2013年03月11日

怒りをあらわに。――[1089]生誕19,658日

 我が劇団のfacebook、つい数日前に「いいね!」が100を突破していると書いたのだが、現時点で既に「113人」。徐々に押してくれる人の加速がついている気がする。
 「いいね!」「いいね!」
 なんせ、観られてナンボのお仕事ですからね。まずは知っていただかないことには。
 皆さん、周りの方にバシバシ知らせて「いいね!」しちゃってください。ついでにこのブログにも頑張れコメントください。(意外と演出家は孤独なのさ)

 夜、劇団の制作会議。公演が終わったばかりだというのに、駆り立てられるように次回公演、それ以降の企画について話し合う。ホントに次から次。頭を切り換えるのが大変だが、ルーティンワークにならないよう情熱を燃やし続けなければ。

 東日本大震災から丸2年。ちょうど1年前は『ジレンマジレンマ』の千秋楽で、カーテンコールでお客様と一緒に黙祷。あれからさらに1年が経ったことになる。時の流れは速い。喉元過ぎるのも速い。津波による被害の復興はまだまだ遅く、福島第一原発に至っては何ら収束していない。
 もっともっと、怒りをあらわにしなければ。
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日本よ、早く元気になれ。元気になろう。
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2013年03月10日

あとは知らん。――[1088]生誕19,657日

 『奇妙旅行』全14ステージ、すべて終了。
 無事に閉幕しました。劇場にお越しいただいた皆々様、誠にありがとうございました。感謝。大いに感謝。

 「さぁ、最後の旅です」と言っていつものように開場10分前に全員で輪になって気合い入れ。ダメを取る必要もない演出家は、千秋楽はまさに用済み。一人だけすっかり仕事を終えた気分になって、今日もギャラリーから観劇。
 ラストシーンに向かうにつれて、柄にもなく、ああ、ホントにこれで終わるんだなぁ、としみじみしたりする。
 

 バラシの後、午後8時から打ち上げ。
 前回公演の打ち上げは朝までオールだったが、今回は2次会に残ったの人も11人と少なく、そのまま2次会でも「お疲れ様でしたぁ」と、ポツポツと帰り始める。
 天の邪鬼の演出家は、終電で帰ろうとする客演Oを無理やり引き留める。にもかかわらず、2次会がお開きになった午前3時すぎに、あとは知らん、とすでに帰れなくなっているOたちを見捨てて自己チュー演出家はタクシーでさっさと帰る。
 「みんな、お疲れ様でしたぁ」
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ここに花を手向けた人も、まだきっと「旅」の途上。
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2013年03月09日

好々爺の顔になる。――[1087]生誕19,656日

 一日2ステージの日は瞬く間に駆け抜けて日が終わる。
 「あと3回」「あと2回」とカウントダウンは進み、気がつけば明日の千秋楽を残すのみ。いったん幕が開いてしまうと、ホントにあっという間。すべては一瞬の夢のごとし。

 今日のマチネに知り合いのマネージャーKが「紹介したい」と言って若き俳優A君(22歳)を連れてくる。元海上自衛隊という異色の経歴の持ち主で、なんと身長188cm。この高身長演出家が見上げて話せねばならぬとは……。おまけに小顔のイケメンなので、まだA君のことを何も知らないのにオッサン演出家はフツフツとドS魂に火がつく思いに駆られる。
 マチネ後に改めて場所を変え、我が劇団のF女史ともどもマネージャーKとA君に会い、いろいろと話を聞き、「それじゃ観に来てくれてありがとう」と言って別れ、演出家は劇場に戻り、俳優陣を集めて簡単なダメ出し後にムーブメントのおさらいをしていると、再びA君がマネージャーKに伴われてやってくる。
 「すみません、どうしてももう一回観たいので戻ってきました」。おお、その根性や良し。さっきまでドS魂に火のついていた演出家は途端に好々爺の顔になる。

 2回の公演を終えて、今夜は広島から観に来てくれたプロデューサーOさん、女優Nさん(朋友)、常連のありがたいお客さんK君らと飲みに出る。しかし芝居の話もそこそこに、OさんとNさんはこの夏のワークショップの打ち合わせに余念がない。営業かよ。(Oさんは観劇後、目を真っ赤に泣きはらして出てきたというのに)

 さあ、ラストワン! みんな泣け。唸れ。胸、張り裂けろ。

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『奇妙旅行』の台詞で出てくるカラオケボックス「おんちっち」。

