2010年04月11日

老い日記[24]――生誕18,580日/禁煙16日目

 
  井上ひさしさんが亡くなられた。9日午後10時22分、肺癌。75歳。逝かれたのは一昨日。その日、井上さんの『夢の裂け目』を観に行ったのはの何かの知らせだったのだろうか。
 新国立劇場では井上さんの「東京裁判三部作」の連続上演がスタートしたばかり。自分の作品が国立の劇場で長期にわたって上演される。井上さんが亡くなっても、井上作品は長く広く生き続ける。今までも、そしてこれからも。表現者として、こんなにすごいことは恐らくほかにない。
 
 もう何年前になるのだろう。確か新宿の中村屋だったと思うが、井上さんと初めて話したとき、「わ、すげぇ、俺、今、雲の上の人と話してる」、そう思ったことを鮮明に覚えている。

 我が父親も肺癌で死んでいる。苦しい苦しいを連発して、座薬のモルヒネを入れ続け、尊厳もへったくれもない最期だったが、あれから17年。その後の医療の進歩を信じ、井上さんが安らかに旅立たれたことを信じたい。
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『夢の裂け目』のプログラム。巻頭に「いつまでも過去を軽んじていると、やがて私たちは未来から軽んじられることになるだろう」という井上さんの言葉が掲げられている。
posted by 老い日記 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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