2010年03月20日

老い日記[2]――生誕18,558日

 何か食べたり飲んだりした後で、不意に2度3度と、しゃっくりが出る。「逆流性食道炎」がまだ完治してないからだと思うが、いやいや、これは再び悪化に転じたか?

 思い返せば先月初め、いきなりしゃっくりが止まらなくなり、みるみる気分が悪くなって、挙げ句に嘔吐に下痢。たまらず夜中にタクシーで救急病院に駆け込んだのが発端であった。
 「細菌性急性胃腸炎でしょう」。最近多いんですよ、と医者は事も無げに言うのだが、しゃっくりは一向に止まらない。しゃっくりのたびに胃酸が上がってくるので、喉も焼けるようにひりつく。おいおい、丸3日しゃっくりが続けば人は死ぬ、誰かそう言ってなかったか?
 おまけにイッヒ……イッヒ……と一定間隔で続いていたしゃっくりは、いつしか、イッ、イッ、イッ、イッ……と連射砲のようになり、呼吸困難に陥り、とんでもなく慌てふためく。こりゃ死ぬな、と身辺整理を本気で考えた。
 結局、しゃっくりは丸4日過ぎて止まった。ようやく胃腸炎は沈静化に向かい始めたものの、「念のため、胃カメラやっておきましょう」という医者の勧めに従ったら、幸か不幸か「癌、みーつけた」と相なった。
 「造影剤じゃ癌はわかりませんからね。これはほとんど奇跡です。ラッキーです」。医者は力強く頷きながらそう言った。なるほど。人生、嬉しくない奇跡もある。

 昼過ぎまで必死こいて原稿執筆。その後、癌でした、と旗揚げ公演のスタッフ諸氏に連絡し、夕方の便で羽田から米子へ。離陸するや、条件反射のように爆睡。着いたら着いたで、すかさず煙草を吸いまくる。まったく自覚症状なし。でもねでもね、オイラ、腹の中に癌細胞を飼ってるんだぜぃ、と人ごとのように思う。バカである。
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米子空港では「鬼太郎」がお出迎えしてくれる。鬼太郎は老いないんだろうなぁ。
posted by 老い日記 at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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