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2013年03月08日

スイスイ事が運ぶ。――[1086]生誕19,655日

 数日前、劇場に向かうべく歩いていたら、目の前をチャリでのろのろと横切っていった小学2年生くらいの男の子が、「幸せなら、手をたたこう」のメロディを替え歌にして歌っていた。

 「幸せなら、髪染めろ、幸せなら、髪染めろ」……。

 「幸せ」と「髪を染めること」にどんな因果関係を見ているのか、その小学生の頭の中も不思議でならないが、その替え歌が頭の中でぐるぐる繰り返すようになってしまっている我が頭はいったいどういうことなのか。

 もうすでに超極細の域に達している我が髪を染めようものなら、そのダメージは計り知れない。だからたぶん、正しい替え歌はこうだ。
 「幸せなら、髪植えろ。幸せなら、髪植えろ。幸せなら態度でしめそうよ。ホラ、こんなに髪増えた」

 ……薄毛がすっかりトラウマになっているやも知れぬ。

 午前中から会議で西新宿へ。理事会→常務理事会→打ち合わせと続いて、午後1時半近くに終了。
 そのまま半蔵門に移動して、午後3時からはまた別の会議。

 よくもまぁ、会議会議会議で人間、こんなに話し合うことがあるもんだと他人事のように思う。いったい人生のどれくらいの時間を「情報の共有」に費やしているのやら。

 劇場に着くと、すでに全員がスタンバイ状態。すでに用無しとなっている演出家はフツーのお客さんのように客席に紛れて本番を観る。
 終演後は観に来てくれたイラストレーターのFさんと居酒屋に流れて、制作のF女史、舞台美術家のIさんも交えて、飲み屋で次回公演チラシの打ち合わせ。
 あれこれアイディアを出し合っているうちに、「あ、それいい」「面白い」「それでいきましょう」と、またたく間に意見が一致。

 おお、こんなにもスイスイ事が運ぶこともあるんだなぁと、ちょっと幸せな気分になる。(髪は染めないが)
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日曜まで!
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2013年03月07日

話は尽きない。――[1085]生誕19,654日

 本日のアフタートークのゲストは、韓国の劇団「サンスユ」の演出家、リュ・ジュヨンさん。今回、このトークのためだけにわざわざ来日していただいた。感謝。

 ほんとに短い時間ではあったが、アフタートーク中にサンスユ版『奇妙旅行』の舞台もお客様に観てもらい、韓国人気質、日本人気質というものまで垣間見えて、我が身にとってもなかなか楽しい時間となった。

 終演後はそのリュさんを交えて居酒屋に繰り出す。言葉は互いにわからないけれど、「芝居が好き」という共通点があるだけで話は尽きない。おまけに、ぜひともソウルでサンスユ版とワンツーワークス版の『奇妙旅行』連続上演を実現させようと大いに盛り上がる。

 タクシー帰りは4夜連続か?と覚悟をしていたのだが、なんとか終電に滑り込んで、今夜はきちんと電車で帰る。偉い。
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残すところ4ステージ。まだまだ席はありまっせ!
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2013年03月06日

よくないね! ――[1084]生誕19,653日

 おお! 我が劇団のfacebook、「いいね!」を押してくれてる人が「100」を突破しているではないか。現在、101人。「いいね!」

 よぉし、皆の者、次は一気に200を超えるぞ。(こらこら、頭に乗りすぎるでないぞ)

 本日の『奇妙旅行』は2ステージ。
 マチネは補助席も出る満員御礼大盛況で、客席が密集感たっぷりだと、重苦しい芝居ながら前半の「くすぐり」からしっかり笑いも起こる。「いいね!」

 おかげで俳優陣もいい感じで頭に乗ったのか、会話もこれまでにない丁々発止のやりとりでライブ感・臨場感あふれる流れを生み出し、おお、これぞ名作にふさわしい舞台ではないのかと、満席ゆえまたもギャラリーに追いやられた居場所のない演出家は、独り暗闇に紛れてほくそ笑む。「いいね!」

 しかし、夜公演直前に鬼の演出家が「光明が見えつつあります」などと言い慣れない褒め言葉を軽々しく口にしたのがたたったのか、はたまた客席に演劇業界関係者が多く、くすりとも笑わない空気に俳優陣が恐れおののいたのか、ソアレでは思いもよらないところで台詞を間違えたり飛ばしたり噛んだりする役者が続出。「よくないね!」

 連発したミスは客席にバレバレというほどの大やけどではなかったにせよ、そんなに芝居は甘いもんじゃないぜよと、演出家は浮かれ気分にぴしゃりと冷水を浴びせられる。「よくないね!」

