雨に降られながら、降られて濡れて走りながら、これはいったい何の罰なのだ?と我が身を振り返ると、思い当たる我が身のだらしなさが次から次に脳裏をよぎるので、これはいかん、と頭をブンブンと振って「雨に濡れながらも走る俺ってストイックだなぁ」と、すかさずポジティブ思考を切り替える。
雨というハンデを背負いつつ、負けてたまるかとぜーぜー肩で息をしながらなんとか1時間を走り終えると、雨あがる……。
こんなもんだ、人生。な、そんなもんだ。
今日は稽古が休みなので、いそいそとマッサージに行く。首筋から肩にかけての「激重(げきおも)ライン」は日ごろからカッチカチなのだが、今日はことのほか押されるたびに激痛が走る。びくん、びくんと跳ねる回数も半端ではない。
隣で同じようにマッサージを受けているオッサンは俯せになったまま、どうでもいいような世間話をだらだらだらだら、ひっきりなしに喋っているが、そんなに平然と喋れるんならなにもマッサージやってもらわなくていいんじゃねぇの?
こっちは激痛と闘いながらの、言わば治療なんだよ。……と、疲れの取れないオッサン演出家は心の中で悪態をつきまくる。
そんなもんだ、人生。みんな、そんなもんだ。(え、違う?)
切られまくり。(それでも若芽は出る)