刺し殺さねばならぬと固く心に誓う。
 
 その後、Gさんの車に便乗して府中から西新宿へ。今度は稽古場内での撮影。わざわざ照明デザイナーのIさんにも来てもらって、雰囲気のある照明をつくってもらう。
 その頃になって、ベテランOが劇団事務所からの荷物を積んでハイエースで登場。「すみませんね……」とへらへら詫びるOに演出家も苦笑いで応じる。いいって、いいって。もう済んだことだし、いずれアンタを刺せばそれで気が済むんだから。演出家は改めて決意を心に刻み込む。
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自転車に乗るおじさん。(昨年夏撮影)
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2013年02月01日

叶わぬ夢。 ――[1051]生誕19,620日

 左の膝がまたしても調子がよろしくない。体重増で膝に負担がかかっているのだろうが(泣)、くねくねと左右に動かすと痛みが走る。こりゃまたヒアルロン酸を打ちに行かねばと思いつつ、いや待て、運動すれば改善するんじゃないか、まだそれくらいの若さは残っているんじゃないかと、オノレを知らぬ男は叶わぬ夢ばかりを見て、病院に行くのをぐずっている。

 演出家の膝の呪いなのか、『奇妙旅行』の稽古もだんだんとリハビリセンターの様相を呈し始めている。
 ただでさえ昆虫人間Nに頭を悩ませているというのに、客演の某俳優Oも人間とは思えぬ摩訶不思議な動きを見せる。相手を睨みつけたまま立ち上がって威圧的にゆっくりと近づく。たったこれだけの動きが、まるでできない。ふらふら、よろよろ。よくもまぁ、そんな不格好に動けるもんだ。キミね、膝が悪いの?
ヒアルロン酸、注射してくれば? 思わずどやしつけたくなる。

 このところ日経平均の値上がりがすごい。アベノミクス効果とマスコミも色めきだっている。まさかバブルの再来とはならないだろうが、いい加減に景気はよくなってくれ。でないと、誰も芝居なんぞに金を使わないから。頼んます。
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奴らは20センチ近くを走り抜けても動じない。
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