2012年06月19日

眼鏡を失う。 ――[824]生誕19,393日

 台風で眼鏡をなくしました……。
 西新宿での『みんな豚になる』の稽古を終えて地下鉄に乗り、我が家の最寄り駅まで。時刻は10時半近く。地上に出ると、雨は強めに降ってはいるものの、思ったほど荒れてはいない。
 よっしゃ。と傘を差して歩き始めて100メートルほど進んだところで、突風、横殴りの雨、たちまち裏返しになる傘。うわー、なんだこれ。マジ、台風じゃん。傘を両手で握りしめ、風に逆らいながら歩を進めるものの、既にずぶ濡れ。ものの2、3分で滝に打たれたようになる。それでも叩きつけてくる風雨にあらがいながら、びしっょびっしょになって我が家に帰り着く。
 いやあ、まいったまいった。ぐっしょり濡れて体にぺったり張りつく服を一枚一枚はがし、バスタオルでわしわし体を拭いて着替えを済ませ、やれやれと安堵したところで――
 ……あれ? 眼鏡は?
 たぶん、服を脱いだときに外してどこかに置いたはず。
 だが、どこにもない。いつもひょいと置きそうな、あそこにもここにも眼鏡はない。
もしかして俺、今かけてる? とあり得ないことを思いつつ実際に顔を触ってみるが、もちろんない。

 も、もしかして、今の台風と闘っている最中に顔から落ちてしまい、それに気づいてないのか……?

 いやいや、いくらなんでも顔にかけてた眼鏡が落ちれば、耄碌じじいでもない限りわかるだろう。そう思い直して今一度、帰宅して動いた家の中のルートを辿ってみるが、やっぱりどこにも眼鏡は見当たらない。
 いや、ある。絶対にある。絶対に帰ってきてから家の中のどこかで外したはずだ。そうだよ、躍起になって探すとかえって出てこないんだよ。ちょいと別なことをやっていれば、ああ、そこにあったか。そうなるに違いない。我が身に言い聞かせてパソコンに向かうが、眼鏡がないので画面が見づらい見づらい。

 いやいや、これは真剣に探さなければ。そう思い始めたら居ても立ってもいられなくなって、ついに真夜中、風雨の収まってきた外に出る。そして帰宅してきた道を一歩一歩たどり始める。暗くてよく見えない中、我が身は立ち止まっては舗道の地面をぎろっぎろっと睨みつける怪しいオジサンとなって捜索を続けるが、ついに発見には至らない……。

 えー? ホントに雨風と闘っているうちに顔から落ちたのか?そんなバカなことが現実に起こるのか? いくらフレームがゆるゆるになっていたとはいえ、落ちたら気づくんじゃないのか? 耄碌じじいでもない限り。
 ……耄碌じじい、だったようです。(爆泣)
2012-06-19.JPG
ありません。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記
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