2013年04月22日

厳しいからな。――[1131]生誕19,700日

 午前中からS高校での授業のため遠路はるばる小手指へ。先週は代講を頼んだので、我が身にとっては本日初回。今年受け持つのは高校1年生(15、16歳!)。クラスは40名、そのうち男子はたったの3名。やはり高校生で演劇なんぞに向き合おうとする男子は超少数派。
 ついこのあいだまで中坊だった彼・彼女らは(15、16歳!)まだまだ素直に言うことを聞くものの、これがいつまでもつのやら。だからこそ今のうちが勝負と、よせばいいのに「俺は厳しいからな」などと演出家は要らぬ脅しをかける。

 高校時代の仲間とのいきさつを描いた村上春樹氏の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。一昨日、連載小説のように読んでいると書いたくせに、自宅→小手指、小手指→西新宿(稽古場)の移動中にも首っ引きで読みふけり、稽古から帰ってからも今夜中にケリをつけるぞと頁を繰り続け、真夜中午前3時、つい先ほど、勢いのまま読み終える。
 はあああ……。もう毎度のことながら、半ば過ぎあたりから、もしやこのまま、またしても何も解決しないで終わるのか?と暗澹たる思いに駆られていたのだが、実にその通りに何事もなく、あっけなくおしまい。今回、唯一気になった登場人物「灰田くん」に至っては、大きな謎を抱えたまま後半はまったく触れられもしない。放置。かわいそうすぎる灰田くん。
 それにしても。生まれも育ちも名古屋、という登場人物が多数出てくるのに誰も「〜だぎゃ」なんて言わない。名古屋弁を駆使した時点で、それはもう村上ワールドではなくなるのだろうが、蓋を開けてみればテーマもプロットも登場人物のパターンも同じというマンネリは抜け出せたのかもしれないのにと恨めしく思う。
 いつものごとく理屈だけを並べて成長しないオッサン予備軍(主人公は36歳)の話を読むには我が身は年を取りすぎたかと、我が老いのみを突きつけられる結果に。つまりは予備軍も含めたオッサンのリアリティがここには皆無。
 村上春樹氏、64歳。いつまでこの人は自己模倣を続けるのだろう。焼き直しばかりを続けられるのも才能なのか?
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影の濃さで日射しの強さがわかる。
posted by 老い日記 at 00:00| Comment(0) | 日記
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