 終演後は観に来てくれた『死に顔ピース』の客演陣やミスター・ウエスタンの俳優Nさんらと飲みに出る。こりゃ今夜も終電までには帰れないなと覚悟はしていたものの、見事、予想をはるかに超えて2次会にまで行き、タクシーに乗り込んだのは午前3時半。「よくないね!」

 これで3夜連続のタクシー帰り。オッサン、いい加減に体が持ちませんぜ。「よくないね!」
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スカッとさわやか。な空。
春は近いぞ。千秋楽も間近だぞ。
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2013年03月05日

漏電してるな。 ――[1083]生誕19,652日

 2夜連続でタクシーで帰途に就く。今日こそは小1時間で帰るぞと思っていたにもかかわらず……。
 まったくもって、この男の決意は信用ならん。

 しかも直帰するつもりでJR中野駅のホームにまで上がっていたのに、そのホームで今夜の芝居をわざわざ広島から観に来てくれたNさんにばったり出会った途端、「じゃ、また明日」と言って別れ電車に乗ったばかりの舞台監督Oを「降りて降りて」と引きずり下ろし、迷わず改札を出て駅前近くの居酒屋になだれ込む。おまけにNさんと馴染みのある演出助手のTにも電話して、「あ、僕、今、スーパーで買い物してます」と恐らく鬼から解き放たれて安堵していたであろう21歳若造にも「あと15分で中野駅前に戻ってくるように」と命令する始末。

 かくして、4人で「ちょっと高いけど、うまいから」と舞台監督が言う居酒屋になだれ込んだのだが、「確かにうまい、うまい」と天ぷら盛り合わせやカツオの塩タタキなんぞに舌鼓を打っていると、突然、店が停電。
 「わ、なんだこれ」とブーブー言っていると電気が点いた……と思うと、また停電。

 すかさず舞台監督がペンライトを出して点け、「これ、どっか漏電してるな」と言うと、その通り、その後も、点いたぁ→停電、点いたぁ→停電、を7、8回は繰り返す。ちょっと高そうな居酒屋はたちまち避難所のようになり、思わぬところでライフラインの大切さを思い知らされる。

 しかし、終電を逃したのは停電事件とはまったく関係なし。
 ただ、だらだらと飲んでいるうちに「もうタクシーでいいんじゃん」と誰彼となく言いだし、現実逃避のようにぐだぐだ飲み続けて重い腰を上げたのは午前2時すぎ。

 なんか俺、今夜の居酒屋と同じように、我が身から何かが漏電し始めていないか?大丈夫か?
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停電中。
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2013年03月04日

もう一杯だけ。 ――[1082]生誕19,651日

 気がつけば、我が劇団のfacebook、「いいね!」を押してくれてる人が98人。大台の100まであと2人と迫っている。
 よし、我こそが記念の100人目になってやるぞと虎視眈々と狙う気でいたら、あれ?俺、もう以前に押したんじゃなかったっけ?と、記憶がぼんやり蘇る。

 危ねぇ、危ねぇ。これだから痴呆症は困る。

 本日の公演は、ありがたいことに完全満席。
 いいね。いいね。(と、連打してクリックしたい)
 おかげさまで演出家は客席に座ることもできず(というか、制作陣にハナから「席はありません」と冷たく言い放たれ)、仕方がないのでギャラリーに丸椅子を置いて、テクニカル・スタッフの迷惑にならないよう、こっそりとコソ泥のように本番を観る。 そんなもんです、演出家なんて。本番に入ればただの用無しです。(泣)

 だが、天井桟敷気分で上から見下ろして観る本番の舞台もけっこう新鮮で、「お、これはこれで面白いんじゃないの?」と思いながらも、「あ、ここ、下手クソ」「今の、そんな返しじゃアカンだろ」と、心の中にいくつもダメ出しを刻みつける。(決して席を用意してもらえなかった腹いせではない)

 終演後は何度も我が劇団に客演してもらっている女優のT(フリー)、E(文学座)らと飲みに出る。
 終電前には帰るつもりでいたのに、いつしか我が劇団の女優S&Yと我が身の3人だけが取り残され、今回の芝居や劇団のことなんぞをガオーガオーと言いまくっているうちに、「もう一杯だけ飲んで帰ろ」を4、5回は繰り返し、気づいてみれば午前3時を回っている。
 結果、今回初のタクシーでの帰還。おいおい、まだまだ本番は続くんだぜ。おいおい、まだまだ体調は万全じゃないんだぜ。と思いつつ、「ま、いっか」。過ぎてしまった時間はすべて有意義な時間だったと思うことにする。
 ワンツーワークス『奇妙旅行』、10日まで。

