2013年04月27日

ノロしかないです。――[1136]生誕19,705日

 今年は今日からゴールデン・ウィークだそうな。悲しいかな、芝居の稽古に明け暮れる我が身にとっては、まったくもって関係なし。あ、そうなの?ってなもんで。 毎年毎年、この時期になると、日ごろ世間とどれだけズレて生きているかを思い知らされる。我が身にとってはGWとは、それ以外の意味はなし。(泣)  稽古前に客演のKからメールが入る。ウィルス性胃腸炎と診断されたので休ませてください、とのこと。
 ウィルス性胃腸炎? それってノロウィルスじゃないの?と稽古場が騒然となる中、「ノロしかないです。ウィルス生の胃腸炎はノロしかないって調理学校で習いました」と演出助手は少しも気休めにならないことを自慢げに言う。

 何を根拠に? どこの調理学校だバカヤローと喉元まで出かかるが、君、君、それは大人げないよ、ともう一人の自分が諫めるので大人の演出家はぐっと我慢する。

 ノロだ、ノロだよ、と愚民どもが言い合う中、ベテランOが我が顔を見て、「アメーバ赤痢だったりして」とニヤッとする。
 そうだ、「アメーバ赤痢の疑いがあります」、その昔、我が身はそう言われたこともあったと思い出す。
 「最近、海外に行きませんでしたか、東南アジア方面に」「いえ、ロンドンには行きましたけど……」「ロンドンじゃ違いますねぇ……」などと交わした会話を鮮明に覚えているが、今思えばこの医者、相当ひどいこと言っていないか?
 当時は頻繁に下痢に見舞われるわ、ひどいときには下血もあるわで、このまま人生終わるのか?とさえ思ったが、「ちょっと飲み薬を変えてみますね」と渡された薬を飲み始めたら、わずか3日ほどで劇的に治った。

 体のことはわからない。いや、ほんとに。
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夜空に鯉のぼり。幻想的。
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2013年04月26日

いくつもの壁。――[1135]生誕19,704日

 今日も午前中から会議で初台。演劇と教育委員会。昨年度の総括と今後の方針について。

 演劇に教育がどのように関わるか。これほど演劇人の関心の温度差が激しいテーマはほかにないなぁ、とこの頃つくづく思う。まず教育制度が変わらないことにはいかんともしがたい壁がいくつもあるからなぁ。……などと殊勝に考えてはみるものの、さてさてどうなることやら。

 『恐怖が始まる』は少しずつ少しずつ形が見え始めてはいるものの、こちらも初日までにはまだまだいくつもの壁が立ちはだかっている。早くも時間との闘いになりそうな気配が濃厚だが、さてさて、どうなることやら。(他人事かよ)

 谷垣禎一法相は本日、死刑囚2人の刑を執行したと発表。安倍政権下では2回目。執行された2人の死刑が確定したのは、2009年6月(確定後、3年4カ月)と、2011年12月(確定後、1年5カ月)。もっと長期間、拘置所にとどまっている死刑囚はたくさんいるのに、なぜこの2人が執行されたのか。

 確定後わずか1年5カ月での執行には驚くばかりだが、その基準は今もってさっぱりわからない。これで残る未執行の確定死刑囚は134人。
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わーい、一番乗り。
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2013年04月25日

腹がぱんぱん。――[1134]生誕19,703日

 午前中から会議で初台へ。新国立劇場マンスリープロジェクトの企画サポート会議。
 新国立劇場は先日、出演者の一人が開演時刻になっても現れず公演を中止するという前代未聞の出来事があったばかり。制作サイドは連絡のつかない出演者が事故か何かに巻き込まれたのかと心配しつつ、まったく状況が掴めなかったため、やむなく中止にしたんだそうな。

 我が劇団の歴史を振り返ってみれば、約20分の公演中断が1回(装置が壊れて観客の目の前で修理した)、上演約1時間後に中断してそそのまま公演中止が1回(主演俳優が過呼吸で倒れた)。ショー・マスト・ゴー・オンとは言うものの、やむにやまれぬ時もある。くわばら、くわばら。

