2012年11月14日

誰を呪えばいいんだ。 ――[972]生誕19,541日

 『産まれた理由』、千秋楽も無事に終わる。

 思い起こせば4月から始動して半年以上。ドキュメンタリーシアターで、しかも新作で、と厳しいことはわかっていたのだが、予想以上に手間取り、とんでもない労力を費やし、長い長い道のりをなんとかゴールまでたどり着く。いやはや、お疲れさん。

 ぐうたら演出家はバラシでは役に立たないので(率先して仕切っていた若かりし頃が嘘のよう)、舞台美術家のIさんと近くの「ルノアール」に逃避して、たった今、公演が終わったばかりだというのに早くも来月の宇部・広島公演『死に顔ピース』の美術変更点の打ち合わせ。

 よくよく考えればもう1カ月後の話なので決して早くはないのだが、あれもこれもと相も変わらず芝居芝居で明け暮れる我が人生。ありがたや、ありがたや。

 トーストと珈琲を流し込みつつ小1時間ほどで打ち合わせを終えると、演出家は急いで自宅に舞い戻る。
 昨日に引き続いて書き物仕事とにらめっこ。ああ、いと哀れ。ああ、8時からの打ち上げがもうすぐ始まる。なんでこんな運命なんだ。私、座長なんですけど。ああ、もうみんなビール飲んでる。私ァいったい誰を呪えばいいんだ。
 と、睨んでいるのは時計ばかりで、仕事は遅々として進まない。これじゃいかんいかんと、なんとか踏ん張り、午後9時半頃にようやく目途がつく。あー、しんど。

 それから急いで新宿へと向かい、ばたばたと打ち上げに合流。もう既にみんなわいわい盛り上がっていて、遅れてきた座長はテーブルの隅で一人寂しく、ぬるくなった刺身をつつく。

 午後11時頃に一次会終了。仕事もひと段落したというのに(実はほかの締め切りも抱えているが)、これで帰ってなるものかと、当然のごとく20人ほどで二次会に流れる。
 さぁ、ここからが打ち上げでしょ、とばかりに演出家はメタボ化は無視してヤケ食いのように食いまくる。
 そのうえ、「よっしゃ腹は満たした。あとは騒ごう」とばかりに我が年齢も顧みず若手らとカラオケの三次会へ突っ走る。
 いやぁ、客演のFさん、相変わらず上手いっす。意外なことに若手3バカの一人、Nもなかなかの美声で驚く。

 結局、すっかり朝まで打ち上げまくり、既に明るい外にへろへろになって出て、タクシーで我が家に戻る。

 打ち上げに向かう途中、森光子さんが亡くなったことを知る。ついに、というか、やはり、というか。それにしても今年は大俳優が次々に亡くなっていく。森さんのほどオールランドになんでも高水準でこなせる女優は今後、現れるのだろうか。
 わかっていることとはいえ、何事も終わりが告げられるのは、とてもさみしい。とても切ない。 『産まれた理由』も終わりました。
 ご来場いただいた皆様に、心から感謝を。

 ありがとうございました。
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『産まれた理由』、こんな舞台美術でした。
(写メ撮るの忘れました)
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記
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