2010年04月27日

老い日記[40]――生誕18,596日

  腹腔鏡手術のままだったら、今日が手術の日。しかし今入院することなく、劇場に行ける我が身を思うと、内視鏡手術に変更になったありがたさ、我が身の強運をひしひしと感じる。
 せっかく劇場に連日行けるのだから、精いっぱい千秋楽まで努めようと殊勝な気持ちで出かけるのだが――
 「お元気そうで」「もっと痩せてるかと思った」「なんだ、全然変わらないじゃない」「普通じゃん」
 ――すみませんね、らしくない癌患者で。すみませんね、やつれてなくて。すみませんね、普通で。なんだか、元気でいることが悪いことのように思えてくる。
 わかりました。できるだけもっと、げっそりして蒼白い顔でいるようにします。明日は役者に交じって、「げっそりメイク」をすることにします。

 旗揚げ公演もいよいよ終盤。見ていて物足りないなと思っていた場面がどうにも許し難くなってきて、今日のマチネが終わった後、急遽イメージシーンをつくって付け足すことにする。残り3ステージなんだし、何もそこまでしなくてもとも思ったが、いやい
や、ここでこだわらなきゃ劇団である意味がないだろうと、照明家、音響家にもお願いして対応してもらい、昼公演と夜公演の間に俳優たちに説明して、ささっと稽古して、夜の公演からワンシーンを加えて上演。ほらぁ、よくなったじゃん、と思うのは我が儘この上ない演出家だけ?

楽屋.jpg
男子楽屋。この光景も、あと2回を残すのみ。
posted by 老い日記 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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