18歳から30歳までの若者たちがオノレの夢をかけて全力でぶつかってくる姿は、やはり見ていて眩しいね。今のこのオッサンにはどこを探しても、そんなキラキラ感はございません。
「受験番号○○番、古城十忍です」。そんな頃に我が身も帰ってみたいもんだ。もちろん世の中をなめきった、今の心持ちを持ったままでね。だってキラキラ感があるってことは、それだけ世の中を知らないってことでしょ?え? 違う?
KERAさんの脚本なので今回も長いんだろうなぁと覚悟はしていたものの、6時30分開演で終演はなんと10時50分。上演時間、まさかまさかの4時間20分。休憩15分を2回含んでいるとはいえ常軌を逸してないか、この長さ。カーテンコールを終え、劇場からバタバタと急ぎ足で出て行く人の多かったこと多かったこと。家まで帰れなかった人もいたんじゃないかと他人事ながら心配になる。
芝居は残念ながら「KERAさん演出バージョン」は観ていないので比較はできないが、KERAさんの戯曲世界がしっかり蜷川ワールドになっていて、やや強引な演出ながら「見せ場のつくり方」に感心。いやいや、それにしても長いよ。我が身も帰宅したのは午前様。疲れの取れる暇もない。