2013年01月18日

演技が気にくわない。 ――[1037]生誕19,606日

 日中は初台にて新国立劇場演劇研修所二次試験。

 若者たちが夢への突破口を開こうと、やたら張り切っている姿をオッサン演出家はどこか遠い目で見続ける。おまえらだってあっという間に歳取るんだぞと心の中でボヤキながら。

 試験の休憩時間に、演出家のKさんが煙草をやめたと聞いていたので、「いつやめたんですか?」と聞くと、なんでも韓国に長期滞在しているときに、どうにも咳が止まらなくなり病院に行ったところ、まるで新興宗教の教祖様のような医者が現れ、問診で「煙草を吸っている」と答えた途端、教祖は、くわわっ、と目を見開いたすごい形相になり、お告げのように「まずは煙草をやめなさい」、とくとくとそう諭したらしい。Kさんは病院からの帰り、「ええぃ、じゃあ、やめてやるわ」と煙草を路上のゴミ入れに投げ捨てたそうな。
 「で、禁断症状どうでした? 苦しかったでしょう?」と聞くと、「それが全然。まったく平気だったんだよ」と事もなげに言う。飲み会で周りがぱかぱか吸っていても全然平気なんだとか。おまけに今なおネオシーダーを吸っている我が身に、「そんなもん吸ってんの?体によくないよ」だと。そりゃないよKさん、あなたもこの前までネオシーダー吸ってたじゃないの。悔しさを噛みしめつつ、「やめて今、どれくらいなんですか?」と聞くと、「去年の11月半ばだったから……もう2カ月だね」。

 いやいやいや、2カ月じゃまだまだわからないね。実際、2カ月で挫折した経験のある男は、ひそかにKさんの禁煙が実らないことを期待している。

 試験が終わると、そのまま西新宿の稽古場へ。まだまだ稽古は始まったばかりとはいえ、今日も若手Nの場面でことごとく止まる。というか、止める。それほどにNの演技が気にくわない。なぜそんなに緊張してる?緊張させてるのは演出家なのか? 
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小道具にあらじ。『奇妙旅行』の重要な登場人物。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記
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