 一昨日、米子の照明家・Mさんからボイルされた紅蟹が劇団事務所に届く。それも15枚。「カニ食べて次回公演、頑張ってください」と励ましのメールも頂戴する。
 ありがたや、ありがたや。
 早速、昨夜はカニ汁なんぞを自ら作って食す。美味い。カニの身は淡泊だし、我が身はそんなに「カニ好き好き大好き」というほどではないのだが、カニ汁はめっぽう美味い。昨夜はたらふく食って腹がぱんぱん。

 しかしまだ冷蔵庫には紅蟹がもう1枚……。欲張って2枚ももらうんじゃなかったと少々後悔しながら2夜連続のカニ汁は見送ったのだが、紅蟹は明日まで保つのか?保つよな?
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ほんとにハンガーで巣を作ってる。
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2013年04月24日

仕事の山だけに。――[1133]生誕19,702日

 執筆稼業、というか執筆は進まねどパソコンの前に張りつき続けることに耐えられなくなってマッサージに駆け込む。
 このところ首の左後ろの筋が痛くて、「ずいぶん昔にストレッチで痛めたんですけど、今でも時折グギッと痛みが走るんですよね」と辛そうに訴えると、マッサージのニーチャンは「ああ。一度痛めると、その部分が弱くなっちゃうんですよねぇ〜」とのたまう。「ああ、そうなんですか」と合いの手を入れると、ニーチャンは「こないだ僕、10キロ歩いたんですよ」と話題を変える。
 ええ−っ? 弱くなっちゃった首はどうすればいいんだ?その話をしてくれよ。続きを待っていたのに、打ち切り? 放置?

 ま、ニーチャンは医者じゃなし、あわよくば何か役立つ対処法なんぞ教えてもらおうと思った我が身がバカであったと思い直し、「へぇ、10キロもウォーキングしたんですか?」と小心者はこちらから話を合わせにいく。情けない。

 本日、稽古はOFFなれど、片付けるべき仕事はまったくもって進まず。まさに動かざること、まさに山のごとし。仕事の山だけに。……などとアホなことを書いている場合ではない。ああ、情けない。
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前売り、始まりました。

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2013年04月23日

残念至極。――[1132]生誕19,701日

 稽古帰り、いやぁ、今日も疲れた疲れたと地下鉄の中、スマホでニュースを見ていたら、思わぬ訃報が……。

 月刊雑誌『広告批評』の元編集長、島森路子さんが亡くなった。呼吸不全。享年66。

 ニュースを読み、『広告批評』の創刊は、そうか、1979年であったかと懐かしく思い出す。
 新聞記者時代に先輩のTさんに「これ、面白いぞ」と勧められて読み始めたのが1981年。以来、休刊となった2009年まで28年間、毎号欠かさず読んだ。

 特集の視点がいつも斬新で、ジャーナリスティックな切り口は新米の駆け出し記者には見習うところ大であった。

 増え続ける本を何度か処分したが、『広告批評』は捨てるに忍びなく、今なお我が書棚に並んでいる。あれ、確か広告批評で取り上げてたよなと、今も時々引っ張り出したりもする。
 初代編集長の天野祐吉さんから島森さんにバトンタッチして、雑誌の方向性はより広告に特化され、「なるほど、広告を見るだけでずいぶんと時代そのものも見えてくるもんだ」と何度も思わされた。

 いつか再開を、あるいはまた新しい切り口の雑誌を、と心待ちにしていただけに残念至極。ご冥福を祈ります。
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みんな青い空の下。
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2013年04月22日

