2013年03月27日

感謝、感謝。――[1105]生誕19,674日

 鬼のように溜まってそのままにしていた郵便物をだらだらと整理していたら、ともに演劇界の大先輩、プロデューサーのMさん、翻訳家のSさんから直筆のありがたい便りが届いていることに今ごろ気がつく。ああ、なんというだらしなさ。一刻も早く返事を書かなければ。MさんもSさんも先だっての公演『奇妙旅行』のことに触れていてくれて、ありがたいこと、この上なし。大いに励まされる。感謝。
 午後、事務所で我が劇団の制作F女史と打ち合わせ。お互いにやらねばならぬことをたくさん抱えているので、互いに自分のことしか言わない。たぶん、これは打ち合わせではない、愚痴にすぎない、と思いつつ打ち合わせは進む。

 DVDで観たかった映画『かぞくのくに』を観る。静かに、そして言葉数の少ない世界が展開されるが、我を忘れて見入った。何度も心臓がどきどきと高鳴って震えた。涙も流した。今までいかに、うわべだけのことしか知らなかったことかと、当事者たちの深く深く心底に刻みつけられた痛みの大きさに圧倒された。北朝鮮。我が日本の隣国。想像を絶する断絶の壁が立ちはだかっているが、目を逸らしてはならぬ。現実を見据えなければならぬ。「思考停止」するしか生きる道のない人々がいる。じゃあ、おまえは考えろ。考えて、世界を相手にしろ。無駄に生きるな。だらだらと無為に過ごすな。損な勇気が湧く。
 2012年のキネマ旬報第1位。こうした作品がちゃんと評価される。劇場でもそこそこヒット。我が国の観客もまだまだ捨てたもんじゃないと、その点でも勇気をもらう。主演女優賞の安藤サクラももちろんよかったが、是枝裕和監督作品から光っていた井浦新(ARATAから改名したらしい)も抜群にいい。脚本も務めたヤン・ヨンヒ監督に脱帽。

 いい映画を観ると、ほんとにエネルギーが高まる。感謝。
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思わず、商店街で足を止めてしまった自分が哀しい。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記
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