 まだご覧になってない方、お早めにね。
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お、ここの居酒屋の入り口ドア、『奇妙旅行』のチラシが!
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2013年03月03日

世間と隔絶している。 ――[1081]生誕19,650日

 12時45分からムーブメントのおさらい。これは本番に入っても毎回やっているのだが、これだけでだいたい俳優の調子が掴める。
 午後2時、開演。ほぼ満席の客席は適度に笑いも起こり、舞台との一体感はまずまず。(相変わらず演出家は独り、人迷惑な咳をゴホゴホと繰り返していたが)
 マチネ公演のみなので午後4時半すぎには解散。

 その後、スタッフチームには残ってもらい、木曜日のアフタートークで使用する映像出しの方策を打ち合わせる。スタッフの皆様、お手数お掛けしました。感謝。

 その後、俳優・スタッフがほぼ全員集まって、まるで打ち上げのように飲んでいる居酒屋に合流。空腹の演出家は一人、中華そばをたいらげ、ホッケやカキフライをワシワシ食べ、体重増加も知ったことかと開き直って食うだけ食うと、8時すぎには店を出て帰路に就く。

 いつもはシャッターが下りた商店街もまだまだ活気があり、日頃はどんなに世間と隔絶して生きているのかを痛感する。
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今日も365日のうちの1日。19650日のうちの1日。

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2013年03月02日

咳が治まらず。 ――[1080]生誕19,649日

 1日2ステージだと、あっという間に一日が終わる。
 しかし、早くも迷走し始めている場面が見受けられ、ドSにして完璧主義の演出家はマチネ後にその場面の役者をつかまえてポイント部分をしつこく小返し。

 「そうじゃない、そうじゃねーだろ、くそー、俺がやったほうが全然うまいだろ」などと思いながらも、本番は役者にすべてを託すしかない。今に始まったことではないが、考えてみれば演出家というのはつくづく損な立場だと思う。

 我が体はどうやら快復へと向かっていると思われるのだが、ゴホゴホと咳が治まらず、客席で本番を観ながら一番ゲホゲホとやっている迷惑者はほかならぬその芝居の演出家という非常識極まりない事態に陥っている。

 老いた身では咳もそうそう簡単に治まってはくれない。なんとかしてくれ、我が体。

 ソアレ終演後、劇作家・翻訳家のSさん、新聞記者のKさんらと飲みに出る。この二人との話はたいそう面白く、あれこれと話が盛り上がる。(なぜかこういう席では、さほど咳が出ない)
 流れに任せてタクシー覚悟でいたのだが、ぎりぎり終電に間に合い、自宅に帰り着いたのは午前1時30分。

 ふう。お疲れさん。
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『奇妙旅行』パンフレット。
役者のミニエッセイは思わぬ人柄が伺えて、へー。ほー。
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2013年03月01日

訳のわからん症状。 ――[1079]生誕19,648日

 体調は小康状態なのか、喉の痛みと鼻水は再び鎮静化に向かいつつあるが、声はなぜかまたもや鼻声になりつつあり、全身のだるさと腹部の違和感は未だ尾を引いている。

 歳を取るほどに「訳のわからん」症状に突如さいなまれるので、もはやオノレの体の状態がさっぱりわからない。わからないので今後は、ぶっ倒れたり、不意に血を吐いたりしない限り「よし」ということにする。

 今日は午前中から会議で西新宿へ。ようやく初日が開いたかと思えば、途端に手ぐすねを引いていたかのように別の仕事がぐいぐい入り込んでくる。ありがたや、ありがたや。

 風邪で関節が痛いのだと思いつつ、劇場入りする前にマッサージに駆け込む。ゴホゴホと突如咳き込み、「風邪気味なんですよ」と言う我が身にニーチャンは、「熱ありますか?」「微熱程度です」「いえ、熱が高いとマッサージでかえって痛くなる場合がありますから」「へー」。……被害妄想逞しき演出家は遠回しに「風邪なら来るなよ」と言われているのではないか、そういえばこのニーチャン、いつもよりぐりぐり押し込んでくる指や肘が力強くないか、と疑心暗鬼になっていく。

 2日目の舞台は一つ予想外のアクシデントがあったものの、初日よりもさらに20秒ほどテンポアップして終了。
 どうやら、お客さんが入ったことで俳優たちが自ら場の流れを掴み始めている。やはり舞台は客席と一体化して初めて演劇になるのだと痛感。

 終演後はエディターのHさん、デザイナーのNさんらと飲み屋に流れるが、まだまだ体調万全とは言えない演出家は12時前には電車に乗って帰路に就く。
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歌穂ちゃん、ありがとう。
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