厳しいからな。――[1131]生誕19,700日

 午前中からS高校での授業のため遠路はるばる小手指へ。先週は代講を頼んだので、我が身にとっては本日初回。今年受け持つのは高校1年生(15、16歳!)。クラスは40名、そのうち男子はたったの3名。やはり高校生で演劇なんぞに向き合おうとする男子は超少数派。
 ついこのあいだまで中坊だった彼・彼女らは(15、16歳!)まだまだ素直に言うことを聞くものの、これがいつまでもつのやら。だからこそ今のうちが勝負と、よせばいいのに「俺は厳しいからな」などと演出家は要らぬ脅しをかける。

 高校時代の仲間とのいきさつを描いた村上春樹氏の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。一昨日、連載小説のように読んでいると書いたくせに、自宅→小手指、小手指→西新宿(稽古場)の移動中にも首っ引きで読みふけり、稽古から帰ってからも今夜中にケリをつけるぞと頁を繰り続け、真夜中午前3時、つい先ほど、勢いのまま読み終える。
 はあああ……。もう毎度のことながら、半ば過ぎあたりから、もしやこのまま、またしても何も解決しないで終わるのか?と暗澹たる思いに駆られていたのだが、実にその通りに何事もなく、あっけなくおしまい。今回、唯一気になった登場人物「灰田くん」に至っては、大きな謎を抱えたまま後半はまったく触れられもしない。放置。かわいそうすぎる灰田くん。
 それにしても。生まれも育ちも名古屋、という登場人物が多数出てくるのに誰も「〜だぎゃ」なんて言わない。名古屋弁を駆使した時点で、それはもう村上ワールドではなくなるのだろうが、蓋を開けてみればテーマもプロットも登場人物のパターンも同じというマンネリは抜け出せたのかもしれないのにと恨めしく思う。
 いつものごとく理屈だけを並べて成長しないオッサン予備軍(主人公は36歳)の話を読むには我が身は年を取りすぎたかと、我が老いのみを突きつけられる結果に。つまりは予備軍も含めたオッサンのリアリティがここには皆無。
 村上春樹氏、64歳。いつまでこの人は自己模倣を続けるのだろう。焼き直しばかりを続けられるのも才能なのか?
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影の濃さで日射しの強さがわかる。
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2013年04月21日

流され始めている。――[1130]生誕19,699日

 日中はパソコンの前にずっとへばりつく。まぁ、時間というのは不思議なもので、大して何かをやったという痕跡を残せなくても、きっちり、しかもあっという間に過ぎていく。「あ〜あ、今日もひたすら時間を殺しちまったぜ」という大きな徒労感だけを手元に残して。

 夕方、我が家に現れた演出助手のT(21歳)はまたしても「具合が悪いです。だるさが取れません」と老人のようなことを言う。もしやこれは、稽古に行きたくありません、という登校拒否状態ではないのかと勘ぐりつつ、「じゃあ休みなさい」。根性ねぇなぁこの野郎という嫌みをたっぷり込めつつそう言うと、Tは少しも意に介さず「すみません」とひるむことなくこたえる。もしかして本当に具合が悪いのか?(だから悪いんだってば)

 稽古後、我が劇団の長老Oと二人で居酒屋に行き、明日の高校での授業の打ち合わせ。ものの30分もしないうちに用件は終わり、あとはだらだらたわいもない話に明け暮れる。
 振り返ってみれば、きょうもさしたる成果もなく、今日という二度と来ない一日が終わる。

 いかんいかん、何もかもがダラダラと流され始めている気がする。ちょちょいのちょい、と気を引き締めますか。
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珈琲の消費量だけが増えている。
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2013年04月20日

遅々として。――[1129]生誕19,698日

 遅々として進まぬ文筆稼業と、遅々として進まぬ芝居の稽古に追われる毎日だというのに、村上春樹の100万部超えの話題作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読み始めてしまった。

 いつものなら何もかもを、「ええい、後回し」とばかりに放りだして読みふけるところだが、さすがに現状がそれを許してくれないので、切りのいいところまで少しずつ少しずつ連載小説のように読んでいる。(続きが気になって、やるべき仕事はかえって進まない)

