2010年07月12日

老い日記[116]――生誕18,684日/禁煙69日目


 つかこうへいさんが亡くなった。井上ひさしさんに続いてビッグネームがまたこの世を去っていく。
 「つか芝居」は文字通り一世を風靡した。高校演劇部時代、東京の大学に進学した先輩が夏休みに帰ってきて、「東京じゃ今、つかこうへいってのがスゲーんだよ」と目を輝かせながら語ってくれたのが、その名を耳にした最初。
 20歳そこそこで初めて観た「つか芝居」の衝撃は今も鮮明にこの胸にある。『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』はもちろん名作だが、石丸謙二郎さん主演の『寝取られ宗介』、田中邦衛さん・根岸季恵さん主演の『ヒモのはなし』、この2本を個人的には押す。ぎゃはぎゃは笑い、おいおい号泣し、「やっぱスゲぇーじゃん、やっぱ芝居ってむちゃくちゃおもしれぇーじゃん」、観ながら興奮し、興奮しながら芝居を仕事にしたいと思い、「よぉし、この世界に絶対飛び込んでやるぞ」、そう思った。
 つかさんの芝居を支え続けたプロデューサーのSさん、今頃てんやわんやの大騒ぎになってることだろうなぁ……。

 朝から歯科医院へ。先週のリベンジ。今日もギリギリなんとかセーフと思ってたら、「古城さん、今日10時半のお約束ですよね?」。時間を30分も間違えていた……。(泣)
 「ずいぶん歯茎は締まってきましたね」と男先生。でも何カ所かうまく磨けていないところがあるとのことで、「ポイントタフト」というブラシ部分が1束だけの歯ブラシを使った磨き方を伝授される。歯磨きひとつで奥が深い。この歳になって何回、歯磨きの仕方を習わなきゃいけないんだ、俺。(泣)
 なんでも歯石には、さほど硬くなくてちょちょいとこそぐだけで取れるものと、すぐ硬くなってなかなか取れないものとがあって、それは細菌によって違うんだそうな。
 「古城さんの場合、硬い歯石を作る細菌の割合が多いですね」「それだけ細菌が悪質ってことですか?」「(苦笑いで)まぁ」「………。(おいおい否定しないのかよ)」「でもあの割合の問題ですから、その、例えば黒人が何パーセント、白人が何パーセントというようなもんで……」
 男先生、その例え、とっても変です。というか、ダメでしょ、そんな例え。(そうは言えなかったが)
 要するに、腹黒い人には腹黒くタチの悪い細菌がたくさんはびこる。そういう理解でいいんでしょう? というか、話せば俺の周りはみんな絶対そう思う。(激泣)

 さてさて、今日からいざ劇場入り。舞台美術の仕込み、照明のシュートまで順調に進むが、映像で手こずる。それでも仕込みが進むにつれて、ブランコや粗大ゴミの数々が放置されたリアルな原っぱが劇場内に出現。……マジ、わくわくする。

草いっぱい.jpg
びっしりと草。これも『眠れる森の死体』の舞台美術の一部。実際の舞台には、この何倍もの草が……ああ、言えない。
posted by 老い日記 at 23:10| Comment(0) | 日記
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