2011年09月15日

生きてますか?――[546]生誕19,115

 朝時前に家を出る。睡眠わずか2時間足らずという素晴らしい状態で臨んだのは、健康診断&半日ドック。
 尿検査、血液検査、身体測定、聴力検査、視力検査(眼圧も)、胸部レントゲン、心電図、超音波検診、直腸検診、胃カメラ……出来不出来を選り分けられるトマトかナスになったような気分で淡々とこなしていく。
 で、ひと通り終わったら、最後に今日の結果のお知らせ。今年の担当はまだ30代とおぼしき女医さんで、「尿酸値が少し高いですね」と指摘される。そこですかさず、黙っちゃいられない口うるさい患者が、「ときどき右足親指の付け根がズキズキとすっごく痛むんですが、これ痛風ですか?」と聞くと、「痛風ではないです」と、きっぱり。「え、じゃ何なんですか?」と引き下がることを知らない患者は、言われてもいないのに自ら靴下を脱いで足を見せ、「外反母趾ですか?」と重ねて聞くが、「外反母趾と言うほどひどくはないと思いますよ」「え、じゃあなんでズキズキ痛むんですか?」「過労じゃないですかね」。……これ、信じていいんでしょうか?
 さらに、「ああ、コレステロールが高いですねと指摘が続く。確かに去年は「120」だったのに、今年の数値は「164」とかなりの激増。「おかしいですね。体重も落とされて、食生活も改善なさってるんですよね……。最近、急に外食が増えたりしてます?」「いえ、もともと、ほとんど外食です」「じゃあ原因がよくわからないですね、体重はかなり減ってますからコレステロールの数値も減るのが一般的案ですけど……夕食のあと間食はしますか?」「あ、アイスクリームを結構食べてますね」と答えたところ、「あ、それですね」と、これまたきっぱり。「脂質の塊のようなものですからね、少し控えたほうがいいでしょうね」。……ああ、さようなら、アイスクリーム。
 それにしても、担当する医者の違いで、見解までがこうも違うのかと驚く。確か去年の医者は、「ああ、痛風がもう始まってるんですね。尿酸値を薬で下げることもできますから、内科を受診してみてください」ときっぱり言ったぞ。なのに今年の女医さんは、「痛風ではないです。尿酸値もそんなに気にしなくていいと思いますよ」。なんだ、この違い。同じ病院なのに。
 あと、今回まいったのが直腸検診。早い話、尻に指を突っ込まれるわけだが、今年の担当は町医者ふうの60代とおぼしきオジサンで、この医者がいちいち、「じゃ入れますよ、ぐぐっといきますからね、力抜いてください、はい、入れます」「(入れたあとで)もう一回、ぐいっといきますよ、いきまーす、ふんっ(と力を込める)」「もう抜きますからね、はい、抜きます」と、これでもかと何度も予告宣言をするので、なんだか異様に怖かった。そして実際、痛かった。日頃、そんなところにそんなものを突っ込まれるわけはないので、こちらに気を遣ってくれているのだろうが、先生、予告はやめたほうがいいです。(言わなかったが)
 
 それから今日は、夜は夜でひと騒動。半日ドックから帰宅後、執筆に精を出していたものの、ついに夕方、力尽きる。浅い眠りの中で、やたら電話が鳴ってるなぁ、メールも届いてるなぁと認識し、しょうがなく重い体を起こして時計を見ると、2時間ほど寝てたらしい。でもってメールをチェックすると、我が劇団の制作F女史から、「消息不明という連絡が入りましたが、大丈夫ですか?」。
 ……は? 誰が消息不明? 俺?
 さらに劇団メンバーの若手Nから、「心配です。今、古城さんの自宅の前にいます。生きてます?」というメールも。
 ……は? 何これ? 俺、死んだの?
 着信を見ると、ベテランOからも電話があったようで、なんだなんだ?と思いつつ電話すると、「あんた、今うち?」「うん、寝てた」。……どうやら劇団朋友から稽古に姿を見せない演出家をいぶかって、我が劇団に行方を問い合わせたことで、行方不明か?ついに倒れたか? となったらしい。
 もしもし? 劇団朋友プロデューサーのNさん? 今日は執筆に充てるから稽古は自主練でと言いましたよね?どうもその連絡が稽古場の現場に伝わってなかった模様。
 事情がわかって、ベテランOに「いやぁ、なんでこんな大騒ぎになってるんだ?とこっちがびっくりしたよ。Nからも今、家の前にいます、なんてメールが来てたからさ」と言うと、「N、まだそこにいると思うよ」。……え、マジで?Oとの電話を耳にあてたまま玄関のドアを開けると、いましたN。ドアの横に座り込んでました。我が顔を驚いたように見るなり、「ああ……いました? 大丈夫ですか?」
 あとから聞けば、劇団メンバーのMも我がマンションの周りをぐるぐる回ったらしい。それで「明かりはついてる。なのにインターフォンいくら押しても出てこない。倒れたんじゃないか?」と憶測がさらに憶測を呼んだよう。
 いや、確かに私、2時間ほど死んでましたけどね。いやはや。皆様、お騒がせしました。
 でもドアを開けたときの憔悴しきったNの顔を見て、ああ、こんなに心配してくれてたんだと、ちょっと感動。いや、要するに、ただ寝てただけの話だろっ?とツッコまれれば、ハイ、ただそれだけの話なんですが。
天国への階段.JPG 
右は天国への階段でしょうか? ちゃちいけど。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(1) | 日記
この記事へのコメント
ちょっと感動しちゃいました。Nさん素敵ですねぇ〜。
古城さんも体調には気を付けてください。
Posted by よしだけんご at 2011年09月19日 10:17
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