 午後、田原町のステージ円で演劇集団円『あわれ彼女は娼婦』を観る。久しぶりのステージ円はこの前の「OFF OFFシアター」同様、以前とはがらりと空間が変わっていて、へえ、と驚いたのだが、もしかしたら舞台として使う空間をこれまでにない使い方をしたのかもしれない。

 休憩10分を挟んで計2時間30分。う〜ん、どうにも戯曲が好きではない。感情移入できる人物が一人もいないせいか、途中で何度も時計を見てしまう。役者は力があるのだが、演出が戯曲に振り回されているようで、全体を通した明確なコンセプトが立ち現れてこないもどかしさに終始。(人の芝居にイチャンモンをつけるのは簡単だ)

 夜は稽古で悪戦苦闘。ウンウン唸って苦悶しつつ稽古を重ねながら、この芝居も「明確なコンセプトがないんだよねぇ」と誰かに言われるんだろうなぁという思いが頭をよぎる。
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100万部の売り上げに貢献。
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2013年04月19日

若返ってくれ。――[1128]生誕19,697日

 どうもパソコンの調子がよくない。ちょっと他の用事で放置していると「スリープ」になるのはいいのだが、いざ再開しようとしても復旧してくれず、あれ?あれ?強制的にシャットダウンされてしまう。しかもそれが毎度毎度。
 なんで?
 おまけに音楽関係も言うことを聞いてくれない。今日も芝居の稽古で使おうと音楽をCD-Rに落とそうとするのだが、何回やっても書き込んでくれない。「iTunes」でも「Window Media Player」でも結果は同じ。
 なんで?
 おかげで今日も何の生産性もないことに、相当に時間を取られる始末。こうもパソコンの老朽化が早いと、メーカーが買い換えサイクルを早くするために、わざと寿命を短く設定しているのではないかと、理系ド素人の文化系人間は勘ぐりたくなる。(使い手の技量の問題はこの際、横に置いて)

 お願いだから我がパソコン、若返ってくれ。(ヒアルロン酸でも打てばいいのか?)

 ボストンマラソンでの爆破はやはりテロと断定され、容疑者名のうち1人は射殺、1人は逃亡中だという。
 いったいどんな大義を盲信すれば、無差別殺人に人は駆り立てられるのか。折に触れ考えてはみるが、日本のような「ぬるま湯国家」で生きている限りは理解できないのかもしれぬ。

 しかし、理解しようと努めなければ解決の糸口は見いだせない。考え抜くしかない。

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いい仕事してます、東京新聞。
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2013年04月18日

サボりだな。――[1127]生誕19,696日

 午前中から会議で西新宿へ。我が身が編集長を務める機関誌次号の編集会議。予想に反して時間が掛かり、たっぷり2時間近くを費やす。

 振り返ってみれば、我が身が編集長的立場になってから、はや14年近くが経つ。もうそろそろ、老兵は去りゆくのみ。後進にバトンタッチせねば媒体としてのマンネリは免れまいと思う。

 季節のほうはバトンタッチしてようやく春本番かと思いきや、夜になると一気に冷える。明日・明後日も「寒の戻り」があるそうな。老いの身には一日の寒暖の差の激しさは拷問に等しい。滅法、骨身に染みる。

 今夜も芝居の稽古の休憩時間にネオシーダーを吸おうと外に出ると、「さみー、さみー」を知らず知らず連発。老いた体を寒風に晒しながら、老いた体内には害のあるものをせっせと取り込む。Mですな。

 稽古前に演出助手のTから「熱が出て、動くのが辛いので、休ませてください」とメールが入る。ははぁ、サボりだな。腹黒いオッサンは即座にそう思う。

 そう思いながら、「知恵熱が出て、手を動かすのが辛いので、書き物仕事は休ませてください」。このパターンは果たして通用するか?と、しばし真剣に考える我が身が哀しい。
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ダメでしょ、こんな所にペットボトル、捨てちゃ。
ん? よくよく見ればこのペットボトル、仕事してます。
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