2011年03月13日

老い日記[360]――生誕18,928/禁煙313日目

 死者は恐らく30000人をはるかに超える。マグニチュードが8.8から9.0に修正され(世界史上4番目の規模)、NHKが「東北関東大震災」と名づけた今回の地震と津波の悪夢。丸二日たっても安否不明者が信じられないような数で報道され、あちこちで孤立が確認されている人も相当数にのぼる。
 おまけに昨日、1号機が水素爆発を起こし、それでも重大な事態ではないように発表されていた福島第一原発が次第にトンデモナイことになっている。放射性物質が漏れることはないと断言していたにもかかわらず「被ばく者」が出現、「除染」だの「セシウム」だの聞き慣れない言葉が飛び交い、さらに事態が悪化することを十分に予見させるが、記者会見に臨む東京電力は責任回避からなのか曖昧な答弁に終始し、政府も冷静さを呼びかけるだけで、「実際、どういう状況なのか?」は断片的にしか伝わってこない。
 思えば2008年に上演した『流れる庭―あるいは方舟―』は我が国の危機管理能力の低さに警鐘を鳴らした芝居だったが、やはりそうであったか、というより、想像よりもはるかに危機管理能力はない。
 さらに東京電力では、明日から首都圏の自治体を5グループに分けて順番に停電させる「計画停電」を実施するという。鉄道はどうなるのか?病院はどうなるのか? あまりにも唐突で準備する時間もなく混乱に陥ることは必至だろう。
 どうなるニッポン。これ以上、被害と混乱を食い止める手だてはないのか?
 
 今まで経験したことがない「何かよからぬこと」が次々に報道され、嫌でも不安感を煽られるが、典型的日本人ゆえ危機意識の低い演出家は、今日を逃したらチャンスはないと、どうしても観たかった映画『英国王のスピーチ』を観に行く。
 不謹慎? いやいや日常的に振る舞うことこそ大事と我が身に言い聞かせつつ映画館に入ると、予想に反して館内はほぼ満席。危機意識の低いたくさんの同志を得て、存分に映画を楽しむ。『英国王のスピーチ』、間違いなく傑作。2時間があっという間に過ぎ去り、元気をもらって帰路に就く。
計画停電.jpg 
計画停電を知らせるテレビ。恐らく、混乱必至。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記
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